イズミ8273
IZUMI CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もしあなたが中国・四国地方や九州に住んでいるなら、週末に家族と「ゆめタウン」へ買い物に出かけたことがあるかもしれません。その巨大なショッピングセンターを運営しているのが、このイズミという会社です。普段あなたがカゴに入れる食料品や日用品、衣料品の多くは、イズミが提供しています。最近では「ゆめイチ」というオリジナルのプライベートブランド商品も増えており、より手頃な価格で良い品を提供しようと工夫しています。あなたの生活に密着したスーパーの裏側で、イズミは事業を動かしているのです。
広島を地盤に中四国・九州で総合スーパー「ゆめタウン」を展開する小売大手。2025期の連結業績は売上高5,241.4億円、営業利益254.25億円と減益で着地。近年は西友の九州事業買収などM&Aを加速させ、GMS依存からの脱却と食品スーパー事業の強化を鮮明にしています。PBR0.26倍という極端な割安水準は、資産価値に対する株価の低評価を示唆しており、事業構造改革の進展が今後の評価を見直す鍵となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 広島県広島市東区二葉の里3丁目3番1号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 11.9% | 4.0% | 4.8% |
| 2017/02期 | 10.3% | 3.6% | 5.1% |
| 2018/02期 | 14.7% | 5.6% | 5.3% |
| 2019/02期 | 11.6% | 4.9% | 4.8% |
| 2020/02期 | 9.1% | 4.1% | 4.3% |
| 2021/02期 | 9.8% | 4.7% | 5.3% |
| 2022/02期 | 9.1% | 4.8% | 5.1% |
| 2023/02期 | 8.6% | 4.9% | 7.3% |
| 2024/02期 | 7.2% | 4.2% | 6.7% |
| 2025/02期 | 4.0% | 2.3% | 4.9% |
| 2026/02期 | - | - | 4.8% |
売上高営業利益率は概ね5%前後で推移してきましたが、2025/03期は積極的な事業拡大に伴う一時的な費用負担により4.9%へ低下しました。ROEも同様に低下基調にありますが、これは今後の収益拡大を見据えた資産積み増しが背景にあります。今後は、買収した店舗網の効率化を進め、再び効率的な資本活用を実現できるかが鍵となります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/02期 | 6,798億円 | 358億円 | 231億円 | 321.7円 | -8.7% |
| 2022/02期 | 6,768億円 | 347億円 | 232億円 | 324.4円 | -0.4% |
| 2023/02期 | 4,601億円 | 336億円 | 232億円 | 324.4円 | -32.0% |
| 2024/02期 | 4,712億円 | 314億円 | 205億円 | 286.5円 | +2.4% |
| 2025/02期 | 5,241億円 | 254億円 | 119億円 | 166.6円 | +11.2% |
イズミは中四国・九州を地盤に「ゆめタウン」などの総合スーパーを展開しており、2025/03期には売上高5,241億円と回復傾向にあります。利益面では前期の設備投資増や競争激化によるコスト増の影響を受けましたが、2026/03期予想では増収増益を見込んでいます。今後はPB商品「ゆめイチ」の拡充や西友からの九州事業買収といった成長投資による収益貢献が期待されます。 【2026/02期実績】売上5693億円(前期比8.6%)、営業利益272億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
売上の大部分を占める小売事業はショッピングセンターや食品スーパーで構成され、連結子会社16社による多角的な展開を行っています。主な事業リスクとして急激な景気変動による消費の冷え込みや、原材料費・物流費の高騰が収益に与える影響が挙げられ、これに対して店舗改革やプライベートブランド(ゆめイチ)の強化で対抗しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026(予)(予想) | 5,901億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 5,703億円 | — | 5,241億円 | -8.1% |
| 2024期 | 4,766億円 | — | 4,712億円 | -1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2026(予)(予想) | 307億円 | — | — | 進行中 |
| 2025期 | 310億円 | — | 254億円 | -18.0% |
| 2024期 | 310億円 | — | 314億円 | +1.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
イズミは当初、2026期までの第二次中期経営計画で営業利益410億円を掲げていましたが、事業環境の変化を受け未達となり、2027期を最終年度とする営業利益350億円の修正計画を発表しました。直近2025期の業績予想も売上・利益ともに未達で着地しており、計画の蓋然性には注意が必要です。西友の九州事業買収などM&Aによる成長ドライバーを、いかに計画達成に結びつけられるかが今後の焦点となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
グループPB「ゆめイチ」のプレミアムラインを販売開始し、食品強化を推進。
投資単位の引き下げによる株式の流動性向上を目的として1株を3株に分割。
通期業績予想および第二次中期経営計画の数値目標を修正し、効率化を図る。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は50%前後を維持しており、強固な財務体質をベースに積極的な設備投資と買収を行っている点が特徴です。2025/03期にかけて有利子負債が大幅に増加していますが、これは将来の成長に向けた戦略的な投資の結果と言えます。潤沢な資産を背景に、安定した経営基盤を保ちつつ事業規模を拡大させるフェーズにあります。 【2026/02期】総資産5954億円、純資産3079億円、自己資本比率48.6%、有利子負債1358億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 136億円 | 261億円 | 130億円 | 125億円 |
| 2017/02期 | 331億円 | 199億円 | 163億円 | 132億円 |
| 2018/02期 | 426億円 | 291億円 | 155億円 | 135億円 |
| 2019/02期 | 336億円 | 191億円 | 148億円 | 145億円 |
| 2020/02期 | 577億円 | 167億円 | 401億円 | 410億円 |
| 2021/02期 | 483億円 | 66.3億円 | 254億円 | 417億円 |
| 2022/02期 | 186億円 | 142億円 | 180億円 | 43.3億円 |
| 2023/02期 | 383億円 | 100億円 | 296億円 | 283億円 |
| 2024/02期 | 316億円 | 247億円 | 51.5億円 | 68.2億円 |
| 2025/02期 | 403億円 | 916億円 | 551億円 | 514億円 |
本業で安定して現金を稼ぐ一方で、2025/03期には店舗網拡大に向けた大型投資を実施したためFCF(フリーキャッシュフロー)がマイナスとなりました。この投資資金は借入金等の財務活動で調達しており、事業規模拡大のための先行投資フェーズにあると言えます。安定した営業CFを原資として、将来的な利益成長につなげる経営戦略がとられています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.0%と高く、多様な視点を取り入れた意思決定が行われています。監査報酬1億円という投資額に加え、社外取締役の登用などを通じて高い透明性を確保し、ガバナンス体制の強化を継続しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 556万円 | 4,938人 | - |
従業員の平均年収は556万円となっており、小売業界の平均水準と比較して堅実な水準を維持しています。中四国・九州地方を拠点とする強力なドミナント戦略と、ショッピングセンター「ゆめタウン」の安定した収益基盤が、従業員の給与水準を支える安定的な雇用の背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の主力である総合スーパー(GMS)事業の成長鈍化や、ECサイトとの競争激化などを背景に、株価が長期的に低迷していることが主な要因です。増配を継続しているものの、株価下落がそれを大きく上回り、投資家へのトータルリターンはマイナス圏で推移しています。今後は西友の九州事業買収など、M&Aによる成長戦略がTSR改善に繋がるかどうかが問われます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/02期 | 64円 | 24.4% |
| 2017/02期 | 66円 | 27.8% |
| 2018/02期 | 75円 | 20.0% |
| 2019/02期 | 80円 | 24.4% |
| 2020/02期 | 80円 | 28.7% |
| 2021/02期 | 83円 | 25.8% |
| 2022/02期 | 86円 | 26.5% |
| 2023/02期 | 87円 | 26.8% |
| 2024/02期 | 89円 | 31.1% |
| 2025/02期 | 90円 | 54.0% |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
イズミは株主還元を重視しており、安定的な配当維持を基本方針としつつ、配当性向の向上にも努めています。優待制度と合わせた総合的な利回りは高く、個人投資家にとって魅力的な水準を維持しています。将来的には業績の拡大とともに増配を目指す姿勢を継続しており、株主との長期的な信頼関係を重視した還元方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 135.6万円 | 35.6万円 | 35.6% |
| 2022期 | 114.2万円 | 14.2万円 | 14.2% |
| 2023期 | 109.1万円 | 9.1万円 | 9.1% |
| 2024期 | 128.7万円 | 28.7万円 | 28.7% |
| 2025期 | 118.2万円 | 18.2万円 | 18.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、PER4.1倍、PBR0.26倍と、小売業界平均(PER25.1倍、PBR1.3倍)と比較して極端に割安な状態です。これは市場が同社の将来の成長性を悲観的に見ていることを示唆します。信用倍率は7.40倍と買い残が多く、短期的な株価上昇を期待する投資家は多いものの、将来の売り圧力になる可能性も。今後の決算発表で業績回復の兆しが見えるかが、市場評価を変える上で重要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/02期 | 311億円 | 123億円 | 39.7% |
| 2017/02期 | 357億円 | 187億円 | 52.3% |
| 2018/02期 | 382億円 | 113億円 | 29.5% |
| 2019/02期 | 351億円 | 116億円 | 33.1% |
| 2020/02期 | 320億円 | 120億円 | 37.6% |
| 2021/02期 | 361億円 | 130億円 | 36.1% |
| 2022/02期 | 347億円 | 115億円 | 33.1% |
| 2023/02期 | 344億円 | 112億円 | 32.6% |
| 2024/02期 | 323億円 | 118億円 | 36.6% |
| 2025/02期 | 257億円 | 138億円 | 53.6% |
法人税等の実効税率は概ね30%台前半から半ばで推移してきましたが、2025/03期には税負担の影響により上昇しています。税引前利益に対する法人税額は概ね法令に基づいた水準を反映しており、特殊な会計処理による歪みは限定的です。今後は安定した利益確保に伴い、実効税率は通常の法人税水準へと収束していく見通しです。
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「西日本のGMS(総合スーパー)王者が、M&AとPB強化で食品スーパーへの大転換を急ぐディフェンシブ銘柄」
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