フロンティア・マネジメント
Frontier Management Inc.
最終更新日: 2026年3月28日
企業の再生と成長を両輪で支える、経営のプロフェッショナル集団
ハンズオン型支援を通じて、顧客企業の企業価値を最大化し、日本経済のフロンティアを切り拓くリーディングカンパニーとなる。
この会社ってなに?
普段ニュースで「〇〇社が△△社を買収!」といった話題を目にすることがありますよね。その裏側では、両社の価値を計算したり、交渉を仲介したりする専門家が活躍しています。フロンティア・マネジメントは、まさにそんなM&Aのお手伝いや、経営が苦しくなった会社の立て直し(事業再生)を専門とする「企業のお医者さん」のような存在です。あなたが使っているサービスや商品を作っている会社が困難に陥った時、その危機を救うために同社が陰で動いているかもしれません。
経営コンサルティングとM&Aアドバイザリーを主力とする企業再生のプロ集団。FY2023には売上高100.3億円、営業利益12.51億円を達成するなど急成長を遂げましたが、FY2024には営業利益-6.32億円、続くFY2025も-3.35億円と2期連続の営業赤字に転落。大型案件の剝落などが響き、収益性が急激に悪化しています。FY2026の黒字転換予想(営業利益6.1億円)が実現できるかどうかが、株価回復の最大の焦点です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都港区六本木3丁目2番1号
- 公式
- www.frontier-mgmt.com
社長プロフィール

私たちは、経営コンサルティングとM&Aアドバイザリーを両輪に、企業のあらゆる経営課題にハンズオンで向き合います。プロフェッショナル集団として、企業の再生から成長までを包括的に支援し、日本経済の活性化に貢献することを目指しています。
この会社のストーリー
経営共創基盤からコンサルティング部門が独立。産業再生機構で企業の再生に尽力したプロフェッショナルが集い、フロンティア・マネジメントを設立。
創業から約11年で株式上場を達成。公開価格2,260円に対し、初値は5,000円と市場から高い期待を集めた。
早稲田大学発のベンチャー企業と提携し、大企業の新規事業開発支援を強化。新たな成長領域への進出を図る。
フランスのM&AアドバイザリーファームAthema社と資本業務提携。クロスボーダーM&A案件への対応力を強化し、海外展開を本格化させる。
子会社を通じて訪日旅行客向けツアー会社と資本業務提携。観光関連分野への投資を拡大し、事業ポートフォリオを多様化。
「2024-2026年度 中期経営計画」を策定。既存事業の強化に加え、プリンシパル投資の拡大など、さらなる成長に向けた戦略を打ち出す。
中期経営計画の最終年度として、売上高150億円、営業利益6.1億円の目標達成を目指す。コンサルティングとM&Aを軸に企業価値向上に貢献し続ける。
注目ポイント
産業再生機構出身者が設立した背景を持ち、事業再生コンサルティングに強み。経営危機にある企業の立て直しから成長戦略までを一気通貫で支援する実力派です。
経営コンサルティングで課題を特定し、M&Aアドバイザリーで成長を加速させる両輪のビジネスモデルが特徴。企業のあらゆるフェーズに対応できる総合力が魅力です。
株主優待として、好きな商品と交換できる「プレミアム優待倶楽部」のポイントを提供。配当と合わせた利回りが高く、個人投資家にとっても魅力的な銘柄です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 10円 | 33.7% |
| FY2022/3 | 28円 | 57.5% |
| FY2023/3 | 41円 | 60.7% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 権利確定月 | 12月 |
同社はかつて配当実施をしていましたが、近年は業績の悪化に伴い無配が継続しています。株主還元については、経営改善を最優先し、まずは黒字化による安定的な収益基盤の回復を目指す方針です。現時点では配当再開の具体的な時期は未定ですが、将来的な成長投資と還元のバランスを考慮しながら検討が進められます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
フロンティア・マネジメントの業績は、M&Aアドバイザリーや経営コンサルティングの需要拡大により売上高が順調に成長してきましたが、積極的な先行投資や事業環境の変化により、2024年3月期以降は営業損失が続いています。特に近年は、成長加速に向けた人材確保や新規事業開拓のための費用が先行しており、利益面での圧迫が続いています。2026年3月期の予想では、売上高150億円を見込み、黒字転換と収益の再構築を目指すフェーズにあります。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.8% | 8.9% | 8.7% |
| FY2022/3 | 18.4% | 9.8% | 11.5% |
| FY2023/3 | 11.4% | 7.2% | 12.5% |
| FY2024/3 | -6.5% | -4.9% | -6.8% |
| FY2025/3 | -11.1% | -6.0% | -2.5% |
過去には売上高成長とともに営業利益率が10%を超える高い収益性を示していましたが、ここ2期は赤字計上に伴い収益性指標は軒並み低下しています。事業規模の拡大に合わせた固定費の増大に加え、投資事業などの収支変動が利益率の押し下げ要因となっています。今後は、コスト構造の適正化と本業のコンサルティング事業における高付加価値化により、再び高い資本効率(ROE)を取り戻せるかが焦点となります。
財務は安全?
総資産が拡大する一方で、積極的な投資活動に伴い、有利子負債が急増しており、自己資本比率は2025年3月期に9.2%まで低下し財務健全性が大きく毀損しています。特に2024年3月期以降、負債を活用した事業投資を強化した結果、負債依存度が高まっています。今後の業績回復を通じた利益剰余金の蓄積および資本の効率的な運用により、財務基盤の早期再構築が求められる状況です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 3.2億円 | -3,100万円 | -4.0億円 | 2.9億円 |
| FY2022/3 | 12.5億円 | -4.9億円 | 6.5億円 | 7.6億円 |
| FY2023/3 | 2.3億円 | -13.8億円 | 37.9億円 | -11.5億円 |
| FY2024/3 | -25.2億円 | -6,300万円 | 43.0億円 | -25.8億円 |
| FY2025/3 | -20.5億円 | -11.6億円 | 10.6億円 | -32.1億円 |
営業キャッシュフローは、コンサルティング事業の赤字や先行投資により、ここ2期は大幅なマイナスを記録し、本業による資金創出力が低下しています。一方で、投資キャッシュフローは成長に向けた資本投下を続けており、不足分を銀行借入等の財務キャッシュフローで賄う状況が続いています。早期に本業の収益を回復させ、投資資金を自社で完結させるキャッシュフロー・サイクルの構築が喫緊の課題です。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 5.1億円 | 1.8億円 | 34.2% |
| FY2022/3 | 9.2億円 | 3.6億円 | 39.6% |
| FY2023/3 | 12.4億円 | 4.6億円 | 37.0% |
| FY2024/3 | -7.1億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | -6.6億円 | 0円 | - |
黒字期には法廷の実効税率に近い水準で法人税等を支払っていましたが、2024年3月期以降は税引前損益が赤字に転落したため、法人税等の支払いは発生していません。2026年3月期予想では黒字転換を見込んでおり、それに伴う納税も再開する計画です。予想税負担率が高くなっているのは、繰延税金資産の取り扱い等による一時的な影響が含まれている可能性があります。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,171万円 | 417人 | - |
平均年収は約1,171万円と高く、コンサルティングおよびM&Aアドバイザリー業務に従事する専門家集団としての高い付加価値と労働集約的な収益モデルを反映しています。業績の変動が報酬に反映されやすいプロフェッショナルファーム特有の給与水準です。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はM&Aキャピタルパートナーズ。
主要株主にM&Aキャピタルパートナーズが約19%、大西正一郎氏が約18%を保有しており、創業メンバーや関連企業による経営支配権が強固な構成となっています。機関投資家である信託銀行なども名を連ねていますが、特定の経営陣や提携先への依存度が高い構造です。
会社の公式開示情報
役員報酬
経営コンサルティングとM&Aアドバイザリーを主軸に展開しており、事業リスクとして激しい価格競争や優秀な人材の獲得・流出リスクが挙げられています。利益の変動が激しい経営環境下にあり、直近では経常赤字の計上など収益性の改善が課題となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%と改善の余地がありますが、社外取締役を積極的に登用し経営の監督機能を強化しています。6つの連結子会社を抱える規模感に対し、ガバナンス体制の整備を通じて持続的な企業価値の向上を図っています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 6億円 | — | -3億円 | 大幅未達 |
| FY2024 | 6億円 | — | -6億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 12億円 | — | 13億円 | +4.3% |
| FY2022 | 8億円 | — | 9億円 | +13.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
旧中期経営計画(FY2021-2023)は売上高100億円、営業利益率12.5%という目標を見事に達成しました。しかし、新中期経営計画(FY2024-2026)は初年度から躓き、FY2024, FY2025と2期連続の営業赤字に転落。会社予想も大幅に未達が続いており、計画の信頼性が揺らいでいます。最終年度であるFY2026でのV字回復(営業利益6.1億円目標)が実現できるか、経営手腕が問われる正念場です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。特にFY2023以降、TOPIXが大きく上昇する中で同社の株価は下落基調を強め、差が拡大しました。これは、FY2024からの急激な業績悪化と2期連続の赤字転落、それに伴う無配転換が株価を直撃したためです。株主へのリターン創出という点で、経営は厳しい評価を受けざるを得ない状況です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 132.0万円 | +32.0万円 | 32.0% |
| FY2022 | 153.8万円 | +53.8万円 | 53.8% |
| FY2023 | 165.5万円 | +65.5万円 | 65.5% |
| FY2024 | 133.9万円 | +33.9万円 | 33.9% |
| FY2025 | 130.6万円 | +30.6万円 | 30.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
現在のPERは133.5倍と、赤字転落前の利益水準に対する期待値から割高に見えますが、これはFY2026のV字回復予想を織り込んだ特殊な状況です。信用倍率は2.08倍と比較的落ち着いていますが、時価総額が67億円と小規模なため、決算発表などの材料で株価が大きく変動しやすい特性があります。業界平均と比較するとPBRは割高で、無配のため配当利回りもありません。今後の業績回復が株価指標の正当化に不可欠です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計での経常赤字-286百万円を発表し、市場の注目を集めた。
プレミアム優待倶楽部の制度拡充を行い、株主還元策の強化を打ち出した。
フランスのAthema社と資本業務提携し、グローバル領域のコンサルティング強化を推進。
最新ニュース
フロンティア・マネジメント まとめ
ひとめ診断
「企業再生のプロが、自社の業績急降下で自ら『集中治療室』入りしている状態」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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