横浜冷凍
YOKOREI CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月27日
食の未来を支えるコールドチェーンの巨人
「人」「もの」「地球」にやさしい食品流通のエキスパートとして、世界中の人々の豊かな食生活と地球環境の保全に貢献する未来を創造します。
この会社ってなに?
あなたがスーパーで手にする冷凍食品や、レストランで食べる輸入品のシーフード、その新鮮さが保たれている裏側で横浜冷凍が活躍しています。同社は巨大な冷蔵・冷凍倉庫を全国に持ち、国内外から集まる様々な食品を最適な温度で保管し、お店に届けているのです。また、自社でもノルウェーサーモンなどの水産物を世界中から仕入れて販売しています。あなたの食卓に並ぶ美味しい食材がいつでも手に入るのは、同社のような食品流通のプロフェッショナルがいるからかもしれません。
横浜冷凍は、FY2025に売上高1255.6億円、営業利益42.38億円を計上しました。主力の冷蔵倉庫事業は堅調に推移しているものの、食品販売事業の利益率改善が課題となっています。前期比で増収を確保した一方で、純利益は19.78億円と大幅な減益(前期比49.7%減)を記録しました。これを受け、2026年9月期を最終年度とする中期経営計画を下方修正し、利益率重視の事業構造への転換を急いでいます。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい3-3-3 横浜コネクトスクエア10F
- 公式
- www.yokorei.co.jp
社長プロフィール

当社は「会社は社会の公器であり、利益は奉仕の尺度である」という創業の精神を胸に、冷蔵倉庫と食品販売の両事業を通じて社会に貢献してきました。これからも「ヨコレイ事業ビジョン2030」を掲げ、持続可能な社会の実現に向けて、食のサプライチェーンを力強く支え続けます。
この会社のストーリー
戦後間もない横浜で、水産物の冷蔵保管事業を開始。「会社は社会の公器であり、利益は奉仕の尺度である」という創業の精神が生まれる。
創業から14年で東京証券取引所市場第二部に上場。企業としての基盤を固め、社会的な信用を背景に事業拡大を加速させる。
東日本大震災により東北地方の4拠点が被災するも、全社一丸となって復旧に尽力。食のインフラを支える使命を再認識する。
ノルウェーのサーモン養殖・加工会社を子会社化。生産から販売まで一貫して手掛ける体制を構築し、グローバル展開を加速させる。
大阪万博の開催地である夢洲地区に物流センターを建設。関西圏の物流拠点として、国際的な食品流通のハブ機能を担う。
不動産投資会社ベントール・グリーンオークと戦略的提携を締結。次世代型冷蔵物流センターの共同開発など、物流インフラの革新を目指す。
サステナビリティを経営の中核に据えた長期ビジョンを策定。食品流通のエキスパートとして、社会課題の解決に貢献していく未来を描く。
注目ポイント
冷蔵倉庫事業は業界2位の規模を誇り、全国を網羅する物流ネットワークが強み。食品の安定供給を支える社会インフラとして重要な役割を担っています。
世界中から水産品や畜産品を調達・販売。特にノルウェー産サーモンは生産から手掛けるなど、商社機能も持つユニークな事業モデルを確立しています。
1年以上継続保有の株主を対象に、自社取扱いのサーモンや北海道産ホタテなど、魅力的な海産物がもらえる株主優待制度を実施しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 20円 | 35.3% |
| FY2017/3 | 20円 | 31.1% |
| FY2018/3 | 23円 | 38.6% |
| FY2019/3 | 23円 | 39.8% |
| FY2020/3 | 23円 | 57.7% |
| FY2021/3 | 23円 | 37.5% |
| FY2022/3 | 23円 | 40.8% |
| FY2023/3 | 24円 | 49.8% |
| FY2024/3 | 24円 | 35.9% |
| FY2025/3 | 24円 | 71.5% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当方針として安定配当の継続を重視しつつ、業績に応じた利益還元を行っています。直近では年間24円の配当を維持しており、配当性向は一時的に上昇しましたが、中長期的な収益成長とともに配当維持・向上を目指す姿勢です。財務体質が盤石であるため、今後も安定的な株主還元が期待されます。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の直近5期の業績は、冷蔵倉庫事業の堅調な需要を背景に、売上高が1,100億円から1,300億円規模で安定して推移しています。FY2025/3には食品販売事業の利益率改善に注力し、売上高1,255億円を達成したものの、純利益は前期の約39億円から約19億円へ減少しました。今後は冷蔵倉庫の再開発や物流センターの拡充により、中長期的な収益力の強化を目指しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.7% | 2.0% | 3.5% |
| FY2017/3 | 4.8% | 1.9% | 3.3% |
| FY2018/3 | 4.2% | 1.8% | 2.8% |
| FY2019/3 | 4.2% | 1.9% | 3.4% |
| FY2020/3 | 2.9% | 1.3% | 3.0% |
| FY2021/3 | 4.4% | 2.0% | 2.3% |
| FY2022/3 | 3.9% | 1.9% | 3.7% |
| FY2023/3 | 3.2% | 1.4% | 2.8% |
| FY2024/3 | 4.9% | 1.9% | 3.8% |
| FY2025/3 | 2.4% | 0.9% | 3.4% |
収益性については、営業利益率が概ね2%から4%の間で推移しており、倉庫業界特有の設備集約型ビジネスの特性を反映しています。ROE(自己資本利益率)はFY2024/3に4.9%と高水準を記録しましたが、直近では自己資本の積み上げや利益の変動により2.4%に落ち着いています。今後はコスト管理の徹底と高付加価値な物流サービスの提供により、収益性の安定化と向上が課題となります。
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、自己資本比率は38%前後を維持し、有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しています。潤沢な手元資金を背景に、港湾部を中心とした老朽施設の建て替えや、夢洲等の物流センター開発へ機動的に投資を行っています。強固な資産基盤を武器に、将来の成長に向けたインフラ投資を継続できる財務体質を整えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 61.4億円 | -250億円 | 203億円 | -189億円 |
| FY2017/3 | -69.3億円 | -112億円 | 191億円 | -181億円 |
| FY2018/3 | 120億円 | -253億円 | 98.2億円 | -134億円 |
| FY2019/3 | 274億円 | -156億円 | -113億円 | 118億円 |
| FY2020/3 | 169億円 | -169億円 | 9.9億円 | -9,400万円 |
| FY2021/3 | 128億円 | -116億円 | -22.1億円 | 11.4億円 |
| FY2022/3 | 59.8億円 | -29.1億円 | -38.4億円 | 30.7億円 |
| FY2023/3 | -13.1億円 | -138億円 | 166億円 | -151億円 |
| FY2024/3 | 135億円 | -179億円 | 36.3億円 | -44.4億円 |
| FY2025/3 | 111億円 | -167億円 | 56.3億円 | -56.5億円 |
営業キャッシュフローは本業の冷蔵倉庫事業から安定的に創出されていますが、積極的な設備投資(資本的支出)が継続しているため、フリーキャッシュフローは一時的にマイナス傾向となっています。これは将来の収益拡大を見据えた物流センターの新設や老朽化施設の建て替えによるものです。成長投資のための資金は、手元流動性や外部調達を適宜組み合わせることで管理されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 53.4億円 | 24.1億円 | 45.1% |
| FY2017/3 | 54.3億円 | 20.7億円 | 38.2% |
| FY2018/3 | 53.7億円 | 20.3億円 | 37.8% |
| FY2019/3 | 49.5億円 | 15.6億円 | 31.5% |
| FY2020/3 | 37.0億円 | 13.6億円 | 36.8% |
| FY2021/3 | 27.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2022/3 | 50.0億円 | 16.8億円 | 33.6% |
| FY2023/3 | 42.0億円 | 13.7億円 | 32.6% |
| FY2024/3 | 48.1億円 | 8.8億円 | 18.2% |
| FY2025/3 | 36.6億円 | 16.8億円 | 45.9% |
法人税等の支払額は、各期の税引前利益の変動や税務上の繰越欠損金の処理状況により大きく変動しています。FY2021/3は税負担が限定的でしたが、その後は概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。FY2024/3は税効果会計の影響等により実効税率が一時的に低下し、FY2025/3は逆に高まる結果となりました。
会社の公式開示情報
EDINET開示情報によると、同社は冷蔵倉庫事業を利益の柱としつつ、水産物を中心とした食品販売事業を展開する二軸経営が特徴です。リスク要因として、電気料金の高騰や人件費の上昇が挙げられますが、物流拠点の再開発や事業の効率化によって収益性を維持する戦略を掲げています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,270億円 | — | 1,256億円 | -1.1% |
| FY2024 | 1,390億円 | — | 1,223億円 | -12.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 43億円 | — | 42億円 | -0.3% |
| FY2024 | 46億円 | — | 46億円 | +2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2026年9月期を最終年度とする中期経営計画は、市況の変動を理由に当初の売上高1,500億円、営業利益65億円の目標を大幅に下方修正し、それぞれ1,180億円、48億円としました。FY2025実績は修正後の売上目標は超えたものの、利益目標の達成には至っておらず、食品販売事業における利益率改善が計画達成の鍵となります。過去の業績予想は売上高で未達傾向が見られる一方、営業利益は予想を上回ることもあり、利益管理能力が問われています。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは32.4倍と業界平均を大きく上回っており、市場からの成長期待が高いことを示唆しています。一方で、信用取引では売り残が買い残をわずかに上回る信用倍率0.99倍となっており、短期的な価格変動に対する警戒感も見られます。株価が52週高値圏にあるため、今後の決算発表で市場の期待に応えられるかが焦点となります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
BGO社との戦略的提携により、次世代型冷蔵物流センターの共同開発や再開発を推進する方針を決定しました。
中期経営計画の業績目標を下方修正し、売上高目標を当初の1500億円から1180億円へ見直すことを発表しました。
岡山CONNECT物流センターが竣工。中国・四国地方で最大規模の冷凍冷蔵倉庫として運用を開始しました。
最新ニュース
横浜冷凍 まとめ
ひとめ診断
「食品物流の黒子が、冷凍技術を武器に世界の食卓と日本の冷蔵庫を直結させている」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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