ロイヤルホールディングス
ROYAL HOLDINGS Co., Ltd.
最終更新日: 2026年3月29日
「食とホスピタリティ」で暮らしを豊かにする、伝統と革新の多角経営企業
「経営ビジョン2035」を掲げ、「日本の食を世界の食へ、日本のホスピタリティを世界のホスピタリティへ」をテーマに、グローバルに価値を提供できる企業グループを目指します。
この会社ってなに?
あなたが家族で少し特別な食事をしようと「ロイヤルホスト」を訪れたり、手軽に天丼が食べたくなって「てんや」に立ち寄ったことはありませんか?実は、これらのお店を運営しているのがロイヤルホールディングスです。それだけではありません。出張や旅行で利用する「リッチモンドホテル」も同社の事業の一つ。さらに、空港のレストランや企業の社員食堂など、普段私たちが意識しない場所の裏側でも、同社の「食とホスピタリティ」のサービスが提供されているのです。
コロナ禍からV字回復を達成し、FY2025は売上高1655.0億円、営業利益76.85億円と好調を維持。主力の外食事業に加え、インバウンド需要を捉えたホテル事業が利益の半分以上を稼ぎ出す収益の柱に成長しています。総合商社の双日と資本業務提携し、海外展開やM&A(おやつ宅配「たびスル」買収)にも積極的で、安定と成長の両輪を回すフェーズに入っています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 福岡県福岡市博多区那珂3丁目28番5号
- 公式
- www.royal-holdings.co.jp
社長プロフィール

「食とホスピタリティ」を通じて、地域や社会を笑顔にすることを目指しています。皆様のご支援のもと、コロナ禍を乗り越え業績は力強く回復しました。今後は新たな中期経営計画に基づき、持続的な成長と企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
創業者・江頭匡一が福岡で航空機食の搭載と喫茶・売店営業を開始。これがロイヤルグループの原点となる。
福岡にレストラン「ロイヤル中洲本店(現:花の木)」を開業し、本格的に外食事業へ進出。品質へのこだわりが評判を呼ぶ。
ファミリーレストラン「ロイヤルホスト」の1号店を北九州市に出店。全国チェーン展開の礎を築く。
天丼・天ぷら専門店「てんや」の事業を開始。手頃な価格で本格的な天丼を提供し、新たな客層を獲得する。
震災の影響を受け、上場以来初の営業赤字を計上。事業基盤の強化と効率化が急務となる。
コロナ禍で打撃を受けた財務基盤の強化と、海外展開の加速を目指し、双日と資本業務提携を締結。大きな転換点を迎える。
「経営ビジョン2035」を策定し、その達成に向けた「中期経営計画2025~2027」をスタート。持続的な成長への新たな挑戦が始まる。
注目ポイント
「ロイヤルホスト」などの外食事業だけでなく、ホテル事業やコントラクト事業も展開。景気変動に強い安定した収益基盤を構築しています。
コロナ禍の苦境を乗り越え、業績は過去最高益を更新する水準まで回復。双日との提携による海外展開など、積極的な成長戦略が期待されます。
「ロイヤルホスト」や「てんや」などで利用できる優待食事割引券がもらえます。個人投資家にとって、日々の生活で恩恵を感じやすい魅力的な制度です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 5円 | 0.7% |
| FY2022/3 | 10円 | 18.9% |
| FY2023/3 | 20円 | 26.0% |
| FY2024/3 | 32円 | 26.6% |
| FY2025/3 | 35円 | 60.9% |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
業績回復に合わせて配当を増額しており、株主還元を重視する経営姿勢が鮮明です。配当方針として安定的な配当の継続を基本としつつ、業績に応じた還元強化を行っています。今後も利益成長と連動した配当水準の向上により、中長期的な株主価値の最大化を目指す方針です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
ロイヤルホールディングスは、コロナ禍で大きく落ち込んだ業績から着実に回復しており、2024年3月期には売上高1,521億円、純利益59億円と成長トレンドを維持しています。外食事業でのロイヤルホストやてんやの好調に加え、観光需要の回復に伴うホテル事業の収益貢献が大きく寄与しました。2026年3月期も増収増益を見込んでおり、強固なブランド力を背景にしたさらなる事業拡大が期待されます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -8.5% | -2.6% | -8.8% |
| FY2022/3 | 6.1% | 2.2% | 2.1% |
| FY2023/3 | 8.4% | 3.2% | 4.4% |
| FY2024/3 | 11.7% | 4.6% | 4.8% |
| FY2025/3 | 10.2% | 4.0% | 4.6% |
コロナ禍の赤字局面を乗り越え、営業利益率は直近で約4.8%まで改善するなど、収益構造の適正化が進んでいます。ROE(自己資本利益率)も11%台に達するなど資本効率の向上が見られ、稼ぐ力の回復が顕著です。今後は高付加価値化やDXによるオペレーション効率の改善を通じて、さらなる利益率の向上を目指すフェーズにあります。
財務は安全?
2024年3月期以降は成長投資のための資金調達を実施したことで有利子負債が増加していますが、自己資本比率は約39%を維持しており、一定の財務健全性を確保しています。潤沢な資産基盤を背景に、新規出店や新規事業への投資を継続する余力は十分です。今後も負債の適切なコントロールと、事業拡大による利益成長のバランスが重要となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -18.9億円 | 20.6億円 | 90.7億円 | 1.8億円 |
| FY2022/3 | 73.9億円 | -85.5億円 | 37.0億円 | -11.6億円 |
| FY2023/3 | 125億円 | -65.9億円 | -52.0億円 | 59.4億円 |
| FY2024/3 | 104億円 | -98.4億円 | -77.4億円 | 5.2億円 |
| FY2025/3 | 158億円 | -167億円 | 7.7億円 | -8.9億円 |
営業キャッシュフローは本業の回復により年間157億円規模まで拡大し、盤石なキャッシュ創出力を確立しています。投資キャッシュフローは成長に向けた新規出店や事業買収のために活発に支出されています。一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなる時期もありますが、これは将来の成長に向けた戦略的な先行投資であると評価できます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | -45.0億円 | 0円 | - |
| FY2022/3 | 21.6億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 52.7億円 | 12.3億円 | 23.4% |
| FY2024/3 | 73.2億円 | 13.9億円 | 19.0% |
| FY2025/3 | 79.2億円 | 22.6億円 | 28.5% |
過去の赤字による繰越欠損金の解消に伴い、税負担が正常な水準へと回帰しています。2022年3月期までは過去の損失分による減税効果がありましたが、現在は安定した利益計上に伴い、適正な法人税等を納付しています。今後は標準的な実効税率水準での納税が継続する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 761万円 | 2,383人 | - |
従業員平均年収は761万円であり、飲食・ホテル業界としては相対的に高水準な給与水準を維持しています。これは同社が多角的な事業ポートフォリオを持ち、高い付加価値を提供するホスピタリティビジネスを展開していることが背景にあると考えられます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は双日・公益財団法人江頭ホスピタリティ 事業振興財団・キルロイ興産。
双日株式会社が19.97%を保有する筆頭株主であり、商社との資本業務提携による経営基盤の安定化が図られています。次いで資産管理機関や創業関連の財団が名を連ねており、安定株主比率が高い一方で、市場での流通性は一定程度確保された構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
外食・ホテル・コントラクト事業を軸とする連結子会社8社体制で構成されています。事業リスクとしては原材料価格の高騰や人件費の上昇が挙げられており、それらに対する価格転嫁や業務効率化が収益性を左右する重要な要因となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.3%と高く、多様な視点を取り入れた経営体制の構築に注力しています。連結子会社を統括する持株会社として、監査報酬8,100万円を投じた厳格な監査体制を維持し、透明性の高いコーポレート・ガバナンスを目指しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,666億円 | — | 1,655億円 | -0.7% |
| FY2024 | 1,473億円 | — | 1,522億円 | +3.3% |
| FY2023 | 1,310億円 | — | 1,389億円 | +6.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 78億円 | — | 77億円 | -1.5% |
| FY2024 | 66億円 | — | 74億円 | +11.6% |
| FY2023 | 44億円 | — | 61億円 | +38.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年2月に新たな「中期経営計画2025~2027」を発表。最終年度のFY2027に売上高1,900億円、営業利益100億円という高い目標を掲げています。過去2年間は期初予想を上回る好決算を連発しており、特にホテル事業の収益力向上が計画達成への信頼度を高めています。計画達成に向け、既存事業の強化に加え、双日との提携による海外展開やM&Aが成長ドライバーとして期待されます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を振り返ると、FY2022を除きTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)年が多くなっています。これは、コロナ禍において外食・ホテル事業が受けた深刻なダメージにより株価が長期的に低迷したことが主な要因です。しかし、FY2023以降はTOPIXとの差が縮小傾向にあり、業績のV字回復に伴い、株主還元への期待も回復しつつあることを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 103.4万円 | +3.4万円 | 3.4% |
| FY2022 | 126.9万円 | +26.9万円 | 26.9% |
| FY2023 | 142.1万円 | +42.1万円 | 42.1% |
| FY2024 | 133.8万円 | +33.8万円 | 33.8% |
| FY2025 | 148.8万円 | +48.8万円 | 48.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは業界平均並みですが、PBRはやや割高な水準にあり、市場からの成長期待の高さがうかがえます。信用倍率は1倍を切り売り残が買い残を上回る「売り長」の状態で、株価上昇時には買い戻しによるさらなる上昇(踏み上げ)も期待できる需給環境です。株主優待の人気も高く、個人投資家の安定した買い支えも特徴です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
経営ビジョン2035および中期経営計画2025~2027を策定し、持続的な成長に向けたロードマップを公表。
法人向けおやつ定期宅配サービスを手がける「たびスル」を完全子会社化し、新領域への事業拡大を推進。
Minor Hotelsとの合弁会社設立を発表。ラグジュアリーホテルブランドの展開により収益基盤の多様化を加速。
最新ニュース
ロイヤルホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『ロイホの会社』と侮るなかれ、実はホテル事業が利益の半分以上を稼ぎ出す総合ホスピタリティ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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