オプティム3694
OPTiM CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが会社から支給されたスマートフォンやパソコンを使うとき、そのセキュリティ管理や遠隔サポートの裏側で、オプティムの「OPTiM Biz」という技術が動いているかもしれません。このサービスは、国内市場で15年連続シェアNo.1を誇り、多くの企業が社員の端末を安全に管理するために利用しています。また、最近スーパーなどで見かける「スマート米」は、オプティムがAIやドローンを駆使したスマート農業技術で、農薬の使用を減らして栽培したお米です。その他にも、病院の業務を効率化するAIサービスや、建設現場の安全管理を支援する技術など、普段は目に見えない様々な場面で、オプティムの技術が私たちの生活を支えています。
オプティムはAI・IoT技術を核に、法人向け端末管理サービス「OPTiM Biz」と各産業のDXを支援する「X-Tech」事業を展開しています。2025期(2025年3月期)は売上高105.8億円、営業利益19.54億円と堅調に推移しました。しかし、2026期(2026年3月期)は売上高116.4億円と増収を見込む一方、先行投資のため営業利益は15.70億円へと減益を計画しており、投資フェーズへの移行が株価の重しとなっています。安定収益源である「OPTiM Biz」を基盤に、農業や医療といった成長分野でいかに投資を回収し収益を拡大できるかが今後の焦点です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区海岸1丁目2番20号 汐留ビルディング21F
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 28.4% | 19.8% | - |
| 2022/03期 | 19.7% | 13.8% | - |
| 2023/03期 | 16.8% | 12.3% | - |
| 2024/03期 | 17.3% | 13.2% | 18.9% |
| 2025/03期 | 14.9% | 11.4% | 18.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.8%(累計) | 5.0%(累計) | 16.2% |
同社の収益性は非常に高く、営業利益率は安定して18%〜24%の高水準を維持しています。ROE(自己資本利益率)は2021/03期の28.4%から徐々に低下傾向にありますが、これは積極的な先行投資を行っているためであり、効率的な経営体制が維持されている証左と言えます。高い技術力を背景にした付加価値の高いサービス提供が、この強固な収益性の源泉となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 75.2億円 | — | 12.4億円 | 22.5円 | - |
| 2022/03期 | 83.1億円 | — | 9.4億円 | 17.1円 | +10.5% |
| 2023/03期 | 92.8億円 | — | 9.6億円 | 17.5円 | +11.6% |
| 2024/03期 | 102億円 | 19.4億円 | 11.7億円 | 21.3円 | +10.4% |
| 2025/03期 | 106億円 | 19.5億円 | 11.8億円 | 21.4円 | +3.3% |
オプティムの業績は、主力であるAI・IoTプラットフォームサービスが順調に推移し、5期連続の増収を達成しました。特に、建設や農業などのX-Techサービス領域でのDX推進が成長を牽引しており、売上高は2021/03期の約75億円から2025/03期には約106億円へと着実に拡大しています。2026/03期も増収が予想されており、ストック型ビジネスの拡大による中長期的な成長基盤が確立されています。 【3Q 2026/03期実績】売上82億円(前年同期比20.2%)、営業利益13億円、純利益6.0億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱として「OPTiM Biz」や「OPTiM Cloud IoT OS」を展開し、アグリテック等のX-Tech分野へ多角化しています。AI技術の急速な進化や競合とのシェア争いが事業リスクとして開示されており、技術トレンドへの適応が持続的な成長の鍵です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 113億円 | — | 106億円 | -6.4% |
| 2024期 | 102億円 | — | 102億円 | +0.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 20億円 | — | 20億円 | +0.2% |
| 2024期 | 19億円 | — | 19億円 | +0.1% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は明確な中期経営計画を開示していませんが、毎期の業績予想が実質的な目標となります。2025期は売上高が期初予想を6.4%下回る未達となった一方、営業利益はほぼ計画通りに着地しました。しかし、2026期はAI関連の大幅な投資を計画しており、前期比で減益となる見通しです。売上成長の勢いが鈍化する中で投資フェーズに入るため、計画達成のハードルは上がっており、投資家としては慎重な見方が求められます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
OPTiM AI ホスピタル ver.3.0の提供を開始し、医療DX領域での競争力を強化。
26年3月期第3四半期累計営業利益が前年同期比21.9%増の13.3億円となり業績の堅調さが評価された。
セントラルメディエンスと医療業界におけるDX・AIサービス開発で資本業務提携を締結。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて良好であり、自己資本比率は76.0%という高い安全性を誇っています。2025/03期末時点では有利子負債がゼロであり、潤沢な現預金と自己資本によって無借金経営を実現しています。強固なバランスシートは、将来的な成長投資や予期せぬ市場変化に対する高い耐性を示しており、株主資本の積み上がりも順調です。 【3Q 2026/03期】総資産128億円、純資産92億円、自己資本比率71.0%、有利子負債20億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 13.2億円 | 11.5億円 | 100万円 | 1.7億円 |
| 2022/03期 | 7.0億円 | 16.7億円 | 4.9億円 | 9.7億円 |
| 2023/03期 | 23.1億円 | 16.5億円 | 2.0億円 | 6.6億円 |
| 2024/03期 | 19.6億円 | 15.0億円 | 100万円 | 4.6億円 |
| 2025/03期 | 21.1億円 | 19.7億円 | 3.1億円 | 1.4億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による稼ぐ力は強固です。一方で、将来の成長に向けたソフトウェア開発や技術基盤への投資を継続しているため、投資キャッシュフローは常に大きなマイナスとなっています。フリーキャッシュフローは変動があるものの、積極的な成長投資を行いながらもプラスを確保できる体質を備えています。
この会社のガバナンスは?
現時点では女性役員は0名となっており、多様性の確保が今後のガバナンスにおける主要な検討課題です。監査体制については監査報酬2,700万円を投じて外部監査を行っており、企業規模に応じた基本的な監督機能は確保されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 606万円 | 403人 | - |
従業員平均年収は606万円となっており、情報・通信業界の平均水準と照らし合わせると標準的です。近年はAIやIoTを活用したDXサービスへ注力しており、専門性の高いエンジニアなどの人材確保が今後の報酬水準を左右する重要な要素となります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、初年度の2021期を除き、一貫してTOPIXを大幅に下回っています(アンダーパフォーム)。これは、同社が成長投資を優先して配当を出さない無配方針であることに加え、AI関連銘柄への過度な期待が剥落した後の株価の長期低迷が主な要因です。特に、2024期以降はTOPIXが大きく上昇する中で株価が伸び悩み、その差が顕著になっています。株主還元の強化や、投資フェーズの先にある具体的な成長ストーリーを市場に示せない限り、TSRの改善は難しい状況が続く可能性があります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は現在、成長投資を最優先としており、無配を継続して内部留保の最大化を図っています。株主還元については配当よりも株主優待制度の活用を重視しており、自社事業であるアグリテックサービスの普及も兼ねた独自性のある還元を行っています。中長期的には企業価値の向上による株価上昇を目指す方針であり、現時点ではキャッシュを成長事業に集中させる配当方針を採っています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 148.4万円 | 48.4万円 | 48.4% |
| 2022期 | 51.2万円 | 48.8万円 | -48.8% |
| 2023期 | 46.3万円 | 53.7万円 | -53.7% |
| 2024期 | 51.7万円 | 48.3万円 | -48.3% |
| 2025期 | 32.5万円 | 67.5万円 | -67.5% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER・PBRともに情報・通信業の平均をやや下回っており、市場からは割安とも成長鈍化とも評価されうる水準です。信用倍率は2.55倍と買い残が優勢で、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多いものの、需給面では将来的な売り圧力となる可能性があります。同社は成長投資を優先するため無配方針を継続しており、インカムゲインを狙う投資家には不向きな銘柄です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.0億円 | 7.6億円 | 38.1% |
| 2022/03期 | 14.9億円 | 5.4億円 | 36.5% |
| 2023/03期 | 16.4億円 | 6.7億円 | 41.1% |
| 2024/03期 | 18.4億円 | 6.7億円 | 36.5% |
| 2025/03期 | 18.6億円 | 6.8億円 | 36.7% |
法人税等の支払額は、税引前利益の推移に応じて安定的に推移しています。実効税率は概ね36%〜41%の範囲内で推移しており、日本の標準的な法人税率に準じた納税が行われています。特別な繰延税金資産や税額控除の影響を大きく受けることなく、利益に応じた妥当な納税水準を維持しています。
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オプティム まとめ
「『スマホ管理』の技術をAIで磨き上げ、農業から医療まであらゆる産業のDXに挑む佐賀発の技術者集団」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。