アスモ2654
ASMO CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段利用するスーパーマーケットに並んでいるお肉、その一部はアスモが海外から輸入したものかもしれません。また、より身近なところでは、あなたのおじいちゃん、おばあちゃんが暮らす介護施設で毎日提供される温かい食事、その多くをアスモが調理・提供しています。さらに、施設で働く介護スタッフの方々をサポートする人材サービスも手掛けており、日本の介護現場を「食」と「人」の両面から支えている会社です。
食肉卸から介護給食・介護サービスへと事業の軸足を移した多角化企業。2025期は売上高205.3億円を維持したものの、営業利益は2.96億円と前年度から半減しました。しかし、会社は2026期に営業利益3.40億円への回復を予想しており、収益性の改善が課題です。近年はM&Aを積極的に活用し、福祉業界向け人材派遣事業を買収するなど、介護周辺領域でのシナジー創出による再成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-12-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.5% | 4.5% | - |
| 2022/03期 | 5.6% | 3.9% | - |
| 2023/03期 | 3.3% | 2.3% | - |
| 2024/03期 | 7.2% | 5.0% | 3.0% |
| 2025/03期 | 2.2% | 1.5% | 1.4% |
| 3Q FY2026/3 | 4.8%(累計) | 3.2%(累計) | 3.0% |
営業利益率は1%台から3%台で推移しており、薄利多売の構造から脱却し収益構造を強化できるかが焦点です。売上高営業利益率は2024/03期の3.0%が直近のピークであり、ROA(総資産利益率)も4%台を維持した時期から低下傾向にあります。今後は高付加価値サービスの導入による利益率の改善が求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 188億円 | — | 4.1億円 | 29.4円 | - |
| 2022/03期 | 188億円 | 5.4億円 | 3.5億円 | 25.4円 | -0.0% |
| 2023/03期 | 197億円 | 3.3億円 | 2.0億円 | 15.2円 | +4.7% |
| 2024/03期 | 205億円 | 6.1億円 | 4.7億円 | 34.9円 | +4.1% |
| 2025/03期 | 205億円 | 3.0億円 | 1.4億円 | 10.7円 | -0.0% |
売上高は概ね200億円前後で横ばいで推移しており、近年の事業ポートフォリオ再編による収益性の確保が課題となっています。2024/03期には純利益が約4.7億円まで伸長したものの、2025/03期は一時的な減益となりました。2026/03期予想では、主力の介護・給食事業の安定化により、純利益約2.4億円への回復を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上158億円(通期予想比77%)、営業利益4.8億円(同141%)、純利益3.1億円(同131%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業ポートフォリオは食肉卸売から介護施設向け給食、さらに福祉業界向け人材派遣まで多角化しています。連結子会社7社を擁する事業構造において、特に人的資本への依存度が高いビジネスモデルであり、人材確保および質の維持が最大の経営リスクとなります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 6億円 | — | 3億円 | 大幅未達 (-51.5%) |
| 2024期 | 4億円 | — | 6億円 | +57.4% |
| 2023期 | 6億円 | — | 3億円 | -44.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 203億円 | — | 205億円 | +1.1% |
| 2024期 | 191億円 | — | 205億円 | +7.5% |
| 2023期 | 189億円 | — | 197億円 | +4.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アスモは現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績予想を見ると、売上高は比較的計画に近い水準で推移する一方、営業利益は大幅な未達(2025期: -51.5%)と上振れ(2024期: +57.4%)を繰り返しており、収益性の見通しが立てにくい状況です。2026期予想では営業利益3.40億円へのV字回復を目指しており、M&Aで取得した事業の収益貢献と既存事業の利益率改善が達成の鍵となります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第2四半期累計期間において経常利益が前年同期比2.5倍の増益を達成し、市場の注目を集めました。
福祉業界向け人材派遣会社TrustGrowthの株式取得を完了し、介護・福祉領域の販路拡大を推進。
第3四半期決算において経常利益110.3%増を記録し、業績の力強い回復基調を証明しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は70%前後と高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を有していることが当社の特徴です。有利子負債は極めて少額に抑えられており、借入金に依存しない安定的な経営基盤を構築しています。この健全な財務状況は、新規事業やM&Aを通じた機動的な成長戦略を下支えする強みとなります。 【3Q 2026/03期】総資産102億円、純資産68億円、自己資本比率65.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.3億円 | 100万円 | 2.0億円 | 2.3億円 |
| 2022/03期 | 2.0億円 | 5,600万円 | 4.3億円 | 2.5億円 |
| 2023/03期 | 6.6億円 | 2,100万円 | 1.9億円 | 6.4億円 |
| 2024/03期 | 7.1億円 | 4,100万円 | 1.4億円 | 6.7億円 |
| 2025/03期 | 1,700万円 | 4,900万円 | 1.9億円 | 6,600万円 |
営業キャッシュフローは安定して黒字を確保してきましたが、2025/03期はマイナスに転じました。投資活動によるキャッシュ流出を最小限に抑えつつ、財務活動による負債返済を進める保守的な資金管理を行っています。フリーキャッシュフローがプラスの年は主に借入金の圧縮に充当しており、健全性を優先する姿勢が鮮明です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0.0%と、ジェンダーダイバーシティの推進には課題を残します。監査体制については、監査報酬3,000万円を投じて透明性の確保に努めていますが、実効的なガバナンス体制の強化が今後の持続的な成長には不可欠なステージにあります。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 481万円 | 1,492人 | - |
従業員の平均年収は481万円であり、小売・外食・介護業界の平均水準に収まっています。勤続年数が3.8年と短いことから、流動性の高い業界特性が反映されており、今後も業績拡大を通じた人材投資の余地が残されています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回っており(アンダーパフォーム)、株価の低迷が主な要因です。2025期の自社TSRは91.5%と、TOPIXの213.4%を大きく下回りました。これは、同期間における利益成長の不安定さや、事業ポートフォリオ転換の成果が株価に十分に反映されてこなかったことを示唆しています。株主還元と持続的な成長を実現し、市場の信頼を回復することが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 1円 | 22.9% |
| 2017/03期 | 1円 | 23.6% |
| 2018/03期 | 10円 | 22.5% |
| 2019/03期 | 10円 | 20.6% |
| 2020/03期 | 10円 | 20.8% |
| 2021/03期 | 10円 | 34.0% |
| 2022/03期 | 10円 | 39.3% |
| 2023/03期 | 10円 | 65.9% |
| 2024/03期 | 10円 | 28.7% |
| 2025/03期 | 10円 | 93.7% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当政策として業績に左右されにくい安定配当の維持を重視しています。近年の配当性向は年度によりバラつきがありますが、年間10円の配当を継続しており株主還元への姿勢は一貫しています。今後は利益成長に伴う配当余力の拡大が期待される局面です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 140.4万円 | 40.4万円 | 40.4% |
| 2022期 | 118.5万円 | 18.5万円 | 18.5% |
| 2023期 | 94.6万円 | 5.4万円 | -5.4% |
| 2024期 | 98.4万円 | 1.6万円 | -1.6% |
| 2025期 | 91.5万円 | 8.5万円 | -8.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.80倍と、解散価値を示す1倍を割り込んでおり、市場からは割安と評価されている可能性があります。一方、PERは22.2倍と、利益水準に対しては標準的な評価です。株価が割安圏にあるため、今後の業績回復や成長戦略が市場に評価されれば、株価水準の是正が期待されます。今後の決算発表で示される2027期以降の見通しが重要な判断材料となるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.6億円 | 3.5億円 | 45.6% |
| 2022/03期 | 6.0億円 | 2.6億円 | 42.4% |
| 2023/03期 | 3.9億円 | 1.8億円 | 47.2% |
| 2024/03期 | 6.7億円 | 2.0億円 | 29.5% |
| 2025/03期 | 3.1億円 | 1.7億円 | 54.0% |
実効税率は年によって変動が大きく、特に利益水準が低い年度には税負担率が相対的に高くなる傾向が見られます。これは繰延税金資産の取り崩しや、非課税項目の影響によるものと推察されます。2024/03期や予想値では標準的な税率水準に収まっており、安定した利益計上が税負担の平準化には不可欠です。
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「食肉卸のDNAを持つ介護のプロが、M&Aを駆使して超高齢社会の『食』と『職』を支えるインフラ企業へ」
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