アミューズ4301
AMUSE INC.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが好きなアーティストのコンサートに行くとき、そのチケットを買ったり、会場でグッズを手に取ったりしますよね。その裏側で、イベント全体を企画・運営しているのがアミューズのような会社です。サザンオールスターズや福山雅治、星野源といった多くの有名アーティストが所属しており、彼らの音楽やライブ活動を支えています。また、あなたが普段観ているテレビドラマや映画の中にも、アミューズが制作に関わっている作品があるかもしれません。エンタメの世界を身近に感じるとき、その感動の裏にはアミューズの仕事が隠れているのです。
大手芸能プロダクションのアミューズは、サザンオールスターズや福山雅治など国民的アーティストを多数抱える総合エンターテインメント企業です。2025期は売上高681.9億円(前期比24.4%増)、営業利益27.98億円(同104.7%増)と、コロナ禍後のライブ活動本格再開によりV字回復を遂げました。一方で、レーベル事業の子会社を売却し、映像制作会社を買収するなど、IP(知的財産)を軸とした事業ポートフォリオの再編を加速させており、収益構造の転換期にあります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 山梨県南都留郡富士河口湖町西湖997
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 14.6% | 9.9% | 12.2% |
| 2017/03期 | 8.1% | 5.3% | 10.6% |
| 2018/03期 | 7.1% | 4.8% | 7.1% |
| 2019/03期 | 14.6% | 9.7% | 8.1% |
| 2020/03期 | 8.8% | 5.8% | 8.8% |
| 2021/03期 | 4.5% | 3.4% | 9.0% |
| 2022/03期 | 4.2% | 3.2% | 7.4% |
| 2023/03期 | 4.5% | 3.1% | 6.0% |
| 2024/03期 | 1.0% | 0.7% | 2.5% |
| 2025/03期 | 4.4% | 2.8% | 4.1% |
| 3Q FY2026/3 | 11.9%(累計) | 6.7%(累計) | 11.6% |
売上高純利益率や営業利益率は、コンテンツ制作の成否や販管費の変動により年度ごとに振れ幅があるものの、2025/03期時点では売上拡大に伴い収益性が改善傾向にあります。特にROE(自己資本利益率)は、投資家から重視される効率的な資本運用の指標となりますが、2024/03期の1.0%から2025/03期には4.4%まで回復しており、資本効率の正常化が進んでいます。今後も制作事業の多角化を通じて、利益率の底上げを図る方針です。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 398億円 | 35.7億円 | 16.6億円 | 95.8円 | -32.3% |
| 2022/03期 | 387億円 | 28.8億円 | 15.6億円 | 89.7円 | -2.7% |
| 2023/03期 | 525億円 | 31.5億円 | 16.9億円 | 100.6円 | +35.5% |
| 2024/03期 | 548億円 | 13.7億円 | 3.9億円 | 23.6円 | +4.4% |
| 2025/03期 | 682億円 | 28.0億円 | 16.5億円 | 99.3円 | +24.4% |
当社の売上高は2021/03期の約398億円から2025/03期には約682億円へと順調に拡大しており、主力のアーティストマネジメント事業が成長を牽引しています。一方で、2024/03期には営業利益が約14億円まで一時的に落ち込むなど、制作費や販管費の増加が利益を圧迫する局面もありました。2025/03期には純利益が約16億円まで回復し、翌期に向けた収益基盤の再構築が進んでいることが示されています。 【3Q 2026/03期実績】売上550億円(通期予想比89%)、営業利益64億円(同253%)、純利益42億円(同279%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業内容はアーティストマネジメント、音楽・映像制作、ファンクラブ運営など多岐にわたります。開示資料によればグループ連結子会社18社を抱える強固な経営体制を構築していますが、エンタメ事業特有のトレンド変化や所属タレントへの依存リスクなどが継続的な経営上の課題として挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 360億円 | — | 387億円 | +7.6% |
| 2023期 | 400億円 | — | 525億円 | +31.3% |
| 2024期 | 470億円 | — | 548億円 | +16.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2022期 | 25億円 | — | 29億円 | +14.2% |
| 2023期 | 26億円 | — | 32億円 | +21.3% |
| 2024期 | 27億円 | — | 14億円 | -49.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2024期を最終年度とする中期経営計画「AMUSE Your Value」は、営業利益目標50億円に対し実績13.67億円と大幅未達で終了しました。コロナ禍の影響が想定以上に長引いたことが主因です。一方、直近の業績予想は、大型ライブの成功で売上高は予想を上回る傾向にありますが、2024期のように利益面で大幅な計画未達を記録するなど、収益の安定性には課題を残しています。2026期の業績予想は前期比で減収減益を見込んでおり、保守的な計画からのスタートとなっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2026年3月期の純利益予想を前期比2.2倍の36億円へ上方修正し、投資家心理が改善しました。
連結子会社であるA-Sketchをユニバーサルミュージックへ譲渡し、事業ポートフォリオの再編を実施しました。
創立50周年に向けた成長戦略として、アーティストマネジメント事業の中核化を目的とした会社分割を行いました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当社の財務体質は、長らく無借金経営を維持してきたことで非常に強固な自己資本比率を誇り、急激な事業環境の変化にも耐えうる基盤を有しています。2023/03期以降は成長投資のための外部資金活用により有利子負債が発生していますが、資産規模に対する負債比率は極めて低く、健全性は十分に保たれています。潤沢な現預金と安定した純資産を背景に、将来のエンターテインメント市場における競争優位性を確保するための投資を継続可能です。 【3Q 2026/03期】総資産637億円、純資産405億円、自己資本比率57.2%、有利子負債2.2億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.7億円 | 17.2億円 | 2.3億円 | 19.9億円 |
| 2022/03期 | 16.5億円 | 12.8億円 | 6.6億円 | 3.7億円 |
| 2023/03期 | 100億円 | 19.6億円 | 29.3億円 | 80.5億円 |
| 2024/03期 | 3.1億円 | 17.3億円 | 7.3億円 | 20.4億円 |
| 2025/03期 | 4.3億円 | 6.1億円 | 20.6億円 | 1.8億円 |
営業活動によるキャッシュフローはコンテンツのヒット状況に左右されやすく、2023/03期のような大きなプラスから一時的なマイナスまで変動が見られます。継続的な成長投資として投資CFは年間で数億円から20億円規模のマイナスを維持しており、将来の収益源となるコンテンツ開発に資金を投下しています。財務CFのマイナスは主に配当や自社株買いなど株主還元を優先していることを示しており、安定的なキャッシュマネジメントが行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は15.0%と、多様な視点を取り入れた経営体制の構築を推進しています。監査報酬4,300万円を支出して監査体制を強化するほか、連結子会社18社を統括する大規模な事業展開を行っており、ガバナンスとリスク管理の両立を図っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 708万円 | 586人 | - |
従業員平均年収は708万円であり、エンターテインメント業界の平均と比較しても高い水準を維持しています。制作業務やマネジメント業務といった高度な専門性が求められる職務が多いため、高い報酬水準で優秀な人材を確保する方針が伺えます。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、配当と株価の値上がりを合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。2021期から2025期までの5年間、アミューズのTSRは一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、同期間においてTOPIXが大きく上昇する中、アミューズの株価が長期的に低迷したことが主な要因です。安定的な配当は実施されているものの、株価の値下がりが響き、投資家への総合的なリターンは市場平均に比べて見劣りする結果となっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 60円 | 29.2% |
| 2017/03期 | 25円 | 21.3% |
| 2018/03期 | 25円 | 22.9% |
| 2019/03期 | 40円 | 15.6% |
| 2020/03期 | 35円 | 20.2% |
| 2021/03期 | 35円 | 36.6% |
| 2022/03期 | 40円 | 44.6% |
| 2023/03期 | 40円 | 39.8% |
| 2024/03期 | 40円 | 169.4% |
| 2025/03期 | 40円 | 40.3% |
| 権利確定月 | 3月 |
当社は安定的な配当の継続を基本方針として掲げており、年間40円の配当を維持する姿勢を見せています。業績が一時的に低迷した2024/03期においても配当を維持した点は、株主還元への強い意識の表れと言えます。今後は、業績成長に合わせて配当性向の最適化を図ることで、持続的な価値還元を目指す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 113.5万円 | 13.5万円 | 13.5% |
| 2022期 | 89.3万円 | 10.7万円 | -10.7% |
| 2023期 | 83.2万円 | 16.8万円 | -16.8% |
| 2024期 | 74.0万円 | 26.0万円 | -26.0% |
| 2025期 | 79.8万円 | 20.2万円 | -20.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPBRは0.98倍と、解散価値を示す1倍を割り込んでおり、市場からは割安と評価されています。PERは業界平均並みですが、配当利回りは平均を上回る水準です。信用倍率は2.14倍と落ち着いており、需給バランスは比較的安定しています。株価が資産価値に対して割安な水準にあることから、今後の成長戦略や株主還元策が市場に評価されるかが焦点となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 33.2億円 | 16.6億円 | 49.8% |
| 2022/03期 | 28.0億円 | 12.4億円 | 44.1% |
| 2023/03期 | 33.8億円 | 16.9億円 | 49.9% |
| 2024/03期 | 17.8億円 | 13.9億円 | 78.0% |
| 2025/03期 | 29.6億円 | 13.2億円 | 44.4% |
実効税率は年度によって変動が大きく、利益水準が低い年や一時的な特別損益が発生した年度には税率が高く見える傾向があります。通常の法人税負担に加え、事業構造の整理や税務上の調整などが影響していると考えられます。今後は安定した利益成長に伴い、適正な水準へ収束することが予想されます。
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アミューズ まとめ
「サザン・福山雅治を擁するエンタメ界の巨人、ライブ経済の復活を追い風にIPビジネスの多角化を急ぐ」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。