新光商事8141
Shinko Shoji Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンやパソコン、家でくつろぐ時に見るテレビ、そして移動に使う自動車。これらの電子機器が正しく動くためには、中に組み込まれた無数の「半導体」や「電子部品」という小さな部品が不可欠です。新光商事は、そうした製品の心臓部とも言える部品を、部品を作るメーカーから集めて、私たちが知っている大手電機メーカーなどに届ける「つなぎ役」を担っています。普段目にすることはないけれど、あなたの生活を支えるハイテク製品の裏側で、新光商事が世界中の部品をコーディネートしているのです。
半導体・電子部品専門商社の新光商事は、半導体市況の悪化と主力取引先の契約解消が重なり、2025期は売上高1160.1億円(前期比34.0%減)、営業利益6.37億円(同87.0%減)と大幅な減収減益を記録しました。この厳しい状況を打開すべく、NEC傘下の電子機器商社シミズシンテックの買収や、同業のレスターとの資本業務提携を矢継ぎ早に実行しています。既存事業の立て直しと同時に、M&Aによる新たな収益源の確保が今後の成長の鍵を握る、まさに事業の転換点にいます。
会社概要
- 業種
- 卸売業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎1丁目2番2号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.5% | 1.7% | - |
| 2022/03期 | 5.5% | 3.5% | - |
| 2023/03期 | 9.0% | 5.0% | - |
| 2024/03期 | 5.9% | 3.2% | 2.8% |
| 2025/03期 | 0.9% | 0.6% | 0.5% |
| 3Q FY2026/3 | 1.9%(累計) | 1.0%(累計) | 1.1% |
収益性は、代理店契約解消に伴う収益構造の激変により、2023/03期のROE 9.0%から2025/03期にはROE 1.0%へと急速に悪化しています。営業利益率も同様に低迷しており、かつての高収益体質からの転換を余儀なくされています。今後は高付加価値製品への注力による利益率の改善が求められます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,029億円 | — | 12.6億円 | 33.9円 | - |
| 2022/03期 | 1,352億円 | — | 28.2億円 | 76.1円 | +31.4% |
| 2023/03期 | 1,791億円 | — | 47.1億円 | 137.8円 | +32.4% |
| 2024/03期 | 1,758億円 | 48.8億円 | 31.9億円 | 96.5円 | -1.8% |
| 2025/03期 | 1,160億円 | 6.4億円 | 5.0億円 | 15.8円 | -34.0% |
新光商事の業績は、主要仕入先であるルネサスエレクトロニクスとの代理店契約解消などの影響を受け、近年は大幅な減収減益傾向にあります。2023/03期には売上高約1,791億円を記録しましたが、その後は事業環境の変化により、直近の2025/03期では売上高約116億円、当期純利益約5億円まで縮小しました。今後は新たなM&Aによる成長戦略の推進が業績回復の鍵となります。 【3Q 2026/03期実績】売上704億円(通期予想比70%)、営業利益7.8億円(同111%)、純利益8.4億円(同153%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
卸売業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業内容は半導体や電子部品の販売が中心ですが、主要な代理店契約の解消という事業リスクを抱えており、収益構造の転換が急務です。現在は新規事業領域の開拓やM&Aを通じたポートフォリオの再構築を図っており、開示資料からも構造変革への強い姿勢が読み取れます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,120億円 | — | 1,160億円 | +3.6% |
| 2024期 | 1,700億円 | — | 1,759億円 | +3.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 10億円 | — | 6億円 | -36.3% |
| 2024期 | 50億円 | — | 49億円 | -2.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025期を最終年度とする旧中期経営計画は、主力取引先だったルネサスとの契約解消という外部環境の激変により、売上高・利益ともに目標を大幅に下回る結果となりました。これを受け、新たに策定された2028期を最終年度とする新中計では、M&Aを軸とした事業ポートフォリオの転換を掲げ、売上高1,600億円、営業利益45億円を目指します。しかし、直近の2025期実績(売上高1160.1億円、営業利益6.37億円)から見ると目標達成への道のりは険しく、M&Aによる上乗せ効果が計画達成の生命線となります。
最新ニュース
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メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社レスターとの資本業務提携により相互出資を実施し、経営基盤の強化とシナジー創出を図りました。
日本電気傘下の株式会社シミズシンテックの株式を取得し、完全子会社化を決定しました。
2026年3月期第3四半期累計の経常利益が前年同期比38.8%減の10.5億円となり、厳しい事業環境が露呈しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は、有利子負債のコントロールが重要な局面にあります。2024/03期に急増した有利子負債は約331億円でしたが、2025/03期には約179億円まで圧縮され、自己資本比率は64.6%まで回復しました。強固な資産基盤を維持しつつ、事業再編に向けた機動的な資金配分が継続される見通しです。 【3Q 2026/03期】総資産836億円、純資産531億円、自己資本比率53.7%、有利子負債88億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.3億円 | 7.1億円 | 12.3億円 | 52.4億円 |
| 2022/03期 | 116億円 | 4.1億円 | 42.5億円 | 120億円 |
| 2023/03期 | 9.1億円 | 900万円 | 6.8億円 | 9.0億円 |
| 2024/03期 | 47.0億円 | 1.1億円 | 27.6億円 | 48.0億円 |
| 2025/03期 | 317億円 | 30.9億円 | 116億円 | 286億円 |
2025/03期は資産売却等の影響で営業キャッシュフローが約317億円と大幅なプラスとなりました。これまでは営業活動によるキャッシュフローが不安定な時期もありましたが、直近では経営のスリム化によりFCF(フリーキャッシュフロー)が大きく改善しています。この潤沢な資金を背景に、成長投資や株主還元をバランスよく進める体制を構築しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は約9.0%と低水準であり、多様性の確保は今後の課題と言えます。監査等委員会設置会社制度を採用することで経営の監督機能を強化しており、連結子会社11社を抱える企業グループとしての統治体制を整えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 730万円 | 577人 | - |
従業員平均年収は730万円となっており、エレクトロニクス商社業界の中でも比較的安定した水準にあります。業績連動の要素が含まれるため、半導体市況の影響を受けやすいものの、長年の歴史と強固な顧客基盤が給与水準を支えています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)をTOPIXと比較すると、2023期に一時的に上回ったものの、ほとんどの期間でTOPIXをアンダーパフォームしています。特に2024期以降は半導体市況の悪化と主力取引先の契約解消が響き、株価が伸び悩んだことでTOPIXとの差が拡大しました。株価の低迷を補うため配当性向を高める傾向にありますが、株価の成長が伴わず、結果として投資家への総リターンは市場平均を下回る状況が続いています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 53.0% |
| 2017/03期 | 40円 | 71.6% |
| 2018/03期 | 50円 | 47.7% |
| 2019/03期 | 36円 | 76.2% |
| 2021/03期 | 34円 | 100.4% |
| 2022/03期 | 59.5円 | 78.2% |
| 2023/03期 | 69円 | 50.1% |
| 2024/03期 | 48.5円 | 50.2% |
| 2025/03期 | 15.5円 | 98.4% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
配当方針については、安定的な利益配分を基本としつつも、業績連動性を重視する姿勢を示しています。かつては高い配当性向を維持してきましたが、直近は業績の変動を受け、配当水準が一時的に調整されています。今後は、持続的な成長投資と両立させながら、株主への適切な還元を継続する方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 96.8万円 | 3.2万円 | -3.2% |
| 2022期 | 116.0万円 | 16.0万円 | 16.0% |
| 2023期 | 158.9万円 | 58.9万円 | 58.9% |
| 2024期 | 161.3万円 | 61.3万円 | 61.3% |
| 2025期 | 129.8万円 | 29.8万円 | 29.8% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは66.3倍と、卸売業の業界平均と比較してかなり割高な水準にあります。これは2025期の利益が大幅に落ち込んだためであり、今後の業績回復が織り込まれている可能性があります。一方、PBRは0.70倍と解散価値(1倍)を下回っており、資産価値の面からは割安と見ることもできます。信用倍率は2.17倍と比較的落ち着いており、短期的な需給の偏りは大きくありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.6億円 | 3.1億円 | 19.6% |
| 2022/03期 | 41.0億円 | 12.8億円 | 31.2% |
| 2023/03期 | 68.4億円 | 21.4億円 | 31.2% |
| 2024/03期 | 47.7億円 | 15.7億円 | 33.0% |
| 2025/03期 | 5.8億円 | 7,300万円 | 12.6% |
税引前利益の増減に伴い、法人税等の負担額も変動する構造となっています。特に利益水準が低かった2025/03期は、繰延税金資産の取り崩しや税額控除の影響で実効税率が一時的に低下しました。今後は事業の安定化に伴い、法定の実効税率に準じた水準へ回帰していくものと想定されます。
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「主力取引先を失った老舗半導体商社が、M&Aと資本提携で生き残りをかけた事業再構築の真っ最中」
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