シナネンホールディングス8132
SINANEN HOLDINGS CO.,LTD.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたがご家庭でプロパンガスを使ってお料理をする時、そのガスはシナネンホールディングスが届けているかもしれません。冬に使うストーブの灯油も、同社が供給している可能性があります。また、街で見かけるシェアサイクル『ダイチャリ』に乗ったことはありませんか?実はあれもシナネンホールディングスの事業の一つです。私たちの暮らしに欠かせないエネルギーから身近な移動手段まで、日々の生活を裏側で支えている会社なのです。
LPガスを主軸とする老舗エネルギー商社。2025年3月期は売上高3,171.2億円、営業利益40.09億円を達成し、前期の営業赤字から劇的なV字回復を果たしました。主力のエネルギー事業の収益性改善に加え、シェアサイクル事業などの非エネルギー分野も成長を牽引しています。創業100周年に向けた第三次中期経営計画では、国内事業基盤の再整備とリテールサービス強化を掲げ、更なる収益拡大を目指します。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区東品川1丁目39番20号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 5.2% | 2.8% | - |
| 2022/03期 | 4.7% | 2.5% | - |
| 2023/03期 | 0.9% | 0.5% | - |
| 2024/03期 | ▲1.9% | ▲1.0% | ▲0.2% |
| 2025/03期 | 5.8% | 2.9% | 1.3% |
| 3Q 2026/03期 | 1.9%(累計) | 0.9%(累計) | 1.0% |
収益性は、エネルギー市況の影響により営業利益率が1%前後の低い水準で推移することが多く、コスト構造の効率化が継続的な課題となっています。2023/03期から2024/03期にかけて利益率が低下しましたが、構造改革の進展により2025/03期には営業利益率が1.3%、ROE(自己資本利益率)も5.7%へと改善しました。今後は収益性の高いリテールサービス事業の拡充により、さらなる資本効率の向上を目指しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2,171億円 | — | 27.2億円 | 249.8円 | — |
| 2022/03期 | 2,893億円 | — | 24.9億円 | 228.3円 | +33.3% |
| 2023/03期 | 3,423億円 | — | 4.8億円 | 43.8円 | +18.3% |
| 2024/03期 | 3,483億円 | ▲7.1億円 | ▲10.4億円 | -95.5円 | +1.8% |
| 2025/03期 | 3,171億円 | 40.1億円 | 31.5億円 | 289.9円 | -8.9% |
当社の業績は、主力であるLPガス等のエネルギー事業における販売価格の変動や販売量の推移に大きく左右される傾向があります。2024/03期には一時的な営業損失を計上しましたが、経営再建と収益体質の強化により、2025/03期には純利益が約31.5億円と大きく黒字転換しました。2026/03期も引き続き堅調な利益水準を維持し、安定的な成長軌道への回帰を目指しています。 【3Q 2026/03期実績】売上2037億円(通期予想比55%)、営業利益20億円(同46%)、純利益9.7億円(同32%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
石油製品およびLPガス販売を主軸としつつ、住宅機器やメンテナンス等のサービス事業で多角化を図っています。開示データでは安定的な燃料供給による収益基盤と、脱炭素社会に向けた事業転換リスクが主要な経営課題として認識されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 3,100億円 | — | 3,423億円 | +10.4% |
| 2024期 | 3,600億円 | — | 3,483億円 | -3.3% |
| 2025期 | 3,400億円 | — | 3,171億円 | -6.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2023期 | 25億円 | — | 8.9億円 | -64.2% |
| 2024期 | 20億円 | — | -7.1億円 | 大幅未達 |
| 2025期 | 28億円 | — | 40.1億円 | +43.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の第三次中期経営計画では、2024期の赤字から一転し、2025期で営業利益40.09億円を達成するなどV字回復を果たしています。特に利益目標の進捗は良好です。一方で、過去の業績予想を見ると、売上高は市況に左右されやすく、予想との乖離が見られます。今後は、エネルギー価格の変動に強い収益構造を構築し、計画の安定的な達成ができるかが評価の分かれ目となるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ユアサ商事へシナネンファシリティーズを譲渡し、グループ全体の事業ポートフォリオを再編。
第3四半期累計経常利益が前年同期比11.7%増となる25.6億円を達成。
コスト削減と収益体質の改善により、中間期での黒字化を達成。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性については、自己資本比率が50%前後で安定して推移しており、経営基盤の堅実さが維持されています。2024/03期には一時的に有利子負債が増加しましたが、2025/03期には約60億円まで圧縮されており、負債管理能力の高さがうかがえます。今後も成長投資を行いながら、強固な自己資本を背景とした安定的な経営を継続する方針です。 【3Q 2026/03期】総資産1103億円、純資産564億円、自己資本比率47.6%、有利子負債18億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 79.5億円 | 3,600万円 | ▲55.0億円 | 79.8億円 |
| 2022/03期 | 11.3億円 | 21.5億円 | ▲31.2億円 | 32.9億円 |
| 2023/03期 | 3.9億円 | ▲7.0億円 | 4.3億円 | ▲3.1億円 |
| 2024/03期 | ▲9.4億円 | ▲16.7億円 | 42.8億円 | ▲26.1億円 |
| 2025/03期 | 105億円 | ▲27.6億円 | ▲75.9億円 | 77.7億円 |
営業キャッシュフローは事業環境により変動するものの、2025/03期には約105.3億円と大幅なプラスを記録し、潤沢な稼ぐ力が確認できます。一時は投資や財務調達が重なりフリーキャッシュフローがマイナスとなる期もありましたが、現在は事業効率化が進み安定化しました。今後は創出されたキャッシュを配当や成長投資へ適切に配分するサイクルが整っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が22.2%と日本の上場企業平均を上回る多様性を確保しており、経営の透明性向上が図られています。監査体制については専門性の高い監査報酬を計上することで実効性を担保しており、連結子会社32社を統括するグループ経営体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 726万円 | 1,741人 | - |
従業員平均年収は726万円となっており、エネルギー卸売・商社業界の水準を考慮しても比較的堅実な給与水準を維持しています。近年は収益構造の改善が進んでおり、業績連動やコスト効率化が報酬体系に反映される傾向にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2024期までTOPIXを一貫して下回っていましたが、2025期には242.5%とTOPIXの322.2%との差を縮め、改善傾向が見られます。これは、2024期の赤字転落までの株価の伸び悩みが主な要因です。しかし、2025期のV字回復と株価上昇、増配(75円→90円)がTSRを押し上げており、今後の業績回復と株主還元強化が継続すれば、TOPIXを上回るパフォーマンスも期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 15円 | 43.4% |
| 2017/03期 | 100円 | 49.9% |
| 2018/03期 | 75円 | 32.4% |
| 2019/03期 | 75円 | 51.4% |
| 2020/03期 | 75円 | 27.3% |
| 2021/03期 | 75円 | 30.0% |
| 2022/03期 | 75円 | 32.8% |
| 2023/03期 | 75円 | 171.2% |
| 2024/03期 | 75円 | - |
| 2025/03期 | 90円 | 31.0% |
現在、株主優待制度は実施していません。
当社は利益還元を最重要政策と位置づけ、連結配当性向30%を目安とした安定配当を基本方針としています。業績が低迷した時期も一定の配当水準を維持するなど、株主への還元姿勢を示してきました。今後も成長投資とバランスをとりながら、持続的な利益成長に応じた配当の充実を目指します。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 119.1万円 | 19.1万円 | 19.1% |
| 2022期 | 131.5万円 | 31.5万円 | 31.5% |
| 2023期 | 131.0万円 | 31.0万円 | 31.0% |
| 2024期 | 199.3万円 | 99.3万円 | 99.3% |
| 2025期 | 242.5万円 | 142.5万円 | 142.5% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに業界平均と比較して割高な水準にあり、市場が今後の成長を高く評価していることを示唆しています。一方で配当利回りは業界平均を下回っており、株価上昇によるキャピタルゲイン狙いの投資家が多いと考えられます。信用倍率が極端に低い水準にある点は特徴的ですが、売買が活発とは言えず、流動性には注意が必要です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 30.2億円 | 3.1億円 | 10.1% |
| 2022/03期 | 32.7億円 | 7.8億円 | 24.0% |
| 2023/03期 | 12.3億円 | 7.5億円 | 61.0% |
| 2024/03期 | 9,300万円 | 11.3億円 | 1217.2% |
| 2025/03期 | 44.8億円 | 13.3億円 | 29.7% |
法人税等の支払いは、利益水準の変動に伴い年度間で実効税率に大きな乖離が見られます。特に2024/03期は利益が僅少であった一方、税負担が重なったことで実効税率が非常に高い水準となりました。2025/03期以降は業績の回復に伴い、実効税率は法定実効税率に近い30%前後の水準で安定する見込みです。
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シナネンホールディングス まとめ
「『品川燃料』から続く老舗エネルギー商社が、赤字からのV字回復を経て、脱炭素とシェアサイクルに未来を賭ける」
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