gumi
gumi Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
モバイルゲームとWeb3の二刀流で世界に挑む、V字回復の改革者
ブロックチェーン技術を活用し、ゲームやメタバース領域で新たなエンターテインメント体験を創造し、Web3時代のリーディングカンパニーとなること。
この会社ってなに?
あなたが普段、通勤中や休憩時間にスマートフォンで楽しんでいるゲーム、その中にはgumiが開発したものがあるかもしれません。同社は「ブレイブ フロンティア」などのヒット作で知られるゲーム会社です。ただゲームを作るだけでなく、最近ではゲームで手に入れたアイテムやキャラクターが、現実のお金のように価値を持つ「ブロックチェーンゲーム」という新しい世界にも挑戦しています。あなたが将来、ゲームで遊びながらお小遣いを稼ぐような体験をするとしたら、その裏側でgumiのような会社が技術を支えているかもしれません。
FY2024は売上高120.7億円、営業利益-50.40億円と巨額の赤字を計上しましたが、翌FY2025には売上高89.4億円と減収ながらも営業利益3.70億円の黒字転換を予想しています。このV字回復は、保有資産の売却や事業構造改革によるものが大きく、本業のゲーム事業の収益性は依然として課題です。SBIホールディングスを筆頭株主に迎え、モバイルオンラインゲーム事業に加え、ブロックチェーンやメタバース関連のWeb3事業への投資を加速しており、その成否が今後の株価を左右するでしょう。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 4月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿4-34-7 住友不動産西新宿ビル5号館3階
- 公式
- gu3.co.jp
社長プロフィール

「Wow the World! すべての人々に感動を」というMissionの下、モバイルゲームで培った安定収益基盤を活かし、Web3やメタバースといった未来の領域へ果敢に挑戦しています。安定と成長の二軸で、世界中の人々に新しい感動体験を届けることを目指します。
この会社のストーリー
國光宏尚氏がモバイル端末向けSNS開発会社として創業。ここから世界に向けた挑戦が始まった。
主力ゲーム「ブレイブ フロンティア」が世界的なヒットを記録。その勢いを背景に、同年12月に東京証券取引所市場第一部に上場を果たした。
上場からわずか3ヶ月で業績予想を大幅に下方修正。主力ゲームの失速や新作の不振が重なり、市場の信頼を大きく損なう試練の時期を迎えた。
モバイルゲーム事業の浮き沈みを経験する中、次世代の柱を築くべくブロックチェーン技術やXR領域への投資を開始。未来への布石を打った。
創業者の國光氏に代わり、川本寛之氏が新社長に就任。新たなリーダーシップの下で、経営の立て直しが本格化する。
大規模な事業構造改革を断行し、コスト削減と資産効率化を推進。前期の巨額赤字から一転、大幅な黒字転換を達成し、市場を驚かせた。
ゲーム事業を安定収益源としつつ、ブロックチェーンやメタバース関連企業への投資・提携を加速。単なるゲーム会社から「Web3投資・開発企業」へと変貌を遂げつつある。
注目ポイント
かつては業績不振に苦しんだが、大胆な構造改革を断行。前期の巨額赤字から一転、大幅な黒字転換を達成し、力強い再生力を見せつけている。
モバイルゲーム事業で安定収益を確保しつつ、ブロックチェーンやメタバースといった次世代領域へ積極的に投資。未来の成長エンジンを育てる先見性が魅力だ。
株主優待として、抽選でビットコイン(BTC)やリップル(XRP)といった暗号資産を贈呈。Web3事業を手がける同社ならではの、先進的で夢のある優待制度も注目ポイント。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2017/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2018/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2019/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2020/3 | 2.9円 | 8.6% |
| FY2021/3 | 2.9円 | 8.2% |
| FY2022/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2023/3 | 5円 | 36.2% |
| FY2024/3 | 0円 | 0.0% |
| FY2025/3 | 0円 | 0.0% |
| 必要株数 | 500株以上(約1.6万円) |
| 金額相当 | 1万円相当〜10万円相当 |
| 権利確定月 | 4月 |
当社の配当方針は、業績連動を原則としており、赤字計上や財務の安定化を優先する局面では無配を選択する傾向が強く見られます。安定的な配当実施よりも、成長事業への投資資金の確保を優先するスタンスを維持しています。現状では配当よりも株主優待を通じた還元に比重が置かれており、長期的な配当再開の確約はなされていない状況です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
当社の業績は、主力であるモバイルオンラインゲーム事業の新作タイトルによる変動が激しく、過去5年間で赤字と黒字を繰り返す不安定な推移を見せています。FY2024/3には営業損益が約50.4億円の赤字を計上しましたが、FY2025/3には構造改革の断行により営業黒字への転換を果たしました。2026/3期予想では、さらなる収益改善を見込み約15.1億円の営業利益を目標に掲げています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -26.4% | -17.7% | -10.4% |
| FY2017/3 | 10.7% | 7.0% | 6.4% |
| FY2018/3 | 3.9% | 2.4% | 3.7% |
| FY2019/3 | -12.5% | -8.0% | -6.7% |
| FY2020/3 | 11.6% | 8.8% | 11.2% |
| FY2021/3 | 10.7% | 7.3% | 8.1% |
| FY2022/3 | -62.2% | -34.2% | -11.9% |
| FY2023/3 | 2.4% | 1.7% | 2.8% |
| FY2024/3 | -48.5% | -30.7% | -41.8% |
| FY2025/3 | 11.5% | 8.6% | 4.1% |
収益性指標は、ゲームタイトルの開発コストやマーケティング費用の影響を強く受け、FY2022/3やFY2024/3には営業利益率が大幅なマイナスを記録するなど極めて厳しい局面もありました。構造改革が寄与したFY2025/3にはROEが11.5%まで回復し、ようやく収益の健全化に向けた端緒についています。安定した利益体質を構築するためには、ヒット作の継続的な輩出とコスト管理の徹底が不可欠です。
財務は安全?
財務基盤については、過去の赤字計上により純資産が変動する局面はありましたが、自己資本比率はFY2025/3時点で約69.9%を維持しており、比較的高い水準を確保しています。有利子負債については、外部からの資金調達を機動的に行いながらも、現時点では実質無借金経営を継続しており、財務の安全性は一定程度保たれています。今後は事業投資の効率化を図りつつ、強固な資本構成を維持できるかが焦点となります。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -29.9億円 | -13.8億円 | -18.0億円 | -43.7億円 |
| FY2017/3 | 4.0億円 | -4.3億円 | -4,600万円 | -3,300万円 |
| FY2018/3 | 13.1億円 | -25.6億円 | 27.8億円 | -12.6億円 |
| FY2019/3 | -11.7億円 | -22.6億円 | 4.0億円 | -34.3億円 |
| FY2020/3 | 26.6億円 | -36.1億円 | -30.4億円 | -9.5億円 |
| FY2021/3 | 28.1億円 | -21.6億円 | 19.2億円 | 6.5億円 |
| FY2022/3 | -24.7億円 | 4.0億円 | -2.5億円 | -20.8億円 |
| FY2023/3 | -1.7億円 | -23.5億円 | 67.1億円 | -25.2億円 |
| FY2024/3 | -51.5億円 | 1.5億円 | -9.0億円 | -50.0億円 |
| FY2025/3 | -8.8億円 | -16.6億円 | 37.7億円 | -25.4億円 |
営業キャッシュフローは、ゲームのヒットによる一時的な流入を除き、開発先行型のビジネスモデルゆえに営業赤字に伴うマイナスが恒常化している状況です。投資CFについても、新規タイトル開発やweb3事業への積極投資を行っているため、フリーキャッシュフローは断続的にマイナスとなっています。不足する資金は財務CFにおける第三者割当増資等で補填しており、資金調達に依存したキャッシュフロー構造からの脱却が急務です。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | -22.6億円 | 0円 | - |
| FY2017/3 | 17.3億円 | 3.5億円 | 20.2% |
| FY2018/3 | 9.6億円 | 4.1億円 | 42.6% |
| FY2019/3 | -18.6億円 | 0円 | - |
| FY2020/3 | 21.2億円 | 3.7億円 | 17.3% |
| FY2021/3 | 60.7億円 | 42.4億円 | 69.8% |
| FY2022/3 | -38.9億円 | 0円 | - |
| FY2023/3 | -1,900万円 | 0円 | - |
| FY2024/3 | -45.1億円 | 0円 | - |
| FY2025/3 | 21.0億円 | 4,000万円 | 1.9% |
税引前利益が赤字となる年度が多く、繰越欠損金の存在や税効果会計の適用により、法人税等の実質的な負担がほぼ発生しない年が続いています。FY2021/3は利益が大きく黒字化したため高額な納税が発生しましたが、以降の赤字期には免除されています。FY2025/3は黒字転換したものの、過去の赤字分を活用することで税負担を低く抑えています。
会社の公式開示情報
モバイルオンラインゲーム事業とブロックチェーン等事業の二本柱で展開していますが、主力のゲーム事業の赤字体質と、構造改革費用や資産売却益が業績を大きく左右する構造が有価証券報告書等で確認されます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 4億円 | — | — | 進行中 |
| FY2024 | 非開示 | — | -50億円 | 大幅未達 |
| FY2023 | 非開示 | — | 4億円 | N/A |
| FY2022 | 非開示 | — | -23億円 | 大幅未達 |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在、同社は明確な中期経営計画を開示しておらず、単年度の業績予想を公表するに留まっています。FY2024は巨額の営業赤字となりましたが、FY2025は構造改革と資産売却によりV字回復を見込んでいます。しかし、過去の業績は極めて不安定で、計画の前提となるゲーム事業のヒットに大きく左右されるため、業績予想の信頼性は低いと評価せざるを得ません。投資家としては、短期的な利益目標の達成度よりも、Web3事業の具体的な進捗を注視する必要があります。
株の売買状況と今後の予定
PER5.5倍、PBR0.98倍と、情報・通信業の業界平均と比較して株価は大幅に割安な水準です。これは、過去の度重なる業績悪化や将来の収益の不確実性が株価に織り込まれているためと考えられます。信用倍率は3.50倍と買い残が多く、将来の株価下落圧力となる可能性があります。まずはFY2025の黒字転換を確実に達成できるかが、市場の信頼を取り戻す上での試金石となるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2026年4月期第1四半期において事業構造改革費用1.72億円を計上し、抜本的なコスト見直しを実施。
決算発表にて前期の巨額赤字から営業利益3.70億円へのV字回復を達成し、市場の注目を集めた。
予測データサービスの提供準備を進めるなど、ゲーム外の新規事業収益化に向けた動きを本格化。
最新ニュース
gumi まとめ
ひとめ診断
「スマホゲームのヒットメーカーが、業績の乱高下を経てWeb3投資会社へと変貌を遂げつつあるカメレオン企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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