ゼビオホールディングス
XEBIO holdings CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
スポーツで、こころを動かす。大型専門店とM&Aで成長するスポーツ小売のリーディングカンパニー
スポーツを通じて、人々のこころを動かす感動体験を創造し、豊かで健康的なライフスタイルの実現に貢献すること。
この会社ってなに?
あなたが新しいランニングシューズを探したり、週末のゴルフコンペのために最新のクラブをチェックしたりする時、きっとゼビオの店舗を訪れたことがあるでしょう。「スーパースポーツゼビオ」や都市型の「ヴィクトリア」、中古ゴルフ用品の「ゴルフパートナー」などは、すべてゼビオグループが運営しています。普段何気なく立ち寄るスポーツショップの裏側で、あなたのスポーツライフを支えているのがこの会社です。次に買い物に行くときは、商品の裏にあるこの会社のことを少し思い出してみてください。
ゼビオホールディングスは、「スーパースポーツゼビオ」などを全国展開するスポーツ用品小売大手です。直近の2025年3月期決算では、売上高は2,506.0億円と増収を確保したものの、純利益は前期比62.5%減の9.71億円と大幅な減益となりました。株価はPBR0.35倍と解散価値を大きく下回る水準で推移しており、市場からは極めて割安に評価されています。今後の課題は、収益性の改善と資本効率向上策を具体的に示し、株価を意識した経営を実現できるかという点にあります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福島県郡山市朝日三丁目7番35号
- 公式
- www.xebio.co.jp
社長プロフィール

私たちは、スポーツをする人々の「より楽しく、より快適に」という想いに応えることを目指しています。健康志向の高まりとともに拡大するスポーツ人口に対応し、お客様一人ひとりのニーズに合った商品やサービスを提供することで、スポーツを通じて感動体験を創造し続けます。
この会社のストーリー
福島県いわき市にて、株式会社サンキョウとして紳士服の小売事業を開始。後のゼビオグループの原点となる。
株式会社ゼビオに商号を変更。郊外型大規模店舗の展開を開始し、スポーツ小売事業へと大きく舵を切った。
日本証券業協会に株式を店頭登録(現在のJASDAQ)。これにより資金調達力を高め、全国への店舗展開を加速させた。
同業のスポーツ用品販売店「ヴィクトリア」を買収し、完全子会社化。都市部での店舗網を強化し、業界内での地位を確立した。
中古ゴルフ用品販売最大手の「ゴルフパートナー」にTOBを実施し子会社化。ゴルフ分野での圧倒的なシェアを獲得した。
ゼビオホールディングス株式会社を設立し、持株会社体制へ移行。グループ全体の経営戦略を強化し、さらなる成長を目指す。
市場からの評価を意識し、「資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応」を開示。企業価値向上への取り組みを本格化させる。
多様化するニーズに応え、リアル店舗とデジタルの融合を推進。スポーツを「する」「みる」「ささえる」全ての人の感動を創造し続ける。
注目ポイント
「ヴィクトリア」や「ゴルフパートナー」など、積極的なM&Aを通じて事業領域を拡大。シナジー効果を創出し、スポーツ小売業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立しています。
「スーパースポーツゼビオ」などグループ店舗で利用できる割引優待券を年2回贈呈。スポーツ好きの個人投資家にとって、日々の買い物がお得になる嬉しい制度です。
大型総合店の「スーパースポーツゼビオ」から、都市型店舗の「ヴィクトリア」、ゴルフ専門の「ゴルフパートナー」まで、顧客の多様なニーズに応えるブランドを全国に展開しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 30円 | 321.9% |
| FY2022/3 | 30円 | 34.6% |
| FY2023/3 | 30円 | 24.6% |
| FY2024/3 | 30円 | 51.2% |
| FY2025/3 | 32.5円 | 143.7% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しつつ、年間30円から32.5円への増配を行うなど、株主還元への姿勢を維持しています。しかし、純利益の変動により配当性向が高水準に跳ね上がることもあり、今後は業績成長に伴う安定的な配当維持が評価の鍵となります。株主優待と合わせた総合的な利回りの高さが、長期保有を考える個人投資家にとっての魅力となっています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の売上高は大型スポーツ専門店『スーパースポーツゼビオ』等の堅調な展開により2,500億円規模で安定推移していますが、2024年3月期以降は消費者の節約志向や暖冬による季節商品の苦戦が響き、利益面で停滞が見られます。2025年3月期には売上高約2,506億円を確保しつつも、純利益は約9.7億円まで大幅に縮小しました。今後は市場競争が激化する中で、効率的な店舗運営による収益性の回復が最優先課題となっています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 0.4% | 0.2% | 1.4% |
| FY2022/3 | 3.2% | 1.8% | 2.2% |
| FY2023/3 | 4.4% | 2.6% | 3.5% |
| FY2024/3 | 2.1% | 1.2% | 1.7% |
| FY2025/3 | 0.8% | 0.5% | 2.8% |
近年のROE(自己資本利益率)は0.8%から4.4%の間で推移しており、小売業としては資本効率が低い水準にとどまっています。営業利益率も2-3%前後と薄利多売の構造から脱却できておらず、激しい市場競争による販管費の増加が重石となっています。まずは店舗網の再編や不採算事業の見直しを進め、利益率の改善によるROA(総資産利益率)の引き上げが待たれる状況です。
財務は安全?
自己資本比率は約59.5%と高く、強固な財務基盤を維持している点は大きな強みです。長らく無借金経営を続けてきましたが、近年の設備投資や買収資金等の影響により、有利子負債は約57億円を計上するに至りました。流動資産も潤沢であり、極めて健全な財務状態であるため、不透明な経済環境下でも柔軟な投資活動が可能です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 254億円 | -20.2億円 | 85.1億円 | 234億円 |
| FY2022/3 | 23.0億円 | -54.3億円 | -19.2億円 | -31.3億円 |
| FY2023/3 | 70.2億円 | -54.8億円 | -79.1億円 | 15.4億円 |
| FY2024/3 | 42.7億円 | -80.4億円 | -41.4億円 | -37.7億円 |
| FY2025/3 | 121億円 | -96.0億円 | -75.3億円 | 24.6億円 |
営業キャッシュフローは店舗網の収益変動によりバラつきがあるものの、概ねプラスを維持しています。投資キャッシュフローは新規出店やIT投資により年間96億円規模の投資を継続しており、成長に向けた資本投下がなされています。財務キャッシュフローは配当支払いや負債の圧縮など株主還元と健全化を両立させる資金使途が中心となっています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 43.4億円 | 39.3億円 | 90.5% |
| FY2022/3 | 78.5億円 | 40.1億円 | 51.1% |
| FY2023/3 | 92.4億円 | 38.5億円 | 41.6% |
| FY2024/3 | 54.0億円 | 28.1億円 | 52.0% |
| FY2025/3 | 76.2億円 | 66.5億円 | 87.3% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年が多く、これは繰延税金資産の取り崩しや、損金不算入項目等の影響によるものです。特に利益水準が低い期においては、固定的な税負担が実効税率を押し上げる要因となっています。安定した利益を計上し、税効果会計を最適化することが今後の課題です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 852万円 | 2,485人 | - |
従業員平均年収は852万円と、小売業界の中でも相対的に高い水準を維持しています。全国展開する大型スポーツ専門店としての収益力や、グループ全体での人事制度がこの高い平均賃金を支えていると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主は公益財団法人諸橋近代美術館。
ゼビオホールディングスの株主構成は、創業者一族に関連する資産管理会社や法人が上位を占めており、非常に強固なオーナー色が特徴です。有限会社サンビックや公益財団法人諸橋近代美術館などが上位株主であり、安定した経営基盤を維持する一方で、浮動株比率が抑制されている側面があります。
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、事業内容はスポーツ用品・用具販売が約94%を占める単一セグメントに近い構造です。主なリスク要因として、市場環境の変化や天候不順による売上変動、および激化する競争環境が挙げられ、これらが連結子会社35社を通じた事業運営に影響を及ぼしています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地がありますが、社外取締役を50%登用するなど、経営の透明性と監督機能の強化を図っています。監査報酬に8,200万円を投じるなど、適正な監査体制の構築にも注力しており、連結子会社35社を抱える大規模グループとしてのガバナンスを維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 2,510億円 | — | 2,506億円 | -0.1% |
| FY2024 | 2,599億円 | — | 2,424億円 | -6.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 60億円 | — | 70億円 | +16.7% |
| FY2024 | 88億円 | — | 42億円 | -52.3% |
| FY2023 | 70億円 | — | 84億円 | +18.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、具体的な数値目標を伴う中期経営計画を開示していません。代わりに単年度の業績予想を公表していますが、FY2024の営業利益は期初予想を52%も下回るなど、予想精度に大きな課題を抱えています。株価や資本コストを意識した経営方針は示しているものの、投資家が信頼できる具体的な成長戦略と目標数値の開示が待たれます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回って(アンダーパフォームして)います。特にFY2024以降はその差が拡大しており、株価の長期的な低迷が主な要因です。増配は行われているものの、株価下落がそれを大きく上回り、株主へのトータルリターンは非常に厳しい状況が続いています。市場の信頼を回復し、株価を上昇トレンドに転換させることが喫緊の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 108.3万円 | +8.3万円 | 8.3% |
| FY2022 | 112.9万円 | +12.9万円 | 12.9% |
| FY2023 | 127.7万円 | +27.7万円 | 27.7% |
| FY2024 | 124.4万円 | +24.4万円 | 24.4% |
| FY2025 | 162.2万円 | +62.2万円 | 62.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.35倍と、業界平均の約1.5倍を大幅に下回っており、資産価値に対して株価が極端に割安な状態です。一方でPERは44.9倍と、一時的な純利益の落ち込みにより割高に見えます。信用倍率は0.47倍と売り残が多く、株価の下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、将来の買い戻し(踏み上げ)圧力となる可能性も秘めています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
地域スポーツ振興を目指すゼビオベースボールフェストの参加チーム募集を開始。
ららぽーとTOKYO-BAY内に新規大型店舗をグランドオープンし、集客強化を図る。
第1四半期決算にて営業利益28.4億円(前年同期比26.1%減)を発表し業績への懸念が強まった。
最新ニュース
ゼビオホールディングス まとめ
ひとめ診断
「全国のスポーツ好きを支える小売の巨人、万年割安株からの脱却を目指し収益性改善に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
『スポーツデポ』『ゴルフ5』で知られる量販店王者が、コロナ特需の反動から抜け出し、アウトドア業態を武器に収益構造の再構築に挑む正念場
『駅前のオアシス』が、値上げの波を巧みにかわし、ちょい飲み需要でV字回復を遂げる中華食堂の巨人
『靴屋一筋』に回帰した老舗が、高還元を武器にV字回復の坂を駆け上がる
『ハレの日のしゃぶしゃぶ』の老舗が、M&Aで手に入れた焼肉事業を第二の柱に育てようと奮闘中
うどん・そばの老舗が、コロナ禍を乗り越え機内食やM&Aで次の一手を模索中
すき家・はま寿司を擁する外食売上高日本一企業。M&Aと独自のMMDシステムで年商1兆円超を達成し、世界トップ10入りを目指す
新潟・群馬の地元密着スーパー連合が、生鮮食品の強みを武器に堅実成長を続ける地域経済の要
オフィス通販の巨人がサイバー攻撃の痛手から立ち直り、顧客基盤の再構築に挑む正念場