(株)キューブシステム
CUBE SYSTEM INC.
最終更新日: 2026年3月25日
1972年創業の独立系SIer。NRIと手を組み、金融・通信・流通のDXを加速する技術者集団
社会の「あたりまえ」を支え、未来の「あたりまえ」を創る
この会社ってなに?
銀行のオンラインバンキング、通信キャリアの料金システム、流通企業の在庫管理システムなど、私たちが日常的に利用するサービスの裏側でキューブシステムの技術が活躍しています。スマートフォンで送金したり、ネットで買い物をしたりする際に、そのシステムを支えているのがキューブシステムのエンジニアたちです。
キューブシステムは1972年創業の独立系システムインテグレーターで、金融・通信・流通業界向けにコンサルティングからシステム開発・運用までを一貫提供しています。2022年に野村総合研究所(NRI)と資本業務提携を締結し、筆頭株主として20.2%を保有されています。FY2025/3は売上高184億円、純利益13億円を計上。FY2026/3は売上高195億円・営業利益17.5億円を見込み、中長期経営ビジョン《VISION2026》の実現に向けて成長を加速しています。配当利回り3.83%と株主優待(JCBギフトカード)も魅力的な銘柄です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都品川区大崎2-11-1 大崎ウィズタワー7階
- 公式
- www.cubesystem.co.jp
社長プロフィール
第二の創業として、基本に忠実に、そして飛躍的な成長を実現してまいります。NRIとの資本業務提携を活かし、事業領域の拡大と技術力の強化を通じて、お客様のDX推進に貢献します。
この会社のストーリー
株式会社キューブシステムを設立。独立系SIerとして金融業界向けシステム開発を開始した。
JASDAQ市場に株式を上場。IT投資の拡大期に事業基盤を確立した。
東京証券取引所第一部(現プライム市場)に市場変更。企業としての信頼性と知名度が向上した。
野村総合研究所(NRI)と資本業務提携を締結。NRIが筆頭株主となり、事業領域の拡大と生産体制の拡充を推進する新たなステージへ。
VISION2026の第2次中計がスタート。売上高230億円・ROE13%以上を目標に、第二の創業として飛躍的な成長を目指す。
注目ポイント
配当利回り4.02%に加え、株主優待としてJCBギフトカードがもらえます。配当性向50%を目安とした安定還元方針で、インカム投資家に魅力的な銘柄です。
筆頭株主の野村総合研究所との資本業務提携により、大型金融案件へのアクセスが拡大。独立系SIerの機動性とNRIの基盤を兼ね備えた成長ストーリーが進行中です。
自己資本比率75%超と情報通信業界でもトップクラスの財務健全性。有利子負債はわずか4.6億円で、景気変動にも耐えうる安定した経営基盤を持っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 20円 | 32.2% |
| FY2022/3 | 23円 | 32.9% |
| FY2023/3 | 50円 | 71.1% |
| FY2024/3 | 35円 | 49.7% |
| FY2025/3 | 40円 | 47.7% |
| FY2026/3(予想) | 42円 | 52.4% |
| 必要株数 | 100株以上(約10万円) |
| 金額相当 | 1,000円〜2,000円相当 |
| 権利確定月 | 9月 |
配当はFY2021/3の20円からFY2026/3予想42円まで大幅に増加しています。FY2023/3は記念配当を含む50円の特別配当を実施。配当性向は50%前後を目安としており、安定的な株主還元を重視しています。配当利回り4.02%に加え、株主優待のJCBギフトカードを合わせた総合利回りが魅力的です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はFY2021/3の148億円からFY2025/3の184億円まで着実に成長しています。FY2025/3は営業利益が一時的に減少しましたが、純利益は税効果により前期比+18.2%の13億円に増加。FY2026/3は売上高195億円・営業利益17.5億円と過去最高の営業利益を計画しており、NRI連携による案件拡大が成長ドライバーです。
事業ごとの売上・利益
銀行・証券・保険業界向けシステム開発。NRIとの連携案件が多く、安定的な収益基盤。売上構成比約40%を占める主力分野。
通信キャリアや社会インフラ企業向けシステム開発・運用。DX推進に伴う需要が拡大中。売上構成比約28%。
流通・小売・サービス業界向けシステム開発。EC関連やPOSシステムなどを手がける。売上構成比約20%。
製造業向けシステムや自社プロダクト開発など。新規領域の開拓を推進中。売上構成比約12%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 13.0% | 8.9% | 7.9% |
| FY2022/3 | 13.1% | 9.4% | 8.8% |
| FY2023/3 | 10.3% | 7.9% | 8.9% |
| FY2024/3 | 10.5% | 7.9% | 8.5% |
| FY2025/3 | 11.6% | 8.8% | 7.5% |
ROEは10〜13%台と高い資本効率を維持しており、無借金経営時代を含め財務基盤の強さが際立ちます。営業利益率は7.5〜8.9%と安定しており、SIer業界の中では良好な水準です。FY2025/3の営業利益率低下は一時的な要因であり、FY2026/3には9.0%への回復を見込んでいます。
財務は安全?
自己資本比率は68〜77%と極めて高い財務健全性を維持しています。FY2023/3にNRIとの資本業務提携に伴う増資で純資産が大幅に増加。有利子負債はFY2024/3に4.6億円が発生しましたが、総資産144億円に対してわずかな水準であり、実質的に無借金に近い経営を続けています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 10.4億円 | 5,800万円 | -2.1億円 | 11.0億円 |
| FY2022/3 | 10.2億円 | -1.3億円 | -3.2億円 | 8.8億円 |
| FY2023/3 | 8.9億円 | -3.0億円 | 11.0億円 | 5.9億円 |
| FY2024/3 | 10.4億円 | -2.6億円 | -6.7億円 | 7.8億円 |
| FY2025/3 | 2.5億円 | -6,800万円 | -7.8億円 | 1.9億円 |
営業キャッシュフローはFY2021〜FY2024にかけて毎年8〜10億円台と安定したキャッシュ創出力を示しています。FY2025/3は運転資金の変動により一時的に減少しましたが、本業の収益力に問題はありません。FY2023/3の財務CFプラスはNRIからの増資受入れによるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.9億円 | 4.5億円 | 34.8% |
| FY2022/3 | 14.3億円 | 4.9億円 | 34.1% |
| FY2023/3 | 14.8億円 | 4.9億円 | 33.2% |
| FY2024/3 | 15.9億円 | 5.2億円 | 32.9% |
| FY2025/3 | 13.9億円 | 1.3億円 | 9.5% |
税引前利益は堅調に推移しており、FY2024/3には16億円に到達しました。FY2025/3の実効税率が9.5%と大幅に低下していますが、これは税効果会計上の一時的な要因によるものであり、純利益の増加に寄与しました。FY2026/3は通常の30%台に回帰する見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 526万円 | 918人 | - |
従業員の平均年収は526万円、平均年齢33.7歳と若い組織構成が特徴です。IT人材の採用を積極的に進めており、従業員数は着実に増加しています。平均勤続年数8.5年は業界水準並みで、技術者の育成と定着に注力しています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主は野村総合研究所・キューブシステム従業員持株会。
筆頭株主は野村総合研究所(NRI)が20.2%を保有しており、2022年の資本業務提携により戦略的パートナーとしての関係を構築しています。従業員持株会が9.29%と高い保有比率を誇り、従業員の経営参画意識の高さがうかがえます。創業者の﨑山氏が6.01%を保有するなど、創業者一族の関与も継続しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 金融分野 | 73億円 | 6.6億円 | 9.0% |
| 通信・社会インフラ分野 | 51億円 | 4.1億円 | 8.0% |
| 流通・サービス分野 | 37億円 | 2.6億円 | 7.0% |
| その他 | 23億円 | 1.5億円 | 6.5% |
金融分野が売上の約40%を占める最大セグメントで、通信・社会インフラ(28%)、流通・サービス(20%)が続きます。NRIとの資本業務提携により金融分野の案件が安定的に確保されており、通信・社会インフラ分野ではDX需要の取り込みが進んでいます。利益率は金融分野が最も高く、安定収益の柱となっています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役11名中、女性が3名(27.3%)を占めており、IT業界としては高い女性登用比率を実現しています。3社の連結子会社を持つコンパクトなグループ経営を行い、独立社外取締役による監督機能も充実しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 188億円 | — | 184億円 | -2.4% |
| FY2024 | 173億円 | — | 180億円 | +4.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
キューブシステムは中長期経営ビジョン《VISION2026》のもと、FY2027に売上高230億円・営業利益率9.0%・ROE13.0%以上を最終目標に掲げています。FY2025実績は売上高184億円で目標の約80%に到達。NRIとの連携強化やDX案件の拡大が成長ドライバーとなっており、第2次中計での飛躍的な成長を目指しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
キューブシステムのTSRは5年間で197%と、TOPIX(189.5%)を上回るパフォーマンスを実現しています。特にFY2023にはTSR 208.6%と大幅にアウトパフォームしました。NRIとの資本業務提携による企業価値向上と、高い配当利回りがTSR改善に貢献しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 202.0万円 | +102.0万円 | 102.0% |
| FY2022 | 164.7万円 | +64.7万円 | 64.7% |
| FY2023 | 208.6万円 | +108.6万円 | 108.6% |
| FY2024 | 208.3万円 | +108.3万円 | 108.3% |
| FY2025 | 197.0万円 | +97.0万円 | 97.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
キューブシステムの株価指標は、PER 13.0倍と情報通信業界平均(25.0倍)を大幅に下回る割安水準にあります。PBR 1.45倍も業界平均を下回っており、配当利回り4.02%は業界平均の約2.7倍と際立って高い水準です。高配当・低PERのバリュー株として注目されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期決算は営業利益+27.7%と大幅増益。通期計画に対する進捗も順調。
2026年3月期の中間期業績予想を上方修正。IT投資需要の旺盛さを反映。
野村総合研究所と資本業務提携を締結。NRIが筆頭株主に。事業領域の拡大と生産体制の拡充を推進。
最新ニュース
(株)キューブシステム まとめ
ひとめ診断
「NRI連携で成長加速。金融・通信・流通を支える独立系SIerのプライム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「情報・通信業」に分類される他の企業
大規模な事業ポートフォリオの構造改革を断行し、SaaSとDX支援の本業で再起を図るIT企業
フィリピンの通信インフラを押さえ、高利益率で安定成長を続ける国際通信の黒子
未経験者をITインフラのプロに錬成し、M&Aも駆使して年率30%超の成長を続ける技術者集団
老舗PCソフト屋が、AI通訳機『ポケトーク』で起死回生を狙うも、赤字沼から抜け出せない苦闘の真っ只中
ドラゴンボール・ワンピース・プリキュアを擁する世界的アニメスタジオが版権ビジネスで高収益を実現
『カード決済の黒子』が、サイバーセキュリティ分野で表舞台を狙うキャッシュリッチ企業
モンスト×みてね×mixi2。コミュニケーションの力で人と人をつなぐプライム企業
国内No.1の市場調査会社が、NTTドコモの巨大データと融合し『最強のマーケティング頭脳』へ変貌中