翻訳センター2483
HONYAKU Center Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが海外の製品を買ったとき、その説明書が自然な日本語で書かれているのはなぜでしょう?実はその裏側で、翻訳センターのようなプロの翻訳会社が活躍しています。特に、特許や新しい薬の承認に必要な書類、精密機械のマニュアルといった、少しでも間違えると大変なことになる専門分野の翻訳を主に手掛けている会社です。海外旅行で使う通訳サービスや、国際会議の運営サポートも行っており、日本の企業が世界でビジネスをするための「言葉の架け橋」を作る、縁の下の力持ちなのです。
翻訳業界の老舗大手で、特許や医薬品など専門性の高い企業向け翻訳が収益の柱です。直近の2025年3月期決算では、売上高112.1億円、営業利益8.90億円と減収減益で着地しましたが、株主還元には積極的で7期連続の増配となる1株75円配当を実施しました。新たに策定した中期経営計画では、AI活用による生産性向上とM&Aを成長戦略の軸に据え、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円を目指しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区三田三丁目13番12号 三田MTビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 2.6% | 1.9% | - |
| 2022/03期 | 11.9% | 8.5% | - |
| 2023/03期 | 12.8% | 9.4% | - |
| 2024/03期 | 11.9% | 9.0% | 8.0% |
| 2025/03期 | 11.1% | 8.4% | 7.9% |
| 3Q 2026/03期 | 5.1%(累計) | 4.0%(累計) | 6.3% |
収益性については、営業利益率が2021/03期の4.2%から2023/03期には8.5%へ向上するなど、高付加価値な翻訳サービスの提供が利益体質を大きく改善させました。ROE(自己資本利益率)も二桁台を安定して維持しており、資本効率を重視した経営が徹底されています。2025/03期時点でのROEは10.7%、ROAは8.2%と、業界内でも良好な収益水準を維持しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 99.1億円 | — | 1.2億円 | 35.4円 | — |
| 2022/03期 | 103億円 | 8.1億円 | 5.7億円 | 172.1円 | +4.3% |
| 2023/03期 | 109億円 | 9.3億円 | 6.9億円 | 205.9円 | +5.9% |
| 2024/03期 | 113億円 | 9.0億円 | 7.1億円 | 212.9円 | +3.3% |
| 2025/03期 | 112億円 | 8.9億円 | 7.2億円 | 216.2円 | -0.8% |
翻訳センターは特許・医薬・工業など企業向けの技術翻訳を軸に安定成長を続けており、売上高は2021/03期の約99億円から2024/03期には約113億円まで着実に拡大しました。純利益においても事業効率化や高付加価値分野の受注により、2021/03期の約1.2億円から2025/03期には約7.2億円へと大幅な利益成長を実現しています。2026/03期は通訳事業の堅調さやAI活用による業務効率化を推進するものの、成長への投資段階として純利益は約6.3億円を見込んでいます。 【3Q 2026/03期実績】売上81億円(通期予想比71%)、営業利益5.1億円(同57%)、純利益3.5億円(同55%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
特許、医薬、工業分野等の企業向け技術翻訳・通訳事業を中核とし、国内外で強固な顧客基盤を築いています。連結子会社5社を擁し、M&AやAIを活用した技術革新により事業の多角化を進めていますが、言語資産の流出リスクやAI自動翻訳との競争激化が継続的な事業リスクとして挙げられています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 114億円 | — | 112億円 | -1.7% |
| 2024期 | 116億円 | — | 113億円 | -2.2% |
| 2023期 | 111億円 | — | 110億円 | -1.4% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 9億円 | — | 8.9億円 | -1.1% |
| 2024期 | 10億円 | — | 9.0億円 | -9.8% |
| 2023期 | 9.1億円 | — | 9.3億円 | +2.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
新たな中期経営計画では、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円という挑戦的な目標を掲げています。成長のドライバーとして、AI技術の活用による生産性向上と、事業領域を拡大するためのM&Aを推進する方針です。しかし、過去の計画では目標未達に終わっており、期初に発表される会社予想も未達となる傾向があるため、計画の達成確度は慎重に評価する必要があります。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第6次中期経営計画を策定し、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円を目標に設定しました。
連結子会社である株式会社FIPASを吸収合併し、経営資源の効率化と事業基盤の強化を図りました。
株式会社SpeeeによるSEO・リスティング広告支援を開始し、マーケティング効率の最大化を目指しています。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて高く、有利子負債ゼロを長年維持しており実質的な無借金経営を継続しています。自己資本比率も75%超の高水準で安定しており、強固な財務基盤が将来の成長に向けた投資や株主還元を支えています。BPS(1株あたり純資産)も2021/03期の1,360円から2025/03期には2,018円へと着実に積み上がっており、盤石な財務状態と言えます。 【3Q 2026/03期】総資産85億円、純資産69億円、自己資本比率80.5%、有利子負債19百万円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.4億円 | 2,000万円 | ▲1.4億円 | 4.6億円 |
| 2022/03期 | 8.3億円 | ▲5,400万円 | ▲6,700万円 | 7.8億円 |
| 2023/03期 | 3.7億円 | ▲2,900万円 | ▲1.3億円 | 3.4億円 |
| 2024/03期 | 7.5億円 | ▲6,000万円 | ▲1.5億円 | 6.9億円 |
| 2025/03期 | 5.0億円 | ▲2.0億円 | ▲2.2億円 | 3.1億円 |
営業キャッシュフローは本業の利益を背景に安定してプラスで推移しており、強固なキャッシュ創出能力を維持しています。投資キャッシュフローは、将来的な競争力強化のためのシステム投資やM&Aを適宜実行しているためマイナス傾向ですが、健全な投資活動と見なせます。創出したフリーキャッシュフローを原資に、継続的な配当支払いといった財務活動(財務キャッシュフローのマイナス)を行い、バランスの良い資金循環を実現しています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.2%で、監査体制の強化とともにガバナンス改革が進められています。連結子会社5社を統括し、中期経営計画を通じた成長戦略を掲げるなど、小規模ながらも透明性の高い組織運営を行っています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 548万円 | 545人 | - |
従業員の平均年収は548万円であり、専門知識を要する翻訳業界内では安定した水準を維持しています。近年はAI活用による業務効率化を進めつつ、付加価値の高い専門翻訳・通訳サービスへの注力により、従業員の労働生産性を高める経営戦略が給与を下支えしています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、増配を継続しているものの、株価自体が市場全体の成長に追いついていないことが主な原因です。同社の安定的ながらも急成長が見込みにくい事業モデルが、成長株を好む市場のテーマから外れ、株価の伸び悩みに繋がっていると考えられます。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 53円 | 20.7% |
| 2017/03期 | 55円 | 20.9% |
| 2018/03期 | 58円 | 34.5% |
| 2019/03期 | 35円 | 18.7% |
| 2020/03期 | 42円 | 45.7% |
| 2021/03期 | 20円 | 56.5% |
| 2022/03期 | 40円 | 23.2% |
| 2023/03期 | 45円 | 21.9% |
| 2024/03期 | 65円 | 30.5% |
| 2025/03期 | 75円 | 34.7% |
株主優待制度は実施していません。
同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向30%以上を目安とした安定的かつ持続的な配当を実施しています。業績の拡大とともに1株あたりの配当金は2021/03期の20円から2025/03期の75円まで増配が続いており、株主還元への積極的な姿勢が評価されます。今後も強固な財務基盤を背景に、成長投資と株主還元を両立させる方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.8万円 | 22.8万円 | 22.8% |
| 2022期 | 126.4万円 | 26.4万円 | 26.4% |
| 2023期 | 141.6万円 | 41.6万円 | 41.6% |
| 2024期 | 183.2万円 | 83.2万円 | 83.2% |
| 2025期 | 175.7万円 | 75.7万円 | 75.7% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
業界平均と比較すると、PER9.5倍、PBR0.89倍と株価は著しく割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4.20%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への意識が高いことが伺えます。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、短期的な需給の緩みが株価の上値を抑える一因となる可能性があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 4.7億円 | 3.5億円 | 74.6% |
| 2022/03期 | 8.4億円 | 2.7億円 | 31.9% |
| 2023/03期 | 9.6億円 | 2.7億円 | 28.5% |
| 2024/03期 | 9.4億円 | 2.3億円 | 24.3% |
| 2025/03期 | 9.1億円 | 1.8億円 | 20.1% |
法人税等の支払いは税引前利益の変動に応じて推移しています。2021/03期は一時的な要因により実効税率が高まりましたが、近年の税負担率は20%から30%の範囲で推移しており、概ね適正な範囲に収まっています。将来の予想実効税率は約30%を前提として計算されており、税務上の大きな懸念は見当たりません。
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翻訳センター まとめ
「堅実な翻訳のプロ集団が、AIとM&Aを両輪に『言葉の壁』に挑み続けるBtoBの黒子企業」
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