(株)クエスト2332
Quest Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スマートフォンやパソコンに使われるフラッシュメモリ(キオクシア製)の生産を支えるITシステム、通信会社のネットワーク運用、銀行のシステム保守など、私たちの日常生活を裏側から支えるITサービスを提供しています。最近ではAIやクラウドを活用したDXソリューションにも注力しており、企業のデジタル変革を支援しています。
クエストは1965年設立の独立系ITサービス企業で、システム開発とインフラサービス(運用・保守)の2本柱で事業を展開しています。キオクシアをはじめとする半導体・製造業向けに強みを持ち、2025/03期は売上高149億円・営業利益10.5億円と売上高12期連続・営業利益7期連続で過去最高を更新しました。PER 10.2倍・配当利回り3.61%とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中です。長期ビジョン「Quest Vision 2030」のもと、売上高200億円・企業価値250億円超を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 14F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
半導体・製造業・通信向けのシステム設計・開発・テスト。売上構成比62%を占める主力セグメント。キオクシア向けが有力顧客の1つ。
システム運用・保守・監視・ヘルプデスク等のITインフラ運用サービス。売上構成比38%。安定的なストック型収益が特徴。
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 11.5% | 8.0% | - |
| 2024/03期 | 10.7% | 7.5% | 7.0% |
| 2025/03期 | 10.9% | 8.0% | 7.1% |
| 3Q FY2026/3 | 8.0%(累計) | 5.6%(累計) | 5.7% |
ROEは10〜12%で安定的に推移しており、ITサービス企業として堅実な収益性を維持しています。営業利益率は7%前後と、SIer業界の中では標準的な水準です。無借金経営を長く続けてきたことからROAも高く、資本効率の良い経営が特徴です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 142億円 | 9.8億円 | 6.9億円 | 129.3円 | - |
| 2024/03期 | 142億円 | 10.0億円 | 7.0億円 | 130.1円 | +0.2% |
| 2025/03期 | 149億円 | 10.6億円 | 7.7億円 | 143.3円 | +5.0% |
クエストの業績は堅調に成長を続けており、2025/03期で売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新しました。2026/03期は売上高169億円・営業利益11.8億円を予想し、セプト社のグループ入り効果も加わり前年比+12.9%の増収増益を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上132億円(通期予想比79%)、営業利益7.6億円(同64%)、純利益5.5億円(同65%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| システム開発事業 | 93億円 | 16.7億円 | 18.0% |
| インフラサービス事業 | 56億円 | 8.4億円 | 15.0% |
システム開発事業が売上の62%を占める最大セグメントで、インフラサービス事業(38%)と合わせた2本柱の事業構成です。両セグメントとも利益率15〜18%と高い収益性を確保しており、特にインフラサービスはストック型収益として安定的な利益基盤を形成しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 150億円 | — | 149億円 | -0.4% |
| 2024期 | 145億円 | — | 142億円 | -1.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
クエストは「Quest Vision 2030」のもと、2026期に売上高168億円・営業利益11.8億円を中期目標に掲げています。2025期実績は売上高149億円・営業利益10.5億円と目標の約89%に到達しており、セプト社のグループ入りによる成長加速もあり最終年度での達成が見込まれます。長期目標として2030年度に売上高200億円超・企業価値250億円超を目指しています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025/03期は売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新。12期連続増収・7期連続営業増益を達成。
1965年設立から創立60周年を迎え、グループ3社合同の記念イベントを開催。
Quest Vision2030 第2期中期経営計画(2024-2026年度)を策定。売上高168億円を目標に掲げる。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は70%前後と非常に高い財務健全性を維持しています。2024/03期まで実質無借金経営を継続しており、2025/03期に4億円の有利子負債が発生しましたが、総資産98億円に対して軽微な水準です。BPSも着実に積み上がっており、株主資本の充実が進んでいます。 【3Q 2026/03期】総資産98億円、純資産71億円、自己資本比率69.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 6.6億円 | 1.5億円 | 3.3億円 | 5.1億円 |
| 2024/03期 | 7.1億円 | 200万円 | 2.5億円 | 7.1億円 |
| 2025/03期 | 5.9億円 | 9,100万円 | 2.7億円 | 6.8億円 |
営業キャッシュフローは毎期6〜7億円を安定的に創出しており、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルです。投資CFは小規模で、フリーキャッシュフローは安定してプラスを維持。2025/03期の投資CFがプラスなのは、保有有価証券の売却によるものです。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。連結子会社は1社(セプト社)で、シンプルなグループ体制による効率的な経営を実践しています。平均勤続年数11.4年と定着率が高く、社員の帰属意識の高さがうかがえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 581万円 | 970人 | - |
従業員の平均年収は581万円で、IT業界の中ではやや控えめな水準です。平均年齢38.5歳と比較的若い組織構成で、定着率約95%と高い社員満足度を示しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
クエストのTSRは5年間で166.3%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、小型株特有の流動性の低さが影響しており、PER 10.2倍の割安さを考慮すると今後のリレーティングの余地があります。中計目標の達成と増配継続がTSR改善の鍵です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 65.1% |
| 2017/03期 | 30円 | 55.3% |
| 2018/03期 | 30円 | 202.6% |
| 2019/03期 | 33円 | 38.0% |
| 2020/03期 | 35円 | 52.9% |
| 2021/03期 | 40円 | 32.6% |
| 2022/03期 | 43円 | - |
| 2023/03期 | 46円 | 35.6% |
| 2024/03期 | 49円 | 37.7% |
| 2025/03期 | 58円 | 40.5% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続で増配を実施しており、2025/03期には1株58円と前年比+18.4%の大幅増配を実現しました。配当性向は40.5%と還元姿勢が強化されています。配当方針として連結配当性向35%以上・DOE4.0%以上を掲げており、今後も安定的な増配が期待できます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 158.3万円 | 58.3万円 | 58.3% |
| 2022期 | 151.4万円 | 51.4万円 | 51.4% |
| 2023期 | 156.2万円 | 56.2万円 | 56.2% |
| 2024期 | 153.6万円 | 53.6万円 | 53.6% |
| 2025期 | 166.3万円 | 66.3万円 | 66.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
クエストの株価指標は、PER 10.2倍と情報・通信業の業界平均(25.9倍)を大幅に下回る割安水準にあります。PBRも1.19倍と業界平均(3.2倍)を大きく下回っています。配当利回り3.61%は業界平均を大きく上回り、高配当・低PERのバリュー株として位置づけられます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2023/03期 | 10.3億円 | 3.4億円 | 33.3% |
| 2024/03期 | 10.6億円 | 3.6億円 | 34.4% |
| 2025/03期 | 11.1億円 | 3.4億円 | 30.9% |
税引前利益は着実に成長を続け、2025/03期には11.1億円に到達しました。実効税率は30〜34%で安定しており、2026/03期は28.4%とやや低下する見込みです。
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(株)クエスト まとめ
「堅実経営と着実な発展を掲げ、半導体・製造・通信のITを支えるスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。