(株)システナ2317
Systena Corporation
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
スマートフォンの動作テスト、自動運転車のソフトウェア開発、企業のクラウド移行支援など、私たちの生活を支えるITサービスの裏側でシステナは活躍しています。トヨタやホンダなど大手自動車メーカーの次世代モビリティ開発にも深く関わっており、日立との協業によるノーコード開発プラットフォームCanbus.も注目のサービスです。
システナは1983年創業の独立系ITサービス企業です。ソフトウェア開発支援を主力に、自動運転・ADAS等の次世代モビリティ向け開発、モバイル端末検証、クラウドサービスなど幅広いIT事業を展開しています。2025/03期は売上高836億円(前年比+8.7%)、営業利益121億円(同+24.2%)と過去最高益を更新。中期経営計画では2028年3月期に売上高1,027億円・営業利益160億円を目指しています。ROE 25.7%と資本効率が極めて高く、無借金経営に近い健全な財務基盤も特徴です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
組み込みソフトウェア開発が主力。次世代モビリティ(自動運転・ADAS)向け開発が急拡大中。売上構成比38%の最大セグメント。
ITインフラの設計・構築・運用保守。データセンター構築の検討も開始。利益率20%と高収益セグメント。
モバイル端末やIoT機器の検証・評価サービス。品質保証のプロフェッショナル集団として大手メーカーを支援。
IT機器・ソフトウェアの販売および導入支援。法人向けワンストップサービスを提供。
ノーコード開発プラットフォームCanbus.やSaaS製品の提供。日立との協業で販路拡大中。ストック型ビジネスの成長セグメント。
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 19.1% | 12.8% | - |
| 2022/03期 | 21.3% | 14.6% | - |
| 2023/03期 | 22.6% | 15.8% | - |
| 2024/03期 | 19.7% | 14.1% | 12.6% |
| 2025/03期 | 23.7% | 16.0% | 14.4% |
| 3Q 2026/03期 | 24.9%(累計) | 16.3%(累計) | 16.5% |
営業利益率は12〜14%台で安定推移しており、IT業界の中でも高い収益性を誇ります。特筆すべきはROE 25.7%(2025/03期)という極めて高い資本効率で、自社株買いによる資本効率の最適化と本業の収益力向上が両輪で機能しています。ROAも16.4%と業界トップクラスの水準です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 609億円 | — | 49.7億円 | 12.8円 | — |
| 2022/03期 | 653億円 | 91.1億円 | 59.9億円 | 15.5円 | +7.2% |
| 2023/03期 | 745億円 | 98.4億円 | 73.2億円 | 18.9円 | +14.2% |
| 2024/03期 | 769億円 | 97.1億円 | 72.3億円 | 18.7円 | +3.2% |
| 2025/03期 | 836億円 | 121億円 | 84.8億円 | 23.2円 | +8.7% |
システナの業績は堅調に成長を続けており、2025/03期で売上高836億円・営業利益121億円と過去最高益を更新しました。次世代モビリティ事業が特に好調で、2026/03期の3Q累計では経常利益が前年同期比44%増と加速しています。2026/03期は売上高891億円・営業利益127億円を予想し、中期経営計画の最終年度(2028/03期)に向けて成長トレンドが継続しています。 【3Q 2026/03期実績】売上701億円(通期予想比79%)、営業利益116億円(同91%)、純利益86億円(同97%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| ソリューションデザイン事業 | 321億円 | 56.2億円 | 17.5% |
| フレームワークデザイン事業 | 124億円 | 24.8億円 | 20.0% |
| ITサービス事業 | 187億円 | 18.7億円 | 10.0% |
| ソリューション営業 | 132億円 | 12.4億円 | 9.4% |
| クラウド事業 | 72億円 | 8.5億円 | 11.8% |
ソリューションデザイン事業が売上の38%を占める最大セグメントで、次世代モビリティ向け開発の急拡大が全社成長を牽引しています。フレームワークデザイン事業は利益率20%と最も高い収益性を誇り、クラウド事業はストック型ビジネスとして安定成長中です。全5セグメントが黒字で、バランスの取れた事業ポートフォリオを構築しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 802億円 | — | 836億円 | +4.3% |
| 2024期 | 804億円 | — | 769億円 | -4.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
システナは2025年5月に新中期3カ年計画を策定し、2028/03期に売上高1,027億円・営業利益160億円・営業利益率15.6%を最終目標に掲げています。初年度の2026/03期は3Q累計で経常利益44%増と好調に推移しており、計画達成に向けて順調なスタートを切っています。営業強化とストック型ビジネスの拡大が成長戦略の柱です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026/03期 第3四半期は経常利益44%増益で着地。次世代モビリティ事業の好調が牽引。
中期3カ年計画を策定。2028/03期に売上高1,027億円・営業利益160億円を目標に掲げる。
ノーコードプラットフォームCanbus.が日立の新サービスに採用され、販路が拡大。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
2023/03期まで実質無借金経営を維持し、自己資本比率は65〜70%と非常に健全でした。2024/03期から有利子負債31億円が計上されましたが、現預金が214億円あり、実質的なネットキャッシュ企業です。2025/03期に総資産・純資産が減少したのは、大規模な自社株買い(約140億円)の実施によるものです。 【3Q 2026/03期】総資産535億円、純資産374億円、自己資本比率68.6%、有利子負債16億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 72.0億円 | ▲15.6億円 | ▲19.8億円 | 56.4億円 |
| 2022/03期 | 55.4億円 | ▲5.6億円 | ▲19.1億円 | 49.9億円 |
| 2023/03期 | 76.5億円 | ▲20.2億円 | ▲28.5億円 | 56.3億円 |
| 2024/03期 | 90.4億円 | ▲2.5億円 | ▲35.0億円 | 87.8億円 |
| 2025/03期 | 79.8億円 | ▲25.8億円 | ▲140億円 | 54.0億円 |
営業キャッシュフローは毎年55〜90億円と安定的にプラスを維持しています。2025/03期の財務CFが大幅マイナス(-140億円)となったのは、大規模な自社株買いの実施によるものです。フリーキャッシュフローも毎年50〜88億円と安定しており、事業から生み出す現金の質が非常に高い企業です。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役14名中、女性は1名(7.1%)と女性登用は今後の課題です。連結子会社9社を擁するグループ経営で、平均勤続年数6年は平均年齢30.7歳の若い組織構成を反映しています。設備投資額3.0億円はIT企業として軽量なアセットモデルを示しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 474万円 | 5,252人 | - |
従業員の平均年収は474万円、平均年齢は30.7歳と若い人材が多い組織です。IT業界の平均と比較するとやや低い水準ですが、平均年齢の若さを考慮すると妥当な水準です。従業員数は5,252名と規模を拡大しており、積極的な採用を継続しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
システナのTSRは5年間で109.7%と、投資元本をやや上回る水準にとどまっています。2022期〜2024期にかけて株価が大きく調整し、TSRがTOPIX(213.4%)を下回る結果となりました。ただし、2025期以降は業績回復に伴い株価が反転しており、今後の中期経営計画の進捗次第でTSRの改善が期待されます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 32円 | 35.3% |
| 2017/03期 | 36円 | 40.1% |
| 2018/03期 | 3円 | 31.2% |
| 2019/03期 | 16円 | 34.0% |
| 2020/03期 | 20円 | 35.6% |
| 2021/03期 | 5.3円 | 39.0% |
| 2023/03期 | 8円 | 42.4% |
| 2024/03期 | 10円 | 53.6% |
| 2025/03期 | 12円 | 51.8% |
株主優待制度は設けていません。
2021/03期は株式分割前で1株20円でしたが、分割後ベースでは着実に増配が続いています。2026/03期は1株13円(予想)で配当利回り3.08%と、IT企業としては高い水準です。配当性向は50%前後を目安としており、大規模な自社株買いと合わせた積極的な株主還元が特徴です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 152.3万円 | 52.3万円 | 52.3% |
| 2022期 | 120.6万円 | 20.6万円 | 20.6% |
| 2023期 | 84.3万円 | ▲15.7万円 | -15.7% |
| 2024期 | 82.1万円 | ▲17.9万円 | -17.9% |
| 2025期 | 109.7万円 | 9.7万円 | 9.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 17.0倍は情報・通信業の業界平均(約25倍)を大きく下回る割安水準です。一方でPBR 4.65倍はROE 25.7%の高い資本効率を反映した水準です。配当利回り3.08%は業界平均を大幅に上回り、高配当・高成長のバランスが取れた銘柄として注目されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 75.1億円 | 25.3億円 | 33.7% |
| 2022/03期 | 85.8億円 | 25.9億円 | 30.1% |
| 2023/03期 | 99.5億円 | 26.4億円 | 26.5% |
| 2024/03期 | 99.4億円 | 27.1億円 | 27.3% |
| 2025/03期 | 119億円 | 33.8億円 | 28.5% |
税引前利益は2021/03期の75億円から2025/03期の119億円へと着実に拡大しています。実効税率は26〜34%の範囲で推移しており、法人実効税率に近い水準です。2025/03期の納税額は34億円と過去最高を記録し、社会への貢献度も高まっています。
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