3031プライム

ラクーンホールディングス

RACCOON HOLDINGS,Inc.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE18.2%
BPS217.4円
自己資本比率27.3%
FY2025/3 有報データ

ITと金融の力で、中小企業のビジネスを革新するBtoBプラットフォーマー

ECと金融サービスを融合させ、あらゆる企業が安心して便利に取引できる「ラクーンBtoBネットワーク」を構築し、中小企業のビジネスインフラとなることを目指します。

この会社ってなに?

あなたが普段利用するおしゃれな雑貨店やカフェ、その店主はどこから商品を仕入れているのでしょうか。実は、その裏側でラクーンホールディングスの「スーパーデリバリー」というサービスが活躍しているかもしれません。このサイトは、全国のメーカーと小売店をつなぐ、事業者専門の巨大なオンライン問屋街のようなものです。他にも、企業間の取引で発生する「後で支払います」という約束(売掛金)を保証するサービスも提供しており、中小企業が安心してビジネスを拡大できる土台を支えています。

FY2025年4月期は売上高61.0億円(前期比5.0%増)、営業利益12.54億円(同121.5%増)とV字回復を達成。主力のEC事業とフィナンシャル事業の連携を強化し、中小企業間の取引を包括的に支援する「ラクーンBtoBネットワーク構想」を推進しています。2025年には投資ファンドから約50億円を調達し、M&Aや広告宣伝投資を積極化することで、非連続な成長を目指すフェーズに入りました。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
4月
本社
東京都中央区日本橋蛎殻町1-14-14
公式
www.raccoon.ne.jp

社長プロフィール

小方 功
小方 功
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは「企業活動を効率化し便利にする」という理念のもと、中小企業のインフラとなるサービスを提供しています。ECと金融サービスを連携させた「BtoBネットワーク」を構築することで、あらゆる企業が安心して取引できる世界を実現し、日本経済の活性化に貢献していきます。

この会社のストーリー

1995
創業

現代表の小方功氏が、繊維業界のコンサルティングを行う個人事業として創業。これがラクーンホールディングスの原点となる。

2002
「スーパーデリバリー」開始

アパレル・雑貨業界の企業間取引(BtoB)をEコマースで実現する、卸・仕入れサイト「スーパーデリバリー」を立ち上げる。

2006
東証マザーズ上場

事業の成長に伴い、東京証券取引所マザーズ市場に上場。初値は公開価格を大幅に上回る3,360,000円を記録した。

2010
フィナンシャル事業への進出

企業間決済を代行する「Paid(ペイド)」事業を開始。EC事業で培ったノウハウを活かし、金融(Fintech)領域へと事業を拡大する。

2012
売掛保証サービス「URIHO」開始

取引先の未払いを防ぐ売掛保証サービス「URIHO(ウリホ)」をスタート。フィナンシャル事業のポートフォリオを強化し、中小企業の経営リスク軽減に貢献する。

2018
ホールディングス体制へ移行

事業の多角化に対応するため「株式会社ラクーンホールディングス」へ商号変更し、持株会社体制へ移行する。

2021
株価が上場来高値を更新

コロナ禍におけるEC需要の高まりなどを背景に業績が拡大し、株価が3,320円の上場来高値を記録(株式分割調整後)。

2025
「ラクーンBtoBネットワーク構想」を発表

ECと金融サービスを連携させ、企業間取引のインフラを目指す長期ビジョンと中期経営計画を発表。M&Aや事業投資を加速させる。

注目ポイント

BtoB取引のパイオニア

2002年からBtoBのECサイト「スーパーデリバリー」を運営。業界のパイオニアとして蓄積したノウハウと取引データを活用し、サービスを拡大し続けています。

ECと金融のシナジー

Eコマースだけでなく、企業間決済代行「Paid」や売掛保証「URIHO」といった金融サービスも展開。両事業の顧客基盤を相互活用することで、独自の成長サイクルを築いています。

高成長を目指す中期経営計画

「ラクーンBtoBネットワーク構想」を掲げ、2028年4月期には営業利益23.8億円(2025年4月期比で約2倍)、ROE25%を目指す意欲的な中期経営計画を発表。今後の成長に期待が高まります。

サービスの実績は?

5.0%
売上高成長率
FY2025実績
+5.0% YoY
121.5%
営業利益成長率
FY2025実績
+121.5% YoY
22
1株当たり配当金
FY2025実績
+57.1% YoY
6,161万円
従業員一人当たり売上高
FY2025実績ベース
1,266万円
従業員一人当たり営業利益
FY2025実績ベース

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 22円
安全性
注意
自己資本比率 27.3%
稼ぐ力
高い
ROE 18.2%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
22
方針: 配当性向を基準としつつ安定配当を維持
1株配当配当性向
FY2016/34.532.5%
FY2017/34.530.9%
FY2018/35.232.4%
FY2019/3628.5%
FY2020/36.527.4%
FY2021/31746.2%
FY2022/320125.2%
FY2023/31859.5%
FY2024/31492.4%
FY2025/32255.5%
1期連続増配
株主優待
あり
権利確定月4月・10月

配当方針として、安定的な配当の継続と業績に応じた利益還元を重視しています。特に中長期的な成長投資と株主への積極的な還元を両立させるため、配当性向を意識した決定を行っています。株主優待制度と組み合わせることで、トータルでの投資利回り向上を図る設計となっています。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE上回る
この会社
18.2%
業界平均
11.1%
営業利益率下回る
この会社
20.6%
業界平均
28.5%
自己資本比率下回る
この会社
27.3%
業界平均
55.3%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/347.9億円
FY2023/353.2億円
FY2024/358.1億円
FY2025/361.0億円
営業利益
FY2022/311.3億円
FY2023/311.9億円
FY2024/35.7億円
FY2025/312.5億円

売上高はBtoB電子商取引サイト「スーパーデリバリー」の堅調な拡大により、5期連続の増収を達成しました。FY2025/3には営業利益が約12.5億円まで回復し、成長に向けた投資と利益創出の両立が進んでいます。2026年3月期の予想では、売上高67.4億円、営業利益14.1億円と、さらなる業容拡大を見込んでいます

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
18.2%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
20.6%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2016/313.4%4.8%17.6%
FY2017/313.4%4.6%17.8%
FY2018/313.2%4.7%17.2%
FY2019/314.1%4.3%18.4%
FY2020/311.3%3.3%20.3%
FY2021/315.0%6.4%27.4%
FY2022/36.6%2.5%23.5%
FY2023/312.3%4.4%22.4%
FY2024/36.6%2.1%9.7%
FY2025/318.2%5.2%20.6%

営業利益率はFY2024/3に一時的な投資負担等で9.7%まで低下しましたが、直近のFY2025/3には20.6%へと大幅に改善しました。ROEも18.2%と高い水準を回復しており、資本効率を意識した経営が奏功しています。今後も「ラクーンBtoBネットワーク構想」の推進により、高収益体質の維持と成長を目指しています。

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率27.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
45.8億円

総資産は年々積み上がり、FY2025/3には約162億円に達しています。有利子負債はゼロの実質無借金経営を継続しており、高い財務の安全性を維持しています。自己資本比率は27.3%ですが、これは成長投資を積極的に行っている結果であり、強固な財務基盤に基づいた安定的な事業運営が行われています。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+10.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-3.4億円
投資CF
借入・返済など
-9.9億円
財務CF
手元に残ったお金
+7.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2016/34.0億円-1.0億円-8,100万円3.0億円
FY2017/34.7億円-1.5億円-1.8億円3.2億円
FY2018/33.7億円-9,700万円-1.1億円2.8億円
FY2019/3-5.7億円-16.8億円24.2億円-22.5億円
FY2020/317.7億円-4.3億円29.7億円13.4億円
FY2021/31.8億円-4,300万円-19.7億円1.4億円
FY2022/318.6億円-2.0億円-11.3億円16.6億円
FY2023/311.2億円-1.6億円-8.6億円9.6億円
FY2024/36.6億円-5.2億円-9.5億円1.4億円
FY2025/310.5億円-3.4億円-9.9億円7.0億円

営業キャッシュフローは本業の好調さを反映し、安定してプラスを維持しています。投資キャッシュフローはシステム開発や成長投資のための支出が中心で、将来の成長に向けた規律ある投資が行われています。FCF(フリーキャッシュフロー)も黒字を継続しており、創出したキャッシュを配当や自己株式の消却など株主還元に充てる好循環が形成されています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2016/33.7億円1.3億円34.9%
FY2017/34.1億円1.6億円38.4%
FY2018/34.3億円1.5億円34.6%
FY2019/35.5億円1.7億円30.5%
FY2020/37.1億円2.6億円36.3%
FY2021/312.2億円4.2億円34.2%
FY2022/311.3億円7.8億円68.8%
FY2023/312.3億円5.6億円45.5%
FY2024/35.3億円2.1億円39.3%
FY2025/314.0億円5.6億円40.2%

法人税等の支払いは、連結業績に連動して変動しています。FY2022/3などは税効果会計の影響等により実効税率が高まっていますが、概ね法定実効税率に近い水準で推移しています。将来の業績見通しに基づく納税予測も適切に組み込まれており、安定的な税務処理が行われています。

会社の公式開示情報

EDINETを通じて公開されている資料では、BtoBネットワーク構想を柱としたEC事業とフィナンシャル事業の二軸経営が強調されています。特に、売掛保証サービス「Paid」や「URIHO」の成長が収益の安定性に寄与しており、M&Aや戦略的提携による事業領域の拡大が重要な経営リスク・成長要因として開示されています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
FY2024の業績不振で旧中計は未達だが、FY2025のV字回復と新中計の意欲的な目標を評価。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

中期経営計画
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 92.6億円 やや遅れ (61.0億円)
65.9%
営業利益: 目標 23.8億円 やや遅れ (12.54億円)
52.7%
営業利益率: 目標 25.7% 順調 (20.5%)
79.8%
ROE: 目標 25.0% 順調 (20.7%)
82.8%
(旧)中期経営計画
FY2023〜FY2025
売上高: 目標 68億円 未達 (61.0億円)
89.7%
営業利益: 目標 18億円 未達 (12.54億円)
69.7%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202561億円61億円+0.0%
FY202455億円58億円58億円+5.6%
FY202253億円48億円-9.6%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202513億円13億円+0.3%
FY202413億円6億円6億円-56.5%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2025年6月に新たな中期経営計画(FY2026-FY2028)を発表し、最終年度に売上高92.6億円、営業利益23.8億円という高い目標を掲げています。これは「ラクーンBtoBネットワーク構想」を本格化させ、EC事業とフィナンシャル事業の顧客基盤を相互活用することで成長を加速させる戦略です。過去の中計は未達に終わりましたが、FY2024を底とした業績回復と、M&Aも視野に入れた積極的な投資姿勢が今後の計画達成の鍵となります。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残695,800株
売り残437,800株
信用倍率1.59倍
2026年3月19日時点
今後の予定
2027年4月期 第1四半期決算発表2026年6月中旬(予定)
定時株主総会2026年7月下旬(予定)

PER、PBRともに情報・通信業の平均と比較してやや割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.38%と業界平均を大きく上回っており、株価の下支え要因となる可能性があります。信用倍率は1.59倍と比較的均衡しており、需給面での大きな偏りはありませんが、今後の業績回復期待で信用買い残が増加傾向にある点には注意が必要です。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +12.5%
メディア数
22
日経電子版, 株探, PR TIMES, みんかぶ
業界内ランキング
上位 32%
情報・通信業 500社中 160位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績40%
BtoB戦略30%
経営・ガバナンス20%
その他10%

最近の出来事

2025年6月中期経営計画

2026年4月期から2028年4月期を対象とした新たな中期経営計画を策定。

2025年11月資本提携

アドバンテッジパートナーズと提携し、50億円の資金調達を実施。

2026年2月増収増益

第3四半期累計で経常利益が前年同期比20.1%増となる好調な業績を発表。

ラクーンホールディングス まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
少なめ
1株 22円
安全性
注意
自己資本比率 27.3%
稼ぐ力
高い
ROE 18.2%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「『中小企業の商いを、丸ごとDX』。BtoBのECと金融を両輪で回す黒子企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU