3902プライム

メディカル・データ・ビジョン

Medical Data Vision Co.,Ltd.

最終更新日: 2026年3月27日

ROE8.6%
BPS81.2円
自己資本比率64.3%
FY2025/3 有報データ

医療ビッグデータで、健康な未来をデザインする

すべての人が、最適な医療を受けられる世界を創ること。

この会社ってなに?

あなたが病院で診察を受けたり、薬局でお薬をもらったりすると、その情報が記録されますよね。メディカル・データ・ビジョンは、そうした全国の病院から集めた膨大な診療記録を、個人が特定できないように加工してデータベース化しています。製薬会社が新しい薬を開発する時や、保険会社が新しい保険商品を考える時に、この「リアルな医療データ」が非常に役立ちます。普段あなたが受けている医療の裏側で、同社のデータが未来の医療やサービス作りに貢献しているのです。

国内最大級の診療データベースを基盤に、製薬会社等へデータ提供を行う医療情報プラットフォーマー。FY2024は先行投資が重なり営業利益0.03億円、最終赤字に転落しましたが、続くFY2025は売上高65.4億円、営業利益3.49億円と回復基調です。さらに会社はFY2026に売上高68.6億円、営業利益4.9億円へのV字回復を予想しています。日本生命によるTOB報道など大手との連携が加速しており、データ活用のさらなる拡大が今後の焦点となります。

情報・通信業プライム市場

会社概要

業種
情報・通信業
決算期
12月
本社
東京都千代田区神田美土代町7番地 住友不動産神田ビル
公式
www.mdv.co.jp

社長プロフィール

岩崎 博之
岩崎 博之
代表取締役社長
ビジョナリー
私たちは、膨大な診療データを集積・利活用することで、一人ひとりが最適な医療を受けられる社会の実現を目指しています。国民の健康寿命延伸とQOL向上に貢献し、日本の医療の未来を切り拓いていきます。

この会社のストーリー

2003
メディカル・データ・ビジョン株式会社設立

医療情報のネットワーク化と利活用を推進するため、東京都千代田区に会社を設立。未来の医療を創造する挑戦が始まる。

2008
主力製品「EVE」の提供開始

病院経営支援システム「EVE」をリリース。DPCデータ分析に基づき、病院経営の質向上に貢献する主力事業の基盤を築く。

2013
PHRサービス「カルテコ」の提供開始

患者自身が診療情報を管理・閲覧できるPHRサービス「カルテコ」を開始。生活者視点の医療DXを推進する。

2014
東京証券取引所マザーズ市場へ上場

設立から約11年で株式上場を果たす。公開価格5,180円に対し、初値は12,220円と市場から高い期待を集めた。

2020
SBIホールディングスとの資本業務提携

SBIホールディングスと資本業務提携を締結。医療ビッグデータを活用した金融・ヘルスケア分野での新サービス開発を加速させる。

2023
国内最大級の診療データベースを構築

実患者数が4,500万人を突破し、国内最大級のリアルワールドデータベースを構築。医療データプラットフォーマーとしての地位を確立する。

2024
日本生命保険によるTOB発表

日本生命保険がTOB(株式公開買い付け)を発表。強固なパートナーシップのもと、ヘルスケア事業のさらなる拡大を目指す大きな転換期を迎える。

2025
売上高100億円を目指す中期経営計画

2025年12月期に売上高100億円達成を目標とする中期経営計画を推進。データ基盤の強化とオープンアライアンス戦略で持続的成長を目指す。

注目ポイント

国内最大級!4500万人超の医療ビッグデータ

日本の人口の約3分の1に相当する、4500万人以上の大規模な診療データベースが強み。この独自データは製薬会社や研究機関、保険会社など多方面で活用され、新たな価値を創造しています。

健康な未来を作るPHRサービス「カルテコ」

個人が自分の診療情報をスマホで管理できるPHR(パーソナルヘルスレコード)アプリ「カルテコ」を展開。健康管理や予防医療への貢献が期待される、社会貢献性の高い事業です。

有力パートナーとのオープンアライアンス戦略

SBIホールディングスや日本生命など、各業界のリーディングカンパニーと提携。それぞれの強みを活かし、医療データ×異業種のコラボで新たなヘルスケアサービスの創出を加速させています。

サービスの実績は?

4,775万人
診療データベース実患者数
2024年2月末時点
+4.9% YoY
140万DL
PHRサービス「カルテコ」DL数目標
2026年12月期目標
進行中
6.5
1株あたり配当金(実績)
2024年12月期
±0% YoY
-2.2%
売上高成長率(実績)
FY2025実績 (YoY)
回復見込み
0.5%
営業利益率(実績)
FY2025実績
回復見込み
100億円
売上高(旧中計目標)
2025年12月期目標
目標修正

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 64.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 配当性向25%を目安とした安定配当
1株配当配当性向
FY2016/300.0%
FY2017/300.0%
FY2018/300.0%
FY2019/300.0%
FY2020/33.620.3%
FY2021/35.620.2%
FY2022/3626.4%
FY2023/36.525.4%
FY2024/36.50.2%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

現在、株主優待制度は実施されていません。

当社は成長投資を優先する方針をとっており、直近のFY2025/3は業績回復期として無配を選択しました。過去には配当性向20〜30%を目安に安定配当を維持していましたが、現在は事業基盤の強化を最優先しています。今後、業績の本格的な安定化が見えた段階で、株主への還元方針が改めて示される見通しです。

同業比較(収益性)

情報・通信業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
8.6%
業界平均
11.1%
営業利益率下回る
この会社
5.3%
業界平均
28.6%
自己資本比率上回る
この会社
64.3%
業界平均
55.1%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/361.0億円
FY2023/364.2億円
FY2024/359.1億円
FY2025/365.4億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3400万円
FY2025/33.5億円

当社の売上高は堅調に推移してきましたが、FY2024/3には先行投資や事業構造の見直しに伴い営業利益が3百万円まで急減し、最終赤字を計上しました。FY2025/3には黒字転換を果たし、医療ビッグデータ事業の回復とともに収益性の改善が進んでいます。FY2026/3予想では売上高68.6億円を見込み、成長路線への回帰を目指しています。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
8.6%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
5.9%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
5.3%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/324.6%19.6%-
FY2022/322.8%17.8%-
FY2023/325.8%15.7%-
FY2024/3-25.6%-16.7%0.1%
FY2025/38.6%5.9%5.3%

過去には20%を超える高い営業利益率を誇っていましたが、FY2024/3には一時的に利益率がほぼゼロまで低下し、ROEもマイナス25.1%に沈みました。FY2025/3には営業利益率が5.3%まで回復しており、収益基盤の立て直しが進行中です。今後は高付加価値なデータ分析サービスの提供により、以前のような高収益体質の再構築が期待されます。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率64.3%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
31.1億円

有利子負債を持たない無借金経営を継続しており、自己資本比率は60%台を維持するなど強固な財務体質を有しています。FY2024/3の赤字決算で純資産は縮小しましたが、依然として高い水準を保っています。資産構成は流動性が高く、将来の成長投資に向けた余力は十分に確保されている状況です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+7.8億円
営業CF
投資に使ったお金
-9,700万円
投資CF
借入・返済など
-3.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+6.8億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/310.8億円-2,700万円-10.3億円10.6億円
FY2022/39.1億円-8.7億円-9.8億円4,200万円
FY2023/316.2億円-4.4億円-2.3億円11.8億円
FY2024/3-8.8億円-5.9億円-4.0億円-14.7億円
FY2025/37.8億円-9,700万円-3.2億円6.8億円

FY2024/3には営業利益の悪化により営業CFが約8.8億円のマイナスに転落しましたが、FY2025/3には約7.8億円のプラスへ復帰し、本業によるキャッシュ創出能力が回復しました。投資CFは主にシステム開発や事業拡大に向けた支出が中心となっています。財務CFは配当支払いや自己株式取得等の株主還元により一貫してマイナス傾向にあります。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1新規サービス展開に伴うリスクについて 当社グループでは、今後も引き続き、積極的に新規事業に取り組んでまいりますが、これによりシステム投資などの支出が発生し、利益率が低下する可能性があります
2人材の確保・育成について 当社グループは、今後の事業拡大を進めていくにあたり、優秀な人材を確保するとともに人材育成が重要な課題であると認識しております
3決済サービスにおける貸倒れについて 当社グループでは、医療費専門の決済サービスを営んでおります
4重要な契約について 当社グループの事業展開上、重要な契約を「第2 事業の状況 5 重要な契約等」に記載しております

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/315.9億円5.1億円31.8%
FY2022/317.5億円8.8億円50.3%
FY2023/317.0億円7.2億円42.4%
FY2024/3-5.1億円0円-
FY2025/33.6億円8,100万円22.4%

利益水準の変動に伴い、法人税等の額も大きく推移しています。FY2022/3やFY2023/3は比較的高い税負担率となりましたが、FY2024/3は赤字により納税は発生していません。今後は収益の安定化に伴い、適正な水準での税負担が見込まれます。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
622万円
従業員数
336
平均年齢
39.3歳
平均年収従業員数前年比
当期622万円336-

従業員の平均年収は622万円となっており、情報・通信業という業界特性や同規模企業の標準的な水準に位置しています。近年は医療データ基盤の拡大に伴う優秀なエンジニアや専門職の採用・育成を強化しており、継続的な事業成長を背景に従業員への適正な還元と組織の底上げを図るフェーズにあります。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主55.3%
浮動株44.7%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関8.3%
事業法人等47.1%
外国法人等9.1%
個人その他27.1%
証券会社8.5%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 事業法人の持合い比率が高く、安定した株主構成が特徴です。 主な安定株主はSBIホールディングス・メディパルホールディングス・東海東京証券。

SBIホールディングス株式会社(14,507,214株)38.32%
株式会社メディパルホールディングス(3,212,600株)8.48%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(2,401,300株)6.34%
東海東京証券株式会社(1,379,600株)3.64%
BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(1,153,048株)3.04%
鈴木隆啓(880,000株)2.32%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)(802,200株)2.11%
岩崎博之(800,600株)2.11%
JP JPMSE LUX RE NOMURA INT PLC 1 EQCO(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)(737,919株)1.94%
シミックホールディングス株式会社(610,000株)1.61%

SBIホールディングスが約38.3%を保有する筆頭株主であり、メディパルホールディングスやシミックホールディングスなどの医療・金融関連企業が資本参加する、強固なパートナーシップ体制を構築しています。創業者の鈴木隆啓氏も大株主として名を連ねていますが、機関投資家や事業会社による安定株主の割合が高く、医療ビッグデータを活用した事業戦略を推進する上で戦略的な資本構成となっています。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億3,818万円
取締役4名の合計

医療データ利活用事業を中核とし、病院経営支援や製薬会社向けデータ分析など、医療ビッグデータのワンストップサービスを提供しています。一方で、依存する医療機関のデータ収集基盤の維持や、高度な情報セキュリティ管理、急速な業界環境の変化といったリスクを抱えており、これらを統合報告書等で適時開示することで透明性を高めています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 11名)
女性 1名(9.1% 男性 10
9%
91%
監査報酬
3,950万円
連結子会社数
4
設備投資額
9,076万円
平均勤続年数(従業員)
6.5

社外取締役を登用した経営体制を敷いており、ガバナンスの強化に取り組んでいます。女性役員比率は9.1%と発展途上ですが、多様な知見を取り入れるための指名・報酬委員会の活用や、監査体制の整備を通じて、コンプライアンス遵守と経営の健全性を重視する体制を構築しています。

会社の計画は順調?

D
総合評価
旧中計目標は大幅未達、近年の業績予想も精度が著しく低く、計画達成力には課題。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

2026年12月期 業績予想
FY2026
売上高: 目標 68.6億円 順調 (65.4億円)
95.3%
営業利益: 目標 4.9億円 順調 (3.49億円)
71.2%
純利益: 目標 2.7億円 順調 (2.80億円)
103.7%
旧中期経営計画
FY2025
売上高: 目標 100億円 未達 (59.1億円)
59.1%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202590億円65億円65億円-27.3%
FY202480億円60億円59億円-26.1%
FY202372億円64億円-10.8%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202526億円1億円3億円-86.6%
FY202416億円0億円0億円-99.8%
FY202318億円18億円-1.7%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

2025年12月期に売上高100億円を目指す旧中期経営計画は、実績59.1億円と大幅未達で事実上の下方修正となりました。近年の業績予想も期初計画から大幅な未達が続いており、先行投資のコントロールと計画の精度向上が急務です。FY2026はV字回復を見込んでいますが、この計画を達成できるかが投資家の信頼回復の鍵となります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXを大幅に下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、成長期待で高い株価が形成されたものの、業績が期待に追いつかず、株価が長期的に低迷したことが主な要因です。特にFY2025はTSRが60.4%に留まる一方、TOPIXは213.2%と市場全体の上昇から大きく取り残されました。今後は、大手資本との連携を通じて安定的な利益成長を実現し、株主への還元を強化できるかが課題となります。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+60.4%
100万円 →160.4万円
60.4万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021144.2万円+44.2万円44.2%
FY2022132.2万円+32.2万円32.2%
FY2023123.8万円+23.8万円23.8%
FY2024114.8万円+14.8万円14.8%
FY2025160.4万円+60.4万円60.4%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残27,100株
売り残1,200株
信用倍率22.58倍
2026年3月13日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年5月中旬
第2四半期決算発表2026年8月中旬
本決算発表2027年2月中旬

PER235.8倍、PBR20.69倍と、情報・通信業の平均と比較して極めて割高な水準で取引されており、市場からの強い成長期待を反映しています。信用倍率は22.58倍と買い残が多く、将来の株価上昇を見込んだ個人投資家の買い意欲が強い一方、将来的な売り圧力も懸念されます。日本生命によるTOB報道が株価のプレミアムを押し上げていると考えられます。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +25.5%
メディア数
32
日本経済新聞, 株探, Yahoo!ファイナンス, PR TIMES, Diamond Online
業界内ランキング
上位 12%
情報・通信業 2,000社中 240位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

M&A・資本提携50%
決算・業績25%
新サービス・PHR15%
その他10%

最近の出来事

2025年12月買収合意

日本生命保険が医療データ事業の強化を目的としてMDVの買収およびTOB実施を発表。

2024年11月中期経営計画

2024-2026中期経営計画の策定および業績予想の修正を適時開示。

2024年6月資本提携

SBIホールディングスによる株式追加取得が決定し、金融と医療データのクロスセル強化を推進。

最新ニュース

中立
メディカル・データ・ビジョン、通期業績予想の修正および中期経営計画を発表
11/11 · 株探

メディカル・データ・ビジョン まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑
配当
なし
配当なし
安全性
安定
自己資本比率 64.3%
稼ぐ力
普通
ROE 8.6%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「『お薬手帳』の巨大データベース版を、製薬会社と保険会社に売って稼ぐ会社」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU