2484スタンダード

出前館

DEMAE-CAN CO.,LTD

最終更新日: 2026年3月30日

ROE-17.4%
BPS256.6円
自己資本比率73.7%
FY2025/3 有報データ

日本の食卓を支えるフードデリバリー革命のパイオニア

テクノロジーを活用して人々の時間価値を高め、地域の人々の幸せをつなぐライフインフラとなることを目指しています。

この会社ってなに?

「今日の夕飯、何にしよう?」と悩んでスマートフォンを手に取ったことはありませんか?出前館は、まさにそんな時にあなたの街のレストランと自宅を繋ぐサービスです。アプリやウェブサイトで好きなお店のメニューを選ぶだけで、温かい料理が自宅まで届きます。普段よく見かける配達員が運んでいるのは、出前館が裏側でお店からの注文受付から配達までをサポートしているからこそ。あなたが手軽に食事を楽しめる裏で、出前館が活躍しているのです。

2024年8月期の売上高は504.1億円に対し、営業損失は59.91億円と赤字が継続しています。しかし、赤字幅は前年の122.59億円から大幅に縮小しており、コスト構造の改善が進んでいます。会社は2025年8月期に売上高530.0億円、営業利益0.01億円という黒字転換計画を掲げており、配達効率の最適化と広告宣伝費の抑制がその成否を分けます。LINEヤフーとの連携を深めつつ、競合との消耗戦から抜け出し、収益性を確立できるかが最大の焦点です。

情報・通信業スタンダード市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
8月
本社
東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目27番5号 リンクスクエア新宿
公式
corporate.demae-can.co.jp

社長プロフィール

藤井 英雄
藤井 英雄
代表取締役社長
挑戦者
私たちは『地域の人々の幸せをつなぐライフインフラ』となることを目指しています。競争が激化するフードデリバリー市場において、収益性の改善と持続的な成長の両立を図り、お客様、加盟店、配達員の皆様と共に成長していく所存です。

この会社のストーリー

1999
夢の街創造委員会株式会社、設立

大阪で「地域活性化」をテーマに会社を設立。これが後の出前館の始まりとなる。

2000
「出前館」サービス開始

インターネットでの出前注文仲介サイトとして「出前館」が誕生。当時はまだ珍しかったネット出前の草分け的存在となる。

2006
大阪証券取引所ヘラクレスに上場

創業から7年で株式上場を達成。事業拡大に向けた大きな一歩を踏み出す。

2017
LINEと資本業務提携、配達代行サービス本格化

LINEとの提携を機に、自社で配達機能を持たない飲食店の代わりに配達を担う「シェアリングデリバリー®」を本格的に開始。

2020
LINEの連結子会社へ

LINEからの追加出資を受け、同社の連結子会社となる。コロナ禍での需要急増を背景に、マーケティングを強化し急成長を遂げる。

2022
競争激化と構造改革

フードデリバリー市場の競争が激化し、大規模な赤字を計上。収益性改善を目指し、事業の構造改革に着手する。

2024
「お店価格」を全国展開

デリバリーの割高感を払拭するため、料理の価格を店頭と同じにする「お店価格で出前館」サービスを全国に拡大。ユーザー獲得への挑戦を続ける。

2025
ライフインフラへの進化

単なる食事の宅配に留まらず、日用品や医薬品なども届けるクイックコマースを強化。人々の生活に欠かせないインフラを目指す。

注目ポイント

フードデリバリーのパイオニア

2000年からサービスを開始した日本のフードデリバリー業界の草分け的存在。長年の運営で培った飲食店との強固なネットワークが最大の強みです。

LINEヤフーとの強力タッグ

LINEヤフーグループの一員として、強力な顧客基盤とマーケティング力を活用。LYPプレミアム会員特典など、独自のキャンペーンでユーザーにアプローチしています。

「お店価格」で業界に新風

デリバリーは割高という常識を覆す「お店価格」での提供を全国で開始。ユーザーにとってより利用しやすいサービスへと変革を進めています。

サービスの実績は?

100,000店舗以上
加盟店舗数
2021年12月時点
+233% YoY
873万人
アクティブユーザー数
2022年時点
+19% YoY
1,672億円
流通金額 (GMV)
2025年8月期 通期実績
-12.2% YoY
6,074万件
オーダー数
2025年8月期 通期実績
-13.6% YoY
8.5億円
従業員一人あたり売上高
FY2024実績ベース
N/A
0
1株あたり配当金
FY2024実績
横ばい

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 73.7%
稼ぐ力
低い
ROE -17.4%
話題性
普通
ポジティブ 30%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 利益配分については、将来の成長のための投資と財務の健全性確保を優先しており、現時点では無配方針です。
1株配当配当性向
FY2016/3129.3%
FY2017/31.330.7%
FY2018/31.425.7%
FY2019/31.4-
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/300.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

業績が赤字継続中であるため、現在は無配を継続しています。会社側は将来的な利益成長と財務基盤の強化を優先しており、現時点では復配時期の見通しは立っていません。まずは本業の黒字化達成が株主還元再開に向けた最優先事項となっています。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
-17.4%
業界平均
11.3%
営業利益率下回る
この会社
-12.4%
業界平均
28.7%
自己資本比率上回る
この会社
73.7%
業界平均
55.0%

業績推移

儲かってるの?

赤字です
売上高
FY2022/3473億円
FY2023/3514億円
FY2024/3504億円
FY2025/3397億円
営業利益
FY2022/3-364億円
FY2023/3-123億円
FY2024/3-59.9億円
FY2025/3-49.2億円

出前館はフードデリバリー需要の拡大に伴い売上高を大幅に伸ばしましたが、先行投資としての販促費や広告費の増大が響き、長らく営業赤字が継続する厳しい経営状況が続いています。近時は売上規模を追求するフェーズから収益性を重視した構造改革へ方針転換しており、売上高は減少傾向にあるものの、営業損失は縮小傾向にあります。2026年3月期は更なるコスト適正化により、営業赤字幅を40億円程度まで圧縮する計画を掲げています。

稼ぐ力はどのくらい?

赤字で稼げていません
ROE
-17.4%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
-12.8%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
-12.4%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/314.8%8.5%13.8%
FY2017/315.9%9.7%16.2%
FY2018/317.1%8.6%15.4%
FY2019/3-3.6%-1.5%-0.6%
FY2020/3-14.4%-11.4%-25.5%
FY2021/3-318.1%-107.3%-66.2%
FY2022/3-66.8%-52.3%-77.0%
FY2023/3-28.7%-22.2%-23.8%
FY2024/3-10.1%-7.7%-11.9%
FY2025/3-17.4%-12.8%-12.4%

コロナ禍での市場拡大期に顧客獲得を優先したことで、営業利益率は2022年3月期のマイナス77.0%を底に、大幅な改善が継続しています。依然として純利益は赤字ですが、配送体制の効率化や不採算エリアの整理によって、マイナス幅は着実に縮小しています。ROEやROAの改善には、今後は確実な黒字化による純資産の積み上げが不可欠な状況です。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率73.7%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
286億円

豊富な現預金を有することで強固な財務基盤を構築しており、有利子負債はゼロの実質無借金経営を維持しています。過去の積極的な増資により自己資本比率は70%台後半を維持しており、一時的な赤字が続いても事業継続に必要な十分な資金的余力を備えています。今後も無借金状態を活かした柔軟な経営が可能ですが、資産総額は投資の抑制等により縮小傾向にあります。

お金の流れは?

本業で稼げていません
本業で稼いだお金
-49.7億円
営業CF
投資に使ったお金
-200万円
投資CF
借入・返済など
-10.0億円
財務CF
手元に残ったお金
-49.7億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/36.7億円-1.4億円-1.9億円5.3億円
FY2017/310.4億円-3.0億円-2.0億円7.5億円
FY2018/34.3億円-3.5億円5.9億円8,000万円
FY2019/39,800万円-5.0億円-3.4億円-4.0億円
FY2020/3-15.0億円-4.5億円287億円-19.5億円
FY2021/3-164億円-23.5億円-300万円-188億円
FY2022/3-400億円5,000万円830億円-399億円
FY2023/3-123億円-6,400万円0円-124億円
FY2024/3-45.8億円21.9億円-40.0億円-23.9億円
FY2025/3-49.7億円-200万円-10.0億円-49.7億円

事業成長のための積極的な広告宣伝費や配達員確保に向けた支出により、長らく営業キャッシュフローはマイナスが続いてきました。しかし、構造改革に伴う販促効率の改善により、営業キャッシュフローの赤字幅は大幅に圧縮されています。現在は大規模な資金調達の必要性が低く、キャッシュフロー状況は安定的なフェーズへ移行しつつあります。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/35.8億円2.3億円40.1%
FY2017/38.0億円3.6億円45.8%
FY2018/38.5億円2.9億円34.3%
FY2019/3-700万円0円-
FY2020/3-29.2億円0円-
FY2021/3-191億円0円-
FY2022/3-366億円0円-
FY2023/3-121億円0円-
FY2024/3-58.5億円0円-
FY2025/3-49.7億円0円-

業績が継続して赤字であるため、法人税等の支払いは発生していません。繰越欠損金が存在するため、当面は利益が黒字化しても税負担が発生しない可能性があります。現状では納税状況に関する特記事項はありません。

会社の公式開示情報

EDINET開示情報によると、事業は「デリバリー事業」の単一セグメントで構成されています。フードデリバリー市場における熾烈な競合環境が最大のリスク要因となっており、先行投資型のビジネスモデルから収益体質への転換を図る過程で、営業損益の赤字が継続している点が有価証券報告書でも慎重に記載されています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は未達だが、直近の業績予想精度は改善。黒字化達成が評価向上の鍵。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

(旧)中期経営計画
FY2021〜FY2023
売上高: 目標 580億円 未達 (514.2億円)
88.6%
営業利益: 目標 -150億円 未達 (-122.59億円)
817.2%
FY2025 業績予想
FY2025
売上高: 目標 530.0億円 順調 (504.1億円)
95.1%
営業利益: 目標 0.01億円 順調 (-59.91億円)
99.9%
純利益: 目標 0.01億円 順調 (-37.05億円)
99.8%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2023560億円514億円-8.2%
FY2024504億円504億円±0.0%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2023-80億円-123億円大幅未達
FY2024-60億円-60億円±0.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

過去の中期経営計画では先行投資を優先し、売上・利益ともに目標を達成できませんでした。しかし、現在は方針を転換し、収益性改善を最優先課題としています。FY2025の会社計画では、売上成長を維持しつつ営業黒字化(0.01億円)という非常に挑戦的な目標を掲げています。近年の業績予想は精度が向上しており、計画達成へのコミットメントが感じられますが、フードデリバリー市場の競争激化を考えると予断を許さない状況です。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残3,735,000株
売り残2,562,600株
信用倍率1.46倍
2026年3月19日時点
今後の予定
第2四半期決算発表2026-04-14
通期決算発表2026-10-14

PBR(株価純資産倍率)は0.50倍と、解散価値を示す1倍を大きく下回っており、市場から極めて割安に評価されています。これは、継続的な赤字と今後の成長性への懸念を反映したものです。信用倍率は1.46倍と比較的拮抗しており、将来の株価に対する強弱感が対立しています。FY2025の黒字化達成が市場の評価を変える転換点となるか、次回の決算発表が注目されます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや懸念
報道件数(30日)
142
前月比 +12.5%
メディア数
68
日本経済新聞, 株探, PR TIMES, 東洋経済オンライン, Yahoo!ファイナンス
業界内ランキング
上位 15%
情報・通信業 2,300社中 345位
報道のトーン
30%
好意的
50%
中立
20%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・財務40%
サービス展開30%
株価・市場動向20%
経営戦略・人事10%

最近の出来事

2026年3月サービス拡大

「お店価格で出前館」の全国47都道府県での提供を開始。

2026年2月競合動向

Woltの日本撤退に伴うシェア獲得期待で市場の注目が集まる。

2026年1月決算発表

26年8月期第1四半期で16.6億円の連結経常赤字を発表。

出前館 まとめ

ひとめ診断

業績
低迷
赤字
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 73.7%
稼ぐ力
低い
ROE -17.4%
話題性
普通
ポジティブ 30%

「コロナ特需の熱狂から覚め、地道なコスト削減とサービス改善で黒字化を目指すフードデリバリーの古豪」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU