eBASE
eBASE Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月27日
商品情報の"あたりまえ"を創り、社会を支える黒子企業
商品情報プラットフォームを通じて、企業間の情報伝達を効率化し、消費者がより豊かで便利な生活を送れる社会を実現します。
この会社ってなに?
あなたがスーパーで食品を手に取るとき、そのパッケージに書かれた原材料やアレルギー情報、栄養成分表示を見たことはありませんか?実はその情報の多くは、eBASEのシステムを通じてメーカーからスーパーへ正確に届けられています。普段何気なく見ている商品の裏側の膨大なデータを整理し、メーカーと小売店がスムーズにやり取りできるよう支えているのがeBASEの事業です。あなたが安心して買い物をできるのも、同社の「見えない活躍」のおかげかもしれません。
eBASEは食品・日用雑貨業界の商品情報管理プラットフォームで圧倒的なシェアを誇るソフトウェア企業です。直近の2025年3月期決算では売上高54.7億円、営業利益17.31億円を達成し、安定した成長を継続しています。しかし、進行中の2026年3月期は第3四半期時点で前年同期比減益となっており、通期経常利益予想を25%減益へ下方修正するなど、足元の成長ペースには注意が必要です。ストック収益を基盤としながら、DX推進を追い風に顧客基盤の拡大と提供価値の向上が今後の焦点となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 大阪府大阪市北区豊崎5丁目4番9号
- 公式
- www.ebase.co.jp
社長プロフィール

創業以来、情報伝達を効率化し豊かな生活を実現するプラットフォームを提供してきました。当社が開発する商品情報データベースソフト『eBASE』は、多様な業界でデファクトスタンダードとして利用されています。今後も社会に貢献する情報基盤として、更なる成長を目指してまいります。
この会社のストーリー
商品情報データベースシステムの販売を目的として、大阪市に株式会社ホットアイを設立。eBASEの歴史がここから始まる。
主軸製品である「eBASE」の名を冠した社名に変更し、事業内容を明確化。本格的な成長への第一歩を踏み出す。
創業からわずか5年で株式上場を達成。ソフトウェアの独自性と将来性が市場に認められ、事業拡大を加速させる。
メーカー・卸・小売間で商品情報を交換するクラウドサービスを開始。食品業界の商品情報プラットフォームとしての地位を確立する。
東証一部(現プライム市場)への市場変更を果たし、社会的な信用と知名度をさらに高める。
シノプス社や東芝テックなど、様々な企業との業務提携を推進。小売DXやサプライチェーン全体の効率化に向けたソリューションを拡充する。
取扱説明書管理アプリ「e住なび」やAI献立提案サービスなど、BtoC領域へもサービスを展開。蓄積したデータ活用で新たな価値創造に挑む。
経常利益の持続的成長と収益性向上を経営目標に掲げる。既存事業の深化と新規事業の創出で、さらなる企業価値向上を目指す。
注目ポイント
食品や日用品などの商品情報管理ソフトで圧倒的シェアを誇ります。業界の標準となることで、代替されにくい強力なストック型ビジネスを構築しています。
営業利益率は40%を超えることもある非常に高い収益性が魅力です。景気に左右されにくいビジネスで、安定的に売上・利益を伸ばし続けています。
BtoBで蓄積した膨大な商品データを活用し、AI献立提案や住宅設備管理アプリなどBtoCサービスへも展開。データプラットフォーマーとしての成長が期待されます。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 2.1円 | 20.1% |
| FY2017/3 | 2.5円 | 20.1% |
| FY2018/3 | 5.2円 | 34.5% |
| FY2019/3 | 10.3円 | 60.3% |
| FY2020/3 | 11.9円 | 60.5% |
| FY2021/3 | 5.7円 | 30.2% |
| FY2022/3 | 5.8円 | 35.9% |
| FY2023/3 | 6.1円 | 31.4% |
| FY2024/3 | 10.1円 | 40.3% |
| FY2025/3 | 13.9円 | 50.2% |
株主優待制度は廃止されており、現在は実施されていません。
同社は利益成長に応じた配当の増額を基本方針としており、FY2021/3からFY2025/3にかけて配当金を約2.4倍に引き上げる累進配当的な姿勢が見て取れます。配当性向は30%から50%水準で推移しており、業績の拡大とともに株主への利益配分を強化しています。今後も強固なキャッシュフロー創出力を背景に、株主還元を重視した安定的な配当維持が期待されます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
eBASEは食品や日用雑貨などの商品情報管理ソフトを主力とし、安定した顧客基盤を背景に売上高はFY2021/3の43億円からFY2025/3には55億円まで着実に拡大しました。営業利益も売上増加と高収益体質が寄与し、FY2021/3の12億円からFY2025/3には17億円規模へと成長を続けています。今後のFY2026/3予想においても、DX推進需要を捉えることでさらなる増収増益を見込む堅調な業績推移を予測しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 17.9% | 14.8% | - |
| FY2022/3 | 13.1% | 11.8% | - |
| FY2023/3 | 15.8% | 12.7% | - |
| FY2024/3 | 20.1% | 14.7% | 31.8% |
| FY2025/3 | 20.8% | 15.4% | 31.7% |
同社はソフトウェア開発・販売というビジネスモデルの特性から極めて高い収益性を誇り、営業利益率はFY2024/3に31.8%を記録するなど常に25%から30%超の高い水準を維持しています。売上高に対する販管費の抑制が効率的に行われており、ROEも15%前後と資本効率の高さを示しています。この安定した高い収益性は、業界特化型のプラットフォームビジネスが提供する継続的なライセンス収入とカスタマイズ需要に支えられています。
財務は安全?
貸借対照表の健全性は非常に高く、FY2025/3時点で自己資本比率は90.7%と盤石な水準を確保しています。特筆すべきは有利子負債がゼロという実質無借金経営を維持している点であり、財務的なリスクが極めて低い状態です。蓄積された利益剰余金により純資産はFY2021/3からFY2025/3にかけて約20億円増加しており、強固な財務体質が継続的な成長投資と株主還元を支える原動力となっています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.6億円 | 1.3億円 | -2.6億円 | 10.9億円 |
| FY2022/3 | 7.6億円 | -5,300万円 | -2.6億円 | 7.1億円 |
| FY2023/3 | 10.3億円 | -1.4億円 | -4.2億円 | 8.9億円 |
| FY2024/3 | 13.3億円 | -3.1億円 | -5.7億円 | 10.3億円 |
| FY2025/3 | 11.7億円 | 8,700万円 | -8.4億円 | 12.5億円 |
事業活動によるキャッシュフローは一貫してプラスで推移しており、本業で安定して現金を創出できている高い収益力を証明しています。投資キャッシュフローはソフトウェア開発やシステム投資を反映しつつも比較的少額に収まっており、結果として高いフリーキャッシュフローを継続的に生み出しています。この潤沢な資金は、配当の増加や自己株式の取得といった株主への積極的な還元資金として有効に活用されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.4億円 | 3.7億円 | 29.7% |
| FY2022/3 | 10.9億円 | 3.4億円 | 31.6% |
| FY2023/3 | 14.0億円 | 5.0億円 | 36.2% |
| FY2024/3 | 16.6億円 | 5.2億円 | 31.1% |
| FY2025/3 | 18.0億円 | 5.5億円 | 30.4% |
法人税等の支払額は、税引前当期純利益の増加に伴い年間で約4億円から6億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%から36%の範囲内で安定しており、税務上の大きな変動要因は見当たりません。利益成長に合わせて納税額も適切に増加しており、堅実な経営姿勢が反映されています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 540万円 | 478人 | - |
従業員平均年収は540万円となっており、情報・通信業界の平均水準に準拠した堅実な給与設定です。業績連動型の報酬制度を導入しているため、連結子会社の業績拡大や利益率向上に伴う中長期的な昇給が期待される環境です。
誰がこの会社の株を持ってる?
浮動株比率が高く、株式の流動性が高い反面、株価変動が大きくなりやすい傾向があります。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。
筆頭株主である創業者の常包浩司氏が発行済株式の約36.7%を直接保有しており、極めて強固な支配力を有しています。上位株主には金融機関の信託口が名を連ねていますが、創業者一族および関連株主による安定株主比率が高く、経営方針が迅速に決定されやすい構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
商品情報管理ソフトウェア「eBASE」を中心としたパッケージビジネスを展開しており、特定の業界(食品・日用雑貨等)での高いシェアが収益の柱です。事業リスクとして特定の顧客や業界依存度、競合による類似サービスの台頭が挙げられ、これらへの対応が継続的な成長の鍵となります。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は11.1%にとどまっており、多様性確保に向けた今後の取り組みが課題となります。監査等委員会設置会社として監督機能を強化しており、連結子会社2社を擁する中堅企業として、持続的な企業価値向上を目指す体制を整えています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 55億円 | — | 55億円 | -0.5% |
| FY2024 | 49億円 | — | 52億円 | +6.0% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 18億円 | — | 17億円 | -3.8% |
| FY2024 | 15億円 | — | 17億円 | +11.6% |
| FY2023 | 13億円 | — | 14億円 | +2.6% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な数値目標を掲げた中期経営計画を開示していません。経営目標として「経常利益の持続的成長」を掲げていますが、進行中の2026年3月期は期初に20億円を見込んでいた経常利益を13.5億円へと大幅に下方修正しました。これは前年同期比で25%の減益見通しであり、持続的成長の前提が崩れている状況です。過去の業績予想精度は比較的高かったものの、今期の大きな下方修正は投資家の信頼を損なう可能性があります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)を見ると、eBASEは一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。特にFY2024およびFY2025はTOPIXが大幅に上昇する中で、同社のTSRはそれぞれ104%、80%と伸び悩み、その差が拡大しました。これは、同社の安定成長は評価されつつも、市場全体の成長モメンタムに乗れず、株価が長期的に低迷していることが背景にあると考えられます。足元の業績下方修正も、投資家心理を冷やし、TSRを押し下げる要因となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 129.0万円 | +29.0万円 | 29.0% |
| FY2022 | 79.0万円 | -21.0万円 | -21.0% |
| FY2023 | 96.0万円 | -4.0万円 | -4.0% |
| FY2024 | 104.0万円 | +4.0万円 | 4.0% |
| FY2025 | 80.0万円 | -20.0万円 | -20.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、eBASEのPERは13.8倍と、情報・通信業の平均(約30倍)と比較して割安な水準にあります。PBRも業界平均をやや下回っています。一方、配当利回りは3.33%と業界平均を上回っており、株主還元への意識がうかがえます。信用倍率は2.59倍と比較的落ち着いており、需給バランスは安定しているものの、株価は52週安値圏で推移しており、市場の評価は慎重と言えるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第2四半期決算にて、連結経常利益を従来予想より下方修正し、25%減益の見通しを発表しました。
第3四半期累計の連結経常利益が前年同期比17.5%減となり、成長ペースの鈍化が鮮明となりました。
資本効率の向上と株主還元の強化を目的として、自己株式の取得状況を適時開示しました。
最新ニュース
eBASE まとめ
ひとめ診断
「スーパーの棚の裏側を支配する、商品情報データベースの隠れた巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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