2483スタンダード

翻訳センター

HONYAKU Center Inc.

最終更新日: 2026年3月30日

ROE11.0%
BPS2018.0円
自己資本比率76.1%
FY2025/3 有報データ

専門翻訳で世界をつなぐ、言葉のプロフェッショナル集団

すべての企業を世界につなぐ 言葉のコンシェルジュとなること。

この会社ってなに?

あなたが海外の製品を買ったとき、その説明書が自然な日本語で書かれているのはなぜでしょう?実はその裏側で、翻訳センターのようなプロの翻訳会社が活躍しています。特に、特許や新しい薬の承認に必要な書類、精密機械のマニュアルといった、少しでも間違えると大変なことになる専門分野の翻訳を主に手掛けている会社です。海外旅行で使う通訳サービスや、国際会議の運営サポートも行っており、日本の企業が世界でビジネスをするための「言葉の架け橋」を作る、縁の下の力持ちなのです。

翻訳業界の老舗大手で、特許や医薬品など専門性の高い企業向け翻訳が収益の柱です。直近の2025年3月期決算では、売上高112.1億円、営業利益8.90億円と減収減益で着地しましたが、株主還元には積極的で7期連続の増配となる1株75円配当を実施しました。新たに策定した中期経営計画では、AI活用による生産性向上とM&Aを成長戦略の軸に据え、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円を目指しています。

サービス業スタンダード市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
東京都港区三田三丁目13番12号 三田MTビル
公式
www.honyakuctr.com

社長プロフィール

二宮 俊一郎
代表取締役社長
テクノロジスト
私たちのビジョンは『すべての企業を世界につなぐ 言葉のコンシェルジュ』です。AI技術やデータ活用を推進し、事業競争力を強化することで、お客様のグローバルなビジネス展開を強力にサポートしてまいります。

この会社のストーリー

1986
創業・産業翻訳の開始

株式会社翻訳センターを設立。特許、医薬、工業分野など専門性の高い産業翻訳サービスの提供を開始し、日本のものづくりを言葉の力で支え始める。

2006
JASDAQ上場

大阪証券取引所ヘラクレス(現・東証スタンダード)に上場。事業拡大のための資金調達力と社会的信用を獲得し、成長を加速させる。

2012
通訳事業への本格進出

通訳・国際会議運営に強みを持つISSグループを買収。翻訳事業とのシナジーを創出し、総合的な言語サービス企業へと進化を遂げる。

2018
新体制の始動

生え抜きの二宮俊一郎氏が代表取締役社長に就任。AI技術の活用など、新たな時代に対応する変革をリードしていく。

2023
生成AI活用の実証実験開始

AI開発のスタートアップ企業オルツと提携し、生成AIを活用した共同プロダクト開発を開始。テクノロジーで翻訳の未来を切り拓く挑戦。

2025
新中期経営計画の策定

「言葉のコンシェルジュ」をビジョンに掲げ、AI活用と業務効率化による競争力強化を目指す新中期経営計画を発表。持続的な成長へのコミットメントを示す。

2028
未来への目標

中期経営計画の最終年度として、売上高130億円、営業利益12億円の達成を目指す。業界のリーディングカンパニーとして更なる高みを目指す。

注目ポイント

専門分野特化の高品質翻訳

特許・医薬・工業・金融といった高度な専門知識が求められる分野に特化。各分野のプロフェッショナルによる高品質な翻訳サービスで、企業のグローバル展開を支えています。

AI技術で進化する言語サービス

AI技術の活用に積極的に取り組み、業務効率化とサービス品質の向上を両立。生成AIを活用したプロダクト開発も進めており、未来の翻訳業界をリードする存在です。

安定した財務と高い株主還元

着実に利益を上げ続ける安定した経営基盤を構築。配当利回りは4%超と高く、株主への還元にも積極的で、長期的な資産形成を目指す投資家にとって魅力的です。

サービスの実績は?

112.1億円
連結売上高
2025年3月期実績
-0.8% YoY
8.90億円
連結営業利益
2025年3月期実績
-1.3% YoY
75
1株当たり配当金
2025年3月期実績
7期連続増配
34.7%
配当性向
2025年3月期実績
+8.9pt YoY
約2,500
登録フリーランス翻訳者数
2024年11月時点
国内最大規模

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 76.1%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 60%

配当・優待はもらえる?

しっかりもらえます
1株配当(最新期)
75
方針: 配当性向30%以上目標
1株配当配当性向
FY2016/326.520.7%
FY2017/327.520.9%
FY2018/35834.5%
FY2019/33518.7%
FY2020/34245.7%
FY2021/32056.5%
FY2022/34023.2%
FY2023/34521.9%
FY2024/36530.5%
FY2025/37534.7%
4期連続増配
株主優待
なし

株主優待制度は実施していません。

同社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、配当性向30%以上を目安とした安定的かつ持続的な配当を実施しています。業績の拡大とともに1株あたりの配当金はFY2021/3の20円からFY2025/3の75円まで増配が続いており、株主還元への積極的な姿勢が評価されます。今後も強固な財務基盤を背景に、成長投資と株主還元を両立させる方針です。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
11.0%
業界平均
12.4%
営業利益率下回る
この会社
7.9%
業界平均
11.9%
自己資本比率上回る
この会社
76.1%
業界平均
51.3%

業績推移

儲かってるの?

まあまあです
売上高
FY2022/3103億円
FY2023/3109億円
FY2024/3113億円
FY2025/3112億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/39.0億円
FY2025/38.9億円

翻訳センターは特許・医薬・工業など企業向けの技術翻訳を軸に安定成長を続けており、売上高はFY2021/3の約99億円からFY2024/3には約113億円まで着実に拡大しました。純利益においても事業効率化や高付加価値分野の受注により、FY2021/3の約1.2億円からFY2025/3には約7.2億円へと大幅な利益成長を実現しています。FY2026/3は通訳事業の堅調さやAI活用による業務効率化を推進するものの、成長への投資段階として純利益は約6.3億円を見込んでいます。

稼ぐ力はどのくらい?

効率よく稼いでいます
ROE
11.0%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.2%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
7.9%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/37.9%1.9%-
FY2022/311.4%8.0%-
FY2023/313.6%9.2%-
FY2024/310.6%8.5%8.0%
FY2025/311.0%8.2%7.9%

収益性については、営業利益率がFY2021/3の4.2%からFY2023/3には8.5%へ向上するなど、高付加価値な翻訳サービスの提供が利益体質を大きく改善させました。ROE(自己資本利益率)も二桁台を安定して維持しており、資本効率を重視した経営が徹底されています。FY2025/3時点でのROEは10.7%、ROAは8.2%と、業界内でも良好な収益水準を維持しています。

財務は安全?

財務は安定しています
自己資本比率76.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
0円
会社の純資産
67.6億円

財務健全性は極めて高く、有利子負債ゼロを長年維持しており実質的な無借金経営を継続しています。自己資本比率も75%超の高水準で安定しており、強固な財務基盤が将来の成長に向けた投資や株主還元を支えています。BPS(1株あたり純資産)もFY2021/3の1,360円からFY2025/3には2,018円へと着実に積み上がっており、盤石な財務状態と言えます。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+5.0億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.0億円
投資CF
借入・返済など
-2.2億円
財務CF
手元に残ったお金
+3.1億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/34.4億円2,000万円-1.4億円4.6億円
FY2022/38.3億円-5,400万円-6,700万円7.8億円
FY2023/33.7億円-2,900万円-1.3億円3.4億円
FY2024/37.5億円-6,000万円-1.5億円6.9億円
FY2025/35.0億円-2.0億円-2.2億円3.1億円

営業キャッシュフローは本業の利益を背景に安定してプラスで推移しており、強固なキャッシュ創出能力を維持しています。投資キャッシュフローは、将来的な競争力強化のためのシステム投資やM&Aを適宜実行しているためマイナス傾向ですが、健全な投資活動と見なせます。創出したフリーキャッシュフローを原資に、継続的な配当支払いといった財務活動(財務キャッシュフローのマイナス)を行い、バランスの良い資金循環を実現しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1企業買収等 当社グループは事業の強化・補強を目的に、企業買収及び資本参加を含む投資を行うことがあります

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/34.7億円3.5億円74.6%
FY2022/38.4億円2.7億円31.9%
FY2023/39.6億円2.7億円28.5%
FY2024/39.4億円2.3億円24.3%
FY2025/39.1億円1.8億円20.1%

法人税等の支払いは税引前利益の変動に応じて推移しています。FY2021/3は一時的な要因により実効税率が高まりましたが、近年の税負担率は20%から30%の範囲で推移しており、概ね適正な範囲に収まっています。将来の予想実効税率は約30%を前提として計算されており、税務上の大きな懸念は見当たりません。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
548万円
従業員数
545
平均年齢
41.7歳
平均年収従業員数前年比
当期548万円545-

従業員の平均年収は548万円であり、専門知識を要する翻訳業界内では安定した水準を維持しています。近年はAI活用による業務効率化を進めつつ、付加価値の高い専門翻訳・通訳サービスへの注力により、従業員の労働生産性を高める経営戦略が給与を下支えしています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主46%
浮動株54%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関2.6%
事業法人等43.4%
外国法人等8.9%
個人その他41.4%
証券会社3.8%

安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はエムスリー・UH Partners 2・光通信。

エムスリー株式会社(663,000株)19.78%
株式会社UH Partners 2(250,600株)7.48%
光通信株式会社(249,000株)7.43%
株式会社UH Partners 3(210,900株)6.29%
東 郁男(128,700株)3.84%
THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行)(109,400株)3.26%
内藤 征吾(91,500株)2.73%
二宮 俊一郎(65,400株)1.95%
秋元 利規(60,000株)1.79%
翻訳センター従業員持株会(54,700株)1.63%

筆頭株主であるエムスリー株式会社(19.78%)との関係が強く、光通信や関連会社を含めた上位株主で構成比の大部分を占めています。創業者の東郁男氏ら個人株主も一定の持株比率を維持しており、創業家・安定株主主導による堅実な経営体制が特徴です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億2,276万円
取締役4名の合計

特許、医薬、工業分野等の企業向け技術翻訳・通訳事業を中核とし、国内外で強固な顧客基盤を築いています。連結子会社5社を擁し、M&AやAIを活用した技術革新により事業の多角化を進めていますが、言語資産の流出リスクやAI自動翻訳との競争激化が継続的な事業リスクとして挙げられています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 7名)
女性 1名(14.3% 男性 6
14%
86%
監査報酬
3,060万円
連結子会社数
5
設備投資額
2.0億円
平均勤続年数(従業員)
9.1
臨時従業員数
126

女性役員比率は14.2%で、監査体制の強化とともにガバナンス改革が進められています。連結子会社5社を統括し、中期経営計画を通じた成長戦略を掲げるなど、小規模ながらも透明性の高い組織運営を行っています。

会社の計画は順調?

C
総合評価
過去の中計は未達。業績予想もやや弱気で、下振れする傾向が見られる。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

第6次中期経営計画
FY2026〜FY2028
売上高: 目標 130億円 順調 (112.1億円)
86.2%
営業利益: 目標 12億円 順調 (8.90億円)
74.2%
旧・第3次中期経営計画
FY2016〜FY2018
売上高: 目標 110億円 未達 (84.5億円)
76.8%
営業利益: 目標 7.5億円 未達 (6.85億円)
91.3%
ROE: 目標 10%以上 達成 (10.1%)
100%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY2025114億円112億円-1.7%
FY2024116億円113億円-2.2%
FY2023111億円110億円-1.4%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20259億円9億円-1.1%
FY202410億円9億円-9.8%
FY20239億円9億円+2.0%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

新たな中期経営計画では、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円という挑戦的な目標を掲げています。成長のドライバーとして、AI技術の活用による生産性向上と、事業領域を拡大するためのM&Aを推進する方針です。しかし、過去の計画では目標未達に終わっており、期初に発表される会社予想も未達となる傾向があるため、計画の達成確度は慎重に評価する必要があります。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

過去5年間のTSR(株主総利回り)は、一貫して市場平均であるTOPIXを下回る「アンダーパフォーム」となっています。これは、増配を継続しているものの、株価自体が市場全体の成長に追いついていないことが主な原因です。同社の安定的ながらも急成長が見込みにくい事業モデルが、成長株を好む市場のテーマから外れ、株価の伸び悩みに繋がっていると考えられます。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+75.7%
100万円 →175.7万円
75.7万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021122.8万円+22.8万円22.8%
FY2022126.4万円+26.4万円26.4%
FY2023141.6万円+41.6万円41.6%
FY2024183.2万円+83.2万円83.2%
FY2025175.7万円+75.7万円75.7%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残233,000株
売り残0株
信用倍率買建のみ
2025年12月12日時点
今後の予定
第1四半期決算発表2026年8月上旬
第2四半期決算発表2026年11月上旬

業界平均と比較すると、PER9.5倍、PBR0.89倍と株価は著しく割安な水準にあります。一方で、配当利回りは4.20%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への意識が高いことが伺えます。信用取引では売り残がなく買い残のみが積み上がっており、短期的な需給の緩みが株価の上値を抑える一因となる可能性があります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +5.2%
メディア数
12
株探, PR TIMES, 日経電子版, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報オンライン ほか
業界内ランキング
上位 32%
サービス業 450社中 144位
報道のトーン
60%
好意的
25%
中立
15%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

決算・業績45%
新サービス・技術25%
IR・経営計画15%
M&A・提携15%

最近の出来事

2025年5月中計策定

第6次中期経営計画を策定し、2028年3月期に売上高130億円、営業利益12億円を目標に設定しました。

2025年6月子会社合併

連結子会社である株式会社FIPASを吸収合併し、経営資源の効率化と事業基盤の強化を図りました。

2026年1月デジタル支援

株式会社SpeeeによるSEO・リスティング広告支援を開始し、マーケティング効率の最大化を目指しています。

翻訳センター まとめ

ひとめ診断

業績
普通
営業利益 前年比↓
配当
少なめ
1株 75円
安全性
安定
自己資本比率 76.1%
稼ぐ力
高い
ROE 11.0%
話題性
好評
ポジティブ 60%

「堅実な翻訳のプロ集団が、AIとM&Aを両輪に『言葉の壁』に挑み続けるBtoBの黒子企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU