デジタルハーツホールディングス3676
DIGITAL HEARTS HOLDINGS Co.,Ltd.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが楽しんでいるスマートフォンのゲームや家庭用ゲーム機ソフトが発売される前に、「バグ」と呼ばれる不具合がないか徹底的にチェックしているのがデジタルハーツです。ゲームのキャラクターが突然壁に埋まったり、アイテムが消えたりするようなトラブルが起きないのは、同社のような専門家の地道なテスト作業のおかげです。また、普段何気なく使っている銀行のアプリやショッピングサイトも、裏側で同社がセキュリティや使いやすさをテストしているかもしれません。私たちの快適で安全なデジタルライフを、縁の下で支えている会社です。
2024期は売上高387.9億円を達成するも、人件費高騰などで営業利益は20.39億円と大幅減益に沈みました。しかし、続く2025期は売上高397.5億円、営業利益24.30億円と回復基調を見せ、2026期は営業利益26.4億円へのV字回復を目指しています。主力のゲームデバッグに加え、M&Aを通じて獲得したシステム開発・セキュリティ分野を成長の柱に据え、収益性の改善が最大の焦点となっています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿三丁目20番2号 東京オペラシティビル41階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 15.4% | 6.8% | - |
| 2022/03期 | 25.6% | 11.1% | - |
| 2023/03期 | 9.4% | 4.3% | - |
| 2024/03期 | 1.9% | 0.9% | 5.3% |
| 2025/03期 | 6.9% | 3.1% | 6.1% |
| 3Q FY2026/3 | 17.1%(累計) | 6.8%(累計) | 8.1% |
収益性は2022/03期のROE 23.5%をピークに低下傾向にあり、2024/03期にはROE 2.0%まで悪化しました。これは主に利益率の低下が主因であり、営業利益率は直近で6.1%水準に留まっています。今後は高付加価値なソリューション提供への転換により、再び二桁水準の利益率確保を目指す段階にあります。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 227億円 | — | 9.7億円 | 45.1円 | - |
| 2022/03期 | 292億円 | — | 17.8億円 | 82.3円 | +28.7% |
| 2023/03期 | 365億円 | — | 8.0億円 | 36.5円 | +25.2% |
| 2024/03期 | 388億円 | 20.4億円 | 1.8億円 | 7.9円 | +6.2% |
| 2025/03期 | 397億円 | 24.3億円 | 6.3億円 | 28.3円 | +2.5% |
売上高は2021/03期の約227億円から順調に成長を続け、2025/03期には約397億円に達しました。一方で、利益面ではコストの増加や先行投資が響き、2024/03期には純利益が約1.8億円まで落ち込むなど、足元では収益性の回復が課題となっています。2026/03期期には成長回帰を見込み、純利益で約16.6億円を目指す堅実な業績予想を立てています。 【3Q 2026/03期実績】売上291億円(通期予想比73%)、営業利益23億円(同89%)、純利益14億円(同86%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、DHグループとAGESTグループへのセグメント区分を軸に、ソフトウェアテストおよびデバッグ事業を展開しています。主なリスク要因として、クライアントの開発動向や市場競争の激化による収益変動リスクを挙げており、安定した品質管理の維持が重要となっています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未公表 | 398億円 | 398億円 | 未達 |
| 2024期 | 408億円 | — | 388億円 | -4.8% |
| 2023期 | 355億円 | — | 365億円 | +2.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 未公表 | 26億円 | 24億円 | 未達 |
| 2024期 | 31億円 | — | 20億円 | -34.6% |
| 2023期 | 33億円 | — | 30億円 | -8.8% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は正式な中期経営計画を公表していませんが、単年度の業績予想で計画達成力を評価できます。2024期は期初予想に対し、売上高が4.8%未達だった一方、営業利益は-34.6%と大幅な未達に終わりました。これは人件費や事業拡大に伴う先行投資が利益を圧迫したことが背景にあります。2026期はV字回復を目指しますが、利益計画の達成が株価回復の鍵を握るでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株式会社ジーアングルの持分法適用関連会社化および将来的な連結子会社化条件の合意を発表。
株主還元方針の変更に伴い、2026年3月期の年間配当を25円へと2円増額修正を実施。
アジア地域での事業拡大を目的に、タイのバンコクに子会社DIGITAL HEARTS Bangkokを設立。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
自己資本比率は40%前後で安定しており、財務健全性は概ね維持されています。2024/03期には借入金が一時的に約153億円まで増加しましたが、2025/03期には約94億円へ圧縮し、財務改善を優先する姿勢が鮮明です。強固な基盤のもと、今後は成長投資と健全な財務バランスの両立を図る方針です。 【3Q 2026/03期】総資産220億円、純資産100億円、自己資本比率39.8%、有利子負債56億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 14.2億円 | 18.1億円 | 17.3億円 | 4.0億円 |
| 2022/03期 | 30.8億円 | 25.4億円 | 5.5億円 | 5.4億円 |
| 2023/03期 | 28.5億円 | 19.0億円 | 1.4億円 | 9.5億円 |
| 2024/03期 | 17.6億円 | 23.7億円 | 9.3億円 | 6.1億円 |
| 2025/03期 | 31.2億円 | 500万円 | 25.6億円 | 31.1億円 |
営業活動によるキャッシュフローは概ねプラスで推移し、本業の稼ぐ力は健在です。2025/03期は投資が抑制されたことでフリーキャッシュフローが約31億円の黒字へ大幅に転換し、借入金の返済に充てることで財務余力を回復させました。継続的な事業投資を維持しつつも、効率的な資金循環による成長を目指す構造になっています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が33.3%と多様性の確保に前向きな姿勢を示しており、社外取締役を過半数に登用するなど透明性の高い経営体制です。20社規模の連結子会社を抱えるグループ経営において、強固な監査体制を維持することで企業統治の強化を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 793万円 | 1,759人 | - |
平均年収は793万円であり、情報・通信業界の平均水準と比較しても高い給与水準を維持しています。これはソフトウェアテストという専門性の高い事業を軸に、高い付加価値を創出する人材を確保・育成するための戦略的な投資の結果と言えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、2022期まではTOPIXを大きく上回るパフォーマンスを示していましたが、2024期以降はアンダーパフォームに転じています。これは、ゲーム市場の成長期待を背景に株価が上昇したものの、近年の業績伸び悩みと利益率の低下が嫌気され、株価が低迷したことが主な要因です。株主優待新設や増配といった株主還元策を強化していますが、根本的な業績回復による株価上昇がTSR改善には不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 9.5円 | 60.4% |
| 2018/03期 | 11.5円 | 20.9% |
| 2019/03期 | 13円 | 18.0% |
| 2020/03期 | 14円 | 38.6% |
| 2021/03期 | 14円 | 31.0% |
| 2022/03期 | 15円 | 18.2% |
| 2023/03期 | 21円 | 57.5% |
| 2024/03期 | 21円 | 264.5% |
| 2025/03期 | 23円 | 81.4% |
| 必要株数 | 500株以上(約45万円) |
| 金額相当 | 10,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
株主還元を経営の重要課題と位置づけ、配当については配当性向の向上と安定した支払いを両立する方針です。2026/03期期には増配を実施し、新たに株主優待を導入することで総合利回りの引き上げを図っています。今後も成長に応じた持続的な還元強化が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 233.8万円 | 133.8万円 | 133.8% |
| 2022期 | 249.4万円 | 149.4万円 | 149.4% |
| 2023期 | 205.7万円 | 105.7万円 | 105.7% |
| 2024期 | 141.5万円 | 41.5万円 | 41.5% |
| 2025期 | 146.9万円 | 46.9万円 | 46.9% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は5.76倍と、買い残が売り残を上回る状況が続いており、将来の株価上昇を期待する買いが多い一方、需給面での重しとなる可能性もあります。業界平均と比較すると、PER・PBRともに割安な水準にあり、市場からの成長期待がまだ十分に織り込まれていないことが示唆されます。配当利回りは平均を上回っており、株主還元への意識が見られます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 19.8億円 | 10.0億円 | 50.7% |
| 2022/03期 | 27.7億円 | 9.9億円 | 35.9% |
| 2023/03期 | 31.5億円 | 23.5億円 | 74.6% |
| 2024/03期 | 20.6億円 | 18.8億円 | 91.4% |
| 2025/03期 | 22.8億円 | 16.5億円 | 72.4% |
過去数期は一時的な利益水準の変動や会計上の影響により、実効税率が法定税率を大きく上回る高水準で推移しました。2026/03期期にはこれらの特殊要因が剥落し、実効税率は約37%へと正常化する見込みです。業績の安定化に伴い、税務コストも適正な水準に落ち着く見通しです。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。