8052プライム

椿本興業

TSUBAKIMOTO KOGYO CO.,LTD.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE10.7%
BPS225.8円
自己資本比率43.4%
FY2025/3 有報データ

100年超の歴史を誇る、現場に寄り添う機械と技術のトータルエンジニアリング商社

最先端の技術で最適な機械をお客様に提供する『Advanced Technology for Optimum Machinery』を掲げ、2026年度を初年度とする次期中期経営計画では売上高1,500億円を目指します。

この会社ってなに?

普段、私たちが手にする製品のほとんどは、工場で作られています。その工場の中では、たくさんの機械がベルトコンベアのようにモノを運んだり、組み立てたりしています。椿本興業は、そうした機械がスムーズに動くための「心臓部」や「関節」にあたる部品(モーターやチェーンなど)を、自動車や食品など様々な工場に届けている会社です。最近では、遊園地のアトラクションや橋の点検にドローンを飛ばすなど、見えないところで私たちの安全を支える新しい仕事も手がけています。

椿本興業は、動力伝達部品を主力とする機械専門商社で、FA(ファクトリーオートメーション)需要を背景に成長を続けています。2025年3月期決算では、売上高1243.2億円(前期比9.5%増)、営業利益60.21億円(同15.1%増)と2桁増益を達成し、過去最高益を更新しました。中期経営計画「ATOM2025」では、ドローンを活用したインフラ点検など新規事業の育成にも注力しており、持続的な成長を目指しています。株主還元にも積極的で、安定した配当と魅力的な株主優待も投資家から評価されています。

卸売業プライム市場

会社概要

業種
卸売業
決算期
3月
本社
大阪府大阪市北区梅田3-3-20
公式
www.tsubaki.co.jp

社長プロフィール

香田 昌司
香田 昌司
代表取締役社長
挑戦者
当社の専門性と技術力を生かし、最先端の技術により新たな価値を創出します。これにより、中長期的な利益の拡大と、継続的な企業価値の向上を目指してまいります。

この会社のストーリー

1916
椿本商店として創業

大阪市でチェーンの販売を主とする椿本商店として事業を開始。日本のものづくりの発展と共に歩み始める。

1938
株式会社へ改組

事業拡大に伴い、椿本興業株式会社を設立。機械専門商社としての基盤を固めていく。

1971
東京・大阪証券取引所第一部に上場

社会的な信用を高め、さらなる成長ステージへ。全国的なネットワークを構築し、事業領域を拡大していく。

2008
世界金融危機による試練

世界的な景気後退の煽りを受け、株価は上場来安値を記録。厳しい外部環境に直面しながらも、事業基盤の強化に取り組む。

2021
コロナ禍からのV字回復

落ち込んだ業績から一転し、営業利益が前年比+33.9%と大幅に回復。変化に適応し、成長軌道へと回帰する。

2023
ドローン事業への本格参入

Liberaware社と協業し、狭小空間専用の点検ドローンソリューションを提供開始。従来の事業領域を超えた新たな挑戦を開始する。

2025
中期経営計画『ATOM2025』の推進

「最先端の技術で最適な機械をお客様に」をスローガンに、継続的な成長と企業価値向上を目指す。

2026
創業110周年、次なるステージへ

創業110周年を迎え、売上高1,500億円を目標とする次期中期経営計画を始動。さらなる飛躍を目指す。

注目ポイント

魅力的な株主還元

配当と株主優待を合わせた利回りが高く、個人投資家にとって魅力的です。優待では長期保有特典付きのQUOカードがもらえます。

安定と成長のハイブリッド経営

100年以上の歴史で培った安定した事業基盤を持ちながら、ドローン点検ソリューションなど新規事業にも積極的に挑戦しています。

高い収益性と将来性

卸売業の平均を上回る営業利益率を誇り、2期連続で過去最高益を更新する見込みです。中期経営計画でもさらなる成長を目指しています。

サービスの実績は?

1243.2億円
連結売上高
2025年3月期
+9.5% YoY
60.21億円
連結営業利益
2025年3月期
+15.1% YoY
80
1株当たり配当金
2025年3月期実績
-100円 YoY
252.0
1株当たり純利益 (EPS)
2025年3月期
+18.4% YoY
4.8%
営業利益率
2025年3月期
+0.2pt YoY

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 43.4%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
80
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2021/312027.4%
FY2022/315029.6%
FY2023/315025.6%
FY2024/318084.5%
FY2025/38031.7%
株主優待
あり
権利確定月3月・9月

配当方針として、中長期的な利益成長に応じた安定かつ継続的な株主還元を重視しています。配当性向は30%程度を目安に設定されており、業績の成長を適宜還元する姿勢が見られます。株主優待と合わせたトータルでの利回りを高める工夫がなされています。

同業比較(収益性)

卸売業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
10.7%
業界平均
7.8%
営業利益率下回る
この会社
4.8%
業界平均
4.9%
自己資本比率下回る
この会社
43.4%
業界平均
48.7%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3969億円
FY2023/31,080億円
FY2024/31,135億円
FY2025/31,243億円
営業利益
FY2022/344.0億円
FY2023/351.0億円
FY2024/352.3億円
FY2025/360.2億円

椿本興業は、動伝事業を柱とする機械商社として、強固な顧客基盤を背景に継続的な増収増益を達成しています。FY2025/3には売上高が約1,243億円、純利益が約47億円に達し、FA(ファクトリーオートメーション)関連の需要取り込みが成長を牽引しました。FY2026/3も引き続き堅調な受注を背景に、過去最高水準の業績更新を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
10.7%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
4.7%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
4.8%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/39.6%4.2%3.7%
FY2022/310.3%4.1%4.5%
FY2023/310.8%4.3%4.7%
FY2024/39.9%4.2%4.6%
FY2025/310.7%4.7%4.8%

収益性は安定しており、営業利益率は4%台後半の高い水準で推移しています。経営効率を示すROE(自己資本利益率)は10%前後を維持しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す体制が整っています。今後もFA関連や環境エネルギー分野への注力により、収益性の向上が期待されます。

財務は安全?

やや注意が必要です
自己資本比率43.4%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
440億円

財務健全性は極めて高く、実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は40%台前半で安定しています。有利子負債ゼロの状態は、金利変動リスクを排除し、新規事業や投資への柔軟な対応を可能にしています。豊富な純資産を背景に、強固な経営基盤が構築されています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+35.9億円
営業CF
投資に使ったお金
+4.6億円
投資CF
借入・返済など
-20.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+40.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/3-34.1億円-2.0億円-8.5億円-36.2億円
FY2022/365.7億円-1.5億円-8.1億円64.2億円
FY2023/367.2億円-4.6億円-9.7億円62.5億円
FY2024/350.1億円-6,900万円-10.8億円49.5億円
FY2025/335.9億円4.6億円-20.5億円40.5億円

営業キャッシュフローは概ね安定したプラスを維持しており、本業による稼ぐ力を証明しています。投資活動は抑制的でありながらも、成長に向けた基盤構築を行っています。潤沢なキャッシュをもとに、財務の健全性を維持しながら積極的な株主還元と事業投資を両立させています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2特に、経営戦略上のリスクについては、必要に応じて経営会議や取締役会において審議を行っており、事業運営上のリスクについては、必要に応じて執行役員会において議論し、対応策を検討しております
3また、それらを組織的かつ体系的に管理する必要があるため、リスクマネジメント規定を制定し、グループ全体のリスク全般の監視及び対応を当社のリスクマネジメント委員会が主導しております
4一方、サステナビリティの課題に関しては、当社にサステナビリティ推進委員会を設置した上、当企業グループの各部門から実務担当者を中心に選抜し、気候変動リスク及び人的資本・多様性リスクを中心にその回避策を策定し、グループの持続的成長を阻害する中長期的なリスク要因を特定・評価しております
5特定・評価されたリスクが重大である場合は連携したリスクマネジメント委員会とともに取締役会等に報告し、適切な対応策の検討をすることとしております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/337.9億円10.6億円27.9%
FY2022/347.6億円15.8億円33.3%
FY2023/354.3億円17.7億円32.5%
FY2024/355.8億円15.8億円28.3%
FY2025/365.1億円18.2億円28.0%

法人税等の支払額は、税引前利益の拡大に伴い順調に増加しています。実効税率は概ね法定実効税率付近で推移しており、適正な納税が行われています。予実差は税務上の調整項目や繰延税金資産の影響等によるものであり、特段の懸念はありません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
806万円
従業員数
792
平均年齢
42.5歳
平均年収従業員数前年比
当期806万円792-

従業員平均年収は806万円であり、卸売業の中でも高水準な給与水準を維持しています。堅実な経営体質に加え、FA(工場自動化)システム等の専門性が高い事業領域において安定した収益を上げていることが背景にあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55.5%
浮動株44.5%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関30.8%
事業法人等24.7%
外国法人等12.8%
個人その他29.6%
証券会社2.1%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 主な安定株主は椿本チエイン・太陽生命保険・光通信。

株式会社椿本チエイン(2,014,000株)10.82%
太陽生命保険株式会社(1,680,000株)9.03%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE  IEDP AIF CLIENTS NON TREATY  ACCOUNT(常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部)(1,272,000株)6.83%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(1,109,000株)5.96%
光通信株式会社(786,000株)4.23%
株式会社三井住友銀行(572,000株)3.07%
三井住友信託銀行株式会社(564,000株)3.03%
株式会社三菱UFJ銀行(564,000株)3.03%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(528,000株)2.84%
日本生命保険相互会社(453,000株)2.44%

筆頭株主である株式会社椿本チエインが10.82%を保有しており、緊密な協力関係にあることが特徴です。また、太陽生命保険や複数の金融機関、光通信などの事業会社が上位株主に名を連ねており、安定的な資本構成を維持しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

2億5,400万円
取締役5名の合計

機械専門商社として動力伝達部品やFAシステムを核とした事業を展開しており、売上高1,243億円という強固な収益基盤を有しています。主要取引先である製造業界の設備投資動向が直接的な事業リスクとして影響しますが、高付加価値なエンジニアリング提案で成長を続けています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
4,400万円
連結子会社数
15
平均勤続年数(従業員)
15.4

女性役員比率は9.1%であり、更なる多様性の確保が今後の課題といえます。連結子会社15社を抱える体制において、専門商社としての安定した監査とガバナンスが構築されており、中期経営計画を通じた経営目標の達成を厳格に管理する体制を整えています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中期計画の利益目標を前倒しで達成しており、業績予想も保守的で上振れが続く。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

新中期経営計画『ATOM2025』
FY2024〜FY2026
ROE: 目標 10.0% 順調 (10.4%)
104%
営業利益: 目標 55.0億円 前倒し達成 (60.21億円)
109.5%
次期中計初年度 売上高: 目標 1,500億円 順調 (1243.2億円)
82.9%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251,160億円1,243億円+7.2%
FY20241,000億円1,135億円+13.5%
FY20231,000億円1,080億円+8.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202555億円60億円+9.5%
FY202443億円52億円+23.1%
FY202345億円51億円+13.4%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

現行の中期経営計画『ATOM2025』では、ROE10%や営業利益55億円を目標に掲げていましたが、FY2025実績で営業利益は60.21億円に達し、主要な利益目標を前倒しで達成しました。過去3期にわたり、期初予想を大幅に上回る実績を上げており、保守的な業績予想を出す傾向があります。好調なFA関連事業を背景に、次期中期経営計画で目標とする売上高1,500億円達成への期待も高まります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。過去5年間、椿本興業のTSRは一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いていました。これは、好調な業績に反して株価が市場全体ほど評価されてこなかったことを示唆しています。しかし、直近の株価上昇と積極的な株主還元策により、今後はTOPIXを上回るパフォーマンスへの転換が期待されます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+96.0%
100万円 →196.0万円
96.0万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021108.9万円+8.9万円8.9%
FY2022109.2万円+9.2万円9.2%
FY2023126.5万円+26.5万円26.5%
FY2024207.2万円+107.2万円107.2%
FY2025196.0万円+96.0万円96.0%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残19,000株
売り残443,900株
信用倍率0.04倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年3月期 第1四半期決算発表2025年7月下旬
2026年3月期 第2四半期決算発表2025年10月下旬

信用取引では売り残が買い残を大幅に上回る「売り長」の状態で、信用倍率は0.04倍と極めて低く、将来的な買い戻し(踏み上げ)への期待が窺えます。PERは業界平均より割安ですが、PBRは平均をやや上回る水準です。配当利回りは業界平均より高く、株主還元への意識が評価されていると考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
12
株探, Yahoo!ファイナンス, 日本経済新聞, PR TIMES, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 35%
卸売業 300社中 105位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
株価・市況25%
新規ソリューション20%
その他10%

最近の出来事

2025年5月最高益達成

2025年3月期決算にて、売上高1243.2億円、営業利益60.21億円を達成し2期連続の最高益を記録。

2025年7月1Q大幅増益

第1四半期決算において経常利益が前年同期比88%増という大幅な増益を達成。

2026年2月株価高値更新

事業成長への期待から株価が年初来高値となる3,145円を記録し、市場の評価が一段と高まった。

椿本興業 まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 80円
安全性
普通
自己資本比率 43.4%
稼ぐ力
高い
ROE 10.7%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「100年続く老舗機械商社が、FA化の波とドローン点検の新事業で着実に成長を続ける」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU