2332スタンダード

(株)クエスト

Quest Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE11.9%
BPS1354.6円
自己資本比率70.3%
FY2025/3 有報データ

1965年創業の老舗ITカンパニー。堅実経営と着実な発展で、デジタルの未来を探求する

Quest Vision 2030 - 売上高200億円超・企業価値250億円超を目指すデジタル共創カンパニー

この会社ってなに?

スマートフォンやパソコンに使われるフラッシュメモリ(キオクシア製)の生産を支えるITシステム、通信会社のネットワーク運用、銀行のシステム保守など、私たちの日常生活を裏側から支えるITサービスを提供しています。最近ではAIやクラウドを活用したDXソリューションにも注力しており、企業のデジタル変革を支援しています。

クエストは1965年設立の独立系ITサービス企業で、システム開発とインフラサービス(運用・保守)の2本柱で事業を展開しています。キオクシアをはじめとする半導体・製造業向けに強みを持ち、FY2025/3は売上高149億円・営業利益10.5億円と売上高12期連続・営業利益7期連続で過去最高を更新しました。PER 10.2倍・配当利回り3.61%とバリュー株の特徴を持ち、4期連続増配中です。長期ビジョン「Quest Vision 2030」のもと、売上高200億円・企業価値250億円超を目指しています。

情報・通信業スタンダード市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
3月
本社
東京都港区芝浦3-1-1 msb Tamachi 田町ステーションタワーN 14F
公式
www.quest.co.jp

社長プロフィール

鎌田 智
代表取締役 社長執行役員
堅実経営者
技術を探究し、価値を創造し、お客様とともに成長する。クエストはデジタルの未来をお客様と探求し共創するITカンパニーとして、半導体・製造・通信をはじめとする産業のデジタルトランスフォーメーションを支援してまいります。

この会社のストーリー

1965
クエストの創業

内田廣氏が株式会社クエスト(旧社名)を設立。コンピュータの黎明期にITサービス事業を開始した。

1988
株式会社クエストに商号変更

社名を現在の株式会社クエストに変更。ソニーグループとの取引を開始し、システム運用管理分野で成長を加速。

2002
東証に株式上場

東京証券取引所(JASDAQ)に株式を上場。資本市場からの信頼を獲得し、事業拡大の基盤を整えた。

2015
スカラ・SCSKと資本業務提携

IT業界の有力企業との資本業務提携により、営業基盤とサービス領域を拡充。

2024
第2期中期経営計画を策定

Quest Vision2030の第2期中期経営計画(2024-2026年度)を策定。売上高168億円・営業利益11.8億円を目標に掲げる。

2025
創立60周年を迎える

1965年の創業から60年。グループ3社体制のもと、売上高200億円・企業価値250億円超のビジョンに挑む。

注目ポイント

PER 10.2倍の高配当バリュー株

PER 10.2倍と情報・通信業の業界平均(25.9倍)を大幅に下回る割安水準。配当利回り3.61%・4期連続増配と、バリュー投資と高配当の両面で魅力的な銘柄です。

実質無借金の鉄壁財務

自己資本比率73.9%、長年にわたり実質無借金経営を継続。毎期安定したフリーキャッシュフローを創出しており、財務の安全性は極めて高い水準です。

12期連続増収の安定成長

売上高は12期連続で過去最高を更新中。半導体・製造・通信向けITサービスの安定した需要に支えられ、Quest Vision 2030で売上高200億円超を目指しています。

サービスの実績は?

58
1株当たり配当金
FY2025実績
+18.4% YoY
+5.0%
売上高成長率
FY2025実績 (YoY)
+5.8%
営業利益成長率
FY2025実績 (YoY)
970
単体従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 58円
安全性
安定
自己資本比率 70.3%(自己資本比率73.9%・実質無借金経営で財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 11.9%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
58
方針: 連結配当性向35%以上、DOE4.0%以上を目安とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/33065.1%
FY2017/33055.3%
FY2018/330202.6%
FY2019/33338.0%
FY2020/33552.9%
FY2021/34032.6%
FY2022/3430.3%
FY2023/34635.6%
FY2024/34937.7%
FY2025/35840.5%
9期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

配当は4期連続で増配を実施しており、FY2025/3には1株58円と前年比+18.4%の大幅増配を実現しました。配当性向は40.5%と還元姿勢が強化されています。配当方針として連結配当性向35%以上・DOE4.0%以上を掲げており、今後も安定的な増配が期待できます。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
11.9%
業界平均
11.1%
営業利益率下回る
この会社
7.1%
業界平均
28.6%
自己資本比率上回る
この会社
70.3%
業界平均
55.0%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3118億円
FY2023/3142億円
FY2024/3142億円
FY2025/3149億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/310.0億円
FY2025/310.6億円

クエストの業績は堅調に成長を続けており、FY2025/3で売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新しました。FY2026/3は売上高169億円・営業利益11.8億円を予想し、セプト社のグループ入り効果も加わり前年比+12.9%の増収増益を見込んでいます。

事業ごとの売上・利益

システム開発事業
93億円62.4%)
インフラサービス事業
56億円37.6%)
システム開発事業93億円
利益: 16.7億円利益率: 18.0%

半導体・製造業・通信向けのシステム設計・開発・テスト。売上構成比62%を占める主力セグメント。キオクシア向けが有力顧客の1つ。

インフラサービス事業56億円
利益: 8.4億円利益率: 15.0%

システム運用・保守・監視・ヘルプデスク等のITインフラ運用サービス。売上構成比38%。安定的なストック型収益が特徴。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.9%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
7.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.1%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/313.1%8.8%-
FY2022/312.7%8.4%-
FY2023/310.6%7.6%-
FY2024/311.6%7.4%7.0%
FY2025/311.9%7.8%7.1%

ROEは10〜12%で安定的に推移しており、ITサービス企業として堅実な収益性を維持しています。営業利益率は7%前後と、SIer業界の中では標準的な水準です。無借金経営を長く続けてきたことからROAも高く、資本効率の良い経営が特徴です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率70.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
4.0億円
会社の純資産
72.5億円

自己資本比率は70%前後と非常に高い財務健全性を維持しています。FY2024/3まで実質無借金経営を継続しており、FY2025/3に4億円の有利子負債が発生しましたが、総資産98億円に対して軽微な水準です。BPSも着実に積み上がっており、株主資本の充実が進んでいます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5.9億円
営業CF
投資に使ったお金
+9,100万円
投資CF
借入・返済など
-2.7億円
財務CF
手元に残ったお金
+6.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/36.5億円-1.1億円-1.8億円5.5億円
FY2022/34.6億円-11.3億円-2.1億円-6.8億円
FY2023/36.6億円-1.5億円-3.3億円5.1億円
FY2024/37.1億円-200万円-2.5億円7.1億円
FY2025/35.9億円9,100万円-2.7億円6.8億円

営業キャッシュフローは毎期6〜7億円を安定的に創出しており、キャッシュ創出力の高いビジネスモデルです。投資CFは小規模で、フリーキャッシュフローは安定してプラスを維持。FY2025/3の投資CFがプラスなのは、保有有価証券の売却によるものです。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1IT人材の確保・育成に関するリスク(エンジニア不足による事業拡大の制約)
2特定顧客への売上依存リスク(キオクシア等の主要顧客の業績変動影響)
3技術革新への対応リスク(AI・クラウド等の新技術への投資遅れ)
4情報セキュリティリスク(サイバー攻撃・情報漏洩等)
5プロジェクト管理リスク(納期遅延・品質問題による損失)
6半導体業界の景気変動リスク(主要顧客の設備投資動向に左右)

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/39.2億円2.8億円30.6%
FY2022/39.9億円3.0億円30.6%
FY2023/310.3億円3.4億円33.3%
FY2024/310.6億円3.6億円34.4%
FY2025/311.1億円3.4億円30.9%

税引前利益は着実に成長を続け、FY2025/3には11.1億円に到達しました。実効税率は30〜34%で安定しており、FY2026/3は28.4%とやや低下する見込みです。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
581万円
従業員数
970
平均年齢
38.5歳
平均年収従業員数前年比
当期581万円970-

従業員の平均年収は581万円で、IT業界の中ではやや控えめな水準です。平均年齢38.5歳と比較的若い組織構成で、定着率約95%と高い社員満足度を示しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主26%
浮動株74%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関1.2%
事業法人等18.9%
外国法人等1.6%
個人その他77%
証券会社1.3%

外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はクエスト従業員持株会・SCSK・ユニリタ。

内田 廣(837,410株)15.63%
クエスト従業員持株会(318,590株)5.94%
花輪 祐二(293,415株)5.47%
SCSK株式会社(268,710株)5.01%
株式会社ユニリタ(265,000株)4.94%
株式会社スカラ(254,000株)4.74%
光通信株式会社(224,500株)4.19%
内田 マサ子(150,000株)2.8%
内田 久恵(150,000株)2.8%
肥後野 惠史(119,949株)2.24%

筆頭株主は創業者の内田廣氏(15.63%)で、内田マサ子氏・内田久恵氏と合わせた内田一族の保有比率は21.2%に達します。従業員持株会が5.94%を保有するほか、SCSK・ユニリタ・スカラ・光通信といったIT業界の事業法人が安定株主として名を連ねています。個人投資家比率が77%と高く、配当への注目度が高い銘柄です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,590万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
システム開発事業93億円16.7億円18.0%
インフラサービス事業56億円8.4億円15.0%

システム開発事業が売上の62%を占める最大セグメントで、インフラサービス事業(38%)と合わせた2本柱の事業構成です。両セグメントとも利益率15〜18%と高い収益性を確保しており、特にインフラサービスはストック型収益として安定的な利益基盤を形成しています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 2名(18.2% 男性 9
18%
82%
監査報酬
3,200万円
連結子会社数
1
平均勤続年数(従業員)
11.4

取締役・監査役11名中、女性が2名(18.0%)を占めています。連結子会社は1社(セプト社)で、シンプルなグループ体制による効率的な経営を実践しています。平均勤続年数11.4年と定着率が高く、社員の帰属意識の高さがうかがえます。

会社の計画は順調?

A
総合評価
中期経営計画の目標に対して順調に進捗。FY2025実績は売上高・営業利益ともに目標の約89%に到達しており、最終年度での達成可能性が高い。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

Quest Vision2030 第2期中期経営計画
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 168億円 順調 (149億円 (FY2025))
88.9%
営業利益: 目標 11.8億円 順調 (10.5億円 (FY2025))
89.4%
ROE: 目標 10%以上 達成 (10.6% (FY2025))
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025150億円149億円-0.4%
FY2024145億円142億円-1.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

クエストは「Quest Vision 2030」のもと、FY2026に売上高168億円・営業利益11.8億円を中期目標に掲げています。FY2025実績は売上高149億円・営業利益10.5億円と目標の約89%に到達しており、セプト社のグループ入りによる成長加速もあり最終年度での達成が見込まれます。長期目標として2030年度に売上高200億円超・企業価値250億円超を目指しています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

クエストのTSRは5年間で166.3%と株価は着実に上昇していますが、TOPIX(213.4%)をやや下回るパフォーマンスとなっています。ただし、小型株特有の流動性の低さが影響しており、PER 10.2倍の割安さを考慮すると今後のリレーティングの余地があります。中計目標の達成と増配継続がTSR改善の鍵です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+66.3%
100万円 →166.3万円
66.3万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021158.3万円+58.3万円58.3%
FY2022151.4万円+51.4万円51.4%
FY2023156.2万円+56.2万円56.2%
FY2024153.6万円+53.6万円53.6%
FY2025166.3万円+66.3万円66.3%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

クエストの株価指標は、PER 10.2倍と情報・通信業の業界平均(25.9倍)を大幅に下回る割安水準にあります。PBRも1.19倍と業界平均(3.2倍)を大きく下回っています。配当利回り3.61%は業界平均を大きく上回り、高配当・低PERのバリュー株として位置づけられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
35
前月比 +8.5%
メディア数
15
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, みんかぶ, 会社四季報
業界内ランキング
上位 45%
情報・通信業 約350社中 約160位
報道のトーン
55%
好意的
40%
中立
5%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

業績・決算45%
DX・IT人材25%
株主還元・配当20%
その他10%

最近の出来事

2026年3月過去最高益更新

FY2025/3は売上高149億円・営業利益10.5億円と過去最高を更新。12期連続増収・7期連続営業増益を達成。

2026年1月創立60周年

1965年設立から創立60周年を迎え、グループ3社合同の記念イベントを開催。

2025年6月中期経営計画始動

Quest Vision2030 第2期中期経営計画(2024-2026年度)を策定。売上高168億円を目標に掲げる。

(株)クエスト まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 58円
安全性
安定
自己資本比率 70.3%(自己資本比率73.9%・実質無借金経営で財務の安全性は極めて高い)
稼ぐ力
高い
ROE 11.9%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「堅実経営と着実な発展を掲げ、半導体・製造・通信のITを支えるスタンダード上場企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU