JUMP

メディカル・データ・ビジョン3902

Medical Data Vision Co.,Ltd.

プライムUpdated 2026/05/20
01 / 5 sections

まずこの会社は何者?

事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ

ひとめ診断

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2025/12は黒字転換、日本生命傘下入りで安定した資本基盤・新規ヘルスケア事業展開が期待)
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 64.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.9%
話題性
好評
ポジ 55%

この会社ってなに?

あなたが病院で受ける検査や処方される薬の情報、それが匿名化されて巨大なデータベースに集まり、新薬開発や保険商品設計に活用されているのを知っていますか? メディカル・データ・ビジョン(MDV)は全国約500の急性期病院から収集した実患者数約4,500万人(日本人口の約3分の1)のリアルワールドデータを保有する、医療版『情報インフラ』企業です。病院向けには経営支援システム「EVE」「MDV analyzer」を提供し、製薬会社・保険会社・大学にはこのデータを匿名化して販売。さらに個人が自分の診療履歴をスマホで管理できるPHRアプリ「カルテコ」も展開しています。2025年12月、日本生命が1,693円でTOBを発表し総額576億円で買収、2026年4月に上場廃止となりました。あなたが受けた治療が、未来の医療を作る糧になっているかもしれません。

メディカル・データ・ビジョン(MDV)は2003年創業の医療データ・プラットフォーマーで、全国約500の急性期病院から収集した実患者数約4,500万人(日本人口の約3分の1に相当)の国内最大級リアルワールドデータベースを保有。データネットワークサービス(病院経営支援システム「EVE」「MDV analyzer」)とデータ利活用サービス(製薬・保険・学術向けデータ提供)の二本柱で展開しています。2024/12期は先行投資が重なり営業利益0.04億円・純利益▲7.9億円と赤字転落しましたが、2025/12期は売上65.4億円(+10.7%)・営業利益3.5億円と急回復。2025年12月15日、日本生命保険が1株1,693円(公表前終値462円に266.4%プレミアム)で総額576億円のTOBを発表し、2026年2月3日に成立、2026年4月24日付で東証プライム市場から上場廃止となりました。SBIホールディングス保有株もNippon Lifeへの売却によって完全子会社化が完了する見込みです。

情報・通信業プライム市場

注目ポイント

国内最大級!4,500万人超の医療ビッグデータ

日本の人口の約3分の1に相当する実患者数4,500万人の診療データベースが最大の強み。急性期病院約500院から収集したDPCデータを基盤に、製薬会社・保険会社・研究機関等が利活用する循環型ビジネスモデルを構築。JMDC(4483)と並ぶ国内ヘルスケアデータの双璧。

日本生命TOBで266%プレミアム評価

日本生命保険が1株1,693円・総額576億円でTOBを実施。公表前終値462円に対し266.4%という極めて高いプレミアムは、医療データベースという無形資産の戦略的価値を強く評価した結果。2026年2月3日に成立、4月24日に上場廃止。

PHR「カルテコ」とデータ事業の二輪駆動

BtoBのデータ利活用事業に加え、個人が診療履歴をスマホ管理できるPHRアプリ「カルテコ」を展開。さらに法人向け「カルテコworkwell」、医療費決済「MDV Act」、地域医療連携「ちょこつな」など新規事業群を育成中。日本生命傘下入りで成長加速が期待される。

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
12月
本社
東京都千代田区神田美土代町7番地 住友不動産神田ビル10階
公式
www.mdv.co.jp

サービスの実績は?

4,500万人
診療データベース実患者数
2025年1月時点・国内最大級
日本人口の約1/3
1,693
日本生命TOB価格
公表前終値462円に対し266.4%プレミアム
成立済
576億円
買収総額
日本生命によるMDV完全子会社化
TOB+追加取得
52.34%
日本生命所有割合
2026年2月9日決済後
完全子会社化進行中
5.3%
営業利益率
2025/12期実績
回復基調
336
従業員数
2025/12期期末
+6.7% YoY
02 / 5 sections

なぜ伸びるの?

売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く

事業ごとの売上・利益

データネットワークサービス
37億円56.6%)
データ利活用サービス
28億円42.8%)
PHR・新規事業
0.4億円0.6%)
データネットワークサービス37億円
利益: 5億円利益率: 13.5%

病院経営支援システム「EVE」「MDV analyzer」を急性期病院約500院に提供。DPCデータ分析を基盤に病院の診療実態を可視化し経営改善を支援。診療データベース構築の源泉となるセグメント。

データ利活用サービス28億円
利益: 3億円利益率: 10.7%

実患者数4,500万人の匿名化診療データを製薬会社・保険会社・大学・研究機関等に販売。「MDV analyzer」「リアルワールドデータ提供」など。2025/12期は売上を牽引した高成長セグメント。

PHR・新規事業0.4億円

個人向けPHRアプリ「カルテコ」、企業向け「カルテコworkwell」、医療費決済「MDV Act」、地域医療連携「ちょこつな」など先行投資フェーズの新規事業群。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.9%
株主資本の利回り
ROA
5.9%
総資産の活用度
Op. Margin
5.3%
営業利益率
会計期ROEROA営業利益率
2021/12期25.8%19.6%-
2022/12期22.3%16.7%-
2023/12期24.7%17.6%-
2024/12期21.2%14.4%0.1%
2025/12期8.9%5.9%5.3%

2021期〜2023期はROE20%超の高収益体質を維持していましたが、2024/12期は先行投資の重なりで営業利益率が0.1%まで急落し、ROEも▲21.2%と大幅マイナスに沈みました。2025/12期は営業利益率5.3%・ROE8.9%まで回復し、収益基盤の立て直しが進行中。今後は日本生命グループとの連携で高付加価値なデータ分析サービスを拡大し、以前のような高収益体質の再構築が期待されます。

儲かってるの?

順調に稼いでいます
会計期売上高営業利益当期純利益EPSYoY
2021/12期56.7億円10.9億円27.7円-
2022/12期61.0億円8.7億円22.8円+7.6%
2023/12期64.2億円9.8億円25.6円+5.1%
2024/12期59.1億円400万円7.9億円-20.7円-8.0%
2025/12期65.4億円3.5億円2.8億円7.4円+10.7%

売上は2021/12期〜2023/12期にかけて56億円→64億円と緩やかに成長していましたが、2024/12期は先行投資・データ収集基盤強化のための支出増で営業利益が0.04億円まで急減し、純利益▲7.9億円の赤字に転落。2025/12期は売上65.4億円(+10.7%)・営業利益3.49億円・純利益2.80億円と黒字転換し、データ利活用サービスが回復を牽引しました。2026/12期予想は売上68.6億円・営業利益4.9億円とV字回復を見込んでいますが、日本生命によるTOB成立で2026年4月に上場廃止となるため、上場企業としての業績開示は本決算が最後となります。

業績の推移

売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.9%
業界平均
11.1%
営業利益率上回る
この会社
5.3%
業界平均
2.8%
自己資本比率上回る
この会社
64.3%
業界平均
59.8%
03 / 7 sections

将来どうなりそう?

公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,818万円
取締役4名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
データネットワークサービス37億円5億円13.5%
データ利活用サービス28億円3億円10.7%
PHR・新規事業0.4億円--

データネットワークサービス(売上比約57%)データ利活用サービス(同43%)の二本柱事業モデルで、急性期病院から収集したDPCデータを起点に、製薬・保険会社向けに匿名化データを販売する循環型ビジネス。役員報酬は4名で1.38億円(1名平均約3,455万円)と中堅IT企業として標準的水準。新規事業のPHR「カルテコ」と医療費決済「MDV Act」は先行投資フェーズで、2024/12期の赤字転落の主因にもなりました。

会社の計画は順調?

B
総合評価
FY2026は売上V字回復、上場廃止で計画は最終期に

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

FY2024/12の先行投資による赤字転落を受けて、2024-2026中期経営計画を策定。FY2025/12は売上65.4億円・営業利益3.49億円と回復軌道に乗り、FY2026/12予想も売上68.6億円・営業利益4.9億円と継続成長を見込む。ただし2026年4月の上場廃止により、上場企業としての中計はFY2025で実質的に終了。
FY2026/12 業績予想(最終期)
2026年1月〜2026年12月
売上高: 目標 68.6億円(前期比+4.9%) 期初前 (未発表(FY2026/12 期初))
期首実績待ち
営業利益: 目標 4.9億円(前期比+40.4%) 期初前 (未発表(FY2026/12 期初))
期首実績待ち
純利益: 目標 2.7億円(前期比-3.6%) 期初前 (未発表(FY2026/12 期初))
期首実績待ち
旧中期経営計画(2025年目標)
2023期〜2025/12期
売上高: 目標 100億円 未達 (65.4億円)
65%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/12期90億円65億円65億円-27.3%
2024/12期80億円60億円59億円-26.1%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
2025/12期26億円1億円3億円-86.6%
2024/12期16億円0億円0億円-99.8%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

近年の業績予想は期初計画から大幅な未達が続いており、特に2024/12期は営業利益16.3億円→0.03億円と99.8%の未達。先行投資のコントロールと計画精度の向上が課題でしたが、2025/12期は売上65.4億円で修正計画65億円を概ね達成し、立て直しが進みました。2026年4月の上場廃止により計画追跡は終了し、日本生命グループとして新たな中長期戦略を策定する見込みです。

最新ニュース

ネガティブ
通期業績予想の修正および中期経営計画を発表 — 2024期売上80億円→60億円へ下方修正
11/11 · 株探

どんな話題が多い?

M&A・TOB50%
決算・業績25%
新サービス・PHR15%
その他10%

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +25.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, ダイヤモンドオンライン, 東洋経済オンライン, M&A Online, TDnet, ストライク
業界内ランキング
上位 12%
情報・通信業 2,000社中 240位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

04 / 3 sections

この会社のストーリー

創業から現在までの歩みと、代表者の姿

創業ストーリー

2003年
MDV創業

創業者・岩崎博之氏が東京都千代田区に設立。「すべての人が、最適な医療を受けられる世界を創る」というビジョンのもと、医療情報のネットワーク化と利活用を推進する事業を開始。

2008年
病院経営支援システム「EVE」リリース

DPCデータ分析に基づく病院経営支援システム「EVE」を提供開始。急性期病院の経営の質向上に貢献する主力事業の基盤を築き、診療データベース構築の出発点となった。

2014年
東証マザーズ上場・岩崎氏が社長就任

12月に東証マザーズへ上場、公開価格5,180円に対し初値12,220円(+135.9%)と市場の高い期待を集める。同年9月に創業者・岩崎博之氏が代表取締役社長に就任。

2020年
SBIホールディングスとの資本業務提携

11月にSBIホールディングスと資本業務提携を締結。SBIがMDVの筆頭株主(38.32%)となり、医療ビッグデータ×金融のクロスセル戦略を本格化。

2022年
東証プライム市場へ移行・DB4,000万人突破

市場区分再編に伴いプライム市場へ移行。同年6月には診療データベース実患者数が4,000万人を突破し、国内最大級のリアルワールドデータプラットフォーマーとしての地位を確立。

2024年
先行投資で赤字転落、中計下方修正

2024/12期は人材増強・データ基盤強化等の先行投資が重なり、営業利益0.04億円・純利益▲7.9億円の赤字に転落。11月には2024-2026中期経営計画と業績予想下方修正を発表する苦難の年に。

2025年
日本生命によるTOBで非公開化決定

12月15日、日本生命保険が1株1,693円・総額576億円のTOBを発表(公表前終値462円に266.4%プレミアム)。2025/12期は売上65億円・営業利益3.5億円と黒字転換も実現し、創業22年の上場企業としての最終期に。

2026年〜
上場廃止・日本生命グループへ

2026年2月3日にTOBが成立、4月24日付で東証プライム市場から上場廃止。日本生命の完全子会社として、保険・ヘルスケア領域でのデータ活用事業をさらに拡大する新ステージへ。

出来事の年表

2026年4月上場廃止

2026年4月24日付で東証プライム市場から上場廃止。日本生命によるTOB成立を経て、最終的に日本生命の完全子会社となる見込み。

2026年2月TOB成立

日本生命によるTOB(2025年12月16日〜2026年2月3日)が成立。応募株式20,082,496株で買付予定数下限(11,674,800株)を大幅超過。決済開始日2026年2月9日。日本生命の所有割合は52.34%へ。

2025年12月TOB発表

日本生命保険が1株1,693円(公表前終値462円に対し266.45%プレミアム)で総額576億円のTOBを発表。MDVは賛同・応募推奨を表明、株価はストップ高でサヤ寄せ。SBIホールディングス(37.81%保有)はTOB不応募方針も後にNippon Lifeへ売却。

2026年2月業績回復

2025/12期決算で売上65.4億円(+10.7%)・営業利益3.49億円・純利益2.80億円と黒字転換。データ利活用サービスが牽引し、前期の赤字(純利益▲7.9億円)から急回復。

2024年11月業績下方修正

2024/12期通期業績予想を売上80億円→60億円、営業利益16.3億円→0.1億円へ大幅下方修正。2024-2026中期経営計画も発表したが、データ収集基盤の強化に向けた先行投資が重荷に。

2025年1月DB拡大

診療データベース実患者数が4,500万人を突破し国内最大級に。日本の人口の約3分の1に相当する規模で、製薬・保険・学術への高付加価値データ提供基盤を確立。

社長プロフィール

岩崎 博之
岩崎 博之
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは、膨大な診療データを集積・利活用することで、一人ひとりが最適な医療を受けられる社会の実現を目指しています。日本生命グループとの連携により、ヘルスケアと金融を融合した新たな価値創造を加速し、国民の健康寿命延伸とQOL向上に貢献してまいります。
05 / 6 sections

安心して投資できる?

財務・透明性・株主構成・リスクを点検

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
Interest-bearing Debt
0円
借金(有利子負債)
Net Assets
31.1億円
会社の純資産

有利子負債ゼロの実質無借金経営を継続しており、自己資本比率は64〜75%と強固な財務体質を維持。2024/12期の赤字決算で純資産は43.2億円→31.5億円へ縮小しましたが、依然として高い水準を保っています。BPS(1株当たり純資産)は2025/12期で81.2円ですが、TOB価格1,693円との乖離が示す通り、純資産価値ではなく医療データベースという無形資産の戦略的価値が評価された買収案件でした。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
Operating CF
+7.8億円
本業で稼いだお金
Investing CF
-9,700万円
投資に使ったお金
Financing CF
-3.2億円
借入・返済など
Free CF
+6.8億円
手元に残ったお金
会計期営業CF投資CF財務CFFCF
2021/12期10.8億円2,700万円10.3億円10.6億円
2022/12期9.1億円8.7億円9.8億円4,200万円
2023/12期16.2億円4.4億円2.3億円11.8億円
2024/12期8.8億円5.9億円4.0億円14.7億円
2025/12期7.8億円9,700万円3.2億円6.8億円

2024/12期には営業利益悪化により営業CFが▲8.8億円に転落しFCFも▲14.7億円と過去最悪を記録しましたが、2025/12期には営業CF+7.8億円・FCF+6.9億円へ復帰し、本業によるキャッシュ創出能力が回復しました。投資CFは主にシステム開発・データ基盤拡張への支出が中心。財務CFは配当支払いや自己株式取得等の株主還元により一貫してマイナス傾向です。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
3,950万円
連結子会社数
4
設備投資額
9,076万円
平均勤続年数(従業員)
6.5

社外取締役を登用した経営体制を敷いており、ガバナンスの強化に取り組んでいます。女性役員比率は9.1%と発展途上ですが、多様な知見を取り入れるための指名・報酬委員会の活用や、監査体制の整備を通じて、コンプライアンス遵守と経営の健全性を重視する体制を構築しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主59.7%
浮動株40.3%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関8.3%
事業法人等47.1%
外国法人等9.1%
個人その他27.1%
証券会社8.5%

筆頭株主SBIホールディングス(38.32%)、メディパルホールディングス(8.48%)、シミックホールディングス(1.61%)の事業法人勢に、創業者で現社長の岩崎博之氏(2.11%)と前会長・鈴木隆啓氏(2.32%)の創業期メンバー個人株主を加味すると安定株主は約60%。信託銀行・証券会社・外国人株主は浮動扱い。日本生命のTOB成立(2026年2月3日)で実質的に日本生命の完全子会社化が進行中で、2026年4月24日に上場廃止。

SBIホールディングス株式会社(14,507,214株)38.32%
株式会社メディパルホールディングス(3,212,600株)8.48%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,401,300株)6.34%
東海東京証券株式会社(1,379,600株)3.64%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,153,048株)3.04%
鈴木隆啓(880,000株)2.32%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(802,200株)2.11%
岩崎博之(800,600株)2.11%
JP JPMSE LUX RE NOMURA INT PLC 1 EQCO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(737,919株)1.94%
シミックホールディングス株式会社(610,000株)1.61%

筆頭株主のSBIホールディングス(38.32%・14,507,214株)は2020年11月の資本業務提携で取得した戦略株主で、医療×金融のクロスセル推進を担っています。第2位のメディパルホールディングス(8.48%)は医薬品卸の最大手で、製薬向けデータ事業の販売チャネル提携先。創業者で代表取締役社長の岩崎博之氏(2.11%・800,600株)と前会長・鈴木隆啓氏(2.32%・880,000株)が個人株主として上位に名を連ねます。日本生命のTOBが2026年2月3日に成立し、SBIホールディングス保有株もNippon Lifeへ売却される予定(2025年12月末時点、第22期有価証券報告書)。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1新規サービス展開に伴うリスク(医療データ活用サービス等のシステム投資による利益率低下)
2人材の確保・育成リスク(データサイエンティスト等の優秀人材の獲得競争)
3決済サービスにおける貸倒れリスク(医療費専門決済サービス「MDV Act」)
4個人情報・医療情報の漏洩リスク(4,500万人の診療データを扱う情報セキュリティ)
5医療制度改正リスク(診療報酬改定・DPC制度変更による顧客病院の経営悪化)
6重要な契約に関するリスク(大手製薬会社・保険会社との長期契約の更新リスク)
7競合他社の参入リスク(JMDC、エムスリーなど医療データ事業者との競争激化)
8日本生命による完全子会社化後の経営方針変更リスク(上場廃止後の事業ポートフォリオ見直し)

社員の給料はどのくらい?

平均年収
622万円
従業員数
336
平均年齢
39.3歳
平均年収従業員数前年比
当期622万円336-

従業員の平均年収は622万円となっており、情報・通信業という業界特性や同規模企業の標準的な水準に位置しています。近年は医療データ基盤の拡大に伴う優秀なエンジニアや専門職の採用・育成を強化しており、継続的な事業成長を背景に従業員への適正な還元と組織の底上げを図るフェーズにあります。

06 / 5 sections

株主リターン・投資成果

リターン・配当・市場データを確認

平均よりも稼げてる?

この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は全期間でTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」。これはIPO時の初値12,220円という過大評価から株価が長期低迷したことが主因で、2025期末でもTSR60.4%(TOPIX213.2%)に留まりました。2026年2月の日本生命TOB成立で1,693円まで急騰し最終的にはプラスリターンを確保しましたが、長期保有者にとっては苦難の10年でした。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。

配当・優待はもらえる?

少しもらえます
1株配当(最新期)
0
方針: 配当性向25%を目安とした安定配当(FY2025はTOBにより据置)
1株配当配当性向
2020/12期3.620.3%
2021/12期5.620.2%
2022/12期626.4%
2023/12期6.525.4%
2024/12期6.5-
2025/12期00.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。過去2024年6月に20周年記念優待としてEJOICA SELECT GIFT 2,000円分が一度実施されました。

2020/12期〜2024/12期は配当性向20〜26%を目安に3.6円→6.5円と緩やかな増配トレンドを維持していました。しかし2025/12期はTOBに伴い従来予想9円の期末一括配当を見送り無配を選択。日本生命との完全子会社化スキームを優先し、株主への利益還元はTOB価格1,693円への一本化となった形です。上場廃止後の配当方針は非公開化後に変更される見込み。

もし5年前に投資していたら?

+
2021期初めに100万円を投資した場合
100万円が 160.4万円 になりました (60.4万円)
+60.4%
年度末時点評価額損益TSR
2021期144.2万円44.2万円44.2%
2022期132.2万円32.2万円32.2%
2023期123.8万円23.8万円23.8%
2024期114.8万円14.8万円14.8%
2025期160.4万円60.4万円60.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残9,000株
売り残1,000株
信用倍率9.0倍
2026年4月17日時点
今後の予定
上場廃止日2026年4月24日
2026/12期 第1四半期決算発表2026年5月中旬(非公開化により未確認)
本決算発表2027年2月中旬(非公開化により未確認)

PER227.6倍・PBR20.74倍と情報・通信業の平均(PER約30倍・PBR約4.5倍)を大幅に上回る極端な割高水準で取引されていますが、これは日本生命によるTOB価格1,693円が株価のフロアとなっているため。実態としては「日本生命の買付価格を市場価格として受け入れた」状態で、純資産価値(BPS81.2円)ではなく医療データベースという戦略的価値が評価された買収プレミアムを反映しています。

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
2021/12期15.9億円5.1億円31.8%
2022/12期17.5億円8.8億円50.3%
2023/12期17.0億円7.2億円42.4%
2024/12期-5.1億円0円-
2025/12期3.6億円8,100万円22.4%

2022/12期の実効税率50.3%は連結子会社の繰延税金資産取り崩しによる一時的な高水準。2024/12期は赤字により納税は発生せず、2025/12期は22.4%と正常な水準に戻りました。2026/12期予想の44.9%は税効果会計上の引当を含む保守的な見立てです。

07 / 3 sections

もっと知る

まとめと、関連情報・似た会社へ

メディカル・データ・ビジョン まとめ

業績
好調
営業益 前年比↑(FY2025/12は黒字転換、日本生命傘下入りで安定した資本基盤・新規ヘルスケア事業展開が期待)
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 64.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.9%
話題性
好評
ポジ 55%

「国内最大4,500万人の診療データを握る『医療版GAFA』、日本生命TOBで非公開化へ」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

DISCLAIMER

本ページの情報は、公開されたメディア報道の定量分析およびEDINET等の公的開示情報をもとに作成しています。特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断はご自身の責任において行ってください。報道件数・センチメント分析はAIによる自動分類であり、完全な正確性を保証するものではありません。記事の著作権は各メディアに帰属します。

最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU