(株)MonotaRO
MonotaRO Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月22日
「現場を支えるネットストア」2,200万点超の品揃えで日本のモノづくりを支える、間接資材ECの絶対王者
資材調達ネットワークを変革する
この会社ってなに?
あなたの職場で使うネジ、工具、安全靴、掃除用品などの「間接資材」。これまでは担当者がカタログや電話で個別に発注し、納品まで数日かかるのが当たり前でした。MonotaROは2,200万点超の商品をネットで翌日配送し、しかも従来より平均2〜3割安い価格で提供しています。個人事業主から大企業まで、購買業務のムダをなくして本業に集中できる環境を支えている、まさに「現場のインフラ」です。
FY2025/12は売上高3,339億円(+15.9%)、営業利益462億円(+24.6%)と大幅な増収増益を達成しました。取扱商品点数は2,200万点超に拡大し、登録口座数の着実な増加とリピート率の高さが成長を牽引しています。中堅・大企業向け購買管理サービスを「エンタープライズモノタロウ」に刷新し、新たな成長領域への展開も加速中です。FY2026/12は売上高3,814億円(+14.2%)、営業利益531億円(+14.9%)を計画し、「持続的な売上成長率15%超」の中長期目標達成に向けて着実に前進しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 大阪府大阪市北区梅田三丁目2番2号 JPタワー大阪22階
- 公式
- corp.monotaro.com
社長プロフィール
日本の製造業・建設業を支える間接資材の調達をもっと簡単に、もっと安くする。これが私たちMonotaROのミッションです。2,200万点超の商品と翌日配送のネットワークで、お客様が購買業務のムダから解放され、本業に集中できる環境を提供し続けます。「持続的な売上成長率15%超」の実現に向けて、テクノロジーとデータの力で購買体験を進化させてまいります。
この会社のストーリー
米国MRO業界最大手W.W.グレインジャーと住友商事の合弁会社として、株式会社住商グレンジャー(現MonotaRO)が設立されました。
ネット通販という新しいビジネスモデルへの期待を背景に東京証券取引所マザーズ市場に上場。EC黎明期から間接資材のオンライン販売を開拓しました。
「ものたろう」の愛称で親しまれていたサービス名を正式社名に採用。ブランド認知の向上と事業の独自性を明確にしました。
東京証券取引所第一部に市場変更。取扱商品数は500万点を超え、「現場のワンストップショップ」としてのポジションを確立しました。
茨城県笠間市に大型物流拠点を新設。物流キャパシティを大幅に拡充し、翌日配送エリアの拡大と配送品質の向上を実現しました。
JR大阪駅直結のJPタワー大阪に本社を移転。約2,400坪のオフィスで、成長に合わせた人材採用と組織拡大を加速させています。
FY2025/12は売上高3,339億円を達成し、初めて3,000億円の大台を突破。営業利益462億円と5期連続で過去最高益を更新しました。「エンタープライズモノタロウ」への刷新で大企業市場の開拓も本格化しています。
注目ポイント
間接資材ECという独自のポジションで、ROE25〜29%、営業利益率12〜14%と極めて高い収益性を安定維持。無借金に近い財務基盤も兼ね備えた優良企業です。
間接資材市場は約10兆円と巨大で、まだEC化率は低い状態。商品点数の拡大と新規顧客の獲得により、15%超の安定成長を中長期にわたって実現し続けています。
世界最大のMRO企業であるW.W.Graingerが約50%を保有する親会社。グローバルなサプライチェーンノウハウとデータ活用のベストプラクティスを活かした経営が強みです。
「エンタープライズモノタロウ」により、大企業の購買プロセスのDX化を支援。従来の中小企業向けに加え、大企業市場という新たな成長フロンティアを開拓しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.5円 | 35.1% |
| FY2017/3 | 5.5円 | 32.3% |
| FY2019/3 | 7.5円 | 33.9% |
| FY2020/3 | 9円 | 32.5% |
| FY2021/3 | 11.5円 | 32.6% |
| FY2022/3 | 13.5円 | 36.0% |
| FY2023/3 | 16円 | 36.4% |
| FY2024/3 | 19円 | 35.8% |
| FY2025/3 | 33円 | 50.6% |
2024年12月権利確定分をもって株主優待制度を廃止。今後は株主還元を配当に集約する方針です。
FY2021/12からFY2025/12まで4期連続増配を実施。FY2025/12は大幅増配となる年間33円を実施し、配当性向は50.6%に上昇しました。FY2026/12は年間37円(予想利回り2.08%)を計画しています。2024年12月権利分をもって株主優待を廃止し、今後は配当に株主還元を集約する方針です。成長投資と配当のバランスを取りながら、利益成長に連動した増配基調が期待されます。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
MonotaROは5期連続で売上高・営業利益ともに過去最高を更新し続けています。FY2021/12の売上高1,897億円からFY2025/12には3,339億円へと約1.8倍に拡大。営業利益率はFY2021/12の12.7%からFY2025/12には13.8%へと改善傾向にあり、スケールメリットによる収益力向上が顕著です。FY2026/12は売上高3,814億円、営業利益531億円を計画し、中長期目標の「持続的な売上成長率15%超」の達成を見込みます。
事業ごとの売上・利益
工場・工事現場向け間接資材のBtoB ECサイト「monotaro.com」を通じた直販事業。2,200万点超の商品を取り扱い、中小企業・個人事業主が主要顧客。
中堅・大企業向けの購買管理ソリューション。PunchOutやONE SOURCE Liteを通じた間接資材の一元管理・コスト可視化を提供。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 32.6% | 18.3% | - |
| FY2022/3 | 28.4% | 16.7% | - |
| FY2023/3 | 27.3% | 17.0% | - |
| FY2024/3 | 26.8% | 18.2% | 12.9% |
| FY2025/3 | 28.2% | 16.8% | 13.8% |
ROEは25〜29%台と日本企業の中で極めて高い水準を一貫して維持しています。営業利益率はFY2022/12に11.6%まで一時低下したものの、その後は改善が続きFY2025/12には13.8%に到達。売上規模の拡大に伴うスケールメリットの発現と、物流効率の改善が収益性向上に貢献しています。ROAも16〜18%台と資産効率が高く、資本生産性に優れたビジネスモデルです。
財務は安全?
総資産はFY2021/12の958億円からFY2025/12には1,932億円へと約2倍に拡大。自己資本比率は63〜72%と高水準を維持しており、FY2023/12まで実質無借金経営でした。FY2024/12に物流センター投資等のため有利子負債98億円を計上しましたが、FY2025/12には4億円まで圧縮。BPSも5年間で119円から247円へと着実に増加しており、財務基盤は極めて健全です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 123億円 | -143億円 | -57.7億円 | -20.3億円 |
| FY2022/3 | 155億円 | -125億円 | -55.1億円 | 29.5億円 |
| FY2023/3 | 299億円 | -84.0億円 | -117億円 | 215億円 |
| FY2024/3 | 287億円 | -35.8億円 | -133億円 | 251億円 |
| FY2025/3 | 337億円 | -171億円 | 2,700万円 | 166億円 |
営業キャッシュフローはFY2021/12の123億円からFY2025/12には337億円へと約2.7倍に拡大し、キャッシュ創出力の高さを示しています。FY2021/12にFCFがマイナスとなったのは笠間ディストリビューションセンター等の大型物流投資が要因です。FY2023/12以降はFCFが安定的にプラスを維持しており、成長投資と株主還元を両立できる潤沢なキャッシュフロー体質を確立しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 243億円 | 67.5億円 | 27.8% |
| FY2022/3 | 264億円 | 77.4億円 | 29.3% |
| FY2023/3 | 315億円 | 97.3億円 | 30.8% |
| FY2024/3 | 373億円 | 110億円 | 29.4% |
| FY2025/3 | 461億円 | 136億円 | 29.6% |
税引前利益はFY2021/12の243億円からFY2025/12には461億円へと5年間で約1.9倍に拡大しました。実効税率は概ね28〜31%の範囲で安定推移しています。FY2025/12の納税額は約136億円に達し、業績成長に比例して納税を通じた社会貢献も着実に拡大しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 719万円 | 1,525人 | - |
従業員の平均年収は706万円であり、小売業界の中では高水準な給与体系を維持しています。平均年齢36.9歳と比較的若い組織構成で、IT人材を含む高スキル人材の採用・定着に注力していることが背景にあります。従業員数は単体1,432名、連結では3,487名の体制です。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が50.3%を保有するオーナー経営企業です。 米Grainger(親会社)が過半数を保有し、経営の安定性が際立ちます。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
筆頭株主である米Grainger(W.W.グレインジャー)が約50%の株式を保有しており、グローバルなMRO(間接資材)業界のリーディングカンパニーの傘下にあります。残りの株式は海外機関投資家の保有比率が極めて高く、外国人投資家比率は81.7%に達します。国内個人投資家の保有比率は5.5%と限定的であり、機関投資家主導の銘柄といえます。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 個人・小規模事業者向け(monotaro.com) | 2,600億円 | 370億円 | 14.2% |
| 大企業向け購買管理(エンタープライズモノタロウ) | 739億円 | 92億円 | 12.4% |
個人・小規模事業者向けのEC直販が売上の約78%を占める主力事業です。大企業向けの「エンタープライズモノタロウ」は成長著しく、購買DX需要の高まりを背景に拡大が期待されます。事業リスクとしては、Amazon Businessやミスミといった国内外の競合との価格・サービス競争に加え、親会社Graingerの方針変更リスクが開示されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は20.0%で、取締役15名中3名が女性です。平均勤続年数は5.3年と短めですが、これはIT・EC企業として人材の流動性が高い業界特性を反映しています。監査報酬は3,800万円で、連結子会社3社の規模に見合った適正な水準です。設備投資額は37.5億円と物流センターの増強に積極的に投資しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/12 | 2,866億円 | — | 2,881億円 | +0.5% |
| FY2025/12 | 3,282億円 | — | 3,339億円 | +1.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2024/12 | 358億円 | — | 371億円 | +3.5% |
| FY2025/12 | 430億円 | — | 462億円 | +7.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
MonotaROは「持続的な売上成長率15%超、売上増加率を超える利益成長」を中長期目標に掲げています。FY2025/12は売上成長率15.9%、営業利益成長率24.6%と両目標を達成。会社予想に対しても直近2期連続で上振れ着地しており、経営陣の保守的かつ堅実な計画策定能力が窺えます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間の累積TSRは187.5%と、TOPIXの182.5%とほぼ同水準で推移しています。FY2022〜FY2023にかけてはグロース株の逆風でTOPIXを大きく下回りましたが、FY2025に入り業績の力強い成長が再評価され、追い上げを見せました。業績は一貫して高成長を維持しているものの、バリュエーション調整の影響で株価リターンには波があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 180.2万円 | +80.2万円 | 80.2% |
| FY2022 | 143.2万円 | +43.2万円 | 43.2% |
| FY2023 | 129.4万円 | +29.4万円 | 29.4% |
| FY2024 | 108.8万円 | +8.8万円 | 8.8% |
| FY2025 | 187.5万円 | +87.5万円 | 87.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PERは24.5倍とセクター平均をやや上回る水準であり、高成長に対する一定のプレミアムが織り込まれています。PBRは7.23倍と極めて高く、ROE25%超という高い資本効率が評価されています。信用倍率は2.64倍と買い方優勢で、株価下落局面での押し目買い需要が一定程度存在していることを示しています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/12通期決算を発表。売上高3,339億円(+15.9%)、営業利益462億円(+24.6%)と大幅増収増益を達成し、FY2026/12は売上高3,814億円を計画しました。
中堅・大企業向け購買管理サービスを「エンタープライズモノタロウ」に刷新。PunchOutとONE SOURCE Liteの2サービスを軸に購買DXを支援する体制を強化しました。
2024年12月権利確定分をもって株主優待制度を廃止すると発表。今後は株主還元を配当に集約する方針に転換しました。
「加工品サービス」の提供を開始。図面作成不要で特注加工品をWeb上から簡単に注文でき、中小企業の購買利便性をさらに向上させました。
最新ニュース
(株)MonotaRO まとめ
ひとめ診断
工場・工事用間接資材のネット通販で国内圧倒的No.1。米Grainger傘下で中小企業の購買DXを推進するプラットフォーマー
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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