6099プライム

エラン

ELAN Corporation

最終更新日: 2026年3月28日

ROE18.5%
BPS238.8円
自己資本比率55.0%
FY2025/3 有報データ

入院・介護の「不便」を解決し、患者と家族に笑顔を届けるヘルスケア・インフラ企業

私たちは、ヘルスケア領域のプラットフォームを構築することで、すべての関係者に安心と笑顔を提供します。

この会社ってなに?

もし、あなたやあなたのご家族が入院することになったら、パジャマやタオル、歯ブラシなど、身の回りのものをたくさん用意しなければならず、大変ですよね。エランは、そうした入院生活の「困った」を解決する会社です。同社の「CSセット」というサービスを使えば、月々定額を支払うだけで、必要な衣類やタオル、日用品がすべてレンタル・提供されます。患者さんは「手ぶらで入院」が可能になり、ご家族も洗濯や買い出しの手間から解放されます。普段はあまり意識しませんが、日本の多くの病院の裏側で、エランが快適な療養生活を支えているのです。

病院や介護施設向けに衣類・タオル等のレンタルと日用品をセットで提供する「CSセット」が事業の柱。2025年12月期は売上高554.5億円(前期比16.7%増)、営業利益42.72億円(同19.4%増)と増収増益を達成しました。しかし2024年12月期はコスト増で一時的に減益となるなど、収益性の維持が課題です。2024年にエムスリーの連結子会社となり、今後はグループのネットワークを活かした顧客基盤の拡大とサービス拡充による成長が期待されます。

サービス業プライム市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
12月
本社
長野県松本市出川町15-12
公式
www.kkelan.com

社長プロフィール

峯崎 友宏
峯崎 友宏
代表取締役社長 社長執行役員CEO
堅実派
当社は、病院や介護施設にご入院・ご入所される方々が、身の回り品の準備や洗濯等で不便を感じることなく、快適な療養生活を送れるようサポートする『CSセット』を主たる事業としております。誰もが安心して医療や介護を受けられる社会インフラの構築を目指し、全てのステークホルダーの皆様に『笑顔』をお届けできる企業となれるよう、役職員一同、事業に邁進してまいります。

この会社のストーリー

1995
布団販売業として創業

現取締役会長の櫻井英治氏が、布団の訪問販売・リフォーム業として事業を開始。これがエランの原点となる。

2003
入院セット事業「CSセット」開始

布団レンタル事業の経験を活かし、入院患者向けに衣類・タオル等のレンタルと日用品を提供する「CSセット」事業をスタートさせる。

2014
東京証券取引所マザーズへ上場

CSセット事業の成長を背景に、株式を上場。公開価格1,750円に対し、初値は70%上回る2,980円を記録し、市場の高い期待を集めた。

2017
東京証券取引所市場第一部へ市場変更

マザーズ上場からわずか3年で東証一部(現プライム市場)へステップアップ。企業の信頼性と成長性がさらに認められる。

2023
契約施設数2,000施設を突破

全国の病院・介護施設への導入が進み、契約施設数が2,000を超える。CSセットが社会インフラとして広く認知されてきたことを示す。

2024
エムスリーによるTOB、連結子会社化

医療情報プラットフォーム大手のエムスリーと資本業務提携。TOBを経てその連結子会社となり、新たな成長ステージへと移行する。

2026
新たな中期経営計画の始動

エムスリーグループとのシナジーを活かし、さらなるシェア拡大と新規サービス開発を目指す新中期経営計画をスタート。資本コストや株価を意識した経営を推進する。

注目ポイント

ユニークなストック型ビジネス

主力事業「CSセット」は、入院・入所者に日額定額制でサービスを提供。利用者がいる限り継続的な収益が見込める安定したビジネスモデルです。

社会課題解決で成長を続ける

高齢化社会を背景に、入院・介護時の家族の負担を軽減するサービスは需要が拡大。社会課題を解決しながら、売上高は右肩上がりの成長を続けています。

エムスリーとのシナジーで加速

2024年に医療プラットフォーム大手のエムスリーグループの一員に。圧倒的な顧客基盤を活かし、CSセットのさらなる普及と新たなサービス開発が期待されます。

サービスの実績は?

554.5億円
連結売上高
2025年12月期実績
+16.7% YoY
42.72億円
連結営業利益
2025年12月期実績
+19.4% YoY
608.0億円
連結売上高予想
2026年12月期会社予想
+9.7% YoY
50.0億円
連結営業利益予想
2026年12月期会社予想
+17.0% YoY
15
1株当たり配当金
2025年12月期実績
+2円 YoY
32.8%
配当性向
2025年12月期実績

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 15円
安全性
安定
自己資本比率 55.0%
稼ぐ力
高い
ROE 18.5%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
15
方針: 配当性向30%目標
1株配当配当性向
FY2016/31.518.0%
FY2017/3218.3%
FY2018/3748.6%
FY2019/34.527.6%
FY2020/31458.7%
FY2021/3928.6%
FY2022/31131.9%
FY2023/31331.2%
FY2024/31333.4%
FY2025/31532.8%
4期連続増配
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施していません。

配当方針として安定的な利益還元を重視しており、配当性向30%程度を目安に持続的な増配を目指しています。業績の拡大とともに一株当たりの配当金を着実に積み上げており、株主への還元姿勢を強化しています。今後も事業成長による利益の増大に合わせて、さらなる増配の継続が期待されます。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
18.5%
業界平均
12.4%
営業利益率下回る
この会社
7.7%
業界平均
11.9%
自己資本比率上回る
この会社
55.0%
業界平均
51.4%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3363億円
FY2023/3414億円
FY2024/3475億円
FY2025/3554億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/335.8億円
FY2025/342.7億円

エランは病院や介護施設向けの生活用品レンタル「CSセット」を主力事業としており、全国的な新規開拓の推進により売上高は年々着実な成長を遂げています。2025年3月期には売上高554億円、営業利益42億円を記録し、市場ニーズの取り込みが拡大を牽引しました。足元ではエムスリーグループとの連携強化によるシナジー発揮が期待されており、次期も成長軌道を維持する見通しです。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
18.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
10.5%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/326.6%13.7%-
FY2022/325.2%13.0%-
FY2023/324.9%13.3%-
FY2024/321.2%10.8%7.5%
FY2025/318.5%10.5%7.7%

ROE(自己資本利益率)は20%前後を維持する高水準で推移してきましたが、近年は先行投資やコスト増の影響により18%台へとやや落ち着きを見せています。営業利益率は7〜9%台で推移しており、安定したサブスクリプションモデルによる収益基盤が強みです。今後は売上規模の拡大に伴う効率的なコスト管理による利益率の改善が、収益性向上の鍵となります。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率55.0%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
9.7億円
会社の純資産
147億円

総資産は積極的な事業拡大に伴い増加傾向にありますが、自己資本比率は50%を超えており強固な財務健全性を保持しています。有利子負債は極めて低水準に抑えられており、借入に頼らない自律的な成長が可能な財務体質です。将来的な成長投資や株主還元を加速させるための十分な余力がある状態といえます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+43.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-34.6億円
投資CF
借入・返済など
-8.5億円
財務CF
手元に残ったお金
+8.4億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/321.1億円-3.6億円-6.1億円17.5億円
FY2022/315.8億円-6.3億円-5.5億円9.6億円
FY2023/317.8億円-16.6億円-6.7億円1.2億円
FY2024/345.0億円-22.3億円-8.5億円22.7億円
FY2025/343.0億円-34.6億円-8.5億円8.4億円

事業活動によるキャッシュフローは安定してプラスを維持しており、ビジネスモデルの稼ぐ力は強力です。成長に向けたシステム開発や設備投資のための投資キャッシュフローが増加傾向にあるものの、本業の利益で十分に賄えています。今後も潤沢な営業CFを原資として、さらなるサービス強化と株主還元を両立させていく構えです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1人材の確保と育成について 当社グループが今後事業をさらに拡大し、成長を続けていくためには、優秀な人材の確保が重要課題となっております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/328.2億円9.1億円32.4%
FY2022/334.1億円13.3億円39.0%
FY2023/336.8億円11.6億円31.6%
FY2024/335.4億円11.9億円33.5%
FY2025/341.9億円14.2億円33.9%

法人税等の支払いは税引前利益の伸びに概ね連動しており、適正な納税が行われています。実効税率は概ね30%台前半から中盤で推移しており、大きな変動は見られません。企業の成長に伴う利益拡大により、納税額も年々増加傾向にある健全な状況です。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
532万円
従業員数
974
平均年齢
35歳
平均年収従業員数前年比
当期532万円974-

従業員の平均年収は532万円で、サービス業界の平均と比較して標準的な水準にあります。事業成長に伴う人材確保や、専門性の高い「CSセット」事業の運営を支えるための適正な人件費配分がなされています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主69.6%
浮動株30.4%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関7.4%
事業法人等62.2%
外国法人等6.5%
個人その他23.2%
証券会社0.7%

金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はエムスリー・SAKURAコーポレーション。

エムスリー株式会社(33,329,490株)55%
櫻井 英治(2,721,100株)4.49%
中島 信弘(2,422,600株)4%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,276,100株)3.76%
株式会社SAKURAコーポレーション(1,841,000株)3.04%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(1,517,300株)2.5%
株式会社UH5(932,500株)1.54%
光通信KK投資事業有限責任組合(913,200株)1.51%
MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)(881,800株)1.46%
株式会社N-Style(827,400株)1.37%

エムスリー株式会社が議決権の55%を保有する親会社であり、経営上の支配的な地位を占めています。残る株式は創業者関連や機関投資家、個人株主に分散していますが、実質的な経営権はエムスリーとの提携関係に強く依存しています。

会社の公式開示情報

役員報酬

9,210万円
取締役5名の合計

主な事業は病院・介護施設向けの「CSセット」提供事業であり、入院・入所生活の利便性を高める定額制サービスが収益の柱です。エムスリーのネットワーク活用による成長戦略の一方で、感染症リスクや施設側の経営環境変化などが主要な事業リスクとして挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 3名(30.0% 男性 7
30%
70%
監査報酬
3,000万円
連結子会社数
6
設備投資額
1.1億円
平均勤続年数(従業員)
4.8
臨時従業員数
188

女性役員比率が30.0%と高く、多様性を重視した経営体制が構築されています。連結子会社6社を抱える企業規模に対し、適正な監査報酬(3,000万円)を支払うなど、コーポレート・ガバナンスと内部統制の強化に努めています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
売上・利益ともに期初予想を下回る傾向が続き、計画達成力には課題が残る。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

旧中期経営計画
〜FY2022
売上高: 目標 370億円 未達 (362.6億円)
98%
営業利益率: 目標 8.1% 達成 (9.35%)
115.4%
経営目標 (FY2026)
FY2026
売上高: 目標 608.0億円 順調 (554.5億円)
91.2%
営業利益: 目標 50.00億円 順調 (42.72億円)
85.4%
純利益: 目標 32.00億円 順調 (27.67億円)
86.5%
旧経営目標 (FY2022)
FY2022
売上高: 目標 370億円 未達 (362.6億円)
98%
営業利益率: 目標 8.1% 達成 (9.35%)
115.4%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025590億円555億円-5.9%
FY2024500億円475億円-5.0%
FY2023437億円414億円-5.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202547億円43億円-9.5%
FY202442億円36億円-14.8%
FY202336億円37億円+1.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

同社は明確な中期経営計画を常時公表していませんが、期初の業績予想が実質的な単年度計画として機能しています。しかし、ここ数年は売上・利益ともに期初予想を未達で終えるケースが散見されます。これは、人件費や物流費などのコスト増が利益を圧迫していることが主な要因です。2024年のエムスリー傘下入りを機に、より精度の高い計画策定と実行力が求められます。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

TSR(株主総利回り)は、配当と株価上昇を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。FY2021からFY2025までの5年間、エランのTSRは一貫してTOPIX(東証株価指数)のリターンを下回る「アンダーパフォーム」状態が続いています。これは、安定した増配を続けているものの、それを上回る株価の軟調な推移が主な要因です。特に市場全体が好調だったFY2023以降、TOPIXとのパフォーマンス差が拡大しており、株主価値向上が経営の重要課題となっています。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合-47.7%
100万円 →52.3万円
-47.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY202174.7万円-25.3万円-25.3%
FY202263.9万円-36.1万円-36.1%
FY202376.7万円-23.3万円-23.3%
FY202452.3万円-47.7万円-47.7%
FY202552.3万円-47.7万円-47.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残335,500株
売り残147,300株
信用倍率2.28倍
2026年3月20日時点
今後の予定
2026年12月期 第1四半期決算発表2026年5月上旬
定時株主総会2026年3月26日

同社のPERは13.7倍とサービス業平均と比較して割安な水準にあります。一方でPBRは3.03倍とやや割高感があり、市場からは資産価値よりも将来の成長性を評価されていることが伺えます。信用倍率は2.28倍と標準的な水準で、短期的な需給の偏りは限定的です。最大の注目点は、発行済株式の55%を保有するエムスリーの動向であり、今後のグループ戦略が株価に大きく影響を与える可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
22
株探, 日本経済新聞, PR TIMES, M&A Online ほか
業界内ランキング
上位 15%
サービス業 2400社中 360位
報道のトーン
60%
好意的
30%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
M&A・提携30%
株価・市況20%
その他10%

最近の出来事

2025年3月事業譲渡

電気人材紹介事業を株式会社ONEへ事業譲渡し、主力のCSセット事業へ経営資源を集中。

2025年8月上期増益

2025年12月期第2四半期累計で連結経常利益が前年同期比5.1%増の20.4億円を達成。

2025年9月TOB発表

エムスリーによる株式公開買い付け(TOB)が公表され、連結子会社化が決定。

最新ニュース

中立
エムスリー、エランに対してTOB(株式公開買い付け)を行うと発表
9/19 · M&A Online

エラン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 15円
安全性
安定
自己資本比率 55.0%
稼ぐ力
高い
ROE 18.5%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「『手ぶらで入院』を全国に広げるニッチ王者、エムスリー傘下で次なる成長ステージへ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU