プレステージ・インターナショナル
Prestige International Inc.
最終更新日: 2026年3月27日
世界中の「困った」を解決する、BPOソリューションのグローバルリーダー
BPOサービスの提供を通じて、顧客企業のビジネス課題を解決し、エンドユーザーに『安心』と『安全』を提供することで、社会インフラとしての役割を果たす。
この会社ってなに?
あなたが自動車を運転中にタイヤがパンクしてしまったり、高速道路で急にエンジンが止まってしまったりした時、レッカー車を手配してくれるロードサービスを呼んだことはありませんか?また、海外旅行中に病気や盗難にあった際、保険会社のサポートデスクに電話した経験はありますか?プレステージ・インターナショナルは、まさにそうした「困った!」の裏側で、24時間365日、あなたに代わって様々な手配を行うコールセンターやサポート業務を請け負っている会社です。普段は意識しなくても、私たちの安心な暮らしを陰で支えてくれている存在なのです。
自動車の事故対応などBPO(業務委託)サービスで安定成長を続ける企業。2025年3月期の売上高は前期比8.5%増の637.2億円、営業利益は79.61億円で着地しました。注目すべきは株主還元への積極姿勢で、年間配当を12円から24円へと倍増させています。2026年3月期は売上高700.0億円、営業利益85.0億円と増収増益を見込んでおり、事業の安定性と株主還元の両立を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区麹町2丁目4番地1
- 公式
- www.prestigein.com
社長プロフィール

私たちは、お客様のビジネスプロセスを支えるBPOサービスを通じて、社会にとって不可欠なインフラとなることを目指しています。第8次中期経営計画では『未来を共創する真のパートナーへ』をスローガンに掲げ、既存事業の深化と新規領域への挑戦により、持続的な成長と企業価値向上を実現します。
この会社のストーリー
海外で暮らす日本人のためのアシスタンス事業を開始。エンドユーザーの「困った」を解決するという原点からスタートした。
創業から15年、CRM事業の拡大と社会的な信用の獲得を目指し、株式上場を果たす。事業成長を加速させるための基盤を築いた。
首都圏一極集中型のリスク分散と地方創生への貢献を目指し、秋田県にBPO拠点を設立。以降、山形、富山へと展開し、事業継続性と地域貢献を両立。
安定した事業成長が評価され、東証二部、さらに翌2013年には東証一部(現プライム市場)へと市場変更。企業としての信頼性をさらに高めた。
地域貢献と活性化の一環として、秋田(バスケ)、山形(バレー)、富山(ハンド)を拠点とする女子スポーツチームを設立し、地域との連携を深める。
事業ポートフォリオの最適化を目指し、子会社のプレミアライフをイントラストへ売却。コア事業であるBPO領域への集中を明確にした。
「未来を共創する真のパートナーへ」をスローガンに、2027年3月期に売上高800億円、営業利益100億円を目指す新たな成長戦略を始動。
注目ポイント
新中期経営計画にて、2025年3月期の1株あたり配当を前期の倍である24円に増配する方針を発表。2026年3月期には配当性向60%以上を目指し、株主への利益還元を強化しています。
自動車や保険業界の「もしも」を支えるロードサービスや事故対応を主力に、安定した需要を確保。9期連続増益の実績もあり、社会インフラとして堅調な成長を続けています。
秋田、山形、富山などの地方に大規模なBPO拠点を展開し、雇用を創出。女子スポーツチーム「アランマーレ」の運営も行い、地域社会の活性化にも貢献するサステナブルな企業です。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.4円 | 16.3% |
| FY2018/3 | 6円 | 26.2% |
| FY2019/3 | 6.5円 | 26.2% |
| FY2021/3 | 7円 | 30.2% |
| FY2022/3 | 8.5円 | 25.0% |
| FY2023/3 | 11円 | 26.4% |
| FY2024/3 | 12円 | 26.5% |
| FY2025/3 | 24円 | 62.7% |
株主優待制度は実施していません。
同社は継続的かつ安定的な配当実施を基本方針としており、配当性向の引き上げを通じて株主還元を積極的に強化しています。FY2025/3には配当金を大幅に増額し、配当性向を60%超の水準へと高めました。今後も安定した成長を背景に、株主への利益還元を継続する姿勢を示しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
プレステージ・インターナショナルは、自動車事故や故障対応を主軸とするBPO事業が牽引し、売上高はFY2021/3の約406億円からFY2025/3には約637億円まで順調に拡大しています。各セグメントでの新規案件獲得や金融保証事業の成長が売上増に寄与し、FY2026/3も増収増益を見込んでいます。安定的な成長基盤を築いている一方で、直近では利益成長率がやや鈍化傾向にあり、今後の事業効率化が注目されます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 7.4% | 6.3% | 6.6% |
| FY2022/3 | 16.7% | 8.1% | 9.7% |
| FY2023/3 | 16.4% | 8.8% | 9.2% |
| FY2024/3 | 20.2% | 8.5% | 8.9% |
| FY2025/3 | 13.2% | 6.8% | 9.0% |
収益性は安定した水準を維持しており、営業利益率はFY2022/3の14.6%をピークに、足元では12.5%で推移しています。ROE(自己資本利益率)は10%前後を維持しており、効率的に資本を活用して利益を生み出す体制が整っています。ただし、成長投資に伴うコスト増や事業構造の変化により、直近では利益率がやや低下しているため、今後の収益性回復が課題です。
財務は安全?
財務健全性は非常に高く、自己資本比率は64%超という高い水準を維持しています。長らく無借金経営を継続してきましたが、FY2024/3以降は成長投資のための有利子負債を約18億円程度計上しています。実質的に無借金に近い強固な財務体質を基盤としており、安定した経営環境を維持しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 46.3億円 | -41.4億円 | -13.6億円 | 4.9億円 |
| FY2022/3 | 66.1億円 | -43.5億円 | -7.6億円 | 22.6億円 |
| FY2023/3 | 78.9億円 | -26.4億円 | -21.5億円 | 52.5億円 |
| FY2024/3 | 58.8億円 | -26.1億円 | -23.8億円 | 32.7億円 |
| FY2025/3 | 78.4億円 | -38.7億円 | -32.0億円 | 39.7億円 |
営業キャッシュフローは堅調に推移しており、本業で安定してキャッシュを生み出す力を持っています。年間を通じて安定したフリーキャッシュフローを創出し、それを成長投資や株主還元に充当する好循環が形成されています。直近では投資活動が増加傾向にありますが、依然として強固なキャッシュポジションを保っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 54.5億円 | 24.8億円 | 45.6% |
| FY2022/3 | 71.5億円 | 27.9億円 | 39.1% |
| FY2023/3 | 83.8億円 | 30.6億円 | 36.5% |
| FY2024/3 | 84.6億円 | 26.7億円 | 31.5% |
| FY2025/3 | 84.2億円 | 35.5億円 | 42.1% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に連動しており、年度ごとに実効税率は30%台から40%台で推移しています。特段の税務上の特異事項は認められず、概ね標準的な税負担水準と言えます。今後も安定した利益計上に伴い、相応の納税が継続される見通しです。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 416万円 | 5,270人 | - |
従業員平均年収は416万円であり、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)業界の平均的な水準に位置しています。売上高は増加基調にあるものの、効率化と利益率のバランスを重視する方針の下、人件費は計画的に管理されています。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。 主な安定株主はタマガミインターナショナル・GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券)。
創業者の玉上進一氏が実質支配する株式会社タマガミインターナショナルが28.05%を保有する筆頭株主であり、経営の安定性が極めて高い構成です。次いで国内信託銀行の信託口が約21%を占めており、機関投資家による保有も一定程度存在しますが、創業家主導の経営体制が強固に維持されています。
会社の公式開示情報
役員報酬
オートモーティブ事業を中核とし、プロパティや金融保証など多角的なBPOサービスを展開しています。連結子会社36社を擁する大規模体制ですが、事業構造改革によるポートフォリオの最適化を進めており、安定した収益基盤の構築と中期的な利益成長を目指しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率が30.0%と非常に高く、多様性を重視したガバナンス体制を構築しています。監査報酬として約5,900万円を支出しており、監査体制の強化にも注力しているほか、連結子会社36社を統括する持株会社体制の下、グループ全体での規律ある経営が行われています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 630億円 | — | 637億円 | +1.1% |
| FY2024 | 565億円 | — | 587億円 | +3.9% |
| FY2023 | 520億円 | — | 546億円 | +4.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 80億円 | — | 80億円 | -0.5% |
| FY2024 | 82億円 | — | 79億円 | -3.4% |
| FY2023 | 74億円 | — | 78億円 | +5.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
現在進行中の「第8次中期経営計画」では、最終年度(2027年3月期)に売上高800億円、営業利益100億円を目指しています。初年度の2025年3月期は営業利益が79.61億円と目標に対して進捗率79.6%で順調な滑り出しです。特筆すべきは株主還元で、目標だった配当性向60%以上を初年度に62.8%で前倒し達成しました。業績予想の精度は売上高が期初予想を上回る傾向にある一方、利益面ではやや未達となるケースもあり、今後の収益性向上が目標達成の鍵となります。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、市場平均であるTOPIXを一貫して下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同社の株価がTOPIXの上昇率ほどには伸び悩んだことが主な要因です。しかし、会社側もこの状況を認識しており、2025年3月期から配当を倍増させるなど、株主価値向上に向けた具体的な施策を打ち出しています。この株主還元強化策が、今後のTSR改善につながるかどうかが注目されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 102.4万円 | +2.4万円 | 2.4% |
| FY2022 | 91.7万円 | -8.3万円 | -8.3% |
| FY2023 | 77.4万円 | -22.6万円 | -22.6% |
| FY2024 | 90.7万円 | -9.3万円 | -9.3% |
| FY2025 | 89.6万円 | -10.4万円 | -10.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(16.4倍)やPBR(1.89倍)は、サービス業界の平均と比較してやや割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.50%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への積極的な姿勢が評価されています。信用取引では買い残が売り残を上回る状況が続いており、株価上昇への期待感が伺えますが、将来の売り圧力となる可能性も注視が必要です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
第3四半期累計で経常利益15%増益を達成し、安定した成長基調を維持。
AI技術を活用した住生活支援・見守りサービスの提供を開始し、DX化を加速。
前期比で売上高637.2億円、営業利益79.61億円を記録し、高水準な業績を確保。
最新ニュース
プレステージ・インターナショナル まとめ
ひとめ診断
「自動車や保険の『もしも』を支える縁の下の力持ちが、配当倍増で株主への『ありがとう』を表現中」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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