アインホールディングス
AIN HOLDINGS INC.
最終更新日: 2026年3月29日
調剤薬局No.1、M&Aで美と健康の領域を拡大し続けるリーディングカンパニー
社員の幸せを第一に、自ら挑戦できる企業文化を築き、革新的なサービスを通じてすべてのお客さまの元気と笑顔を創造する。
この会社ってなに?
病院で処方せんをもらった後、あなたが立ち寄る薬局、それがもしかしたら日本最大の調剤薬局チェーン『アイン薬局』かもしれません。また、駅前やショッピングモールで見かける、おしゃれなコスメやスキンケア用品が並ぶ『アインズ&トルペ』。このお店もアインホールディングスが運営しています。さらに、人気のインテリア雑貨店『Francfranc(フランフラン)』も最近グループに加わりました。病気の時の薬から、日々の暮らしを彩るコスメや雑貨まで、実はあなたの生活の様々な場面でアイングループは関わっています。
調剤薬局最大手として、積極的なM&Aにより売上規模を急拡大。FY2025は売上高4,568.0億円(前年比14.3%増)を達成したものの、M&A関連コスト等で営業利益は168.71億円(同17.4%減)と減益着地でした。しかし、買収した「さくら薬局」や雑貨の「Francfranc」が通年で寄与する来期(FY2026予想)は、売上高5,220.0億円、営業利益218.60億円へのV字回復を見込んでいます。利益率の改善とM&A後のシナジー創出が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 4月
- 本社
- 北海道札幌市白石区東札幌5条2丁目4番30号
- 公式
- www.ainj.co.jp
社長プロフィール

まず、社員が幸せを感じられる会社でありたい。自ら挑戦でき、新しい形を創れる仕事場でありたい。すべては、お客さまの元気と笑顔のために。
この会社のストーリー
北海道札幌市にて臨床検査事業を目的として創業。現在の多角的なヘルスケア事業の原点となる。
後の主力事業となる調剤薬局「アイン薬局」の1号店をオープンし、本格的に薬局事業に参入した。
ジャスダック市場に株式を上場(現在は東証プライム)。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
社名を「株式会社アインファーマシーズ」に変更。都市型ドラッグストア「アインズ&トルペ」を開始し、小売事業へも進出。
「株式会社アインホールディングス」に社名を変更し、持株会社体制へ移行。グループ経営の効率化と事業拡大を加速させた。
インテリア・雑貨小売の「Francfranc(フランフラン)」を運営する企業を買収し、ライフスタイル事業に本格参入した。
同業大手「さくら薬局」を運営するクラフト社を子会社化。M&Aを通じて調剤薬局業界No.1の地位をさらに強固なものにした。
長期ビジョン「Ambitious Goals 2034」を策定。持続的な成長と企業価値向上を目指し、ヘルスケア領域の未来を創造し続ける。
注目ポイント
調剤薬局業界でトップシェアを誇り、同業の「さくら薬局」や雑貨小売「Francfranc」などを次々と買収。M&Aを駆使して事業領域を拡大し続ける成長性が魅力です。
主力のアイン薬局に加え、コスメ&ドラッグストア「アインズ&トルペ」も全国展開。医療から美容まで、人々のウェルネスを幅広くサポートする事業ポートフォリオを構築しています。
安定的な配当を継続しており、個人投資家に人気の株主優待制度も実施しています。自社グループ店舗で利用できる優待券は、会社のサービスを直接体験できる良い機会になります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 55円 | 29.1% |
| FY2022/3 | 55円 | 27.3% |
| FY2023/3 | 60円 | 22.8% |
| FY2024/3 | 80円 | 24.6% |
| FY2025/3 | 80円 | 30.3% |
| 権利確定月 | 4月 |
配当方針は、業績に応じた利益還元を基本としつつ、安定的な配当の維持と中長期的な増配を重視しています。配当性向は20〜30%を目安とし、成長投資とのバランスを図りながら還元を行っています。株主優待と合わせたトータルリターンの向上に努め、株主の皆さまへの感謝を還元する姿勢を明確にしています。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アインホールディングスは、調剤薬局事業の拡大に加え、コスメ&ドラッグストア事業の強化を推進し、連結売上高は4,568億円と継続的な成長を遂げています。積極的なM&A戦略により「さくら薬局」を運営するクラフト社等を傘下に取り込み、トップライン(売上高)の拡大を加速させています。今後はこれらの買収効果がフル寄与し、2026年3月期には売上高5,220億円、純利益114億円の増収増益を計画しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.8% | 3.3% | 3.7% |
| FY2022/3 | 6.0% | 3.3% | 4.8% |
| FY2023/3 | 7.3% | 4.0% | 4.5% |
| FY2024/3 | 8.4% | 4.6% | 5.1% |
| FY2025/3 | 6.5% | 3.0% | 3.7% |
収益性については、積極的なM&Aに伴う統合費用やシステム投資などの先行コストが一時的に利益を圧迫する局面もあり、直近の営業利益率は3.7%から5.1%の間で推移しています。調剤薬局業界は人件費や医薬品価格の変動を受けやすい特性がありますが、規模の経済を活かしたコスト管理や物販事業の収益力向上により、利益率の改善を図っています。今後は事業ポートフォリオの最適化を通じて、さらなるROE(自己資本利益率)の向上が期待されます。
財務は安全?
財務基盤は強固であり、自己資本比率は45.7%を維持しつつ、事業拡大に向けた投資を継続しています。かつては実質無借金経営に近い状態でしたが、近年の大規模買収に伴う資金調達のため、有利子負債を適切に管理しながら財務の健全性を確保しています。潤沢なネットアセット(純資産)を背景に、将来の成長に向けた戦略的な設備投資や事業展開を支える資本効率を重視した経営を行っています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 149億円 | -94.9億円 | 36.4億円 | 54.4億円 |
| FY2022/3 | 262億円 | -139億円 | -77.5億円 | 122億円 |
| FY2023/3 | 203億円 | -223億円 | -112億円 | -20.3億円 |
| FY2024/3 | 230億円 | -157億円 | -51.1億円 | 72.8億円 |
| FY2025/3 | 231億円 | -659億円 | 211億円 | -428億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業による安定した稼ぐ力が維持されています。一方で、投資キャッシュフローはM&Aによる事業拡大のための支出が大幅に増加しており、FY2025/3には大型買収に伴い一時的にマイナス幅が拡大しました。今後は、買収した事業からのキャッシュ創出により、財務バランスを調整しつつ成長投資を継続する方針です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 126億円 | 59.5億円 | 47.1% |
| FY2022/3 | 160億円 | 89.5億円 | 55.8% |
| FY2023/3 | 171億円 | 78.3億円 | 45.9% |
| FY2024/3 | 214億円 | 99.8億円 | 46.7% |
| FY2025/3 | 181億円 | 88.2億円 | 48.8% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増減に伴い概ね推移しています。実効税率が法定税率より高く見える年があるのは、買収関連費用等の税務上の損金算入制限や、その他の税務調整項目が影響していると考えられます。今後も業績拡大に伴い、安定的な納税を通じて社会的な責任を果たしていく見通しです。
会社の公式開示情報
調剤薬局事業を核としつつ、コスメ・ドラッグストア事業の「アインズ&トルペ」が収益の二本柱です。直近ではさくら薬局運営会社の買収等により売上規模が急拡大している一方、先行投資や統合コストが利益を一時的に圧迫するリスクを抱えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4,150億円 | 4,568億円 | 4,568億円 | +10.1% |
| FY2024 | 3,750億円 | — | 3,998億円 | +6.6% |
| FY2023 | 3,630億円 | — | 3,587億円 | -1.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 178億円 | — | 169億円 | -5.2% |
| FY2024 | 157億円 | — | 204億円 | +30.5% |
| FY2023 | 200億円 | — | 160億円 | -20.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の数値目標を限定的に開示しており、「Ambitious Goals 2034」として純利益率4.0%やROE13%といった長期ビジョンを掲げています。直近の業績予想はM&Aによる売上拡大を強く意識していますが、FY2023、FY2025と営業利益が期初予想を下回るなど、利益の安定性には課題を残します。買収した事業のPMI(統合プロセス)を進め、収益性をいかに向上させるかが計画達成の鍵となります。
株の売買状況と今後の予定
同社のPERは17.2倍と小売業の平均(約20倍)をやや下回っており、市場からは成長性に対して若干慎重な見方がされている可能性があります。信用倍率は1.76倍と均衡しており、需給面での大きな偏りはありません。M&A効果が本格化する来期の業績次第で、これらの指標が再評価される可能性があります。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
「さくら薬局」を運営するクラフトを子会社化し、調剤薬局の店舗網を大幅に拡大。
グループのマテリアリティを見直し、持続的な企業価値向上に向けた新たな経営課題を設定。
「人的資本経営品質2025」に選定され、従業員の育成と職場環境への投資が高く評価された。
最新ニュース
アインホールディングス まとめ
ひとめ診断
「調剤薬局のガリバーが、積極的なM&Aでコスメ・雑貨領域にも進出するヘルス&ビューティーの総合商社」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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