アークス
ARCS COMPANY,LIMITED
最終更新日: 2026年3月30日
M&Aで北日本を繋ぐ、地域密着型スーパーの雄
地域社会の豊かな暮らしづくりに貢献する「ライフライン企業」を目指します。
この会社ってなに?
あなたが北海道や東北地方で旅行や生活をする際、「ラルズ」や「ユニバース」、「ジョイス」といったスーパーマーケットで買い物をしたことはありませんか?実はこれらのお店は、すべてアークスグループの一員です。普段何気なく利用している地域のスーパーが、実はアークスという大きな会社の事業を支えています。あなたが購入する生鮮食品やお惣菜の一つ一つが、同社の売上につながっているのです。
アークスは北海道・北東北を地盤とする食品スーパーの持株会社で、M&Aを重ねて成長を続けています。FY2025決算では売上高6,082.8億円、営業利益159.36億円を達成。FY2026は売上高6,230億円、営業利益164億円と増収増益を見込んでおり、安定した成長軌道にあります。今後は「新日本スーパーマーケット同盟」を通じたシナジー創出と、年間2,500億円規模のM&A再開が成長の鍵を握るでしょう。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 北海道札幌市中央区南13条西11丁目2番32号
- 公式
- www.arcs-g.co.jp
社長プロフィール

アークスグループは、北海道・北東北に拠点を置くスーパーマーケットを中心とした食品流通グループです。私たちは「八ヶ岳連峰経営」という独自思想のもと、各地域企業の自主性を尊重しながらグループ全体の最適化を図っています。今後も地域のライフラインとして、お客様、株主様、お取引先様、そして従業員の期待に応え、企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
北海道旭川市に前身となる「ダイマルスーパー」を設立。地域に根差した食品小売業の歴史が始まる。
ラルズと福原が経営統合し、共同持株会社「株式会社アークス」を設立。北海道におけるスーパーマーケット連合が誕生した。
札幌証券取引所に加え、東証一部にも上場を果たし、全国的な知名度と信用を獲得。さらなる成長への基盤を固めた。
青森県のユニバースを子会社化し、北海道外へ初進出。以降、M&Aを積極的に活用し、北東北へとエリアを拡大していく。
バローホールディングス、リテールパートナーズと資本業務提携を締結。大手に対抗するための広域連合体を形成し、業界再編の主導役に躍り出た。
グループ横断の「DX推進委員会」を設立。自動発注システムの導入や公式アプリの刷新など、テクノロジーを活用した経営効率化と顧客体験向上に着手した。
M&Aを再始動し、2033年2月期までに連結売上高1兆円を目指す長期ビジョンを掲げる。今後もM&AやDX投資を加速し、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
北海道・北東北の有力スーパーをM&Aで統合し、成長を続ける企業です。「新日本スーパーマーケット同盟」を結成し、大手に対抗する独自のポジションを築いています。
保有株数に応じて、グループ商品券、全国共通ギフトカード、青森県産りんご、アップルジュースなどから選べる多彩な優待が魅力。個人投資家への還元意識も高い企業です。
傘下企業がそれぞれの地域で独立性を保ちながら連携する「八ヶ岳連峰経営」が特徴。地域の食文化やニーズに合わせた店舗運営で、高い顧客支持を得ています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 55円 | 24.0% |
| FY2022/3 | 57円 | 31.2% |
| FY2023/3 | 58円 | 32.7% |
| FY2024/3 | 68円 | 31.8% |
| FY2025/3 | 74円 | 36.1% |
| 権利確定月 | 2月 |
アークスは株主還元を重視しており、配当性向30〜40%を目安とした安定的な配当の継続を基本方針としています。近年は増配傾向にあり、業績の成長を反映した利益還元がなされています。今後も強固な財務基盤を活かし、株主優待と配当の両輪で中長期的な還元を図る姿勢です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アークスは北海道・東北地方を地盤とする食品スーパー連合であり、安定した店舗運営と積極的なM&Aによる売上高の拡大を続けています。直近のFY2025/3期は売上高が約6,083億円に達し、FY2026/3期予想では6,230億円への増収を見込んでいます。競争環境が厳しい小売業界において、物流効率化や新日本スーパーマーケット同盟を通じたシナジー発揮により堅実な業績を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.2% | 5.2% | 3.2% |
| FY2022/3 | 6.3% | 4.0% | 2.7% |
| FY2023/3 | 5.8% | 3.7% | 2.6% |
| FY2024/3 | 6.6% | 4.3% | 2.8% |
| FY2025/3 | 6.0% | 3.9% | 2.6% |
売上高純利益率は1-2%台で推移しており、薄利多売の食品小売業特有の構造となっています。ROE(自己資本利益率)は5-8%前後で推移しており、効率的な資本活用と店舗改装による収益性向上に取り組んでいます。人件費や物流費の上昇といったコスト増要因がある中で、DX戦略の推進や粗利益率の確保が引き続き重要な経営課題です。
財務は安全?
自己資本比率は65%前後と極めて高く、極めて強固な財務体質を維持していることが最大の特徴です。FY2024/3期より有利子負債が増加していますが、これは成長投資やDX推進に向けた資金需要を反映したものです。潤沢なネット資産を背景として、今後の大型M&Aの資金需要にも十分対応可能な健全性を備えています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 290億円 | -56.3億円 | -38.9億円 | 234億円 |
| FY2022/3 | 142億円 | -44.2億円 | -74.2億円 | 98.3億円 |
| FY2023/3 | 170億円 | -77.7億円 | -28.0億円 | 92.2億円 |
| FY2024/3 | 241億円 | -106億円 | -113億円 | 134億円 |
| FY2025/3 | 194億円 | -115億円 | -25.9億円 | 78.9億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定して150億円から290億円規模を創出し、本業での高い収益獲得能力を証明しています。投資活動には年間100億円前後を投じ、店舗設備の更新やDX関連投資を継続しています。フリーキャッシュフローは安定して黒字を確保しており、この資金を配当や次なる成長投資へ柔軟に配分する好循環が構築されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 195億円 | 65.4億円 | 33.5% |
| FY2022/3 | 173億円 | 70.0億円 | 40.5% |
| FY2023/3 | 164億円 | 65.0億円 | 39.5% |
| FY2024/3 | 184億円 | 66.7億円 | 36.2% |
| FY2025/3 | 175億円 | 64.8億円 | 36.9% |
実効税率は概ね30%台後半で推移しており、通常の法人税負担を反映しています。一時的に税率が変動する年度は、繰延税金資産の取り崩しや会計上の差異などが影響しています。適正な納税を継続しつつ、連結納税制度などを活用した税務マネジメントを行っています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 606万円 | 5,663人 | - |
従業員の平均年収は606万円となっており、食品スーパーマーケット業界としては比較的安定した水準を維持しています。地域密着型の多店舗展開による堅実な収益基盤と、長期勤続年数が平均15.9年と高いことが、この給与水準を支える背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は北海道銀行。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行の信託口に加え、創業家や地銀、小売企業が名を連ねており、長期的かつ安定的な関係を維持する安定株主層が厚い構成となっています。金融機関や取引先持株会、さらにはバローホールディングスやリテールパートナーズといった同業者との資本提携が見られ、経営の安定と連携を重視した資本政策が特徴です。
会社の公式開示情報
役員報酬
アークスグループは、北海道・東北エリアを主軸とした食品スーパーマーケット事業を中心に、ホームセンターや不動産賃貸など幅広い事業を展開しています。開示情報からは、積極的なM&Aによる店舗網拡大と新システムによる業務効率化を推進する一方で、市場環境の変化や競争激化を主要な事業リスクとして捉え、成長投資とコスト管理のバランスを図っていることが読み取れます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.4%であり、社外取締役の活用や指名・報酬委員会の設置を通じて経営の透明性と監督機能の強化を図っています。連結子会社17社を統括するグループ経営において、監査体制の充実とガバナンスの適正化を重要な経営課題として位置づけています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6,130億円 | — | 6,083億円 | -0.8% |
| FY2024 | 5,820億円 | — | 5,916億円 | +1.6% |
| FY2023 | 5,630億円 | — | 5,662億円 | +0.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 173億円 | — | 159億円 | -7.9% |
| FY2024 | 148億円 | — | 168億円 | +13.7% |
| FY2023 | 152億円 | — | 148億円 | -2.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アークスは現在、具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していません。その代わり、毎期の連結業績予想を公表しています。過去の業績予想を見ると、売上高は概ね計画通りに着地する一方、営業利益はやや下振れする傾向が見られます。これは、競争激化や人件費・光熱費の上昇といった外部環境の変化が利益を圧迫している可能性を示唆しています。投資家としては、今後のM&A戦略と、それが利益率改善にどう貢献するかが注目点となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。アークスのTSRは、FY2023以降、市場平均であるTOPIXを下回る(アンダーパフォーム)状況が続いています。これは、同期間にTOPIXが大きく上昇した一方で、アークスの株価が比較的安定的に推移したことが主な要因です。M&Aの停滞期であったことも、株価のカタリスト(上昇要因)不足につながり、市場全体の勢いに乗り遅れた形となりました。今後の大型M&Aの再開が、TSRを改善させるための重要な鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 130.2万円 | +30.2万円 | 30.2% |
| FY2022 | 132.4万円 | +32.4万円 | 32.4% |
| FY2023 | 135.3万円 | +35.3万円 | 35.3% |
| FY2024 | 192.9万円 | +92.9万円 | 92.9% |
| FY2025 | 179.5万円 | +79.5万円 | 79.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
アークスのPER(17.9倍)とPBR(1.09倍)は、小売業の業界平均(PER 25.6倍、PBR 1.60倍)と比較して割安な水準にあります。これは、同社がまだ全国的な知名度が高くなく、成長期待が株価に織り込まれきっていない可能性を示唆しています。信用倍率は3.62倍と買い残が多く、株価上昇への期待がうかがえますが、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。次の決算発表は4月13日に予定されており、新年度の業績見通しが注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年2月期連結中間決算を発表し、経常損益8,758百万円を計上。収益基盤の安定性を証明しました。
2033年までに2,500億円規模の成長投資を実施する方針を公表し、M&Aによる流通再編の意思を鮮明にしました。
3~11月期の最終利益が前年同期比21%増となるなど、効率的な販管費管理により高い成長を記録しました。
最新ニュース
アークス まとめ
ひとめ診断
「北海道・北東北の食品スーパー連合が、M&Aを武器に全国区をうかがう『静かなる巨人』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
千葉地盤の老舗カー用品店が、脱・物販依存で車検・リースと意外な『業務スーパー』に活路を見出す二刀流経営
肉を武器に関東から全国へ、M&Aで版図を広げる食肉系スーパーの雄
北陸発のフード&ドラッグで急成長、イオンとの提携解消を経て独立路線で全国1,000店舗突破を達成
食肉卸のDNAを持つ介護のプロが、M&Aを駆使して超高齢社会の『食』と『職』を支えるインフラ企業へ
国民的ファストフードの王者が、DXとデリバリーを武器に『いつでもどこでもマック』体験を深化させる外食界の巨人
"サブカルの聖地"が鑑定眼を武器に、インバウンド需要も飲み込むコレクターズアイテムの帝国
荒れる中古車業界の優等生が、DXと生涯顧客化を武器に売上1兆円を目指す急成長企業
九州の買い物インフラを支える巨人、M&Aで地域スーパーを飲み込み成長中