PALTAC8283
PALTAC CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段、近所のドラッグストアやスーパーでシャンプー、洗剤、化粧品などを買うとき、棚に商品がきちんと並んでいるのは当たり前だと感じていませんか?実はその裏側で、PALTACのような会社が活躍しています。同社は、数多くのメーカーから商品を仕入れ、全国の小売店に効率よく届ける「卸売」のプロフェッショナルです。何万種類もの商品を、欠品させることなく、スムーズにあなたのお店まで届ける巨大な物流ネットワークこそが、この会社の心臓部なのです。
化粧品・日用品卸で国内最大手のPALTACは、安定した成長を続けるディフェンシブ銘柄です。2025年3月期は売上高1兆1,881億円、営業利益280億円と増収増益を達成し、10期以上の連続増配を継続しています。現在は中期経営計画「PALTAC VISION 2027」を推進中で、物流DXや事業構造改革を通じて収益性の向上を目指しています。同業のあらたやプラネットとの共同事業設立など、業界全体の効率化を主導する動きも活発です。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市中央区本町橋2番46号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 7.7% | 3.4% | 1.9% |
| 2017/03期 | 9.1% | 4.1% | 2.1% |
| 2018/03期 | 10.0% | 4.7% | 2.4% |
| 2019/03期 | 10.4% | 5.1% | 2.5% |
| 2020/03期 | 12.2% | 6.3% | 2.4% |
| 2021/03期 | 8.5% | 4.5% | 2.5% |
| 2022/03期 | 8.2% | 4.4% | 2.5% |
| 2023/03期 | 7.6% | 4.2% | 2.2% |
| 2024/03期 | 7.7% | 4.2% | 2.4% |
| 2025/03期 | 8.1% | 4.6% | 2.4% |
| 3Q FY2026/3 | 6.2%(累計) | 3.3%(累計) | 2.3% |
当社の営業利益率は2%台前半で推移しており、薄利多売の卸売業において効率的な物流と在庫管理による高い収益性を確保しています。ROE(自己資本利益率)は概ね7〜8%台で安定しており、資本効率への意識も維持されています。大規模な物流インフラへの継続的な投資をこなしつつ、安定した収益基盤を維持できている点が特徴です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1.0兆円 | 255億円 | 193億円 | 304.0円 | -1.3% |
| 2022/03期 | 1.0兆円 | 259億円 | 196億円 | 310.3円 | +1.2% |
| 2023/03期 | 1.1兆円 | 245億円 | 193億円 | 306.3円 | +5.6% |
| 2024/03期 | 1.2兆円 | 272億円 | 206億円 | 328.4円 | +4.3% |
| 2025/03期 | 1.2兆円 | 280億円 | 229億円 | 366.5円 | +3.1% |
PALTACは、化粧品・日用品卸売業の国内最大手として、全国的な物流ネットワークを強みに売上高1兆1,880億円を達成し、安定的な成長を続けています。ドラッグストアなどの主要顧客からの堅調な需要を背景に、売上・利益ともに高水準を維持してきました。2026年3月期も増収増益を予想しており、業界再編が進む中でトッププレイヤーとしての地位を盤石にしています。 【3Q 2026/03期実績】売上9506億円(通期予想比77%)、営業利益219億円(同76%)、純利益173億円(同79%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
日用品・化粧品・医薬品の卸売を中核事業としており、全国的な物流ネットワークを強みとしています。事業リスクとして地震等の自然災害や物流コストの高騰を挙げており、これらに対して強固な物流拠点網(RDC)の構築とデジタル化による効率化で対応しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1兆1,900億円 | — | 1兆1,881億円 | -0.2% |
| 2024期 | 1兆1,420億円 | 1兆1,519億円 | 1兆1,519億円 | +0.9% |
| 2023期 | 1兆800億円 | — | 1兆1,041億円 | +2.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 280億円 | — | 280億円 | +0.03% |
| 2024期 | 265億円 | 272億円 | 272億円 | +2.5% |
| 2023期 | 247億円 | — | 245億円 | -0.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現中計「PALTAC VISION 2027」では、最終年度の2027期に売上高1.3兆円、営業利益350億円を掲げています。初年度(2025期)の実績は売上高進捗率91.4%、営業利益進捗率80.0%と、利益面でややビハインドからのスタートとなりました。トップラインの成長は堅調な一方、物流コストの上昇等を吸収し、目標とする利益水準を達成できるかが今後の焦点となります。配当性向35%以上の目標に対し、現状は28%台であり、今後の増配余地にも注目が集まります。業績予想の精度は総じて高く、経営の安定性が伺えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
フェズとの提携により流通DXのロードマップを策定し、営業高度化を推進。
あらた、プラネットと共に商品情報の一元管理を行う「プロダクト・レジストリ・サービス」を設立。
H&BC領域に特化したBtoBマッチングサイト「Nice2meet」を開設。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
PALTACの財務基盤は非常に強固で、有利子負債がゼロの「実質無借金」経営を長年実現しています。自己資本比率は56.7%まで高まっており、潤沢な内部留保と自己資本が将来の成長投資や株主還元を支えています。高い資産安定性は、激しい市場環境の変化においても機動的な投資を行うための強力なバッファとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産5439億円、純資産2998億円、自己資本比率52.1%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 52.3億円 | 193億円 | 107億円 | 141億円 |
| 2017/03期 | 247億円 | 64.1億円 | 179億円 | 183億円 |
| 2018/03期 | 241億円 | 158億円 | 51.4億円 | 82.8億円 |
| 2019/03期 | 236億円 | 95.3億円 | 173億円 | 140億円 |
| 2020/03期 | 210億円 | 37.9億円 | 130億円 | 172億円 |
| 2021/03期 | 287億円 | 54.7億円 | 82.3億円 | 233億円 |
| 2022/03期 | 219億円 | 102億円 | 87.3億円 | 118億円 |
| 2023/03期 | 166億円 | 60.9億円 | 51.8億円 | 105億円 |
| 2024/03期 | 268億円 | 62.7億円 | 55.2億円 | 205億円 |
| 2025/03期 | 207億円 | 4.3億円 | 113億円 | 202億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定して200億円前後を創出しており、極めて高いキャッシュ創出力を誇ります。投資キャッシュフローは主に物流センター等のインフラ整備に充てられていますが、強固な稼ぐ力によってフリーキャッシュフローは常にプラスを維持しています。この余剰資金を配当や自己株式取得といった株主還元へ積極的に振り向ける好循環が確立されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と業界内でも多様性のあるガバナンス体制を推進しており、外部からの視点を取り入れた経営を重視しています。また、長年にわたる物流効率化の知見と強固な監査体制により、大規模企業として持続的な成長を実現する基盤が整備されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 686万円 | 2,283人 | - |
従業員平均年収は686万円であり、日用品卸売業界においては安定した給与水準を維持しています。長年の事業構造改革による物流効率化と、それによって生み出された高い収益性が従業員への着実な還元を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社が安定成長を続ける一方で、市場全体の成長率が高い局面では、グロース株と比較して株価上昇が緩やかになるディフェンシブ銘柄の特性を反映したものです。ただし、同社は10期以上にわたる連続増配を続けており、配当による安定したリターンが株価を下支えしています。市場が不安定な局面では、そのディフェンシブ性が再評価される可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 50円 | 26.6% |
| 2017/03期 | 56円 | 24.4% |
| 2018/03期 | 64円 | 23.3% |
| 2019/03期 | 68円 | 21.9% |
| 2020/03期 | 70円 | 17.5% |
| 2021/03期 | 72円 | 23.7% |
| 2022/03期 | 78円 | 25.1% |
| 2023/03期 | 82円 | 26.8% |
| 2024/03期 | 94円 | 28.6% |
| 2025/03期 | 105円 | 28.7% |
株主優待制度は設けておりません。
PALTACは、配当性向35%以上を目標とし、利益成長を上回る増配を継続する累進的な配当政策を掲げています。過去の実績においても一貫して配当額を引き上げており、長期的な株主還元姿勢が鮮明です。強固な財務基盤を背景に、安定的な増配と機動的な自己株式取得を組み合わせることで、株主価値の最大化を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 112.5万円 | 12.5万円 | 12.5% |
| 2022期 | 87.2万円 | 12.8万円 | -12.8% |
| 2023期 | 97.4万円 | 2.6万円 | -2.6% |
| 2024期 | 82.4万円 | 17.6万円 | -17.6% |
| 2025期 | 81.8万円 | 18.2万円 | -18.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PALTACのPER・PBRは卸売業の業界平均とほぼ同水準であり、現在の株価は市場から見て妥当な評価を受けていると考えられます。信用倍率は5.59倍とやや高めですが、出来高に対して信用買い残は限定的で、需給面の懸念は大きくありません。メディパルホールディングスが過半数の株式を保有する安定株主であり、株価の急変動リスクは比較的小さいと言えるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 186億円 | 66.3億円 | 35.7% |
| 2017/03期 | 216億円 | 69.7億円 | 32.3% |
| 2018/03期 | 255億円 | 80.5億円 | 31.6% |
| 2019/03期 | 285億円 | 87.6億円 | 30.7% |
| 2020/03期 | 273億円 | 19.0億円 | 7.0% |
| 2021/03期 | 281億円 | 87.4億円 | 31.1% |
| 2022/03期 | 286億円 | 90.0億円 | 31.4% |
| 2023/03期 | 274億円 | 81.9億円 | 29.8% |
| 2024/03期 | 305億円 | 99.1億円 | 32.4% |
| 2025/03期 | 317億円 | 88.2億円 | 27.8% |
法人税等の支払額は税引前利益に対して概ね30%前後の水準で推移しており、適正な税務処理が行われています。税負担の変動は繰延税金資産や各種税制優遇等の影響を受けますが、基本的な実効税率は法定実効税率に準拠した範囲内に収まっています。業績が拡大基調にあるため、納税を通じた社会貢献も安定して継続されています。
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PALTAC まとめ
「ドラッグストアの棚を支える物流の巨人が、データと協業でサプライチェーン全体の最適化に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。