フェスタリアホールディングス
Festaria Holdings Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年4月8日
星が宿るダイヤモンドで、100年の想いを届ける宝飾チェーン
宝飾品を通じて人々の人生の特別な瞬間に寄り添い、感動と幸せを届ける
この会社ってなに?
結婚指輪やプレゼント用のジュエリーを探したことがある方なら、百貨店やショッピングモールで「festaria」の店舗を見かけたことがあるかもしれません。星の形が見えるダイヤモンド「Wish upon a star」が人気商品で、婚約・結婚指輪から普段使いのアクセサリーまで幅広く取り扱っています。ベトナムの自社工場で製造することで品質管理とコスト競争力を両立させている会社です。
フェスタリアホールディングスは1920年(大正9年)に長崎で創業した宝飾品(ジュエリー)の製造・小売チェーンです。基幹ブランド「festaria bijou SOPHIA」を中心に、全国の百貨店やショッピングセンターに約80店舗を展開しています。独自カットの"Wish upon a star"ダイヤモンド(星の形が浮かび上がる特許カット)が看板商品で、ベトナムに自社工場を持つ製販一体型のビジネスモデルが特徴です。FY2025/8期の売上高は約94億円(前期比+1.1%)、営業利益は約2.9億円(同+7.0%)と回復基調にあり、FY2026/8期は売上高101億円(+7.4%)を計画。消費の二極化の中で高価格帯MDの強化と台湾を含む海外展開を進めています。創業家の貞松家が株式の約36%を保有するオーナー企業です。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 8月
- 本社
- 東京都品川区西五反田7丁目20番9号 KDX西五反田ビル5階
- 公式
- www.festaria.jp
社長プロフィール
大正9年の創業から100年を超え、宝飾品を通じて人々の大切な瞬間に寄り添い続けてきました。独自カットの"Wish upon a star"ダイヤモンドに込めた「想いを届ける」という企業理念のもと、国内外でブランド価値の向上と事業拡大を推進してまいります。
この会社のストーリー
大正9年、長崎で貞松家が眼鏡・時計店を創業。戦後に宝飾品の取り扱いを開始し、九州を中心に事業を拡大。地場の宝飾店から全国展開への礎を築く
株式公開により成長資金を調達し、百貨店やショッピングセンターへの出店を加速。「サダマツ」ブランドから「festaria bijou SOPHIA」へのリブランディングを推進
見る角度によって星の形が浮かび上がる独自カットのダイヤモンド「Wish upon a star」を開発。特許を取得し、他社にない唯一無二のブランドアイデンティティを確立
新型コロナウイルスの影響で百貨店・SC店舗の休業が相次ぎ、売上高が15%減少。営業損失5億円、純損失8億円と創業以来の危機に直面。不採算店舗の閉鎖と在庫圧縮で経営再建に取り組む
コロナ禍からの回復が進み、FY2025/8期は増収増益を達成。2025年3月に1:3の株式分割を実施し投資しやすい株価水準に。FY2026/8期は売上高100億円台回復を目指す
注目ポイント
特許取得の独自カット技術により、ダイヤモンドの中に星の形が浮かび上がる「Wish upon a star」は他社には真似できないブランドの核。婚約指輪市場で独自のポジションを確立しています
ベトナムに自社生産工場を保有し、企画・製造・販売を一貫して行う垂直統合型モデル。品質管理の徹底とコスト競争力の両立を実現し、粗利率60%超を維持しています
100株(約6.5万円)の保有で年間1万円分のECサイト割引クーポンがもらえ、配当と合わせた総合利回りは約16%と非常に高水準。優待目的の長期保有投資家に人気があります
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/8 | 2円 | 77.2% |
| FY2017/8 | 2円 | 13.3% |
| FY2018/8 | 20円 | 423.7% |
| FY2019/8 | 6.6円 | 91.5% |
| FY2020/8 | 0円 | 0.0% |
| FY2021/8 | 20円 | 18.2% |
| FY2022/8 | 20円 | 9.0% |
| FY2023/8 | 20円 | 40.8% |
| FY2024/8 | 6.7円 | 17.1% |
| FY2025/8 | 7円 | 14.1% |
| 必要株数 | 100株以上 |
| 金額相当 | 10,000円〜 |
コロナ禍のFY2020/8期は無配に転落しましたが、FY2021/8期に復配。FY2024/8期・FY2025/8期の配当額が小さく見えるのは2025年3月の1:3株式分割の影響で、分割前換算ではFY2024/8期は約20円相当です。FY2025/8期は年間7円(分割後ベース)で実質増配。配当利回りは約1.1%と低水準ですが、株主優待(ECサイト割引クーポン1万円分〜)を含めた総合利回りは約16%と非常に高い水準です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
コロナ禍のFY2020/8期に売上高84億円・営業赤字5億円と大幅に落ち込みましたが、FY2021/8期以降は黒字転換し回復基調にあります。FY2024/8期は売上高93億円と4期ぶりにコロナ前水準に近づき、FY2025/8期も増収増益を達成。FY2026/8期は売上高101億円(+7.4%)と100億円台回復を計画しており、高価格帯のMD戦略強化と台湾事業の拡大が成長ドライバーです。ただし原材料(金・ダイヤモンド)価格の高騰が粗利率を圧迫するリスクがあります。
事業ごとの売上・利益
基幹ブランド「festaria bijou SOPHIA」を中心に百貨店・SC約80店舗で展開。婚約・結婚指輪からファッションジュエリーまで。消費二極化の中で高価格帯MDを強化
台湾で小売店舗を運営。現地ブランド認知の向上により増益基調。アジア市場への展開拡大を計画中
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/8 | 2.1% | 0.4% | 2.3% |
| FY2017/8 | 10.1% | 2.1% | 3.2% |
| FY2018/8 | 0.3% | 0.1% | 0.6% |
| FY2019/8 | 1.5% | 0.3% | 1.5% |
| FY2020/8 | -93.7% | -10.0% | -5.9% |
| FY2021/8 | 12.7% | 1.8% | 4.4% |
| FY2022/8 | 20.1% | 3.7% | 4.6% |
| FY2023/8 | 4.0% | 0.8% | 2.2% |
| FY2024/8 | 9.0% | 1.9% | 2.9% |
| FY2025/8 | 10.6% | 2.4% | 3.1% |
コロナ禍のFY2020/8期にROE-93.7%と壊滅的な打撃を受けましたが、FY2021/8期に黒字転換し、FY2022/8期にはROE20.1%・営業利益率4.6%と急回復しました。FY2023/8期は一時的に利益率が低下しましたが、FY2025/8期はROE10.6%・営業利益率3.1%まで回復。宝飾品小売業としては標準的な収益性ですが、金・ダイヤモンドの原材料高が粗利率を圧迫しており、高価格帯シフトによるマージン改善が課題です。
財務は安全?
自己資本比率はFY2020/8期に10.1%まで低下しましたが、利益蓄積により着実に回復し、FY2025/8期は22.6%に改善。総資産約72億円に対して純資産約17億円の規模です。FY2025/8期のBPSが455円と前期の1,264円から大幅に減少しているのは、2025年3月の1:3株式分割の影響です。有利子負債はJ-Quantsデータ上ゼロですが、小売業のため店舗リース債務が実質的な固定負担となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/8 | 5.5億円 | -2.0億円 | -1.3億円 | 3.6億円 |
| FY2017/8 | -5.2億円 | -2.3億円 | 5.4億円 | -7.5億円 |
| FY2020/8 | 1,200万円 | -1.8億円 | 4.2億円 | -1.7億円 |
| FY2021/8 | 13.4億円 | -700万円 | -12.3億円 | 13.3億円 |
| FY2022/8 | 7.1億円 | -1.6億円 | -5.8億円 | 5.5億円 |
| FY2024/8 | 4.9億円 | -1.8億円 | -8,900万円 | 3.1億円 |
| FY2025/8 | 4.0億円 | -2.9億円 | -1.4億円 | 1.1億円 |
FY2021/8期に営業CF13.4億円と突出した水準を記録したのは、コロナ禍で膨らんだ在庫の圧縮が寄与したためです。通常期の営業CFは3〜7億円で推移しています。FY2025/8期はFCF1.1億円のプラスを確保。投資CFは店舗改装やベトナム工場への設備投資が主因です。宝飾品は在庫回転が遅い業態のため、運転資本の管理が収益性を左右します。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/8 | 1.5億円 | 1.3億円 | 81.2% |
| FY2017/8 | 3.2億円 | 1.5億円 | 46.5% |
| FY2020/8 | -5.5億円 | 0円 | - |
| FY2021/8 | 3.8億円 | 2.5億円 | 66.2% |
| FY2022/8 | 4.3億円 | 1.8億円 | 40.5% |
| FY2023/8 | 1.6億円 | 1.0億円 | 64.2% |
| FY2024/8 | 2.3億円 | 8,700万円 | 38.5% |
| FY2025/8 | 2.8億円 | 1.1億円 | 38.0% |
実効税率は年度により38〜81%と大きくばらついていますが、これは繰延税金資産の評価や海外子会社(台湾・ベトナム)の税制差異の影響です。直近2期は38%程度に安定しており、法定実効税率に近い水準です。
誰がこの会社の株を持ってる?
創業家・貞松隆弥(CEO)20.1%+貞松豊三11.6%+(有)隆豊4.6%+貞松佑哉3.0%で安定株主約39.3%
筆頭株主は代表取締役社長の貞松隆弥氏(20.1%)で、典型的なオーナー経営企業です。第2位の貞松豊三氏(11.6%)は創業家の一員で大株主兼役員、第3位の有限会社隆豊(4.6%)は貞松家の資産管理会社です。創業家合計で約36%を保有しており、安定的な経営が維持されています。時価総額24億円の小型株のため、流動性はやや低めです。
会社の公式開示情報
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 宝飾品事業(国内) | 約85億円 | 約2.5億円 | 約2.9% |
| 宝飾品事業(海外・台湾) | 約9億円 | 約0.4億円 | 約4.4% |
売上の約90%を国内宝飾品事業が占め、事業の多角化は進んでいません。単一セグメント(宝飾品100%)のため、宝飾市場の動向が業績に直結します。台湾事業は売上高約9億円で全体の1割弱ですが、利益率は国内より高く、今後の成長ドライバーとして期待されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025/8 | 95億円 | - | 94億円 | -1.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
コロナ禍からの回復は着実に進み、FY2026/8期に売上高101億円と4年ぶりの100億円台回復を計画しています。課題は営業利益率で、目標の5%に対して直近は3.1%。金価格やダイヤモンド価格の高騰が粗利率を圧迫する中、高価格帯商品の構成比引き上げと台湾事業の拡大でマージン改善を目指しています。
株の売買状況と今後の予定
PER14.5倍・PBR1.42倍と、いずれもセクター平均を下回る割安水準です。ただし時価総額24億円の超小型株で出来高が少なく、信用倍率14.0倍と買い残が積み上がっている点に注意が必要です。株主優待込みの総合利回りが高いことが個人投資家の買い需要を支えています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
基幹ブランド「festaria bijou SOPHIA」が20周年を迎え、記念テーマ「THE FESTA -祝祭-」のもと限定コレクションや記念イベントを展開
FY2026/8期 1Q(9-11月)は売上高47.6億円、経常利益2.5億円。クリスマス商戦が寄与し増収増益
FY2025/8期の売上高94億円(+1.1%)、営業利益2.9億円(+7.0%)で増収増益。配当は年間7円に増額
1株を3株に分割(効力発生日:2025年3月1日)。投資単位の引き下げにより個人投資家の参入しやすい株価水準に
株式分割および株主優待制度の変更を発表。分割後100株で割引クーポン1万円分の優待が受けられる設計に
最新ニュース
フェスタリアホールディングス まとめ
ひとめ診断
"Wish upon a star"ダイヤモンドで知られる老舗宝飾チェーン。創業家主導で百貨店・SC中心に全国展開
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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