ゼビオホールディングス8281
XEBIO holdings CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが新しいランニングシューズを探したり、週末のゴルフコンペのために最新のクラブをチェックしたりする時、きっとゼビオの店舗を訪れたことがあるでしょう。「スーパースポーツゼビオ」や都市型の「ヴィクトリア」、中古ゴルフ用品の「ゴルフパートナー」などは、すべてゼビオグループが運営しています。普段何気なく立ち寄るスポーツショップの裏側で、あなたのスポーツライフを支えているのがこの会社です。次に買い物に行くときは、商品の裏にあるこの会社のことを少し思い出してみてください。
ゼビオホールディングスは、「スーパースポーツゼビオ」などを全国展開するスポーツ用品小売大手です。直近の2025年3月期決算では、売上高は2,506.0億円と増収を確保したものの、純利益は前期比62.5%減の9.71億円と大幅な減益となりました。株価はPBR0.35倍と解散価値を大きく下回る水準で推移しており、市場からは極めて割安に評価されています。今後の課題は、収益性の改善と資本効率向上策を具体的に示し、株価を意識した経営を実現できるかという点にあります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 福島県郡山市朝日三丁目7番35号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0.4% | 0.2% | - |
| 2022/03期 | 3.3% | 1.8% | - |
| 2023/03期 | 4.5% | 2.6% | - |
| 2024/03期 | 2.1% | 1.2% | 1.7% |
| 2025/03期 | 0.8% | 0.5% | 2.8% |
| 3Q FY2026/3 | 0.7%(累計) | 0.4%(累計) | 1.3% |
近年のROE(自己資本利益率)は0.8%から4.4%の間で推移しており、小売業としては資本効率が低い水準にとどまっています。営業利益率も2-3%前後と薄利多売の構造から脱却できておらず、激しい市場競争による販管費の増加が重石となっています。まずは店舗網の再編や不採算事業の見直しを進め、利益率の改善によるROA(総資産利益率)の引き上げが待たれる状況です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,024億円 | — | 4.1億円 | 9.3円 | — |
| 2022/03期 | 2,233億円 | — | 38.4億円 | 86.8円 | +10.3% |
| 2023/03期 | 2,393億円 | — | 54.0億円 | 122.1円 | +7.2% |
| 2024/03期 | 2,424億円 | 42.0億円 | 25.9億円 | 58.6円 | +1.3% |
| 2025/03期 | 2,506億円 | 70.1億円 | 9.7億円 | 22.6円 | +3.4% |
当社の売上高は大型スポーツ専門店『スーパースポーツゼビオ』等の堅調な展開により2,500億円規模で安定推移していますが、2024年3月期以降は消費者の節約志向や暖冬による季節商品の苦戦が響き、利益面で停滞が見られます。2025年3月期には売上高約2,506億円を確保しつつも、純利益は約9.7億円まで大幅に縮小しました。今後は市場競争が激化する中で、効率的な店舗運営による収益性の回復が最優先課題となっています。 【3Q 2026/03期実績】売上1888億円(通期予想比71%)、営業利益25億円(同35%)、純利益8.7億円(同89%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、事業内容はスポーツ用品・用具販売が約94%を占める単一セグメントに近い構造です。主なリスク要因として、市場環境の変化や天候不順による売上変動、および激化する競争環境が挙げられ、これらが連結子会社35社を通じた事業運営に影響を及ぼしています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,510億円 | — | 2,506億円 | -0.1% |
| 2024期 | 2,599億円 | — | 2,424億円 | -6.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 60億円 | — | 70億円 | +16.7% |
| 2024期 | 88億円 | — | 42億円 | -52.3% |
| 2023期 | 70億円 | — | 84億円 | +18.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は現在、具体的な数値目標を伴う中期経営計画を開示していません。代わりに単年度の業績予想を公表していますが、2024期の営業利益は期初予想を52%も下回るなど、予想精度に大きな課題を抱えています。株価や資本コストを意識した経営方針は示しているものの、投資家が信頼できる具体的な成長戦略と目標数値の開示が待たれます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
地域スポーツ振興を目指すゼビオベースボールフェストの参加チーム募集を開始。
ららぽーとTOKYO-BAY内に新規大型店舗をグランドオープンし、集客強化を図る。
第1四半期決算にて営業利益28.4億円(前年同期比26.1%減)を発表し業績への懸念が強まった。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は約59.5%と高く、強固な財務基盤を維持している点は大きな強みです。長らく無借金経営を続けてきましたが、近年の設備投資や買収資金等の影響により、有利子負債は約57億円を計上するに至りました。流動資産も潤沢であり、極めて健全な財務状態であるため、不透明な経済環境下でも柔軟な投資活動が可能です。 【3Q 2026/03期】総資産2166億円、純資産1205億円、自己資本比率55.0%、有利子負債29億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 254億円 | ▲20.2億円 | 85.1億円 | 234億円 |
| 2022/03期 | 22.4億円 | ▲51.6億円 | ▲21.2億円 | ▲29.3億円 |
| 2023/03期 | 70.2億円 | ▲54.8億円 | ▲79.1億円 | 15.4億円 |
| 2024/03期 | 42.7億円 | ▲80.4億円 | ▲41.4億円 | ▲37.7億円 |
| 2025/03期 | 121億円 | ▲95.8億円 | ▲75.3億円 | 24.8億円 |
営業キャッシュフローは店舗網の収益変動によりバラつきがあるものの、概ねプラスを維持しています。投資キャッシュフローは新規出店やIT投資により年間96億円規模の投資を継続しており、成長に向けた資本投下がなされています。財務キャッシュフローは配当支払いや負債の圧縮など株主還元と健全化を両立させる資金使途が中心となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%と改善の余地がありますが、社外取締役を50%登用するなど、経営の透明性と監督機能の強化を図っています。監査報酬に8,200万円を投じるなど、適正な監査体制の構築にも注力しており、連結子会社35社を抱える大規模グループとしてのガバナンスを維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 852万円 | 2,485人 | - |
従業員平均年収は852万円と、小売業界の中でも相対的に高い水準を維持しています。全国展開する大型スポーツ専門店としての収益力や、グループ全体での人事制度がこの高い平均賃金を支えていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを大幅に下回って(アンダーパフォームして)います。特に2024期以降はその差が拡大しており、株価の長期的な低迷が主な要因です。増配は行われているものの、株価下落がそれを大きく上回り、株主へのトータルリターンは非常に厳しい状況が続いています。市場の信頼を回復し、株価を上昇トレンドに転換させることが喫緊の課題です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 35円 | 74.6% |
| 2017/03期 | 35円 | 52.3% |
| 2018/03期 | 35円 | 36.8% |
| 2019/03期 | 35円 | 82.5% |
| 2020/03期 | 32.5円 | 352.1% |
| 2021/03期 | 30円 | 321.9% |
| 2022/03期 | 30円 | 34.6% |
| 2023/03期 | 30円 | 24.6% |
| 2024/03期 | 30円 | 51.2% |
| 2025/03期 | 32.5円 | 143.7% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針として安定的な利益還元を重視しつつ、年間30円から32.5円への増配を行うなど、株主還元への姿勢を維持しています。しかし、純利益の変動により配当性向が高水準に跳ね上がることもあり、今後は業績成長に伴う安定的な配当維持が評価の鍵となります。株主優待と合わせた総合的な利回りの高さが、長期保有を考える個人投資家にとっての魅力となっています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 108.3万円 | 8.3万円 | 8.3% |
| 2022期 | 112.9万円 | 12.9万円 | 12.9% |
| 2023期 | 127.7万円 | 27.7万円 | 27.7% |
| 2024期 | 124.4万円 | 24.4万円 | 24.4% |
| 2025期 | 162.2万円 | 62.2万円 | 62.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRが0.35倍と、業界平均の約1.5倍を大幅に下回っており、資産価値に対して株価が極端に割安な状態です。一方でPERは44.9倍と、一時的な純利益の落ち込みにより割高に見えます。信用倍率は0.47倍と売り残が多く、株価の下落を見込む投資家が多いことを示唆しており、将来の買い戻し(踏み上げ)圧力となる可能性も秘めています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 43.4億円 | 39.3億円 | 90.5% |
| 2022/03期 | 78.5億円 | 40.1億円 | 51.1% |
| 2023/03期 | 92.4億円 | 38.5億円 | 41.6% |
| 2024/03期 | 54.0億円 | 28.1億円 | 52.0% |
| 2025/03期 | 76.2億円 | 66.5億円 | 87.3% |
実効税率が法定税率を大きく上回る年が多く、これは繰延税金資産の取り崩しや、損金不算入項目等の影響によるものです。特に利益水準が低い期においては、固定的な税負担が実効税率を押し上げる要因となっています。安定した利益を計上し、税効果会計を最適化することが今後の課題です。
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ゼビオホールディングス まとめ
「全国のスポーツ好きを支える小売の巨人、万年割安株からの脱却を目指し収益性改善に挑む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。