オートバックスセブン9832
AUTOBACS SEVEN CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが週末に愛車のタイヤを交換したり、オイル交換を考えたりするとき、まず思い浮かぶのがオレンジ色の看板のお店「オートバックス」ではないでしょうか。実は、そのお店の多くはフランチャイズで、オートバックスセブンはその本部として、各店舗に商品を供給したり、経営ノウハウを提供したりしています。つまり、あなたが普段利用するオートバックスの裏側で、全国の店舗網を支えているのがこの会社です。最近では、車検や板金修理だけでなく、新車や中古車の販売にも力を入れており、あなたのカーライフ全体をサポートする存在になろうとしています。
国内最大のカー用品チェーン「オートバックス」をフランチャイズ展開する企業。2025年3月期はM&A効果もあり、売上高2,495.3億円(前期比8.6%増)、営業利益121.26億円(同51.4%増)と大幅な増益を達成しました。しかし、PBRは0.96倍と依然として1倍を割れており、市場からは成長性について厳しい評価を受けています。今後はカー用品販売という成熟市場から、自動車ディーラー事業や整備DXといった新たな収益源をいかに育てられるかが、株価浮上のカギとなります。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都江東区豊洲五丁目6番52号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.7% | 3.8% | - |
| 2022/03期 | 5.7% | 3.7% | - |
| 2023/03期 | 5.8% | 3.8% | - |
| 2024/03期 | 5.0% | 3.3% | 3.5% |
| 2025/03期 | 6.2% | 3.8% | 4.9% |
| 3Q FY2026/3 | 6.7%(累計) | 3.5%(累計) | 5.9% |
収益性に関しては、安定的な事業運営により営業利益率は概ね5%前後で推移しています。2024/03期には一時的に利益率が3.5%まで低下しましたが、経営改善努力により2025/03期には4.9%まで回復しました。ROE(自己資本利益率)についても、資本の有効活用を図りつつ、安定的な利益創出能力を維持している点が特徴です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,204億円 | — | 70.5億円 | 88.3円 | - |
| 2022/03期 | 2,286億円 | — | 70.1億円 | 89.2円 | +3.7% |
| 2023/03期 | 2,362億円 | — | 72.4億円 | 92.9円 | +3.3% |
| 2024/03期 | 2,299億円 | 80.1億円 | 63.5億円 | 81.5円 | -2.7% |
| 2025/03期 | 2,495億円 | 121億円 | 81.3億円 | 103.9円 | +8.6% |
当社の売上高はカー用品事業の国内最大手として安定的に推移しており、2025/03期には過去最高水準となる2,495億円を記録しました。一方で、2024/03期には原材料価格の高騰や店舗改装の影響により一時的な減益となりましたが、翌期には経営の効率化により営業利益は121億円まで回復しています。2026/03期の予想では、M&Aによる事業拡大が寄与し、売上高2,760億円および営業利益135億円へのさらなる成長を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上2120億円(通期予想比77%)、営業利益124億円(同92%)、純利益87億円(同106%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報では、オートバックス事業を柱としつつ、カーリースやディーラー事業など新たな収益源の開拓に取り組んでいる点が特徴です。経営上のリスク要因として、自動車市場の動向変化や整備士不足といった構造的な課題が挙げられており、それらに対するM&Aを含めた機動的な対応が求められています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 2,403億円 | — | 2,495億円 | +3.8% |
| 2024期 | 2,430億円 | — | 2,299億円 | -5.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 120億円 | — | 121億円 | +1.1% |
| 2024期 | 123億円 | — | 80億円 | -34.9% |
| 2023期 | 100億円 | — | 117億円 | +17.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、最終年度(2027年3月期)に連結営業利益150億円とROIC 7.0%の達成を掲げています。2024期は計画を大幅に下回りましたが、M&A効果が本格的に寄与し始めた2025期は期初予想を上回り、挽回傾向にあります。計画達成の確度は、主力のオートバックス事業の収益性改善と、新たに傘下に収めたディーラー事業の成長にかかっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
オートバックス関東販売によるブルー・オーシャンの子会社化で基盤強化を図る。
都市型小型EV「Lean3」の取り扱いを開始し、次世代モビリティへの対応を加速。
2026年3月期第2四半期において連結経常利益が前年同期比2.0倍の増益を達成。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当社の財務基盤は強固であり、自己資本比率は50%を超える水準を維持しています。2025/03期には事業拡大のためのM&Aに伴い有利子負債が856億円へと増加しましたが、豊富な自己資本により健全な財務体質は保たれています。今後も強固なバランスシートを背景に、成長投資と株主還元の両立を図る方針です。 【3Q 2026/03期】総資産2697億円、純資産1374億円、自己資本比率49.1%、有利子負債403億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 172億円 | 60.9億円 | 3.1億円 | 111億円 |
| 2022/03期 | 57.1億円 | 77.1億円 | 123億円 | 20.0億円 |
| 2023/03期 | 107億円 | 76.5億円 | 35.0億円 | 30.4億円 |
| 2024/03期 | 144億円 | 4.5億円 | 74.1億円 | 140億円 |
| 2025/03期 | 39.4億円 | 180億円 | 140億円 | 141億円 |
営業キャッシュフローは安定した本業の収益を背景にプラスを維持しており、強固な稼ぐ力を証明しています。2025/03期は積極的なM&A投資を実施したため投資キャッシュフローがマイナス180億円となりましたが、これは将来の成長に向けた戦略的な支出です。将来の成長基盤を整えるための投資が先行している状況ですが、営業活動によるキャッシュが底堅いため財務の健全性は保たれています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は12.5%であり、ダイバーシティ推進に向けた課題が残りますが、監査報酬9,100万円を投じて監査体制の強化を図るなど、ガバナンスの質的向上に努めています。連結子会社40社を抱える大企業として、グループ全体での統治とリスク管理の重要性が増しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 701万円 | 5,201人 | - |
従業員平均年収は701万円となっており、卸売業・小売業の平均水準と比較して安定した給与水準を維持しています。長年培われたフランチャイズビジネスのモデルが収益の土台となり、持続的な利益還元がこの給与水準を支える背景にあると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、国内カー用品市場の成熟化による成長期待の低さから、株価が長期的に伸び悩んでいることが主な要因です。高い配当利回りによって株主還元は行われているものの、それを上回る株価の低迷が、TOPIXとのリターン格差を生み出しています。M&A等による非連続な成長を実現し、市場の評価を覆せるかが今後の課題です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 116.3% |
| 2017/03期 | 60円 | 166.7% |
| 2018/03期 | 60円 | 91.6% |
| 2019/03期 | 60円 | 90.1% |
| 2020/03期 | 60円 | 127.4% |
| 2021/03期 | 60円 | 68.0% |
| 2022/03期 | 60円 | 67.3% |
| 2023/03期 | 60円 | 64.6% |
| 2024/03期 | 70円 | 85.9% |
| 2025/03期 | 60円 | 57.8% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
当社は配当を株主還元の最重要施策と位置づけ、配当性向の目標を掲げた安定的かつ高水準な配当を継続しています。業績変動に応じて配当水準を調整しつつも、株主の期待に応えるべく利益還元を重視しています。長期保有を促進する優待制度も併用しており、トータルでの株主価値向上に取り組んでいるのが特徴です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 125.2万円 | 25.2万円 | 25.2% |
| 2022期 | 117.6万円 | 17.6万円 | 17.6% |
| 2023期 | 130.4万円 | 30.4万円 | 30.4% |
| 2024期 | 148.8万円 | 48.8万円 | 48.8% |
| 2025期 | 146.0万円 | 46.0万円 | 46.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率が0.14倍と売り残が買い残を大幅に上回っており、将来の株価下落を見込む投資家が多い状況です。これは、いわゆる「踏み上げ」相場のエネルギーになる可能性も秘めています。PBRは業界平均を下回る0.96倍と割安感がある一方、PERは平均並みです。業界平均を上回る配当利回りが、株価の下支え要因として機能しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 112億円 | 41.7億円 | 37.2% |
| 2022/03期 | 112億円 | 42.4億円 | 37.7% |
| 2023/03期 | 116億円 | 43.4億円 | 37.5% |
| 2024/03期 | 80.9億円 | 17.4億円 | 21.5% |
| 2025/03期 | 125億円 | 43.8億円 | 35.0% |
実効税率は概ね35%から39%の間で推移しており、標準的な税負担となっています。2024/03期においては税引前利益の変動に伴い税額も調整されましたが、特段の税務上の問題はありません。今後の業績拡大に伴い、税額もそれに比例して増加する予測です。
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オートバックスセブン まとめ
「カー用品の巨人が、脱・物販依存を目指しディーラー買収や整備テックで総合モビリティ企業へとアクセルを踏み込む」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。