ダイセキ9793
Daiseki Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが普段使っている自動車やスマートフォン、食品や衣類。これらを作る工場では、機械を動かす油や製品を洗浄した水など、たくさんの液体廃棄物が出てきます。ダイセキは、そうした工場から出る汚れた油や水を回収し、専門技術で無害化したり、再び燃料として使えるようにリサイクルしたりする会社です。皆さんの目には直接触れませんが、日本の「ものづくり」を環境面から支える、社会に不可欠なインフラのような存在なのです。
産業廃棄物処理の国内最大手。特に廃油や汚泥といった液体廃棄物の処理・リサイクルに強みを持ち、高い利益率を誇ります。2025期は売上高673.0億円、営業利益143.18億円と減収増益で着地しましたが、2026期は売上高700億円、営業利益157億円と再び成長軌道に戻る見通しです。近年はM&Aに積極的で、子会社のダイセキ環境ソリューションを完全子会社化するなど、グループ一体経営によるシナジー創出と事業領域の拡大を加速させています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 2月
- 本社
- 愛知県名古屋市港区船見町1番地86
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 6.7% | 5.7% | 16.1% |
| 2018/02期 | 9.1% | 7.8% | 17.8% |
| 2019/02期 | 8.9% | 7.5% | 17.7% |
| 2020/02期 | 9.6% | 7.9% | 20.1% |
| 2021/02期 | 8.3% | 6.9% | 19.9% |
| 2022/02期 | 10.2% | 8.6% | 22.8% |
| 2023/02期 | 10.3% | 8.7% | 21.7% |
| 2024/02期 | 10.9% | 9.1% | 21.4% |
| 2025/02期 | 10.2% | 8.4% | 21.3% |
| 2026/02期 | 10.3% | 8.4% | 20.3% |
| 2026/02期 | - | - | 20.3% |
収益性は非常に高く、営業利益率は一貫して20%を超える高い水準を維持しており、リサイクル事業における効率的な経営体制が際立っています。ROE(自己資本利益率)も概ね10%前後で推移しており、資本効率の高さは同業他社と比較しても優れた水準です。高度なリサイクル技術による高付加価値化が、この安定した利益率を支える大きな要因となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022/02期 | 569億円 | 129億円 | 83.8億円 | 164.0円 | +10.4% |
| 2023/02期 | 586億円 | 127億円 | 86.7億円 | 174.2円 | +3.0% |
| 2024/02期 | 692億円 | 148億円 | 94.7億円 | 193.1円 | +18.2% |
| 2025/02期 | 673億円 | 143億円 | 93.1億円 | 193.4円 | -2.8% |
| 2026/02期 | 718億円 | 146億円 | 91.5億円 | 193.0円 | +6.7% |
当社の売上高は、廃油・廃液のリサイクルを中心とする産業廃棄物処理事業の需要が堅調に推移し、過去数年間で順調な成長基盤を確立しました。特に2024/03期には売上高約692億円を記録するなど大幅な増収を達成し、以降も高水準を維持しています。次期2026/03期予想では売上高700億円を見込んでおり、強固な顧客基盤を背景とした継続的な拡大が期待されます。 【2026/02期実績】売上718億円(前期比6.7%)、営業利益146億円、純利益0百万円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主要事業は廃油・廃水等の液状産業廃棄物の中間処理・リサイクルであり、環境負荷の低減と資源循環を推進するビジネスモデルが強みです。事業リスクとしては、廃棄物関連の法的規制の強化や、産業界の景気動向による排出量の変動、および処理コストの増大が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 656億円 | — | 673億円 | +2.6% |
| 2024期 | 620億円 | — | 692億円 | +11.6% |
| 2023期 | 610億円 | — | 586億円 | -4.0% |
| 2022期 | 566億円 | — | 569億円 | +0.5% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 140億円 | — | 143億円 | +2.3% |
| 2024期 | 131億円 | — | 148億円 | +13.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は「VISION2030」を掲げ、その実現に向けローリング方式で中期経営計画を策定しています。現在の目標は2028年2月期に売上高810億円、営業利益180億円という高い水準です。過去の業績予想は、2024期に売上・利益ともに10%以上超過達成するなど、保守的な計画を上回る実績を出す傾向にあります。これは、同社の安定した事業基盤と収益力の高さを物語っています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
ダイセキ環境ソリューションをTOBにより完全子会社化し、事業基盤を強化。
SyncMOFの新規多孔性材料の合成事業を取得し、リサイクル技術の高度化を推進。
今期経常利益の上方修正と配当の増額を発表し、株主還元姿勢を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は70%台前半を維持しており、極めて強固な財務体質を構築しています。長年無借金経営を続けてきましたが、近年は成長投資に伴い一部有利子負債を計上しているものの、その規模は自己資本に対して十分に管理可能な範囲です。豊富な現預金を背景に、今後も戦略的なM&Aや設備投資を柔軟に推進できる余力を持っています。 【2026/02期】総資産1052億円、純資産834億円、自己資本比率77.3%、有利子負債71億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 58.1億円 | 44.5億円 | 19.3億円 | 13.6億円 |
| 2018/02期 | 99.4億円 | 62.4億円 | 29.6億円 | 37.0億円 |
| 2019/02期 | 95.8億円 | 84.0億円 | 3.5億円 | 11.8億円 |
| 2020/02期 | 96.3億円 | 120億円 | 4.5億円 | 23.3億円 |
| 2021/02期 | 97.8億円 | 9.8億円 | 30.5億円 | 108億円 |
| 2022/02期 | 117億円 | 38.3億円 | 76.2億円 | 78.7億円 |
| 2023/02期 | 99.2億円 | 83.0億円 | 80.3億円 | 16.2億円 |
| 2024/02期 | 138億円 | 82.5億円 | 41.4億円 | 55.4億円 |
| 2025/02期 | 138億円 | 72.8億円 | 53.2億円 | 65.5億円 |
| 2026/02期 | 110億円 | 40.7億円 | 187億円 | 69.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定して100億円を超える規模を創出しています。一方で、積極的な設備投資や子会社の完全子会社化に向けた成長投資を継続しており、フリーキャッシュフローは投資案件に応じて変動する構造です。今後も稼ぎ出したキャッシュを成長機会へ再投資しつつ、株主還元も両立させる好循環のサイクルを維持しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.2%であり、ダイバーシティの推進に一定の取り組みを見せています。監査報酬として6,700万円を支出するなど、強固な監査体制を維持しており、連結子会社8社を抱えるグループ経営において、透明性の高いガバナンス体制を構築しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 733万円 | 1,264人 | - |
従業員の平均年収は733万円と、産業廃棄物処理業界の中では高水準に位置しています。リサイクルという高い付加価値を生む専門的なビジネスモデルと、長年にわたる安定的な収益基盤が、従業員への厚い還元を支える背景となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当を合わせた投資家リターンを示す指標です。2022期、2023期はTOPIXを大幅にアウトパフォームしていましたが、直近の2024期、2025期ではTOPIXの上昇率にやや劣後するアンダーパフォームとなっています。これは、同社の株価が安定成長フェーズに入り、市場全体の急騰局面に比べて相対的な上昇率が鈍化したことが背景にあると考えられます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2017/02期 | 29円 | 30.3% |
| 2018/02期 | 40円 | 29.3% |
| 2019/02期 | 46円 | 32.2% |
| 2020/02期 | 56円 | 34.0% |
| 2021/02期 | 56円 | 36.8% |
| 2022/02期 | 60円 | 36.6% |
| 2023/02期 | 60円 | 34.4% |
| 2024/02期 | 66円 | 34.2% |
| 2025/02期 | 72円 | 37.2% |
| 2026/02期 | 76円 | 39.4% |
株主優待制度は実施していません。
配当については、業績の成長に合わせて着実な増配を行っており、安定的な利益配分を基本方針としています。配当性向は30%台半ばを目安としており、成長投資とのバランスを考慮した株主還元を行っています。今後も持続的な業績拡大を背景とした、継続的な配当向上を目指す姿勢が明確です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 131.2万円 | 31.2万円 | 31.2% |
| 2022期 | 221.6万円 | 121.6万円 | 121.6% |
| 2023期 | 197.6万円 | 97.6万円 | 97.6% |
| 2024期 | 194.7万円 | 94.7万円 | 94.7% |
| 2025期 | 183.4万円 | 83.4万円 | 83.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.13倍と拮抗しており、需給は比較的安定しています。PERは業界平均を下回っており、収益力の高さに対して株価は割安な水準にある可能性を示唆しています。一方でPBRは業界平均をやや上回り、資本効率の良さが市場から評価されていると言えるでしょう。配当利回りは平均並みですが、安定した増配実績が魅力です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2017/02期 | 72.3億円 | 31.0億円 | 42.8% |
| 2018/02期 | 89.1億円 | 30.8億円 | 34.6% |
| 2019/02期 | 92.0億円 | 30.9億円 | 33.6% |
| 2020/02期 | 110億円 | 39.8億円 | 36.1% |
| 2021/02期 | 105億円 | 39.3億円 | 37.6% |
| 2022/02期 | 131億円 | 47.4億円 | 36.1% |
| 2023/02期 | 131億円 | 43.9億円 | 33.6% |
| 2024/02期 | 155億円 | 59.9億円 | 38.7% |
| 2025/02期 | 148億円 | 55.2億円 | 37.2% |
| 2026/02期 | 149億円 | 57.3億円 | 38.5% |
法人税等の支払額は税引前利益の増減に伴い概ね50億円から60億円のレンジで推移しています。実効税率は概ね30%台後半で安定しており、特段の税務上の特例等はなく、適正な納税が行われています。業績の拡大とともに納税額も増加傾向にあり、公共サービスを支える企業としての社会的責任を果たしています。
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ダイセキ まとめ
「産業廃棄物処理のガリバーが、M&Aを通じてリサイクル経済圏の深化を狙う静かな巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。