NSW9739
NSW Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが毎日使うスマートフォンアプリや、自動車に搭載されているカーナビの裏側では、実はNSWが開発したソフトウェアが動いているかもしれません。同社は、私たちの生活を便利にする様々なシステムの設計や開発を手掛けるIT企業です。例えば、工場の機械を遠隔で監視したり、ビルの設備を効率的に管理したりするIoT技術も提供しています。普段は目にすることのない「縁の下の力持ち」として、NSWの技術は私たちの安全で快適なデジタル社会を静かに支えているのです。
独立系システムインテグレーターのNSWは、2025年3月期に売上高500.3億円、営業利益61.16億円を記録し、12期連続の増収増益を達成しました。しかし、続く2026年3月期の会社予想では、売上高は510.0億円と増収を維持するものの、営業利益は51.00億円(前期比16.6%減)と減益に転じる見込みです。これは米国の関税影響などを織り込んだもので、過去の堅実な成長から一転して収益性が試される局面に入っています。同社はIoTやAI、デジタルツインといった成長領域に注力しており、この分野での事業拡大が今後の成長の鍵となります。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都渋谷区桜丘町31番11号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 11.7% | 8.5% | - |
| 2022/03期 | 13.8% | 10.0% | - |
| 2023/03期 | 14.5% | 10.6% | - |
| 2024/03期 | 13.6% | 10.1% | 11.7% |
| 2025/03期 | 10.7% | 8.0% | 12.2% |
| 3Q 2026/03期 | 6.8%(累計) | 5.2%(累計) | 9.4% |
収益性は非常に高く安定しており、営業利益率は過去数年間で一貫して10%を超える水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)も概ね10%以上で推移しており、資本を効率的に活用して利益を生み出す体質が定着しています。2025/03期には利益率が12.2%へと向上しており、高付加価値なソリューション提供へのシフトが収益性を下支えしています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 393億円 | — | 27.6億円 | 185.6円 | — |
| 2022/03期 | 435億円 | — | 34.7億円 | 232.9円 | +10.6% |
| 2023/03期 | 462億円 | — | 40.9億円 | 274.5円 | +6.3% |
| 2024/03期 | 503億円 | 58.6億円 | 42.9億円 | 287.8円 | +8.9% |
| 2025/03期 | 500億円 | 61.2億円 | 36.6億円 | 245.8円 | -0.5% |
独立系システムインテグレーターであるNSWは、システム開発やIoT・AI関連の需要を捉え、2021/03期から12期連続で増収増益を達成するなど成長を続けてきました。しかし、直近の2025/03期では売上高が約500億円と前期比で横ばいとなり、2026/03期予想では米国の関税影響や先行投資の負担により減益を見込んでいます。今後もDX需要は堅調であるものの、足元では収益拡大に向けた転換期にあると言えます。 【3Q 2026/03期実績】売上377億円(通期予想比74%)、営業利益36億円(同70%)、純利益24億円(同69%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
システム開発を中核に、組み込みソフトや半導体設計、データセンター運用など多角的な事業セグメントを展開しています。主なリスク要因として、特定顧客への依存度や、激化するIT人材獲得競争、および海外情勢変化に伴うプロジェクト受注への影響が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 520億円 | — | 500億円 | -3.8% |
| 2024期 | 485億円 | — | 503億円 | +3.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 60億円 | — | 61.2億円 | +1.9% |
| 2024期 | 56億円 | — | 58.6億円 | +4.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画「VISION2026」では、最終年度(2026年3月期)の売上高510億円、営業利益51億円を目標としています。2年目(2025年3月期)の実績は売上高500.3億円、営業利益61.16億円と、利益目標は前倒しで達成しました。しかし、最終年度の会社予想は売上高510億円に対し営業利益51億円(前期比16.6%減)と大幅な減益を見込んでおり、計画達成には収益性の改善が急務です。過去の業績予想は比較的精度が高いものの、売上高が期初予想を下回るケースも見られます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
デジタルツインによる施設管理サービス「ZeugMa」の提供を開始しました。
26年3月期第2四半期決算にて、連結経常利益が前年同期比12.5%減となりました。
組織改正および役員を含む大規模な人事異動を実施しました。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は75%を超える盤石な水準を誇っています。有利子負債はゼロの「実質無借金」経営を継続しており、外部環境の変化に対する耐性が非常に強い財務構造です。内部留保の積み増しにより、一株当たり純資産(BPS)も着実に増加しており、長期的かつ安定的な成長に向けた十分な資金基盤を有しています。 【3Q 2026/03期】総資産467億円、純資産366億円、自己資本比率78.3%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.0億円 | ▲5.8億円 | ▲5.2億円 | 14.2億円 |
| 2022/03期 | 37.3億円 | ▲3.4億円 | ▲6.1億円 | 33.9億円 |
| 2023/03期 | 20.0億円 | ▲10.1億円 | ▲8.2億円 | 9.9億円 |
| 2024/03期 | 50.5億円 | ▲87.0億円 | ▲8.9億円 | ▲36.5億円 |
| 2025/03期 | 38.5億円 | 64.1億円 | ▲14.1億円 | 103億円 |
営業キャッシュフローは本業の安定した稼ぎにより常にプラスを維持しており、強固な収益力を示しています。2024/03期には投資キャッシュフローがマイナス約87億円と大幅に拡大しましたが、これは将来の成長に向けた積極的な設備投資や資産取得によるものです。2025/03期には投資資産の売却等により投資CFがプラスに転換し、フリーキャッシュフローが約103億円と大幅な黒字を確保する形となりました。
この会社のガバナンスは?
取締役会における女性役員比率は33.3%と高く、ジェンダーダイバーシティの推進が進んでいます。監査等委員会設置会社として監督機能を強化しており、連結子会社3社を抱える企業グループとして、透明性の高いガバナンス体制の構築に注力しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 631万円 | 2,487人 | - |
平均年収は631万円であり、システムインテグレーター業界の中堅層として安定した水準を維持しています。近年はDX関連需要の高まりにより、技術者の処遇改善や専門性の高い人材への投資が年収を下支えしていると考えられます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、配当を含めてもTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」の状態が続いています。これは、安定的な増収増益を達成してきた一方で、市場の期待を大きく超える成長を示せず、株価の上昇が限定的だったことを示唆しています。特に2025年以降は株価が調整局面に入ったことも影響しています。今後は、現行の中期経営計画の達成と、AI・IoT分野での具体的な成果を通じて、資本市場からの再評価を得られるかが課題となります。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 30円 | 36.5% |
| 2017/03期 | 20円 | 17.5% |
| 2018/03期 | 25円 | 18.0% |
| 2019/03期 | 30円 | 19.5% |
| 2020/03期 | 30円 | 16.8% |
| 2021/03期 | 40円 | 21.6% |
| 2022/03期 | 50円 | 21.5% |
| 2023/03期 | 55円 | 20.0% |
| 2024/03期 | 85円 | 29.5% |
| 2025/03期 | 85円 | 34.6% |
株主優待制度は実施していません。
NSWは配当を株主還元の中核と位置づけており、安定的な利益配分を継続する方針を掲げています。近年の業績向上を背景に配当額を段階的に引き上げており、還元姿勢の強化が顕著です。内部留保とのバランスを考慮しつつ、今後も持続的な配当実施を目指す姿勢です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.3万円 | 22.3万円 | 22.3% |
| 2022期 | 131.2万円 | 31.2万円 | 31.2% |
| 2023期 | 133.1万円 | 33.1万円 | 33.1% |
| 2024期 | 194.4万円 | 94.4万円 | 94.4% |
| 2025期 | 188.0万円 | 88.0万円 | 88.0% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
市場評価を見ると、PER10.3倍、PBR1.03倍と、情報・通信業の業界平均(PER約15倍、PBR約1.5倍)と比較して割安な水準にあります。配当利回りは3.48%と業界平均より高く、株主還元への意識が見られます。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、短期的な需給の緩みを警戒する見方もあります。今後の決算発表で、減益予想を覆すポジティブな材料が出るかが注目されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 42.4億円 | 14.8億円 | 34.8% |
| 2022/03期 | 50.3億円 | 15.6億円 | 31.0% |
| 2023/03期 | 54.4億円 | 13.5億円 | 24.8% |
| 2024/03期 | 59.4億円 | 16.5億円 | 27.8% |
| 2025/03期 | 61.7億円 | 25.1億円 | 40.6% |
法人税等の支払額は税引前利益の推移に概ね連動していますが、年度によって実効税率に変動が見られます。2025/03期には実効税率が40.6%まで上昇しました。これは主に会計上の利益と税務上の課税所得の差異や、一時的な税務処理の影響によるものです。翌期以降は、概ね30%前後という標準的な水準への回帰を予想しています。
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NSW まとめ
「堅実経営の独立系SIerが、IoTとAIを両輪に社会インフラのデジタル化を支える縁の下の実力者」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。