TKC9746
TKC Corporation
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎年行う確定申告や、市役所で住民票を取得する時、その裏側ではTKCのシステムが動いているかもしれません。実は、全国の市町村の多くが同社のシステムを導入しており、私たちの暮らしに欠かせない行政手続きをデジタルで支えているのです。また、街の税理士さんや会計士さんが企業の経営をサポートする際にも、TKCの会計ソフトが広く使われています。普段は目にしませんが、日本の社会基盤を根底から支える重要な役割を担っている会社です。
TKCは会計事務所と地方公共団体向けシステムを主力とする情報サービス企業で、非常に安定した収益基盤を誇ります。2025期の連結業績は売上高834.8億円、営業利益161.42億円と増収増益を見込んでおり、11期連続の増配(1株110円予定)も計画するなど、株主還元にも積極的です。特に、地方公共団体向け事業では国のシステム標準化対応が追い風となり、安定成長を牽引しています。会計事務所向け事業も強固な顧客基盤を背景に、堅調な推移が続いています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 9月
- 本社
- 栃木県宇都宮市鶴田町1758番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 7.4% | 5.9% | 13.2% |
| 2017/09期 | 9.1% | 7.3% | 14.3% |
| 2018/09期 | 8.7% | 7.0% | 14.1% |
| 2019/09期 | 9.2% | 7.2% | 14.1% |
| 2020/09期 | 10.4% | 8.0% | 16.8% |
| 2021/09期 | 10.8% | 8.6% | 18.6% |
| 2022/09期 | 10.9% | 8.8% | 19.7% |
| 2023/09期 | 11.9% | 9.6% | 19.9% |
| 2024/09期 | 11.4% | 9.3% | 20.6% |
| 2025/09期 | 11.5% | 9.5% | 19.3% |
売上高営業利益率は19%〜20%台で安定推移しており、高い技術力と専門性に裏打ちされた競争優位性が収益性を高水準に保っています。ROE(自己資本利益率)は11%前後で安定しており、限られた資本で効率よく利益を生み出す経営基盤が構築されています。今後も基幹システムのクラウド化を通じて、さらなる収益効率の向上が期待されます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/09期 | 662億円 | 123億円 | 86.9億円 | 164.9円 | -2.3% |
| 2022/09期 | 678億円 | 134億円 | 93.2億円 | 177.6円 | +2.4% |
| 2023/09期 | 719億円 | 143億円 | 108億円 | 206.5円 | +6.0% |
| 2024/09期 | 752億円 | 155億円 | 113億円 | 216.2円 | +4.6% |
| 2025/09期 | 835億円 | 161億円 | 121億円 | 234.3円 | +11.0% |
TKCは会計事務所および地方公共団体向けのシステム提供を主軸とし、安定したストック型ビジネスモデルにより継続的な増収増益を達成しています。特にDX需要の高まりを背景に、クラウドサービスへの移行が順調に進んだことが2025/03期の売上高835億円という過去最高水準を支えました。2026/03期も引き続き、堅調な更新需要により売上高855億円、営業利益166億円を見込む強固な業績推移を維持しています。 【当第1四半期連結累計期間 (自 令和7年10月1日 至 令和7年12月31日)実績】売上242億円(通期予想比28%)、営業利益83億円(同50%)、純利益59億円(同49%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
TKCの業績は、会計事務所および地方公共団体へのシステム提供という二本柱で構成されており、景気変動に左右されにくい安定したストックビジネスモデルを構築しています。リスク要因として、自治体システムの標準化に伴う一過性の特需終了後の収益維持が注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 800億円 | — | 835億円 | +4.4% |
| 2024期 | 743億円 | — | 752億円 | +1.2% |
| 2023期 | 690億円 | — | 719億円 | +4.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 157億円 | — | 161億円 | +2.8% |
| 2024期 | 148億円 | — | 155億円 | +4.6% |
| 2023期 | 134億円 | — | 143億円 | +7.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
TKCは中期経営計画を公表していませんが、毎期連結業績予想を開示しており、これを実質的な経営目標と見なせます。過去数年にわたり、期初に立てた売上高・営業利益の予想をコンスタントに上回って達成しており、計画遂行能力は非常に高いと評価できます。特に、地方公共団体向け事業におけるシステム標準化特需を的確に捉え、安定した成長軌道に乗せている点が強みです。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第1四半期の売上高が過去最高を更新し、営業利益が前年同期比で大幅増益を達成しました。
FXクラウドシリーズが日本で第1号となるJIIMAデジタルシームレスソフト法的要件認証を取得しました。
全国の自治体における標準仕様対応基幹業務システムへの移行が完了し、DX基盤を確立しました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
総資産は1,298億円まで着実に拡大しており、純資産の増加に伴い自己資本比率は83.6%と極めて高い財務健全性を維持しています。有利子負債はゼロであり、実質無借金経営を行うことで、外部環境の変化に左右されにくい強固な財務体質を実現しています。高いBPS(1株当たり純資産)が成長の源泉となり、長期的な企業価値向上を支える土台となっています。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 91.8億円 | 70.2億円 | 22.3億円 | 21.6億円 |
| 2017/09期 | 81.2億円 | 46.2億円 | 30.2億円 | 35.1億円 |
| 2018/09期 | 88.1億円 | 40.1億円 | 25.7億円 | 48.0億円 |
| 2019/09期 | 106億円 | 4.1億円 | 37.9億円 | 110億円 |
| 2020/09期 | 106億円 | 101億円 | 37.9億円 | 4.5億円 |
| 2021/09期 | 106億円 | 72.0億円 | 36.9億円 | 33.5億円 |
| 2022/09期 | 131億円 | 43.4億円 | 52.1億円 | 87.1億円 |
| 2023/09期 | 131億円 | 58.6億円 | 55.7億円 | 72.1億円 |
| 2024/09期 | 128億円 | 59.6億円 | 52.3億円 | 68.3億円 |
| 2025/09期 | 125億円 | 3.6億円 | 89.4億円 | 121億円 |
営業活動によるキャッシュフローは常に100億円超を創出し、利益の現金裏付けが極めて高い健全なキャッシュ創出能力を有しています。2025/03期は投資活動による支出が大幅に縮小したことでフリー・キャッシュフローが121億円へと急増しました。潤沢なキャッシュは、増配や自己株式の取得といった株主還元に向けられており、規律ある財務運営が行われています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/09期 | 41.3円 | 44.5% |
| 2017/09期 | 51.7円 | 43.7% |
| 2018/09期 | 54.2円 | 44.9% |
| 2019/09期 | 56.8円 | 43.0% |
| 2020/09期 | 62円 | 40.3% |
| 2022/09期 | 78円 | 43.9% |
| 2023/09期 | 90円 | 43.6% |
| 2024/09期 | 100円 | 46.3% |
| 2025/09期 | 110円 | 46.9% |
株主優待制度は現在実施しておりません。
TKCは配当性向を重視した安定的な利益還元を基本方針として掲げています。業績の着実な成長に合わせて着実に増配を重ねており、株主への還元姿勢を鮮明にしています。今後は目標とする配当性向50%の達成に向け、さらなる配当水準の引き上げが期待されます。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、TKCのPER(15.8倍)とPBR(1.76倍)は割安な水準にあります。これは、高い成長性よりも事業の安定性が評価されていることを示唆します。一方で、配当利回りは2.95%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。信用倍率は9.79倍とやや高めですが、出来高に対して信用買い残の規模は限定的であり、需給の懸念は大きくありません。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/09期 | 76.0億円 | 28.3億円 | 37.3% |
| 2017/09期 | 87.9億円 | 27.2億円 | 30.9% |
| 2018/09期 | 89.6億円 | 28.0億円 | 31.3% |
| 2019/09期 | 96.7億円 | 29.5億円 | 30.5% |
| 2020/09期 | 117億円 | 38.6億円 | 33.1% |
| 2021/09期 | 127億円 | 39.9億円 | 31.5% |
| 2022/09期 | 137億円 | 43.6億円 | 31.9% |
| 2023/09期 | 148億円 | 39.5億円 | 26.7% |
| 2024/09期 | 160億円 | 47.6億円 | 29.7% |
| 2025/09期 | 166億円 | 45.0億円 | 27.1% |
実効税率は概ね27%から32%の間で推移しており、法的な税率水準に準拠した適切な納税が行われています。利益水準の上昇に伴い、法人税等の支払額も年間約40億円から48億円規模で安定しています。今後も業績拡大に応じて納税を通じて社会へ貢献していく見込みです。
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TKC まとめ
「『税理士と自治体のDX』を半世紀以上支え続ける、日本社会のインフラ企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。