9793プライム

ダイセキ

Daiseki Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月29日

ROE9.9%
BPS195.5円
自己資本比率74.2%
FY2025/3 有報データ

廃液処理のトップランナー、日本のものづくりを支える循環型社会の創造企業

私たちは、技術力と先進性で、お客様の環境に関する課題を解決するプラットフォームとなり、お客様にとってなくてはならない存在であり続けます。

この会社ってなに?

あなたが普段使っている自動車やスマートフォン、食品や衣類。これらを作る工場では、機械を動かす油や製品を洗浄した水など、たくさんの液体廃棄物が出てきます。ダイセキは、そうした工場から出る汚れた油や水を回収し、専門技術で無害化したり、再び燃料として使えるようにリサイクルしたりする会社です。皆さんの目には直接触れませんが、日本の「ものづくり」を環境面から支える、社会に不可欠なインフラのような存在なのです。

産業廃棄物処理の国内最大手。特に廃油や汚泥といった液体廃棄物の処理・リサイクルに強みを持ち、高い利益率を誇ります。FY2025は売上高673.0億円、営業利益143.18億円と減収増益で着地しましたが、FY2026は売上高700億円、営業利益157億円と再び成長軌道に戻る見通しです。近年はM&Aに積極的で、子会社のダイセキ環境ソリューションを完全子会社化するなど、グループ一体経営によるシナジー創出と事業領域の拡大を加速させています。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
2月
本社
愛知県名古屋市港区船見町1番地86
公式
www.daiseki.co.jp

社長プロフィール

山本 明彦
山本 明彦
代表取締役社長執行役員
ビジョナリー
私たちは廃棄物の適正処理とリサイクル技術を核に、お客様の環境課題を解決するプラットフォームとなることを目指しています。積極的な成長投資と適切な資源配分により企業価値を最大化し、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

1958
創業

創業者 山本善一が愛知県名古屋市にて、石油製品の販売を主業務とする「第一石油株式会社」を設立。

1965
事業の転換と成長の礎

事業の主力であった石油製品販売から、産業廃棄物の処理・再生事業へ大きく舵を切る。これが現在のダイセキの礎となった。

1995
株式上場

日本証券業協会に株式を店頭登録(現JASDAQ)。社会的な信用を高め、さらなる事業拡大の基盤を築いた。

2000
東証・名証一部上場

東京証券取引所および名古屋証券取引所市場第一部に上場。産業廃棄物処理業界のリーディングカンパニーとしての地位を確立した。

2013
土壌汚染処理事業への本格参入

子会社のダイセキ環境ソリューションがジャスダックに上場。土壌汚染対策事業を強化し、事業領域を拡大した。

2023
次世代技術への挑戦

民事再生手続き中のSyncMOFから新規多孔性材料の合成事業を取得。CO2分離回収など、新たな環境技術開発への挑戦を開始した。

2024
グループシナジーの最大化

子会社ダイセキ環境ソリューションをTOBにより完全子会社化。グループ一体での経営効率化と顧客基盤の強化を図る。

2028
未来への中期経営計画

中期経営計画にて2028年2月期に売上高810億円、営業利益180億円の目標を掲げ、持続的な成長を目指す。

注目ポイント

圧倒的な高収益性と安定性

産業廃棄物処理という社会インフラ事業で、営業利益率20%前後という高い収益性を誇ります。景気変動の影響を受けにくい安定したビジネスモデルが魅力です。

循環型社会をリードするリサイクル技術

廃油や汚泥など処理の難しい産業廃棄物を独自の技術でリサイクルし、再資源化しています。環境規制が厳しくなる中で、ますます社会からの需要が高まっています。

M&Aによる積極的な事業拡大

子会社の完全子会社化や新規事業の買収など、M&Aを積極的に活用して事業領域を拡大。環境問題解決の総合プラットフォーム企業へと進化を続けています。

サービスの実績は?

673億円
連結売上高
FY2025実績
-2.7% YoY
143.18億円
連結営業利益
FY2025実績
+12.1% YoY
21.3%
営業利益率
FY2025実績
72
1株当たり年間配当金
FY2025実績
+6円 YoY
37.2%
配当性向
FY2025実績
+2.9pt YoY

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 72円
安全性
安定
自己資本比率 74.2%
稼ぐ力
普通
ROE 9.9%
話題性
好評
ポジティブ 52%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
72
方針: 配当性向30%以上を目安とした安定的配当
1株配当配当性向
FY2021/35636.8%
FY2022/36036.6%
FY2023/36034.4%
FY2024/36634.2%
FY2025/37237.2%
2期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

配当については、業績の成長に合わせて着実な増配を行っており、安定的な利益配分を基本方針としています。配当性向は30%台半ばを目安としており、成長投資とのバランスを考慮した株主還元を行っています。今後も持続的な業績拡大を背景とした、継続的な配当向上を目指す姿勢が明確です。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
9.9%
業界平均
12.4%
営業利益率上回る
この会社
21.3%
業界平均
11.8%
自己資本比率上回る
この会社
74.2%
業界平均
51.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3569億円
FY2023/3586億円
FY2024/3692億円
FY2025/3673億円
営業利益
FY2022/3129億円
FY2023/3127億円
FY2024/3148億円
FY2025/3143億円

当社の売上高は、廃油・廃液のリサイクルを中心とする産業廃棄物処理事業の需要が堅調に推移し、過去数年間で順調な成長基盤を確立しました。特にFY2024/3には売上高約692億円を記録するなど大幅な増収を達成し、以降も高水準を維持しています。次期FY2026/3予想では売上高700億円を見込んでおり、強固な顧客基盤を背景とした継続的な拡大が期待されます。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
9.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
21.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/38.1%6.8%19.9%
FY2022/310.0%8.4%22.8%
FY2023/310.3%8.7%21.7%
FY2024/310.6%8.7%21.4%
FY2025/39.9%8.2%21.3%

収益性は非常に高く、営業利益率は一貫して20%を超える高い水準を維持しており、リサイクル事業における効率的な経営体制が際立っています。ROE(自己資本利益率)も概ね10%前後で推移しており、資本効率の高さは同業他社と比較しても優れた水準です。高度なリサイクル技術による高付加価値化が、この安定した利益率を支える大きな要因となっています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率74.2%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
81.3億円
会社の純資産
939億円

財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%台前半を維持しており、極めて強固な財務体質を構築しています。長年無借金経営を続けてきましたが、近年は成長投資に伴い一部有利子負債を計上しているものの、その規模は自己資本に対して十分に管理可能な範囲です。豊富な現預金を背景に、今後も戦略的なM&Aや設備投資を柔軟に推進できる余力を持っています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+138億円
営業CF
投資に使ったお金
-72.8億円
投資CF
借入・返済など
-53.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+65.5億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/397.8億円9.8億円-30.5億円108億円
FY2022/3117億円-38.3億円-76.2億円78.7億円
FY2023/399.2億円-83.0億円-80.3億円16.2億円
FY2024/3138億円-82.5億円-41.4億円55.4億円
FY2025/3138億円-72.8億円-53.2億円65.5億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定して100億円を超える規模を創出しています。一方で、積極的な設備投資や子会社の完全子会社化に向けた成長投資を継続しており、フリーキャッシュフローは投資案件に応じて変動する構造です。今後も稼ぎ出したキャッシュを成長機会へ再投資しつつ、株主還元も両立させる好循環のサイクルを維持しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

13 【事業等のリスク】有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります
2なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります
3(1) 法的規制リスク ① 「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」及びその関係法令等当社グループは、産業廃棄物の収集運搬・中間処理を主たる業としており、当該事業は「廃棄物の処理及び清掃に関する法律」(以下、「廃掃法」という
4)及びその関係法令等により規制されております
5基本法である「廃掃法」では、廃棄物の適正処理のための様々な規制を行っております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/3105億円39.3億円37.6%
FY2022/3131億円47.4億円36.1%
FY2023/3131億円43.9億円33.6%
FY2024/3155億円59.9億円38.7%
FY2025/3148億円55.2億円37.2%

法人税等の支払額は税引前利益の増減に伴い概ね50億円から60億円のレンジで推移しています。実効税率は概ね30%台後半で安定しており、特段の税務上の特例等はなく、適正な納税が行われています。業績の拡大とともに納税額も増加傾向にあり、公共サービスを支える企業としての社会的責任を果たしています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
733万円
従業員数
1,264
平均年齢
40.8歳
平均年収従業員数前年比
当期733万円1,264-

従業員の平均年収は733万円と、産業廃棄物処理業界の中では高水準に位置しています。リサイクルという高い付加価値を生む専門的なビジネスモデルと、長年にわたる安定的な収益基盤が、従業員への厚い還元を支える背景となっています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主42.1%
浮動株57.9%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関29.5%
事業法人等12.6%
外国法人等35.4%
個人その他20.9%
証券会社1.6%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はJP MORGAN CHASE BANK(常任代理人みずほ銀行決済営業部)。

日本マスタートラスト信託銀行株式会社(7,351,000株)15.29%
株式会社日本カストディ銀行(4,578,000株)9.52%
JP MORGAN CHASE BANK(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(3,965,000株)8.24%
有限会社こども未来研究所(2,580,000株)5.36%
NORTHERN TRUST CO.(AVFC)(常任代理人香港上海銀行東京支店カストディ業務部)(1,647,000株)3.42%
STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY(常任代理人株式会社みずほ銀行決済営業部)(1,390,000株)2.89%
有限会社博泰(1,228,000株)2.55%
株式会社三菱UFJ銀行(1,187,000株)2.47%
株式会社ホリコーポレーション(1,117,000株)2.32%
有限会社喜峰(1,074,000株)2.23%

ダイセキは安定した大株主構成が特徴であり、日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行といった信託銀行の口が上位を占めており、機関投資家の保有比率が高い状況です。一方で、創業家に関連すると思われる有限会社等が大株主に名を連ねており、安定株主としての存在感を示しつつも、流動性は確保されています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億4,600万円
取締役3名の合計

主要事業は廃油・廃水等の液状産業廃棄物の中間処理・リサイクルであり、環境負荷の低減と資源循環を推進するビジネスモデルが強みです。事業リスクとしては、廃棄物関連の法的規制の強化や、産業界の景気動向による排出量の変動、および処理コストの増大が挙げられます。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
6,700万円
連結子会社数
8
設備投資額
79.4億円
平均勤続年数(従業員)
12.1

女性役員比率は14.2%であり、ダイバーシティの推進に一定の取り組みを見せています。監査報酬として6,700万円を支出するなど、強固な監査体制を維持しており、連結子会社8社を抱えるグループ経営において、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。

会社の計画は順調?

A
総合評価
業績予想は保守的な傾向があるものの、概ね達成しており信頼性は高い。特に利益面での上振れが目立つ。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画 (VISION2030 ローリングプラン)
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 810億円 順調 (673億円)
83.08%
営業利益: 目標 180億円 順調 (143.18億円)
79.54%
当期純利益: 目標 112億円 順調 (93.07億円)
83.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025656億円673億円+2.6%
FY2024620億円692億円+11.6%
FY2023610億円586億円-4.0%
FY2022566億円569億円+0.5%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025140億円143億円+2.3%
FY2024131億円148億円+13.1%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は「VISION2030」を掲げ、その実現に向けローリング方式で中期経営計画を策定しています。現在の目標は2028年2月期に売上高810億円、営業利益180億円という高い水準です。過去の業績予想は、FY2024に売上・利益ともに10%以上超過達成するなど、保守的な計画を上回る実績を出す傾向にあります。これは、同社の安定した事業基盤と収益力の高さを物語っています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。FY2022、FY2023はTOPIXを大幅にアウトパフォームしていましたが、直近のFY2024、FY2025ではTOPIXの上昇率にやや劣後するアンダーパフォームとなっています。これは、同社の株価が安定成長フェーズに入り、市場全体の急騰局面に比べて相対的な上昇率が鈍化したことが背景にあると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+83.4%
100万円 →183.4万円
83.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021131.2万円+31.2万円31.2%
FY2022221.6万円+121.6万円121.6%
FY2023197.6万円+97.6万円97.6%
FY2024194.7万円+94.7万円94.7%
FY2025183.4万円+83.4万円83.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残22,400株
売り残19,900株
信用倍率1.13倍
2026年3月13日時点
今後の予定
2026年2月期 第1四半期決算発表2026年4月上旬
2026年2月期 第2四半期決算発表2026年7月上旬

信用倍率は1.13倍と拮抗しており、需給は比較的安定しています。PERは業界平均を下回っており、収益力の高さに対して株価は割安な水準にある可能性を示唆しています。一方でPBRは業界平均をやや上回り、資本効率の良さが市場から評価されていると言えるでしょう。配当利回りは平均並みですが、安定した増配実績が魅力です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
28
株探, 日本経済新聞, 会社四季報オンライン, みんかぶ
業界内ランキング
上位 15%
サービス業 450社中 68位
報道のトーン
52%
好意的
28%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・事業再編30%
株価・市況20%
ESG・環境10%

最近の出来事

2025年10月TOB

ダイセキ環境ソリューションをTOBにより完全子会社化し、事業基盤を強化。

2025年10月事業譲受

SyncMOFの新規多孔性材料の合成事業を取得し、リサイクル技術の高度化を推進。

2026年1月上方修正

今期経常利益の上方修正と配当の増額を発表し、株主還元姿勢を強化。

ダイセキ まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 72円
安全性
安定
自己資本比率 74.2%
稼ぐ力
普通
ROE 9.9%
話題性
好評
ポジティブ 52%

「産業廃棄物処理のガリバーが、M&Aを通じてリサイクル経済圏の深化を狙う静かな巨人」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU