トーカイ9729
TOKAI Corp.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが病院に入院した時、いつも清潔なシーツや寝巻が用意されていますよね。また、街のレストランで使うおしぼりや、ホテルのタオルなども、その多くはトーカイのような会社が裏側で支えています。さらに、おじいちゃんやおばあちゃんが自宅で介護サービスを受ける際に使うベッドや車いすのレンタルも手がけています。全国に展開する「たんぽぽ薬局」も実はトーカイの事業の一つ。私たちの暮らしの様々な場面で、清潔で快適な環境を縁の下で支えている会社です。
リネンサプライと介護用品レンタルを主力とするトーカイは、安定的なストック型ビジネスを基盤に着実な成長を続けています。2025期は売上高1,495.4億円(前期比8.2%増)、営業利益82.05億円(同1.5%増)を達成。積極的なM&Aで介護領域を拡大し売上を伸ばす一方、人件費や物価上昇が利益成長の重しとなっています。2026期は売上高1,579.8億円、営業利益82.16億円を見込んでおり、M&Aによるシナジー創出と既存事業の収益性改善が今後の焦点です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 岐阜県岐阜市若宮町9丁目16番地
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.4% | 5.4% | - |
| 2022/03期 | 7.7% | 5.6% | - |
| 2023/03期 | 7.6% | 5.6% | - |
| 2024/03期 | 6.9% | 5.1% | 5.8% |
| 2025/03期 | 5.5% | 4.1% | 5.5% |
| 3Q FY2026/3 | 6.3%(累計) | 4.4%(累計) | 5.7% |
収益性については、営業利益率が5%台後半から6%台後半で安定しており、高付加価値なサービス提供により一定の利益率を確保しています。ROE(自己資本利益率)は2021/03期の7.4%から2025/03期には5.5%へと推移しており、資本効率の維持が今後の課題と言えます。事業の性格上、設備投資が先行するケースがあるものの、安定した顧客基盤によって着実な収益を生み出している点が特徴です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 1,180億円 | — | 54.8億円 | 154.0円 | — |
| 2022/03期 | 1,235億円 | — | 58.1億円 | 164.4円 | +4.6% |
| 2023/03期 | 1,302億円 | — | 61.1億円 | 173.4円 | +5.4% |
| 2024/03期 | 1,382億円 | 80.8億円 | 58.1億円 | 165.1円 | +6.2% |
| 2025/03期 | 1,495億円 | 82.0億円 | 47.3億円 | 139.1円 | +8.2% |
トーカイの業績は、病院関連サービスや介護用品レンタルなどの安定した事業基盤を背景に、売上高が2021/03期の約1,180億円から2025/03期には約1,495億円まで順調に拡大しています。営業利益も概ね堅調に推移しており、2026/03期の予想では約82億円を見込んでいます。純利益に関しては2025/03期に一時的な要因で47億円まで低下しましたが、中長期的にはインフラサービスとしての底堅い収益力を維持しています。 【3Q 2026/03期実績】売上1199億円(通期予想比76%)、営業利益68億円(同83%)、純利益51億円(同94%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力は病院関連のサービスや介護用品レンタルで、安定した収益源を確保しています。一方で連結子会社16社を擁する多角的な事業展開を行っており、少子高齢化に伴う市場の変化や法令遵守コスト、人件費の上昇が主要な事業リスクとして注視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1,429億円 | — | 1,495億円 | +4.6% |
| 2024期 | 1,356億円 | — | 1,382億円 | +1.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 77億円 | — | 82億円 | +6.6% |
| 2024期 | 74億円 | — | 81億円 | +8.7% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現行の中期経営計画では、2028期に売上高1,700億円、営業利益100億円を目標に掲げています。2025期実績を基準とすると、売上高の進捗率は約88%と順調ですが、営業利益の進捗率は約82%とやや課題を残します。M&Aによる事業規模拡大が売上成長を牽引している一方で、物価高や人件費増が利益を圧迫しており、既存事業の収益性向上とM&Aのシナジー創出が目標達成の鍵となります。業績予想は期初計画を上回る傾向にあり、経営の安定感は評価できます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
新体制への移行に伴う役員人事の適時開示を実施。
2028年3月期までの中期経営計画を策定し、年平均成長率の向上を目標に掲げる。
LE.O.VE社より福祉用具貸与事業を承継し、介護分野のシェア拡大を実現。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は約75%と強固な資本構成を維持しています。長年無借金経営を続けてきましたが、近年は戦略的な投資等の必要性から約91億円の有利子負債を計上しました。しかし、潤沢なネット資産と高い自己資本比率を背景に、極めて安定した財務状況を維持しており、将来の成長投資に向けた余力も十分です。 【3Q 2026/03期】総資産1177億円、純資産835億円、自己資本比率67.8%、有利子負債61億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 92.3億円 | ▲42.0億円 | ▲19.7億円 | 50.3億円 |
| 2022/03期 | 101億円 | ▲67.4億円 | ▲29.0億円 | 34.0億円 |
| 2023/03期 | 85.9億円 | ▲62.4億円 | ▲24.3億円 | 23.6億円 |
| 2024/03期 | 80.4億円 | ▲102億円 | ▲32.0億円 | ▲21.7億円 |
| 2025/03期 | 101億円 | ▲114億円 | ▲52.0億円 | ▲13.2億円 |
営業キャッシュフローは毎期100億円規模を生み出す高い収益力を示しており、安定したキャッシュ創出能力が強みです。一方で、近年の投資キャッシュフローの拡大は、M&Aによる事業拡大や積極的な設備更新によるものと推測されます。一時的にフリーキャッシュフローがマイナスとなっていますが、これは将来の成長に向けた積極的な投資を優先している結果と言えます。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率20%を達成しており、多様性の確保に努めています。監査等委員会設置会社として社外役員を含む透明性の高い監査体制を構築しており、事業規模に対して適切なリスク管理と法令遵守(コンプライアンス)が組織内に浸透しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 534万円 | 4,654人 | - |
従業員平均年収は534万円であり、サービス業という業種特性を踏まえると標準的な水準です。近年の人件費増加は給与体系の見直しや労務環境の改善を目的とした投資的側面が強く、持続的な人材確保に注力しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫してTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の安定的ながらも緩やかな成長性が、市場全体の力強い上昇局面において見劣りしたためと考えられます。配当による株主還元は継続的に行われているものの、それを補って余りあるキャピタルゲインを創出するには至っていません。株価が長らくボックス圏で推移してきたことが、TSRがTOPIXに劣後する主な要因となっています。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 44円 | 15.1% |
| 2017/03期 | 23円 | 15.6% |
| 2019/03期 | 30円 | 21.5% |
| 2020/03期 | 30円 | 20.5% |
| 2021/03期 | 30円 | 19.5% |
| 2022/03期 | 42円 | 25.5% |
| 2023/03期 | 60円 | 34.6% |
| 2024/03期 | 58円 | 35.1% |
| 2025/03期 | 58円 | 41.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約26万円) |
| 金額相当 | 約1,000円相当 |
| 権利確定月 | 3月 |
同社は安定配当を維持しつつ、業績に応じた還元を基本方針としています。配当性向は近年30〜40%台で推移しており、株主への利益還元を強化している姿勢が見て取れます。今後も事業成長によるキャッシュフローの拡大に伴い、持続的な配当が期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 83.1万円 | ▲16.9万円 | -16.9% |
| 2022期 | 61.2万円 | ▲38.8万円 | -38.8% |
| 2023期 | 71.9万円 | ▲28.1万円 | -28.1% |
| 2024期 | 81.0万円 | ▲19.0万円 | -19.0% |
| 2025期 | 79.6万円 | ▲20.4万円 | -20.4% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較して、トーカイの株価はPER15.7倍、PBR1.01倍と割安な水準にあります。これは、高い成長性よりも事業の安定性が評価されるディフェンシブ銘柄としての特性を反映しています。配当利回りは2.28%と業界平均を上回っており、インカムゲインを重視する投資家にとって魅力的です。一方で、信用買い残が売り残を大幅に上回る信用倍率14.1倍となっており、将来の株価上昇を見込んだ買いが多いものの、需給面での上値の重さも警戒されます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 80.5億円 | 25.7億円 | 31.9% |
| 2022/03期 | 88.8億円 | 30.7億円 | 34.6% |
| 2023/03期 | 80.8億円 | 19.7億円 | 24.4% |
| 2024/03期 | 85.0億円 | 26.9億円 | 31.7% |
| 2025/03期 | 88.4億円 | 41.0億円 | 46.4% |
法人税等の支払いは、税引前利益の変動に応じて推移しています。2025/03期の実効税率が一時的に上昇したのは、繰延税金資産の取り崩しや会計上の特殊要因が影響した可能性があります。通常時は法定実効税率に近い30%台前半で推移しており、税務上の大きな乖離は見られません。
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トーカイ まとめ
「病院・介護の『縁の下の力持ち』、M&Aを重ねて超高齢社会のインフラ企業へ進化中」
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