(株)クエスト
Quest Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
1965年創業の老舗ITカンパニー。堅実経営と着実な発展で、デジタルの未来を探求する
Quest Vision 2030 - 売上高200億円超・企業価値250億円超を目指すデジタル共創カンパニー
この会社ってなに?
スマートフォンやパソコンに使われるフラッシュメモリ(キオクシア製)の生産を支えるITシステム、通信会社のネットワーク運用、銀行のシステム保守など、私たちの日常生活を裏側から支えるITサービスを提供しています。最近ではAIやクラウドを活用したDXソリューションにも注力しており、企業のデジタル変革を支援しています。
クエストは1965年設立の独立系ITサービス企業で、システム開発とインフラサービス(運用・保守)の2本柱で事業を展開しています。キオクシアをはじめとする半導体・製造業向けに強みを持ち、FY2025/3は売上高149億円・営業利益10.5億円と売上高12期連続・営業利益7期連続で過去最高を更新しました。PER 10.2倍・配当利回り3.61%とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中です。長期ビジョン「Quest Vision 2030」のもと、売上高200億円・企業価値250億円超を目指しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 14F
- 公式
- www.quest.co.jp
社長プロフィール
技術を探究し、価値を創造し、お客様とともに成長する。クエストはデジタルの未来をお客様と探求し共創するITカンパニーとして、半導体・製造・通信をはじめとする産業のデジタルトランスフォーメーションを支援してまいります。
この会社のストーリー
内田廣氏が株式会社クエスト(旧社名)を設立。コンピュータの黎明期にITサービス事業を開始した。
社名を現在の株式会社クエストに変更。ソニーグループとの取引を開始し、システム運用管理分野で成長を加速。
東京証券取引所(JASDAQ)に株式を上場。資本市場からの信頼を獲得し、事業拡大の基盤を整えた。
IT業界の有力企業との資本業務提携により、営業基盤とサービス領域を拡充。
Quest Vision2030の第2期中期経営計画(2024-2026年度)を策定。売上高168億円・営業利益11.8億円を目標に掲げる。
1965年の創業から60年。グループ3社体制のもと、売上高200億円・企業価値250億円超のビジョンに挑む。
注目ポイント
PER 10.2倍と情報・通信業の業界平均(25.9倍)を大幅に下回る割安水準。配当利回り3.61%・4期連続増配と、バリュー投資と高配当の両面で魅力的な銘柄です。
自己資本比率73.9%、長年にわたり実質無借金経営を継続。毎期安定したフリーキャッシュフローを創出しており、財務の安全性は極めて高い水準です。
売上高は12期連続で過去最高を更新中。半導体・製造・通信向けITサービスの安定した需要に支えられ、Quest Vision 2030で売上高200億円超を目指しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 30円 | 65.1% |
| FY2017/3 | 30円 | 55.3% |
| FY2018/3 | 30円 | 202.6% |
| FY2019/3 | 33円 | 38.0% |
| FY2020/3 | 35円 | 52.9% |
| FY2021/3 | 40円 | 32.6% |
| FY2022/3 | 43円 | 0.3% |
| FY2023/3 | 46円 | 35.6% |
| FY2024/3 | 49円 | 37.7% |
| FY2025/3 | 58円 | 40.5% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続で増配を実施しており、FY2025/3には1株58円と前年比+18.4%の大幅増配を実現しました。配当性向は40.5%と還元姿勢が強化されています。配当方針として連結配当性向35%以上・DOE4.0%以上を掲げており、今後も安定的な増配が期待できます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
クエストの業績は堅調に成長を続けており、FY2025/3で売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新しました。FY2026/3は売上高169億円・営業利益11.8億円を予想し、セプト社のグループ入り効果も加わり前年比+12.9%の増収増益を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
半導体・製造業・通信向けのシステム設計・開発・テスト。売上構成比62%を占める主力セグメント。キオクシア向けが有力顧客の1つ。
システム運用・保守・監視・ヘルプデスク等のITインフラ運用サービス。売上構成比38%。安定的なストック型収益が特徴。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.1% | 8.8% | - |
| FY2022/3 | 12.7% | 8.4% | - |
| FY2023/3 | 10.6% | 7.6% | - |
| FY2024/3 | 11.6% | 7.4% | 7.0% |
| FY2025/3 | 11.9% | 7.8% | 7.1% |
ROEは10〜12%で安定的に推移しており、ITサービス企業として堅実な収益性を維持しています。営業利益率は7%前後と、SIer業界の中では標準的な水準です。無借金経営を長く続けてきたことからROAも高く、資本効率の良い経営が特徴です。
財務は安全?
自己資本比率は70%前後と非常に高い財務健全性を維持しています。FY2024/3まで実質無借金経営を継続しており、FY2025/3に4億円の有利子負債が発生しましたが、総資産98億円に対して軽微な水準です。BPSも着実に積み上がっており、株主資本の充実が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 6.5億円 | -1.1億円 | -1.8億円 | 5.5億円 |
| FY2022/3 | 4.6億円 | -11.3億円 | -2.1億円 | -6.8億円 |
| FY2023/3 | 6.6億円 | -1.5億円 | -3.3億円 | 5.1億円 |
| FY2024/3 | 7.1億円 | -200万円 | -2.5億円 | 7.1億円 |
| FY2025/3 | 5.9億円 | 9,100万円 | -2.7億円 | 6.8億円 |
営業キャッシュフローは毎期6〜7億円を安定的に創出しており、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルです。投資CFは小規模で、フリーキャッシュフローは安定してプラスを維持。FY2025/3の投資CFがプラスなのは、保有有価証券の売却によるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.2億円 | 2.8億円 | 30.6% |
| FY2022/3 | 9.9億円 | 3.0億円 | 30.6% |
| FY2023/3 | 10.3億円 | 3.4億円 | 33.3% |
| FY2024/3 | 10.6億円 | 3.6億円 | 34.4% |
| FY2025/3 | 11.1億円 | 3.4億円 | 30.9% |
税引前利益は着実に成長を続け、FY2025/3には11.1億円に到達しました。実効税率は30〜34%で安定しており、FY2026/3は28.4%とやや低下する見込みです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 581万円 | 970人 | - |
従業員の平均年収は581万円で、IT業界の中ではやや控えめな水準です。平均年齢38.5歳と比較的若い組織構成で、定着率約95%と高い社員満足度を示しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はクエスト従業員持株会・SCSK・ユニリタ。
筆頭株主は創業者の内田廣氏(15.63%)で、内田マサ子氏・内田久恵氏と合わせた内田一族の保有比率は21.2%に達します。従業員持株会が5.94%を保有するほか、SCSK・ユニリタ・スカラ・光通信といったIT業界の事業法人が安定株主として名を連ねています。個人投資家比率が77%と高く、配当への注目度が高い銘柄です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| システム開発事業 | 93億円 | 16.7億円 | 18.0% |
| インフラサービス事業 | 56億円 | 8.4億円 | 15.0% |
システム開発事業が売上の62%を占める最大セグメントで、インフラサービス事業(38%)と合わせた2本柱の事業構成です。両セグメントとも利益率15〜18%と高い収益性を確保しており、特にインフラサービスはストック型収益として安定的な利益基盤を形成しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。連結子会社は1社(セプト社)で、シンプルなグループ体制による効率的な経営を実践しています。平均勤続年数11.4年と定着率が高く、社員の帰属意識の高さがうかがえます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 150億円 | — | 149億円 | -0.4% |
| FY2024 | 145億円 | — | 142億円 | -1.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
クエストは「Quest Vision 2030」のもと、FY2026に売上高168億円・営業利益11.8億円を中期目標に掲げています。FY2025実績は売上高149億円・営業利益10.5億円と目標の約89%に到達しており、セプト社のグループ入りによる成長加速もあり最終年度での達成が見込まれます。長期目標として2030年度に売上高200億円超・企業価値250億円超を目指しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
クエストのTSRは5年間で166.3%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、小型株特有の流動性の低さが影響しており、PER 10.2倍の割安さを考慮すると今後のリレーティングの余地があります。中計目標の達成と増配継続がTSR改善の鍵です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 158.3万円 | +58.3万円 | 58.3% |
| FY2022 | 151.4万円 | +51.4万円 | 51.4% |
| FY2023 | 156.2万円 | +56.2万円 | 56.2% |
| FY2024 | 153.6万円 | +53.6万円 | 53.6% |
| FY2025 | 166.3万円 | +66.3万円 | 66.3% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
クエストの株価指標は、PER 10.2倍と情報・通信業の業界平均(25.9倍)を大幅に下回る割安水準にあります。PBRも1.19倍と業界平均(3.2倍)を大きく下回っています。配当利回り3.61%は業界平均を大きく上回り、高配当・低PERのバリュー株として位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2025/3は売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新。12期連続増収・7期連続営業増益を達成。
1965年設立から創立60周年を迎え、グループ3社合同の記念イベントを開催。
Quest Vision2030 第2期中期経営計画(2024-2026年度)を策定。売上高168億円を目標に掲げる。
最新ニュース
(株)クエスト まとめ
ひとめ診断
「堅実経営と着実な発展を掲げ、半導体・製造・通信のITを支えるスタンダード上場企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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