因幡電機産業9934
INABA DENKISANGYO CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがオフィスや商業施設で照明のスイッチを入れたり、スマートフォンを充電したりする時、その壁の裏側では無数の電線や配電盤が動いています。因幡電機産業は、そうした電気工事に不可欠な部材を供給する、いわば「社会インフラの問屋さん」です。また、夏の暑い日に活躍するエアコンの室外機から伸びる配管を覆っている化粧カバーを見たことはありませんか?その「スリムダクト」という製品は、実は同社のオリジナルブランド「INABA DENKO」かもしれません。私たちの快適で安全な生活を、目に見えないところで支えている会社です。
電設資材の専門商社として国内首位、かつ空調部材などのメーカー機能も併せ持つユニークな立ち位置で成長を続けています。2025期実績は売上高3,840.1億円、営業利益255.56億円と過去最高を更新し、増収増益基調が鮮明です。大都市の再開発や工場の自動化・省エネ投資といった旺盛な設備投資需要を追い風に、主力の電設資材事業が業績を牽引しています。新たに総還元性向60%という高い株主還元目標を掲げ、資本効率を意識した経営姿勢も明確にしています。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市西区立売堀4丁目11番14号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.3% | 5.2% | - |
| 2022/03期 | 8.9% | 5.4% | - |
| 2023/03期 | 10.5% | 6.4% | - |
| 2024/03期 | 10.0% | 6.1% | 6.2% |
| 2025/03期 | 11.2% | 6.9% | 6.7% |
| 3Q FY2026/3 | 9.4%(累計) | 5.6%(累計) | 7.1% |
収益性については、卸売業としての薄利多売な構造がありながらも、付加価値の高い自社製品比率の向上により、営業利益率は2021/03期の5.6%から2025/03期には6.7%まで改善しています。効率性を測るROE(自己資本利益率)も10%前後で安定して推移しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す体質が強化されています。今後も高付加価値商品の拡販により、安定した利益率を維持・向上させる方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,774億円 | — | 113億円 | 203.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,891億円 | — | 123億円 | 220.1円 | +4.2% |
| 2023/03期 | 3,169億円 | — | 154億円 | 277.5円 | +9.6% |
| 2024/03期 | 3,454億円 | 213億円 | 156億円 | 279.4円 | +9.0% |
| 2025/03期 | 3,840億円 | 256億円 | 188億円 | 333.8円 | +11.2% |
因幡電機産業は、電設資材商社として業界最大級のシェアを誇り、継続的な売上高の成長を実現しています。2021/03期の売上高2,774億円から2025/03期には3,840億円まで拡大し、自社製品(空調部材等)の開発・製造販売という強固な『商社×メーカー』モデルが収益の柱となっています。今期も都市再開発や設備投資需要を背景に、売上高3,920億円、純利益194億円を見込む堅調な業績推移を予測しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2916億円(通期予想比74%)、営業利益208億円(同78%)、純利益157億円(同81%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
電設資材の卸売事業と空調部材等の製造販売を柱としており、特に都市再開発や設備投資需要が堅調に推移していることが業績を支えています。一方で、原材料価格の変動や競合との価格競争、為替リスクといった事業リスクを適切に管理する体制を構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 3,620億円 | — | 3,840億円 | +6.1% |
| 2024期 | 3,280億円 | — | 3,454億円 | +5.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 235億円 | — | 256億円 | +8.7% |
| 2024期 | 199億円 | — | 213億円 | +7.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は毎年度、向こう3カ年の数値目標を見直すローリング方式の中期経営計画を採用しており、環境変化に柔軟に対応しています。2026期の目標は、売上高3,920億円、営業利益267億円と、過去最高業績をさらに更新する意欲的な計画です。過去の業績予想は期初予想を上回って達成する傾向が強く、経営陣の目標達成へのコミットメントは高いと評価できます。2025期から総還元性向60%という新たな株主還元方針を打ち出しており、今後の資本配分戦略が注目されます。
最新ニュース
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メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
中間期決算において過去最高業績を達成し、堅調な再開発需要が寄与した。
総還元性向を60%程度とする新たな配当方針を導入し、株主還元策を強化。
経営体制の最適化を目的とした組織変更および人事異動を実施。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務基盤は極めて強固で、自己資本比率は60%超という高い水準を安定して維持しています。有利子負債は極めて限定的であり、実質無借金経営に近い健全な財務状態を確立しています。蓄積された純資産は2025/03期時点で1,730億円に達しており、事業投資や積極的な株主還元を支える強力なバックボーンとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産2828億円、純資産1854億円、自己資本比率60.0%、有利子負債2.3億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 141億円 | 21.5億円 | 57.5億円 | 119億円 |
| 2022/03期 | 110億円 | 52.7億円 | 62.7億円 | 57.8億円 |
| 2023/03期 | 27.0億円 | 155億円 | 60.4億円 | 128億円 |
| 2024/03期 | 151億円 | 5.8億円 | 70.4億円 | 145億円 |
| 2025/03期 | 233億円 | 105億円 | 83.7億円 | 128億円 |
営業キャッシュフローは概ね安定的にプラスを維持しており、本業による高いキャッシュ創出能力を証明しています。2023/03期には投資活動による支出が155億円と大きく拡大しましたが、これは将来的な成長のための戦略的投資によるものです。潤沢な手元資金を背景に、成長投資と株主還元を両立させる持続可能なキャッシュフロー循環を構築しています。
この会社のガバナンスは?
取締役会における女性役員比率が20.0%と、一定の多様性が確保されています。5,500万円の監査報酬を支払うなど監査体制の強化に注力しており、連結子会社4社を擁する組織として透明性の高いガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 915万円 | 2,184人 | - |
従業員平均年収は915万円と業界内でも非常に高い水準にあります。電設資材商社として国内トップクラスのシェアを誇る安定した収益基盤と、自社製品の開発・製造を組み合わせた高い付加価値ビジネスが厚遇の背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期までTOPIXを一貫して下回っていましたが、2025期に初めてTOPIXをアウトパフォームしました。これは、堅調な業績に加えて、総還元性向60%という積極的な株主還元方針への転換が市場に評価され始めたことを示唆します。従来は内部留保を厚くする堅実経営が特徴でしたが、資本効率を意識した経営へと舵を切ったことが、株価上昇と配当増加を通じてTSRの向上に繋がり始めています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 100円 | 35.1% |
| 2017/03期 | 120円 | 40.5% |
| 2018/03期 | 140円 | 43.7% |
| 2019/03期 | 69.5円 | 41.4% |
| 2021/03期 | 100円 | 49.2% |
| 2022/03期 | 110円 | 50.0% |
| 2023/03期 | 120円 | 43.2% |
| 2024/03期 | 130円 | 46.5% |
| 2025/03期 | 140円 | 41.9% |
株主優待制度は2014年3月期をもって廃止されており、現在は実施されていません。
同社は資本効率を重視し、中期的な総還元性向を60%程度とする基本方針を掲げています。配当だけでなく自己株式の取得も積極的に活用しており、株主還元への意識が極めて高い企業です。業績の拡大とともに増配を継続しており、配当利回りの高さが投資家から評価されています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 120.2万円 | 20.2万円 | 20.2% |
| 2022期 | 117.0万円 | 17.0万円 | 17.0% |
| 2023期 | 139.9万円 | 39.9万円 | 39.9% |
| 2024期 | 172.2万円 | 72.2万円 | 72.2% |
| 2025期 | 191.1万円 | 91.1万円 | 91.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均並みですが、PBRは市場から一定の評価を受けていることを示唆します。特筆すべきは5%を超える高い配当利回りで、業界平均を大きく上回っており、インカム投資家からの注目を集めています。信用倍率は1倍を下回り、売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、将来の株価下落を見込む投資家が多い一方、株価上昇時には買い戻しによる踏み上げが期待される需給状況です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 158億円 | 44.9億円 | 28.4% |
| 2022/03期 | 176億円 | 52.9億円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 203億円 | 48.5億円 | 23.9% |
| 2024/03期 | 226億円 | 69.7億円 | 30.8% |
| 2025/03期 | 267億円 | 79.2億円 | 29.6% |
実効税率は概ね30%前後で推移しており、日本国内の標準的な法人税率に準じた適切な納税を行っています。2023/03期には税率が23.9%に低下していますが、これは一時的な税務要因によるものです。業績拡大に伴い法人税等の額は増加傾向にありますが、適正な税務コントロールがなされています。
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