ラクーンホールディングス
RACCOON HOLDINGS,Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
ITと金融の力で、中小企業のビジネスを革新するBtoBプラットフォーマー
ECと金融サービスを融合させ、あらゆる企業が安心して便利に取引できる「ラクーンBtoBネットワーク」を構築し、中小企業のビジネスインフラとなることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが普段利用するおしゃれな雑貨店やカフェ、その店主はどこから商品を仕入れているのでしょうか。実は、その裏側でラクーンホールディングスの「スーパーデリバリー」というサービスが活躍しているかもしれません。このサイトは、全国のメーカーと小売店をつなぐ、事業者専門の巨大なオンライン問屋街のようなものです。他にも、企業間の取引で発生する「後で支払います」という約束(売掛金)を保証するサービスも提供しており、中小企業が安心してビジネスを拡大できる土台を支えています。
FY2025年4月期は売上高61.0億円(前期比5.0%増)、営業利益12.54億円(同121.5%増)とV字回復を達成。主力のEC事業とフィナンシャル事業の連携を強化し、中小企業間の取引を包括的に支援する「ラクーンBtoBネットワーク構想」を推進しています。2025年には投資ファンドから約50億円を調達し、M&Aや広告宣伝投資を積極化することで、非連続な成長を目指すフェーズに入りました。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 4月
- 本社
- 東京都中央区日本橋蛎殻町1-14-14
- 公式
- www.raccoon.ne.jp
社長プロフィール

私たちは「企業活動を効率化し便利にする」という理念のもと、中小企業のインフラとなるサービスを提供しています。ECと金融サービスを連携させた「BtoBネットワーク」を構築することで、あらゆる企業が安心して取引できる世界を実現し、日本経済の活性化に貢献していきます。
この会社のストーリー
現代表の小方功氏が、繊維業界のコンサルティングを行う個人事業として創業。これがラクーンホールディングスの原点となる。
アパレル・雑貨業界の企業間取引(BtoB)をEコマースで実現する、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を立ち上げる。
事業の成長に伴い、東京証券取引所マザーズ市場に上場。初値は公開価格を大幅に上回る3,360,000円を記録した。
企業間決済を代行する「Paid(ペイド)」事業を開始。EC事業で培ったノウハウを活かし、金融(Fintech)領域へと事業を拡大する。
取引先の未払いを防ぐ売掛保証サービス「URIHO(ウリホ)」をスタート。フィナンシャル事業のポートフォリオを強化し、中小企業の経営リスク軽減に貢献する。
事業の多角化に対応するため「株式会社ラクーンホールディングス」へ商号変更し、持株会社体制へ移行する。
コロナ禍におけるEC需要の高まりなどを背景に業績が拡大し、株価が3,320円の上場来高値を記録(株式分割調整後)。
ECと金融サービスを連携させ、企業間取引のインフラを目指す長期ビジョンと中期経営計画を発表。M&Aや事業投資を加速させる。
注目ポイント
2002年からBtoBのECサイト「スーパーデリバリー」を運営。業界のパイオニアとして蓄積したノウハウと取引データを活用し、サービスを拡大し続けています。
Eコマースだけでなく、企業間決済代行「Paid」や売掛保証「URIHO」といった金融サービスも展開。両事業の顧客基盤を相互活用することで、独自の成長サイクルを築いています。
「ラクーンBtoBネットワーク構想」を掲げ、2028年4月期には営業利益23.8億円(2025年4月期比で約2倍)、ROE25%を目指す意欲的な中期経営計画を発表。今後の成長に期待が高まります。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.5円 | 32.5% |
| FY2017/3 | 4.5円 | 30.9% |
| FY2018/3 | 5.2円 | 32.4% |
| FY2019/3 | 6円 | 28.5% |
| FY2020/3 | 6.5円 | 27.4% |
| FY2021/3 | 17円 | 46.2% |
| FY2022/3 | 20円 | 125.2% |
| FY2023/3 | 18円 | 59.5% |
| FY2024/3 | 14円 | 92.4% |
| FY2025/3 | 22円 | 55.5% |
| 権利確定月 | 4月・10月 |
配当方針として、安定的な配当の継続と業績に応じた利益還元を重視しています。特に中長期的な成長投資と株主への積極的な還元を両立させるため、配当性向を意識した決定を行っています。株主優待制度と組み合わせることで、トータルでの投資利回り向上を図る設計となっています。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高はBtoB電子商取引サイト「スーパーデリバリー」の堅調な拡大により、5期連続の増収を達成しました。FY2025/3には営業利益が約12.5億円まで回復し、成長に向けた投資と利益創出の両立が進んでいます。2026年3月期の予想では、売上高67.4億円、営業利益14.1億円と、さらなる業容拡大を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 13.4% | 4.8% | 17.6% |
| FY2017/3 | 13.4% | 4.6% | 17.8% |
| FY2018/3 | 13.2% | 4.7% | 17.2% |
| FY2019/3 | 14.1% | 4.3% | 18.4% |
| FY2020/3 | 11.3% | 3.3% | 20.3% |
| FY2021/3 | 15.0% | 6.4% | 27.4% |
| FY2022/3 | 6.6% | 2.5% | 23.5% |
| FY2023/3 | 12.3% | 4.4% | 22.4% |
| FY2024/3 | 6.6% | 2.1% | 9.7% |
| FY2025/3 | 18.2% | 5.2% | 20.6% |
営業利益率はFY2024/3に一時的な投資負担等で9.7%まで低下しましたが、直近のFY2025/3には20.6%へと大幅に改善しました。ROEも18.2%と高い水準を回復しており、資本効率を意識した経営が奏功しています。今後も「ラクーンBtoBネットワーク構想」の推進により、高収益体質の維持と成長を目指しています。
財務は安全?
総資産は年々積み上がり、FY2025/3には約162億円に達しています。有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、高い財務の安全性を維持しています。自己資本比率は27.3%ですが、これは成長投資を積極的に行っている結果であり、強固な財務基盤に基づいた安定的な事業運営が行われています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 4.0億円 | -1.0億円 | -8,100万円 | 3.0億円 |
| FY2017/3 | 4.7億円 | -1.5億円 | -1.8億円 | 3.2億円 |
| FY2018/3 | 3.7億円 | -9,700万円 | -1.1億円 | 2.8億円 |
| FY2019/3 | -5.7億円 | -16.8億円 | 24.2億円 | -22.5億円 |
| FY2020/3 | 17.7億円 | -4.3億円 | 29.7億円 | 13.4億円 |
| FY2021/3 | 1.8億円 | -4,300万円 | -19.7億円 | 1.4億円 |
| FY2022/3 | 18.6億円 | -2.0億円 | -11.3億円 | 16.6億円 |
| FY2023/3 | 11.2億円 | -1.6億円 | -8.6億円 | 9.6億円 |
| FY2024/3 | 6.6億円 | -5.2億円 | -9.5億円 | 1.4億円 |
| FY2025/3 | 10.5億円 | -3.4億円 | -9.9億円 | 7.0億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローはシステム開発や成長投資のための支出が中心で、将来の成長に向けた規律ある投資が行われています。FCF(フリーキャッシュフロー)も黒字を継続しており、創出したキャッシュを配当や自己株式の消却など株主還元に充てる好循環が形成されています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.7億円 | 1.3億円 | 34.9% |
| FY2017/3 | 4.1億円 | 1.6億円 | 38.4% |
| FY2018/3 | 4.3億円 | 1.5億円 | 34.6% |
| FY2019/3 | 5.5億円 | 1.7億円 | 30.5% |
| FY2020/3 | 7.1億円 | 2.6億円 | 36.3% |
| FY2021/3 | 12.2億円 | 4.2億円 | 34.2% |
| FY2022/3 | 11.3億円 | 7.8億円 | 68.8% |
| FY2023/3 | 12.3億円 | 5.6億円 | 45.5% |
| FY2024/3 | 5.3億円 | 2.1億円 | 39.3% |
| FY2025/3 | 14.0億円 | 5.6億円 | 40.2% |
法人税等の支払いは、連結業績に連動して変動しています。FY2022/3などは税効果会計の影響等により実効税率が高まっていますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。将来の業績見通しに基づく納税予測も適切に組み込まれており、安定的な税務処理が行われています。
会社の公式開示情報
EDINETを通じて公開されている資料では、BtoBネットワーク構想を柱としたEC事業とフィナンシャル事業の二軸経営が強調されています。特に、売掛保証サービス「Paid」や「URIHO」の成長が収益の安定性に寄与しており、M&Aや戦略的提携による事業領域の拡大が重要な経営リスク・成長要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 61億円 | — | 61億円 | +0.0% |
| FY2024 | 55億円 | 58億円 | 58億円 | +5.6% |
| FY2022 | 53億円 | — | 48億円 | -9.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 13億円 | — | 13億円 | +0.3% |
| FY2024 | 13億円 | 6億円 | 6億円 | -56.5% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025年6月に新たな中期経営計画(FY2026-FY2028)を発表し、最終年度に売上高92.6億円、営業利益23.8億円という高い目標を掲げています。これは「ラクーンBtoBネットワーク構想」を本格化させ、EC事業とフィナンシャル事業の顧客基盤を相互活用することで成長を加速させる戦略です。過去の中計は未達に終わりましたが、FY2024を底とした業績回復と、M&Aも視野に入れた積極的な投資姿勢が今後の計画達成の鍵となります。
株の売買状況と今後の予定
PER、PBRともに情報・通信業の平均と比較してやや割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.38%と業界平均を大きく上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。信用倍率は1.59倍と比較的均衡しており、需給面での大きな偏りはありませんが、今後の業績回復期待で信用買い残が増加傾向にある点には注意が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年4月期から2028年4月期を対象とした新たな中期経営計画を策定。
アドバンテッジパートナーズと提携し、50億円の資金調達を実施。
第3四半期累計で経常利益が前年同期比20.1%増となる好調な業績を発表。
最新ニュース
ラクーンホールディングス まとめ
ひとめ診断
「『中小企業の商いを、丸ごとDX』。BtoBのECと金融を両輪で回す黒子企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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