コロワイド7616
COLOWIDE CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
友人との飲み会で「甘太郎」を選んだり、家族で焼肉「牛角」や「かっぱ寿司」を楽しんだりしたことはありませんか?実はこれらの人気店、すべてコロワイドグループが運営しています。ほかにも、家庭的な定食が人気の「大戸屋ごはん処」や、最近仲間入りした「カフェ・ベローチェ」で一息つくときも、あなたはコロワイドのサービスに触れているのです。街の様々な飲食店が、実は裏側で一つの大きな会社によって支えられています。
積極的なM&Aを背景に業績は拡大基調にあり、2025年3月期は売上高2,691.6億円、営業利益77.12億円を達成しました。コロナ禍からの回復に加え、最近では約440億円を投じて「カフェ・ベローチェ」などを運営するC-Unitedを買収し、手薄だったカフェ業態を強化。今後の焦点は、買収したブランド群のシナジー創出と、M&Aで拡大した有利子負債をコントロールしながらグループ全体の収益性を向上させられるかに移っています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-2-1 ランドマークタワー 12F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | ▲32.4% | ▲3.8% | - |
| 2022/03期 | 3.5% | 0.5% | - |
| 2023/03期 | ▲14.6% | ▲2.6% | - |
| 2024/03期 | 6.6% | 1.1% | 2.9% |
| 2025/03期 | 2.0% | 0.4% | 2.9% |
| 3Q FY2026/3 | 4.6%(累計) | 1.1%(累計) | 4.4% |
収益性は、コロナ禍での大幅な赤字から脱却したものの、依然として営業利益率が3%前後で推移するなど高い収益性を確保することに課題を抱えています。M&Aによる事業拡大に伴う固定費の増加や、外食業界における人件費・原材料費の高騰が利益を圧迫しています。今後は既存店舗の効率化とブランドポートフォリオの最適化による利益率改善が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,682億円 | — | ▲101億円 | -141.3円 | — |
| 2022/03期 | 1,756億円 | — | 14.4億円 | 11.3円 | +4.4% |
| 2023/03期 | 2,208億円 | — | ▲68.0億円 | -84.5円 | +25.7% |
| 2024/03期 | 2,413億円 | 71.2億円 | 29.1億円 | 27.5円 | +9.3% |
| 2025/03期 | 2,692億円 | 77.1億円 | 12.5億円 | 7.5円 | +11.6% |
コロワイドの業績は、コロナ禍の影響を受けた2021/03期の赤字から徐々に回復傾向にあり、2025/03期には売上高が約2,692億円まで拡大しました。積極的なM&A戦略により「牛角」や「大戸屋」などのブランド力を強化し、売上規模を拡大させています。今期はさらなるカフェ事業への投資も控えており、収益構造の転換が順調に進んでいるかが今後の焦点です。 【3Q 2026/03期実績】売上2179億円(前年同期比8.7%)、営業利益96億円、純利益37億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
グループ内には「牛角」や「大戸屋」など多岐にわたる外食ブランドを擁し、積極的なM&Aによる事業拡大を図っています。一方で、原材料価格の高騰や人件費の増大が業績への主要な事業リスクとして開示されており、不採算店舗の統廃合や業務効率化を通じた利益率の改善が継続的な経営課題となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,850億円 | 2,700億円 | 2,692億円 | -5.5% |
| 2024期 | 2,450億円 | — | 2,413億円 | -1.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 90億円 | 80億円 | 77億円 | -14.3% |
| 2024期 | 65億円 | — | 71億円 | +9.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を公表していませんが、期初に公表される業績予想が実質的な単年度計画となります。2025期計画では、売上高・営業利益ともに期初予想を下回る結果となりました。M&Aによる売上拡大は計画通り進む一方、既存事業の収益性改善やコストコントロールが追いつかず、利益目標の達成が課題となっています。C-United買収の効果が本格的に寄与する2026期計画の達成可否が、今後の評価を左右するでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
カフェ大手C-United(珈琲館・ベローチェ)を約440億円で買収し、外食ポートフォリオを強化。
3年連続となる平均6%の賃上げを実施し、人材確保と競争力向上を目指す。
2025期の営業利益77.12億円という堅調な業績を背景に、さらなるグループシナジーの創出を方針化。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は、2025/03期時点で自己資本比率が約24.8%まで向上しており、以前の低い水準から段階的に改善しています。一方で、積極的な買収資金や設備投資により有利子負債が約792億円にまで増加しており、レバレッジ(他人資本の利用)をかけた経営を行っています。資産規模は3,122億円まで膨らんでおり、資金繰りの安定性を見極める必要があります。 【3Q 2026/03期】総資産3456億円、純資産943億円、自己資本比率24.3%、有利子負債1442億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2022/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2023/03期 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
| 2024/03期 | 299億円 | ▲136億円 | ▲203億円 | 163億円 |
| 2025/03期 | 288億円 | ▲216億円 | 180億円 | 72.0億円 |
営業キャッシュフローは堅調に約288億円を創出しており、本業による稼ぐ力は確立されています。一方で、C-United買収などの大型投資により投資キャッシュフローが約216億円の流出となりました。フリーキャッシュフローは黒字を維持していますが、成長投資を優先する方針が鮮明であり、手元流動性の確保と投資効率のバランスが重要です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は18.2%と一定の多様性を確保しており、指名・報酬諮問委員会を設置するなど透明性の高いガバナンス体制の構築に取り組んでいます。大規模な多店舗展開を行う企業として内部統制と監査体制の強化を継続しており、持続的な企業価値向上を目指すためのガバナンス構造を整えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 654万円 | 5,270人 | - |
従業員の平均年収は654万円であり、外食業界全体の平均と比較して高水準な賃金体系を構築しています。近年は物価上昇や人手不足に対応した定期昇給やベースアップを積極的に実施しており、人材確保を競争力強化の重要課題として位置付けています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間にわたり継続して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォーム(下回るパフォーマンス)しています。これは、コロナ禍における外食産業への逆風や、M&Aによる財務負担増が株価の上値を抑え、配当も低水準に留まっていることが主な要因です。株価が回復基調にあるとはいえ、市場全体の成長には追いつけていない状況であり、M&A戦略の成果を利益と株主還元に結びつけられるかが、今後のTSR向上の鍵となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 5円 | 314.5% |
| 2017/03期 | 5円 | - |
| 2018/03期 | 5円 | 38.7% |
| 2019/03期 | 5円 | 87.4% |
| 2020/03期 | 5円 | - |
| 2021/03期 | 5円 | - |
| 2022/03期 | 5円 | 44.2% |
| 2023/03期 | 5円 | - |
| 2024/03期 | 5円 | 18.2% |
| 2025/03期 | 5円 | 67.1% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針としては、成長投資を優先しつつも安定配当を維持することを目指しています。配当利回りは決して高くありませんが、株主優待を重視した還元政策をとっており、長期保有を促す仕組みが整っています。内部留保を成長投資へ充当する方針であるため、当面は大きな増配よりも現在の配当水準を維持する見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 116.5万円 | 16.5万円 | 16.5% |
| 2022期 | 109.2万円 | 9.2万円 | 9.2% |
| 2023期 | 118.7万円 | 18.7万円 | 18.7% |
| 2024期 | 133.9万円 | 33.9万円 | 33.9% |
| 2025期 | 106.5万円 | 6.5万円 | 6.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.05倍と極端に低く、信用売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多いことを示唆しています。これは将来の買い戻し圧力(踏み上げ)につながる可能性もあります。PER・PBRは業界平均を大きく上回っており、市場からの成長期待は高いものの、割高感も意識される水準です。株主優待の人気が株価を下支えしている面も考慮すべきでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | -141億円 | 0円 | - |
| 2022/03期 | 20.5億円 | 6.1億円 | 29.9% |
| 2023/03期 | -84.5億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | 65.0億円 | 35.9億円 | 55.3% |
| 2025/03期 | 47.8億円 | 35.3億円 | 73.9% |
法人税等の支払いは業績に連動していますが、連結納税制度やグループ内での損益通算、繰延税金資産の影響で実効税率が変動しやすい傾向があります。赤字期には法人税の支払いは発生しませんが、黒字期には見かけ上の実効税率が高くなる年もあります。税引前利益に対して適切な税務処理が行われており、大きな特記事項はありません。
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コロワイド まとめ
「M&Aを主食に、居酒屋からカフェまで食い尽くす外食界の満腹巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。