王将フードサービス
OHSHO FOOD SERVICE CORP.
最終更新日: 2026年3月30日
日本の食卓を支える、熱々餃子の国民的チェーン
食を通じて人々の生活を豊かにし、日本だけでなく世界中の人々に愛される「餃子の王将」ブランドを築き上げ、100年企業を目指します。
この会社ってなに?
仕事帰りや休日に、「今日は餃子とビールで一杯やりたいな」と思ったことはありませんか?その時、あなたの街の駅前や大通りでオレンジ色の看板を掲げているのが、王将フードサービスが運営する「餃子の王将」です。あなたがお店で熱々の餃子を頬張るその裏側で、同社は全国700を超える店舗網を支え、毎日たくさんの食材を仕入れ、調理し、提供しています。実は、お店で食べるだけでなく、公式アプリを使えばスマホ一つでテイクアウトの予約から決済まで完結できるなど、あなたの「食べたい」をより便利にする工夫も進めています。
関西地盤の中華チェーン「餃子の王将」を全国展開する王将フードサービスは、FY2024に売上高1014.0億円(前期比9.0%増)、営業利益102.86億円(同28.9%増)と過去最高業績を達成し、初の売上高1000億円企業となりました。原材料高騰を背景とした巧みな価格改定が客単価を押し上げたほか、公式アプリを活用したテイクアウト予約・決済などDX戦略も奏功し、客足を維持しています。FY2025は売上高1110.3億円、営業利益109.04億円を見込んでおり、安定成長軌道の維持が期待されます。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 京都府京都市山科区西野山射庭ノ上町294番地の1
- 公式
- www.ohsho.co.jp
社長プロフィール

「日本中においしい料理をおなかいっぱい食べていただきたい」という創業者の想いを継承し、QSC(品質・サービス・清潔さ)レベルの向上に全社一丸で取り組んでいます。従業員が誇りとやりがいを持って働ける環境を整え、持続的な企業価値の向上を目指します。
この会社のストーリー
創業者・加藤朝雄が京都市の四条大宮に第1号店を開店。「日本中に美味しい餃子をお腹いっぱい食べてほしい」という想いで、庶民の中華食堂としてスタートした。
事業拡大に伴い、資本金500万円で株式会社王将チェーン(現・王将フードサービス)を設立。フランチャイズ展開を本格化させ、成長の礎を築いた。
着実な店舗網拡大と安定した経営基盤が評価され、大証二部に上場。企業の社会的信用を高め、さらなる飛躍へのステップとなった。
創業者から二代目社長へと経営が引き継がれ、企業として新たなステージへ。創業の精神を守りつつ、時代の変化に対応する経営が始まった。
創業家出身の大東隆行氏が三代目社長に就任。しかし同年、本社前で銃撃され逝去するという悲劇に見舞われ、会社は大きな困難に直面した。
大きな悲しみを乗り越え、全社一丸となって経営を立て直し、東京証券取引所市場第一部(現・プライム市場)への上場を果たす。企業としての強さを示した。
創業50周年を迎え、初の海外直営店を台湾・高雄市に出店。長年培ってきた日本の味を世界へ届ける挑戦が始まった。
「QSCレベルの更なる向上」などを掲げた中期経営計画のもと、DX推進や新規出店を加速。次の50年に向け、持続的な成長を目指す。
注目ポイント
全国の「餃子の王将」で利用できるお食事券が株主優待として贈呈されます。100株保有から優待が受けられ、王将ファンにはたまらない内容です。
「餃子の王将」は、安くて美味しい国民的中華食堂として確固たる地位を築いています。長年にわたり培われたブランド力と多くの固定ファンが、安定した経営を支えています。
公式アプリによるテイクアウト予約・決済システムの導入など、DXを積極的に推進しています。また、台湾への出店を足がかりに、海外での成長にも期待が持てます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 33.33円 | 43.8% |
| FY2022/3 | 40円 | 25.6% |
| FY2023/3 | 45円 | 40.8% |
| FY2024/3 | 48.33円 | 34.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約31万円) |
| 金額相当 | 約4,000円相当(年間) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針としては、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当を行うことを基本としています。業績の成長に合わせて1株あたりの配当金を引き上げる姿勢が明確であり、投資家からの評価も高いです。配当性向は30%から40%程度の水準をターゲットにしつつ、強固な財務基盤を維持しながら配当を実施しています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
王将フードサービスの業績は、餃子の王将の既存店売上高の堅調な推移を背景に成長を続けており、売上高はFY2021/3の約806億円からFY2026/3予想では約1,197億円まで拡大する見込みです。価格改定による客単価の上昇やDX推進による業務効率化が寄与し、営業利益もFY2021/3の約61億円からFY2026/3予想の約113億円まで大幅な増益傾向にあります。コロナ禍からの回復以降、消費者の外食需要を確実に取り込むことで着実な収益拡大を実現しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.1% | 4.7% | 7.5% |
| FY2022/3 | 14.9% | 9.9% | 8.2% |
| FY2023/3 | 9.9% | 7.4% | 8.6% |
| FY2024/3 | 11.5% | 8.6% | 10.1% |
| FY2025/3 | 10.9% | 8.4% | 9.8% |
収益性指標は、店舗オペレーションの効率化と価格戦略の浸透により、営業利益率がFY2021/3の7.5%からFY2024/3には10.1%へと改善傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は概ね10%台を維持しており、資本を効率的に活用した経営が行われていることを示しています。高水準なROA(総資産利益率)も、店舗資産の回転率の高さと堅実な利益創出能力を裏付けています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率はFY2025/3時点で76.8%という強固な水準を維持しています。近年、有利子負債を一時的に計上していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバーされており、実質的な無借金経営に近い安定感があります。堅実な財務基盤は、新規出店やシステム投資といった成長投資を支える重要な強みとなっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 58.2億円 | -34.4億円 | 201億円 | 23.8億円 |
| FY2022/3 | 136億円 | -29.4億円 | -128億円 | 107億円 |
| FY2023/3 | 73.3億円 | -32.3億円 | -95.1億円 | 41.0億円 |
| FY2024/3 | 122億円 | -32.2億円 | -47.3億円 | 90.0億円 |
| FY2025/3 | 112億円 | -45.7億円 | -48.3億円 | 66.4億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定的な利益創出により年間で約110億円から136億円規模の安定したプラスを確保しています。投資キャッシュフローは新規出店や既存店の改装、物流設備の強化などに充てられており、成長のための投資を継続しています。財務キャッシュフローについては、利益還元としての配当や自己株式の消却などを通じ、株主への利益配分を積極的に進めています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 68.7億円 | 25.8億円 | 37.6% |
| FY2022/3 | 130億円 | 42.2億円 | 32.4% |
| FY2023/3 | 91.4億円 | 29.3億円 | 32.0% |
| FY2024/3 | 105億円 | 25.9億円 | 24.6% |
| FY2025/3 | 113億円 | 32.4億円 | 28.7% |
法人税等の支払いは概ね法定実効税率に近い水準で推移しており、適切な納税が行われています。FY2024/3期に実効税率が一時的に低下しているのは、税効果会計や税額控除等の影響が含まれるためと考えられます。利益の拡大に伴い納税額も安定しており、健全な企業活動の証左と言えます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 579万円 | 2,370人 | - |
平均年収は579万円と、外食業界の中では比較的安定した水準を維持しています。近年、原材料費や人件費の高騰に対処しつつ、DX推進による業務効率化を図ることで従業員への還元を維持・向上させている傾向が見られます。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はアサヒビール・ジャパンフードビジネス・アリアケジャパン。
大株主にはアサヒビール(10.9%)をはじめ、取引先や金融機関が名を連ねており、安定株主による強固な経営基盤が特徴です。創業家関連の財団や個人も一定の比率を維持しており、創業の精神を継承しつつ長期的な成長を重視する構成となっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
「餃子の王将」を展開する単一セグメントを主軸とし、国内での直営およびFC店舗網が収益の柱です。主なリスクとして原材料価格の変動や労働力不足が挙げられており、それらに対する価格改定や省人化対策が連結業績に与える影響が注視されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%とさらなる多様化の余地がありますが、社外取締役の活用や報酬諮問委員会の設置により透明性の高い経営体制を構築しています。監査報酬4,100万円を投じ、連結子会社を含めた厳格なガバナンス体制を維持しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,099億円 | — | 1,110億円 | +1.1% |
| FY2024 | 983億円 | — | 1,014億円 | +3.1% |
| FY2023 | 900億円 | — | 930億円 | +3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 112億円 | — | 109億円 | -2.6% |
| FY2024 | 82億円 | — | 103億円 | +26.0% |
| FY2023 | 75億円 | — | 80億円 | +6.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
王将フードサービスは中期経営計画で具体的な数値目標を公表していませんが、「QSC(品質・サービス・清潔さ)レベルの向上」や「店舗業務のデジタル活用」などを主要施策として掲げています。FY2024の業績は期初予想を大幅に上回る営業増益を達成しており、価格改定とコスト管理が奏功した形です。過去の業績予想も売上・利益ともに上振れで着地することが多く、経営の安定感には定評があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2021からFY2024にかけて、当社のTSRはTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを継続的に下回る「アンダーパフォーム」状態でした。しかし、FY2025には自社TSRが178.3%と大きく伸長したものの、TOPIX(213.4%)には及ばず、引き続き市場平均に対して劣後しています。これは、安定配当を継続している一方で、株価の伸びが市場全体の勢いに追いついていないことを示唆しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 102.4万円 | +2.4万円 | 2.4% |
| FY2022 | 107.6万円 | +7.6万円 | 7.6% |
| FY2023 | 110.3万円 | +10.3万円 | 10.3% |
| FY2024 | 144.1万円 | +44.1万円 | 44.1% |
| FY2025 | 178.3万円 | +78.3万円 | 78.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.21倍と売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、将来の買い戻し需要(踏み上げ)が期待される一方、株価下落を見込む投資家が多いことを示唆します。PERは業界平均よりやや割安ですが、PBRは割高となっており、資産価値より収益性が評価されていることがわかります。時価総額は業界内で上位に位置しており、大手としての安定感があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026大感謝祭を実施し、2日間限定の割引券配布により顧客ロイヤリティを高めた。
台湾子会社への約1億2000万円の増資を引き受け、現地での店舗展開を加速させる方針。
2025年3月期決算にて、営業利益が109.04億円を達成し、過去最高益を更新。
最新ニュース
王将フードサービス まとめ
ひとめ診断
「国民的B級グルメの王者が、巧みな値上げとDXで初の売上1000億円超えを達成」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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