ジェコス
GECOSS CORPORATION
最終更新日: 2026年3月30日
日本のインフラを足元から支える、重仮設リース業界のリーディングカンパニー
私たちは、建設業界の良きパートナーとして、仮設機材と建設機械のレンタル及び工事を通じて、安全で豊かな社会の実現に貢献します。
この会社ってなに?
普段、街中で大きなビルの建設現場や道路工事を見かけることはありませんか?その工事で、地面が崩れないように巨大な鉄の板で壁を作っているのを見たことがあるかもしれません。あの鉄の板や建設機械を専門の会社に貸し出しているのが、ジェコスです。皆さんが利用する新しい商業施設や橋、道路が安全に作られる裏側で、ジェコスの「重仮設」と呼ばれるサービスが工事現場の土台をがっちりと支えているのです。
ジェコスは、建設現場で使われる仮設鋼材のリース事業で国内最大手。FY2025(2025年3月期)決算では、売上高1115.5億円(前期比13.0%減)、営業利益68.51億円(同9.7%増)と減収ながらも増益を達成しました。現在は2027年度に営業利益85億円を目指す中期経営計画を推進中で、目標達成に向けみずほリースとの資本業務提携や海外企業のM&Aを積極的に展開しています。PBR1倍割れからの脱却と株主還元強化を意識した経営が注目されます。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都文京区後楽2-5-1
- 公式
- www.gecoss.co.jp
社長プロフィール
重仮設事業を核とし、建設機械事業との両輪で成長を目指します。中期経営計画(2025~2027)では、財務健全性を維持しつつ、株主還元の強化と企業価値向上に努め、PBR1倍の早期達成を目指してまいります。
この会社のストーリー
建設工事用仮設鋼材の賃貸・販売・加工及び仮設工事の請負を目的として、三井物産と日本鋼管の共同出資により設立された。
重仮設事業に加え、新たな柱として建設機械のレンタル事業に進出し、事業領域を拡大した。
安定した事業基盤と成長性が評価され、東京証券取引所市場第二部への上場を果たし、社会的信用を高めた。
さらなる事業拡大と業績伸長を背景に、市場第一部へ指定替えとなり、トップ企業としての地位を確立した。
海外事業展開を推進するため、シンガポールのFUCHI社を持分法適用関連会社とし、将来的な子会社化を見据えた戦略的投資を行う。
建設機械事業の強化などを目的にみずほリースと資本業務提携契約を締結し、新たな協業体制を構築した。
持続的な成長と企業価値向上を目指し、2028年3月期に営業利益85億円、ROE8.0%以上を目標とする新中期経営計画を策定した。
注目ポイント
建設現場に不可欠な仮設鋼材のリースで国内最大手の実績を誇ります。JFEグループという強力なバックボーンを活かし、安定した供給力と高い技術力で日本のインフラ整備を支えています。
2期連続の増配を発表するなど、株主への利益還元に積極的です。安定した収益基盤を背景に、今後も継続的な還元が期待されます。
海外企業の関連会社化や、みずほリースとの資本業務提携など、M&Aやアライアンスを積極的に活用。既存事業の強化と新たな事業領域への挑戦で、持続的な成長を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 35円 | 28.0% |
| FY2022/3 | 35円 | 38.3% |
| FY2023/3 | 35円 | 36.8% |
| FY2024/3 | 40円 | 30.6% |
| FY2025/3 | 54円 | 40.1% |
優待制度は実施していません。
配当については、業績に応じた利益還元を基本としつつ、安定的な配当維持と増配を継続的に実施しています。特に2025年3月期は年間54円へ大幅増配を行うなど、株主還元姿勢を強化しています。今後は配当性向の向上を通じ、市場からの評価を高める方針を掲げています。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ジェコスは重仮設リース事業を核として安定した収益基盤を構築しており、2024年3月期には売上高1,282億円を達成しました。その後、2025年3月期は事業構造改革の影響で売上高は1,116億円へ減収となったものの、営業利益はコスト効率化の進展により68.5億円へ増益を達成しました。2026年3月期も安定した需要を背景に、売上高1,110億円、純利益48億円という底堅い業績推移を予想しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.6% | 4.4% | 5.5% |
| FY2022/3 | 5.6% | 3.1% | 4.1% |
| FY2023/3 | 5.8% | 3.1% | 3.7% |
| FY2024/3 | 7.0% | 4.1% | 4.9% |
| FY2025/3 | 6.9% | 4.2% | 6.1% |
収益性については、営業利益率が近年の3%台から2025年3月期には6.1%へと着実に改善しています。ROE(自己資本利益率)は6%〜7%台で推移しており、資本効率の向上が経営課題となっています。今後は、重仮設事業における採算性のさらなる向上と生産性の改善を通じて、収益力の底上げを図る方針です。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は60%を超える水準を維持しており、強固な財務体質を誇ります。有利子負債については一時的に増加した時期もありましたが、2025年3月期時点では約12億円まで圧縮され、極めて健全です。潤沢なネット資産を背景に、安定的かつ柔軟な投資環境が確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 85.0億円 | -24.3億円 | -12.8億円 | 60.7億円 |
| FY2022/3 | 91.0億円 | -26.1億円 | -32.3億円 | 64.9億円 |
| FY2023/3 | 29.5億円 | -47.5億円 | -37.3億円 | -18.0億円 |
| FY2024/3 | 20.6億円 | -48.0億円 | -8.9億円 | -27.4億円 |
| FY2025/3 | 87.8億円 | -32.8億円 | -35.6億円 | 55.0億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定性により概ねプラスを維持しており、2025年3月期には約88億円ものキャッシュ創出に成功しました。過去の投資CFのマイナスは、将来の成長に向けた機材の更新や投資に伴うものです。強固な営業CFを原資として財務の健全性を維持しつつ、株主還元への充当も継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 65.0億円 | 19.5億円 | 30.0% |
| FY2022/3 | 52.4億円 | 19.1億円 | 36.5% |
| FY2023/3 | 49.0億円 | 14.8億円 | 30.1% |
| FY2024/3 | 66.0億円 | 21.9億円 | 33.1% |
| FY2025/3 | 67.9億円 | 22.5億円 | 33.1% |
法人税等の支払額は税引前利益の変動に連動しており、近年はおおむね30%台前半の実効税率で推移しています。2022年3月期に一時的な税率上昇が見られましたが、基本的には一般的な国内法人税率の範囲内で安定しています。税務上の大きな特記事項はなく、通常の営業活動に伴う納税が継続されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 789万円 | 1,379人 | - |
従業員の平均年収は789万円と、建設関連の卸売業として安定した高水準を維持しています。重仮設事業の堅調な需要と、構造改革による採算性の向上が社員への還元を支えている背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はJFEスチール・みずほリース・JFE商事。
同社はJFEグループの持分法適用会社であり、JFEスチールとJFE商事グループで約38%の株式を保有する強固な資本関係にあります。加えてみずほリースが20%を保有する安定株主構造となっており、浮動株比率は限定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の約9割を占める重仮設事業を核に、建設機械のレンタル等を展開しています。今後は持分法適用会社であったFUCHI社の連結子会社化や、みずほリースとの資本業務提携を通じた事業拡大が、さらなる成長とリスク管理の焦点となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%と一定の多様性を確保しており、ガバナンス体制の充実に注力しています。連結子会社6社を統括する経営体制において、監査報酬4,300万円を投じた厳格な監査を実施し、グループ全体の経営規律維持に努めています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,150億円 | — | 1,116億円 | -3.0% |
| FY2024 | 1,200億円 | — | 1,282億円 | +6.8% |
| FY2023 | 1,150億円 | — | 1,205億円 | +4.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 55億円 | — | 69億円 | +24.6% |
| FY2024 | 47億円 | — | 62億円 | +34.3% |
| FY2023 | 50億円 | — | 45億円 | -9.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2027年度の営業利益85億円、ROE8.0%以上を目標とする新中期経営計画が進行中です。初年度であるFY2025の実績は営業利益68.51億円と、目標に対し進捗率80.6%と順調な滑り出しを見せています。みずほリースとの資本業務提携や海外M&Aといった成長戦略が、目標達成の鍵を握ります。一方で、近年の業績予想は売上高が未達となる一方、営業利益は大幅に上振れて着地する傾向があり、利益管理の精度向上が課題です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、同社の株価が安定的に推移してきた一方で、同期間の株式市場全体、特に成長株の上昇ペースには及ばなかったことを示しています。株価上昇に加え、増配による株主還元の強化が、今後のTSR向上には不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 127.3万円 | +27.3万円 | 27.3% |
| FY2022 | 111.4万円 | +11.4万円 | 11.4% |
| FY2023 | 126.0万円 | +26.0万円 | 26.0% |
| FY2024 | 165.7万円 | +65.7万円 | 65.7% |
| FY2025 | 157.7万円 | +57.7万円 | 57.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業種平均並みですが、PBRは依然として1倍を割れており、市場からは資産効率の改善が期待されています。配当利回りは3%を超え、業界平均よりも魅力的です。信用買残が売残を大幅に上回る信用倍率19.37倍となっており、将来の株価上昇を見込む個人投資家が多い一方、需給面での重さも懸念されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
みずほリースとの資本業務提携契約に基づき、建設機械事業における協業を開始。
海外展開の強化を目的として、シンガポールのFUCHI社を連結子会社化。
みずほリースとの提携を深め、EV向けフリートマネジメントサービス等の共同施策を推進。
最新ニュース
ジェコス まとめ
ひとめ診断
「建設現場の“縁の下の力持ち”最大手、安定収益基盤の上でM&Aと資本提携を加速」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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