アスモ
ASMO CORPORATION
最終更新日: 2026年3月30日
食肉から介護食へ。時代と共に『食』の形を変え、社会を支える企業
食と介護のサービスを通じて、人々の豊かな生活と健康を支え、顧客から最も信頼される企業を目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するスーパーマーケットに並んでいるお肉、その一部はアスモが海外から輸入したものかもしれません。また、より身近なところでは、あなたのおじいちゃん、おばあちゃんが暮らす介護施設で毎日提供される温かい食事、その多くをアスモが調理・提供しています。さらに、施設で働く介護スタッフの方々をサポートする人材サービスも手掛けており、日本の介護現場を「食」と「人」の両面から支えている会社です。
食肉卸から介護給食・介護サービスへと事業の軸足を移した多角化企業。FY2025は売上高205.3億円を維持したものの、営業利益は2.96億円と前年度から半減しました。しかし、会社はFY2026に営業利益3.40億円への回復を予想しており、収益性の改善が課題です。近年はM&Aを積極的に活用し、福祉業界向け人材派遣事業を買収するなど、介護周辺領域でのシナジー創出による再成長を目指しています。
会社概要
- 業種
- 小売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-12-1
- 公式
- www.asmo1.co.jp
社長プロフィール

「すべては顧客の満足のために」を経営理念に、食肉、フードサービス、介護サービスへと事業を拡大してきました。創業以来変わらぬ想いを胸に、安全・安心なサービスの提供を通じて、これからも社会に貢献してまいります。
この会社のストーリー
食肉卸売を目的として株式会社シンワを設立。現在の食肉事業の礎を築き、アスモの歴史がスタートした。
大阪証券取引所ナスダック・ジャパン(現 東証スタンダード市場)に上場し、企業としての信頼性と成長基盤を固めた。
株式会社オックスと合併し、商号を「株式会社アスモ」に変更。フードサービス事業を加え、事業領域を拡大した。
株式会社ベストライフケアを買収し、介護サービス事業に参入。高齢化社会のニーズに応える新たな事業の柱を確立した。
株式会社ぱすとを子会社化し、外食事業を強化。M&Aを活用してフードサービス事業のさらなる成長を図る。
連結子会社および孫会社を吸収合併し、グループ経営の効率化を推進。組織力を強化し、シナジー創出を目指す。
福祉業界向け人材派遣を手がけるTrustGrowthを子会社化。介護事業とのシナジーを創出し、人材不足という社会課題解決に貢献する。
注目ポイント
食肉卸から始まり、高齢化社会の到来を見据えて給食・介護サービスへと事業の軸足をシフト。変化に柔軟に対応し、成長を続ける企業です。
長年培った食肉事業のノウハウを高齢者施設向けの給食サービスに活かしています。M&Aで人材サービスも加え、事業間の相乗効果で成長を加速させています。
300株以上の保有で、自社取扱商品である「松阪牛カレー」などがもらえる株主優待制度があります。業績だけでなく、株主との繋がりも大切にしています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 1円 | 22.9% |
| FY2017/3 | 1円 | 23.6% |
| FY2018/3 | 10円 | 22.5% |
| FY2019/3 | 10円 | 20.6% |
| FY2020/3 | 10円 | 20.8% |
| FY2021/3 | 10円 | 34.0% |
| FY2022/3 | 10円 | 39.3% |
| FY2023/3 | 10円 | 65.9% |
| FY2024/3 | 10円 | 28.7% |
| FY2025/3 | 10円 | 93.7% |
| 権利確定月 | 9月 |
配当政策として業績に左右されにくい安定配当の維持を重視しています。近年の配当性向は年度によりバラつきがありますが、年間10円の配当を継続しており株主還元への姿勢は一貫しています。今後は利益成長に伴う配当余力の拡大が期待される局面です。
同業比較(収益性)
小売業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は概ね200億円前後で横ばいで推移しており、近年の事業ポートフォリオ再編による収益性の確保が課題となっています。FY2024/3には純利益が約4.7億円まで伸長したものの、FY2025/3は一時的な減益となりました。FY2026/3予想では、主力の介護・給食事業の安定化により、純利益約2.4億円への回復を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 8.0% | 4.5% | 2.1% |
| FY2022/3 | 11.1% | 4.0% | 2.1% |
| FY2023/3 | 4.1% | 2.3% | 0.8% |
| FY2024/3 | 0.3% | 4.8% | 0.8% |
| FY2025/3 | -0.6% | 1.5% | 0.7% |
営業利益率は1%台から3%台で推移しており、薄利多売の構造から脱却し収益構造を強化できるかが焦点です。売上高営業利益率はFY2024/3の3.0%が直近のピークであり、ROA(総資産利益率)も4%台を維持した時期から低下傾向にあります。今後は高付加価値サービスの導入による利益率の改善が求められます。
財務は安全?
自己資本比率は70%前後と高い水準を維持しており、極めて強固な財務体質を有していることが当社の特徴です。有利子負債は極めて少額に抑えられており、借入金に依存しない安定的な経営基盤を構築しています。この健全な財務状況は、新規事業やM&Aを通じた機動的な成長戦略を下支えする強みとなります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 2.3億円 | -100万円 | -2.0億円 | 2.3億円 |
| FY2022/3 | 2.0億円 | 5,600万円 | -4.3億円 | 2.5億円 |
| FY2023/3 | 6.6億円 | -2,100万円 | -1.9億円 | 6.4億円 |
| FY2024/3 | 7.1億円 | -4,100万円 | -1.4億円 | 6.7億円 |
| FY2025/3 | -1,700万円 | -4,900万円 | -1.9億円 | -6,600万円 |
営業キャッシュフローは安定して黒字を確保してきましたが、FY2025/3はマイナスに転じました。投資活動によるキャッシュ流出を最小限に抑えつつ、財務活動による負債返済を進める保守的な資金管理を行っています。フリーキャッシュフローがプラスの年は主に借入金の圧縮に充当しており、健全性を優先する姿勢が鮮明です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.6億円 | 3.5億円 | 45.6% |
| FY2022/3 | 6.0億円 | 2.6億円 | 42.4% |
| FY2023/3 | 3.9億円 | 1.8億円 | 47.2% |
| FY2024/3 | 6.7億円 | 2.0億円 | 29.5% |
| FY2025/3 | 3.1億円 | 1.7億円 | 54.0% |
実効税率は年によって変動が大きく、特に利益水準が低い年度には税負担率が相対的に高くなる傾向が見られます。これは繰延税金資産の取り崩しや、非課税項目の影響によるものと推察されます。FY2024/3や予想値では標準的な税率水準に収まっており、安定した利益計上が税負担の平準化には不可欠です。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 481万円 | 1,492人 | - |
従業員の平均年収は481万円であり、小売・外食・介護業界の平均水準に収まっています。勤続年数が3.8年と短いことから、流動性の高い業界特性が反映されており、今後も業績拡大を通じた人材投資の余地が残されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はPersons Bridge。
株式会社Persons Bridgeが60.9%の株式を保有しており、極めて高い支配力を有しています。次いで創業者関連と推察される長井カズヱ氏が8.06%を保有する安定株主体制ですが、上位株主で発行済株式の約7割を占めるため、市場の流動性は低い傾向にあります。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業ポートフォリオは食肉卸売から介護施設向け給食、さらに福祉業界向け人材派遣まで多角化しています。連結子会社7社を擁する事業構造において、特に人的資本への依存度が高いビジネスモデルであり、人材確保および質の維持が最大の経営リスクとなります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は0.0%と、ジェンダーダイバーシティの推進には課題を残します。監査体制については、監査報酬3,000万円を投じて透明性の確保に努めていますが、実効的なガバナンス体制の強化が今後の持続的な成長には不可欠なステージにあります。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6億円 | — | 3億円 | 大幅未達 (-51.5%) |
| FY2024 | 4億円 | — | 6億円 | +57.4% |
| FY2023 | 6億円 | — | 3億円 | -44.3% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 203億円 | — | 205億円 | +1.1% |
| FY2024 | 191億円 | — | 205億円 | +7.5% |
| FY2023 | 189億円 | — | 197億円 | +4.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アスモは現在、明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。過去の業績予想を見ると、売上高は比較的計画に近い水準で推移する一方、営業利益は大幅な未達(FY2025: -51.5%)と上振れ(FY2024: +57.4%)を繰り返しており、収益性の見通しが立てにくい状況です。FY2026予想では営業利益3.40億円へのV字回復を目指しており、M&Aで取得した事業の収益貢献と既存事業の利益率改善が達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXのパフォーマンスを下回っており(アンダーパフォーム)、株価の低迷が主な要因です。FY2025の自社TSRは91.5%と、TOPIXの213.4%を大きく下回りました。これは、同期間における利益成長の不安定さや、事業ポートフォリオ転換の成果が株価に十分に反映されてこなかったことを示唆しています。株主還元と持続的な成長を実現し、市場の信頼を回復することが課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 140.4万円 | +40.4万円 | 40.4% |
| FY2022 | 118.5万円 | +18.5万円 | 18.5% |
| FY2023 | 94.6万円 | -5.4万円 | -5.4% |
| FY2024 | 98.4万円 | -1.6万円 | -1.6% |
| FY2025 | 91.5万円 | -8.5万円 | -8.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PBRは0.80倍と、解散価値を示す1倍を割り込んでおり、市場からは割安と評価されている可能性があります。一方、PERは22.2倍と、利益水準に対しては標準的な評価です。株価が割安圏にあるため、今後の業績回復や成長戦略が市場に評価されれば、株価水準の是正が期待されます。今後の決算発表で示されるFY2027以降の見通しが重要な判断材料となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第2四半期累計期間において経常利益が前年同期比2.5倍の増益を達成し、市場の注目を集めました。
福祉業界向け人材派遣会社TrustGrowthの株式取得を完了し、介護・福祉領域の販路拡大を推進。
第3四半期決算において経常利益110.3%増を記録し、業績の力強い回復基調を証明しました。
最新ニュース
アスモ まとめ
ひとめ診断
「食肉卸のDNAを持つ介護のプロが、M&Aを駆使して超高齢社会の『食』と『職』を支えるインフラ企業へ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「小売業」に分類される他の企業
『4℃』のジュエリー会社が、中古高級時計のリユースで新たな成長エンジンを点火した状態
『マルイ』の看板で集客し、利益は『エポスカード』で稼ぐ、金融と小売のハイブリッド企業
名古屋発・和食麺処の巨人がコロナ禍のトンネルを抜け、V字回復と成長路線への復帰を加速
うどん・そばの老舗が、コロナ禍を乗り越え機内食やM&Aで次の一手を模索中
愛知・静岡地盤のエネルギー企業が、M&Aを駆使して住宅・自動車・食農まで手掛ける『暮らしの総合商社』へ変貌中
スーツのAOKIがネットカフェと結婚式場も経営、コロナ禍からのV字回復を遂げた業態のデパート
PBR0.34倍の超割安、無借金経営のホームセンター大手が業績底打ちへ
地方ホームセンターの雄が、大手流通グループの傘下で再編の渦を乗り切るサバイバル戦略を展開中