王将フードサービス9936
OHSHO FOOD SERVICE CORP.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
仕事帰りや休日に、「今日は餃子とビールで一杯やりたいな」と思ったことはありませんか?その時、あなたの街の駅前や大通りでオレンジ色の看板を掲げているのが、王将フードサービスが運営する「餃子の王将」です。あなたがお店で熱々の餃子を頬張るその裏側で、同社は全国700を超える店舗網を支え、毎日たくさんの食材を仕入れ、調理し、提供しています。実は、お店で食べるだけでなく、公式アプリを使えばスマホ一つでテイクアウトの予約から決済まで完結できるなど、あなたの「食べたい」をより便利にする工夫も進めています。
関西地盤の中華チェーン「餃子の王将」を全国展開する王将フードサービスは、2024期に売上高1014.0億円(前期比9.0%増)、営業利益102.86億円(同28.9%増)と過去最高業績を達成し、初の売上高1000億円企業となりました。原材料高騰を背景とした巧みな価格改定が客単価を押し上げたほか、公式アプリを活用したテイクアウト予約・決済などDX戦略も奏功し、客足を維持しています。2025期は売上高1110.3億円、営業利益109.04億円を見込んでおり、安定成長軌道の維持が期待されます。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 京都府京都市山科区西野山射庭ノ上町294番地の1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 8.1% | 4.7% | - |
| 2022/03期 | 15.7% | 9.8% | - |
| 2023/03期 | 10.2% | 7.2% | - |
| 2024/03期 | 12.0% | 9.0% | 10.1% |
| 2025/03期 | 11.3% | 8.6% | 9.8% |
| 3Q FY2026/3 | 7.7%(累計) | 5.8%(累計) | 8.7% |
収益性指標は、店舗オペレーションの効率化と価格戦略の浸透により、営業利益率が2021/03期の7.5%から2024/03期には10.1%へと改善傾向にあります。ROE(自己資本利益率)は概ね10%台を維持しており、資本を効率的に活用した経営が行われていることを示しています。高水準なROA(総資産利益率)も、店舗資産の回転率の高さと堅実な利益創出能力を裏付けています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 806億円 | — | 42.9億円 | 76.1円 | — |
| 2022/03期 | 848億円 | — | 88.1億円 | 156.3円 | +5.2% |
| 2023/03期 | 930億円 | — | 62.1億円 | 110.2円 | +9.7% |
| 2024/03期 | 1,014億円 | 103億円 | 79.1億円 | 140.2円 | +9.0% |
| 2025/03期 | 1,110億円 | 109億円 | 80.7億円 | 142.9円 | +9.5% |
王将フードサービスの業績は、餃子の王将の既存店売上高の堅調な推移を背景に成長を続けており、売上高は2021/03期の約806億円から2026/03期予想では約1,197億円まで拡大する見込みです。価格改定による客単価の上昇やDX推進による業務効率化が寄与し、営業利益も2021/03期の約61億円から2026/03期予想の約113億円まで大幅な増益傾向にあります。コロナ禍からの回復以降、消費者の外食需要を確実に取り込むことで着実な収益拡大を実現しています。 【3Q 2026/03期実績】売上873億円(通期予想比73%)、営業利益76億円(同68%)、純利益52億円(同64%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
「餃子の王将」を展開する単一セグメントを主軸とし、国内での直営およびFC店舗網が収益の柱です。主なリスクとして原材料価格の変動や労働力不足が挙げられており、それらに対する価格改定や省人化対策が連結業績に与える影響が注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,099億円 | — | 1,110億円 | +1.1% |
| 2024期 | 983億円 | — | 1,014億円 | +3.1% |
| 2023期 | 900億円 | — | 930億円 | +3.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 112億円 | — | 109億円 | -2.6% |
| 2024期 | 82億円 | — | 103億円 | +26.0% |
| 2023期 | 75億円 | — | 80億円 | +6.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
王将フードサービスは中期経営計画で具体的な数値目標を公表していませんが、「QSC(品質・サービス・清潔さ)レベルの向上」や「店舗業務のデジタル活用」などを主要施策として掲げています。2024期の業績は期初予想を大幅に上回る営業増益を達成しており、価格改定とコスト管理が奏功した形です。過去の業績予想も売上・利益ともに上振れで着地することが多く、経営の安定感には定評があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026大感謝祭を実施し、2日間限定の割引券配布により顧客ロイヤリティを高めた。
台湾子会社への約1億2000万円の増資を引き受け、現地での店舗展開を加速させる方針。
2025年3月期決算にて、営業利益が109.04億円を達成し、過去最高益を更新。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は2025/03期時点で76.8%という強固な水準を維持しています。近年、有利子負債を一時的に計上していますが、潤沢な現預金と自己資本によって十分カバーされており、実質的な無借金経営に近い安定感があります。堅実な財務基盤は、新規出店やシステム投資といった成長投資を支える重要な強みとなっています。 【3Q 2026/03期】総資産815億円、純資産621億円、自己資本比率76.1%、有利子負債35億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 58.2億円 | ▲34.4億円 | 201億円 | 23.8億円 |
| 2022/03期 | 136億円 | ▲29.4億円 | ▲128億円 | 107億円 |
| 2023/03期 | 73.3億円 | ▲32.3億円 | ▲95.1億円 | 41.0億円 |
| 2024/03期 | 122億円 | ▲32.2億円 | ▲47.3億円 | 90.0億円 |
| 2025/03期 | 112億円 | ▲45.7億円 | ▲48.3億円 | 66.4億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定的な利益創出により年間で約110億円から136億円規模の安定したプラスを確保しています。投資キャッシュフローは新規出店や既存店の改装、物流設備の強化などに充てられており、成長のための投資を継続しています。財務キャッシュフローについては、利益還元としての配当や自己株式の消却などを通じ、株主への利益配分を積極的に進めています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は8.3%とさらなる多様化の余地がありますが、社外取締役の活用や報酬諮問委員会の設置により透明性の高い経営体制を構築しています。監査報酬4,100万円を投じ、連結子会社を含めた厳格なガバナンス体制を維持しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 579万円 | 2,370人 | - |
平均年収は579万円と、外食業界の中では比較的安定した水準を維持しています。近年、原材料費や人件費の高騰に対処しつつ、DX推進による業務効率化を図ることで従業員への還元を維持・向上させている傾向が見られます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2024期にかけて、当社のTSRはTOPIX(東証株価指数)のパフォーマンスを継続的に下回る「アンダーパフォーム」状態でした。しかし、2025期には自社TSRが178.3%と大きく伸長したものの、TOPIX(213.4%)には及ばず、引き続き市場平均に対して劣後しています。これは、安定配当を継続している一方で、株価の伸びが市場全体の勢いに追いついていないことを示唆しています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 125円 | 59.1% |
| 2017/03期 | 120円 | 58.8% |
| 2018/03期 | 120円 | 61.5% |
| 2019/03期 | 120円 | 53.7% |
| 2020/03期 | 120円 | 42.4% |
| 2021/03期 | 100円 | 43.8% |
| 2022/03期 | 120円 | 25.6% |
| 2023/03期 | 135円 | 40.8% |
| 2024/03期 | 48.3円 | 34.5% |
| 必要株数 | 100株以上(約31万円) |
| 金額相当 | 約4,000円相当(年間) |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
配当方針としては、株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当を行うことを基本としています。業績の成長に合わせて1株あたりの配当金を引き上げる姿勢が明確であり、投資家からの評価も高いです。配当性向は30%から40%程度の水準をターゲットにしつつ、強固な財務基盤を維持しながら配当を実施しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 102.4万円 | 2.4万円 | 2.4% |
| 2022期 | 107.6万円 | 7.6万円 | 7.6% |
| 2023期 | 110.3万円 | 10.3万円 | 10.3% |
| 2024期 | 144.1万円 | 44.1万円 | 44.1% |
| 2025期 | 178.3万円 | 78.3万円 | 78.3% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は0.21倍と売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、将来の買い戻し需要(踏み上げ)が期待される一方、株価下落を見込む投資家が多いことを示唆します。PERは業界平均よりやや割安ですが、PBRは割高となっており、資産価値より収益性が評価されていることがわかります。時価総額は業界内で上位に位置しており、大手としての安定感があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 68.7億円 | 25.8億円 | 37.6% |
| 2022/03期 | 130億円 | 42.2億円 | 32.4% |
| 2023/03期 | 91.4億円 | 29.3億円 | 32.0% |
| 2024/03期 | 105億円 | 25.9億円 | 24.6% |
| 2025/03期 | 113億円 | 32.4億円 | 28.7% |
法人税等の支払いは概ね法定実効税率に近い水準で推移しており、適切な納税が行われています。2024/03期に実効税率が一時的に低下しているのは、税効果会計や税額控除等の影響が含まれるためと考えられます。利益の拡大に伴い納税額も安定しており、健全な企業活動の証左と言えます。
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