NSD
NSD CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
半世紀超の実績で社会を支える、高収益・高還元の独立系SIer
DX領域への対応強化やM&Aを通じて、2026年3月期までに連結売上高1,000億円を超える企業グループとなることを目指す。
この会社ってなに?
あなたが銀行のATMでお金を引き出したり、スマートフォンのアプリで振り込みをしたりするとき、そのシステムの裏側ではNSDの技術が活躍しているかもしれません。同社は、金融機関や鉄道会社、官公庁といった社会の重要な基盤を支える大規模な情報システムを開発・提供しています。普段、私たちが何気なく利用している便利なサービスの多くは、NSDのような企業の専門的な技術力によって成り立っているのです。いわば、社会を円滑に動かす「縁の下の力持ち」のような存在です。
独立系システムインテグレーター(SIer)大手。FY2025は売上高1,077.9億円(前期比6.4%増)、営業利益168.49億円(同11.0%増)と増収増益を達成し、過去最高益を更新し続けている。中期経営計画ではDX領域への対応強化とM&Aを成長戦略の柱に据え、2026年3月期の売上高1,132億円を目指す。高い収益性と、配当性向50%以上を目安とする積極的な株主還元が特徴。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区神田淡路町2丁目101番地 ワテラスタワー
- 公式
- www.nsd.co.jp
社長プロフィール

創業以来50年以上にわたり培ってきた技術とノウハウを活かし、お客様のビジネス成長に貢献するITソリューションをワンストップで提供します。常に最先端のIT技術を探求し、人や社会に役立つソリューションの創造を通じて、企業価値のさらなる向上と社会の発展に貢献してまいります。
この会社のストーリー
ソフトウェアの将来性に着目し、大阪市に資本金300万円で会社を設立。独立系システムインテグレーターとしての歩みが始まる。
創業から約20年で株式を公開し、企業としての信頼性と成長基盤をさらに強固なものにする。
安定した業績を背景に、東京証券取引所市場第一部(現:プライム市場)へ。日本のトップ企業の一員として認知される。
グローバルな展開とブランドイメージの向上を目指し、略称であったNSDを正式な商号に変更。
自社開発製品・サービスの営業強化を目的に専門会社を設立。ストック型ビジネスへの転換を加速させる。
JR九州システムソリューションズとの資本業務提携など、AIやIoTといった先端技術領域の強化に向け、M&Aや提携を活発化させる。
創業55周年を迎え、連結売上高1,000億円超を目指す中期経営計画を推進。安定した財務基盤と高い収益性を維持し続けている。
中期経営計画の最終年度。DX領域の強化とM&A戦略を両輪に、持続的な成長と企業価値向上を目指す。
注目ポイント
配当利回りは3%を超え、安定した株主還元を続けています。長期保有する株主を大切にする姿勢が魅力です。(2024年3月時点)
QUOカードや保有期間に応じてポイントがもらえる株主優待カタログギフト制度があります。投資家にとって嬉しい特典です。
金融や社会インフラなど安定した事業基盤を持ちながら、M&Aも活用してDXなどの成長分野へ積極的に投資しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 42円 | 52.4% |
| FY2022/3 | 52円 | 52.3% |
| FY2023/3 | 67円 | 50.6% |
| FY2024/3 | 72円 | 54.0% |
| FY2025/3 | 87円 | 56.6% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は株主還元を重視しており、配当性向50%以上を目標とした積極的な還元姿勢を継続しています。業績の成長に合わせて一株当たりの配当金を着実に増額させており、投資家にとって魅力的なインカムゲインを提供しています。株主優待制度も併用することで、長期保有を促しながら総合利回りを高める方針をとっています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
NSDは金融・社会インフラ向けシステム開発を主力とし、2期連続で売上高および営業利益の過去最高を更新するなど極めて好調な成長を遂げています。特に2024年3月期には売上高が1,000億円の大台を突破し、積極的なDX需要の取り込みとM&Aによる事業拡大が奏功しました。今期も堅調なIT投資需要を背景に、売上高1,132億円、純利益120億円を見込む成長軌道を維持しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.0% | 10.7% | 14.9% |
| FY2022/3 | 15.1% | 12.4% | 16.0% |
| FY2023/3 | 18.4% | 15.0% | 16.1% |
| FY2024/3 | 16.0% | 11.9% | 15.0% |
| FY2025/3 | 17.3% | 13.0% | 15.6% |
同社は独立系SIerとして高い技術力を武器に、15%前後の安定した営業利益率を維持する高収益体質を確立しています。ROEは直近で17.3%と資本効率も高く、利益を生み出すための筋肉質な経営基盤が整っていることが分かります。システム開発における生産性向上の取り組みが、この高い収益性と効率性を支える大きな要因となっています。
財務は安全?
NSDの財務基盤は強固であり、自己資本比率74.5%という極めて高い安全性を誇っています。以前は無借金経営を続けていましたが、事業規模の拡大やM&Aに伴う投資資金の調達により、一時的に有利子負債が発生したものの、依然として財務の健全性に懸念はありません。潤沢な現預金と高い自己資本により、今後も戦略的な投資が可能な安定した財務状態を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 81.6億円 | -6.6億円 | -36.3億円 | 75.0億円 |
| FY2022/3 | 72.4億円 | -3.8億円 | -61.5億円 | 68.7億円 |
| FY2023/3 | 101億円 | 60.2億円 | -75.7億円 | 161億円 |
| FY2024/3 | 122億円 | -178億円 | -57.7億円 | -56.6億円 |
| FY2025/3 | 123億円 | 9.0億円 | -103億円 | 132億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは、業績拡大に伴い年間約123億円規模へと着実に増加しています。2024年3月期に一時的な投資キャッシュフローの支出増が見られますが、これは成長のための戦略的M&Aを実施した結果であり、将来の収益向上に向けた前向きな投資です。株主還元を重視した財務キャッシュフローの流出も一貫しており、盤石なキャッシュ創出力が同社の経営を支えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 99.5億円 | 35.8億円 | 36.0% |
| FY2022/3 | 117億円 | 38.3億円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 127億円 | 24.4億円 | 19.3% |
| FY2024/3 | 153億円 | 50.8億円 | 33.1% |
| FY2025/3 | 170億円 | 52.4億円 | 30.8% |
法人税等の実効税率は概ね30%前後で推移しており、法令に準じた適切な納税が行われています。2023年3月期に一時的な低下が見られますが、これは会計上の調整や税効果会計による影響が主因です。今期の予想を含め、安定した利益成長に伴い毎年約50億円規模の納税が継続されており、企業の社会的責任を果たしています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 717万円 | 4,455人 | - |
従業員の平均年収は717万円となっており、日本のシステムインテグレーター(SIer)業界と比較しても十分に競争力のある水準です。長年の安定した収益基盤と、先端技術領域への注力による付加価値の向上が、この高水準な給与体系を支えています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主はSTATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001(常任代理人 みずほ銀行)・IPC・NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)。
大株主には日本マスタートラスト信託銀行や日本カストディ銀行などの信託口が名を連ねており、機関投資家の保有比率が高い安定した構成となっています。創業者の関与は限定的で、外資系ファンドや金融機関の保有も確認できるため、高い流動性と市場からの厳しい規律が期待できる株主構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
独立系システムインテグレーターとして金融や社会インフラ向けに強みを持ち、15社の連結子会社を擁する盤石な事業ポートフォリオを構築しています。M&Aや先行投資を積極的に行う一方、市場環境の変化や技術革新に対応するリスク管理が重要な開示項目となっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が27.3%と高く、多様性を尊重した経営体制を構築しています。監査報酬6,700万円を投じて実効性の高い監査機能を確保しており、連結子会社15社を抱える規模感に見合った強固なガバナンス体制が確立されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 1,070億円 | — | 1,078億円 | +0.7% |
| FY2024 | 970億円 | — | 1,013億円 | +4.4% |
| FY2023 | 750億円 | — | 780億円 | +3.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 158億円 | — | 168億円 | +6.6% |
| FY2024 | 140億円 | — | 152億円 | +8.4% |
| FY2023 | 120億円 | — | 125億円 | +4.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
NSDは5ヵ年の中期経営計画を推進中で、最終年度である2026年3月期に売上高1,132億円、営業利益171億円を目標としています。直近FY2025実績は売上高1,077.9億円、営業利益168.49億円と、それぞれ進捗率95%超で極めて順調です。特に、近年の業績予想は期初予想を安定的に上回って着地しており、保守的なガイダンスを出しつつも着実に成果を上げる経営スタイルがうかがえます。配当性向50%以上という株主還元方針も達成しており、計画達成の確度は高いと評価できます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
TSR(株主総利回り)は、株価上昇と配当による総合的なリターンを示す指標です。NSDのTSRは、FY2022以降継続してTOPIXを上回るパフォーマンス(アウトパフォーム)を達成しています。これは、安定した業績成長を背景とした株価の堅調な推移に加え、配当性向50%以上を目安とする積極的な株主還元策が株主に高く評価された結果です。特にFY2024以降はTOPIXとの差が拡大しており、市場全体の動き以上に企業価値向上を実現していることが示されています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 130.8万円 | +30.8万円 | 30.8% |
| FY2022 | 158.8万円 | +58.8万円 | 58.8% |
| FY2023 | 176.7万円 | +76.7万円 | 76.7% |
| FY2024 | 222.8万円 | +122.8万円 | 122.8% |
| FY2025 | 254.4万円 | +154.4万円 | 154.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は3.51倍と買い残が優勢ですが、過熱感のある水準ではありません。業界平均と比較すると、PERは割安な一方、PBRは資本効率の良さから高く評価されています。特に配当利回りは業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極的な姿勢が投資家から評価されていることがうかがえます。今後の決算発表で、進行中の中期経営計画の最終年度に向けた見通しが示されるかが注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年3月期第3四半期決算にて連結経常利益13.9%増を達成し、独立系SIerとしての強固な収益基盤を証明した。
株式会社ノーザの連結子会社化を決定し、先端技術分野の知見獲得とソリューションの拡充を推進している。
執行役員報酬制度の改定を実施し、ガバナンスと経営の健全性を一層強化する施策を講じた。
最新ニュース
NSD まとめ
ひとめ診断
「金融・社会インフラに強みを持つ堅実SIerが、DXと積極M&Aを両輪に売上1,000億円超えを達成した高収益企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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