シーイーシー
COMPUTER ENGINEERING & CONSULTING LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
安定基盤と先進技術で未来を創る、独立系SIerの雄
社会や産業の持続的発展に貢献する「エッセンシャル・インテグレーター」となること。
この会社ってなに?
あなたが普段運転する自動車には、安全で快適な走行を支えるための様々なコンピューターが搭載されています。シーイーシーは、そうした自動車の頭脳部分にあたるソフトウェアの開発を手掛けています。また、お気に入りの商品が工場でスムーズに作られるための生産管理システムや、あなたの個人情報を守る企業のセキュリティシステムなど、普段は目にしない社会の裏側で重要な役割を果たしている会社です。意識していないところで、実はシーイーシーの技術に支えられている場面はたくさんあるかもしれません。
独立系システムインテグレーター(SIer)のシーイーシーは、安定した顧客基盤を背景に増収増益を続けています。直近のFY2026(2026年1月期)では売上高658.8億円、営業利益73.38億円を達成し、過去最高益を更新。近年はシステム開発会社「情報システムサービス」の買収などM&Aにも積極的で、既存事業の強化に加え、セキュリティやデータ活用といった成長領域での事業拡大を加速させています。安定的な財務基盤と積極的な株主還元姿勢も投資家から評価されています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 1月
- 本社
- 東京都渋谷区恵比寿南1-5-5 JR恵比寿ビル8階
- 公式
- www.cec-ltd.co.jp
社長プロフィール
「VISION 2030」の実現に向け、当社は社会に不可欠な「エッセンシャル・インテグレーター」を目指します。事業ポートフォリオを最適化し、お客様のビジネス変革を支える高品質なICTサービスを提供することで、持続的な成長と企業価値向上を実現してまいります。
この会社のストーリー
独立系システムインテグレーターとしての歴史がスタート。日本のIT黎明期から、社会と産業の発展を支えてきた。
創業から約20年を経て株式上場を果たす。企業としての信頼性を高め、さらなる成長への基盤を築いた。
時代の変化に対応し、より包括的なICTサービス企業としてのアイデンティティを明確にするため、現在の社名に変更した。
事業ポートフォリオの最適化に着手。選択と集中を進め、より成長性の高い分野へ経営資源を再配分する戦略的決断を行った。
安定した経営基盤と成長性が評価され、東証一部(現プライム市場)へ。日本の主要企業の一角としての地位を確立した。
システム開発会社を子会社化し、ディー・ディー・エス社と資本業務提携。M&Aや提携を通じて、成長分野であるセキュリティサービス事業の強化を加速させる。
2030年に向けた長期ビジョンと具体的な3カ年計画を発表。社会に不可欠な存在「エッセンシャル・インテグレーター」を目指す。
注目ポイント
トヨタグループなど大手優良顧客との長年の取引で安定した収益基盤を確立。その上で、M&Aや事業提携を通じてセキュリティやデータ活用といった成長分野へ積極的に投資しています。
業績好調を背景に、2期連続の増配を発表。配当利回りは4%を超え(2026年3月時点)、株主への利益還元に積極的な姿勢が魅力です。
自社開発の認証ソリューション「SmartSESAME」は、官公庁や自治体を中心に多数の導入実績を誇ります。高まるセキュリティ需要に応える確かな技術力が強みです。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2022/3 | 40円 | 46.1% |
| FY2023/3 | 45円 | 29.6% |
| FY2024/3 | 55円 | 40.7% |
| FY2025/3 | 55円 | 44.9% |
| FY2026/3 | 70円 | 42.3% |
株主優待制度は実施していません。
配当方針として安定配当を重視しつつ、業績に応じた利益還元を積極的に行っています。FY2026/3には年間配当を70円に引き上げるなど、持続的な増配傾向にあり株主還元姿勢を強化しています。配当性向は概ね40%前後を目標としており、業績の成長に合わせた還元額の拡大が期待できます。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
シーイーシーの業績は、DX需要の拡大を背景に売上高がFY2022/3の約452億円からFY2026/3には約659億円まで順調に拡大しています。利益面では、高付加価値なシステム開発やITサービスの提供により営業利益も堅調に推移しており、FY2027/3には過去最高水準の業績更新を見込んでいます。デジタルインダストリー事業を中心とした事業ポートフォリオの最適化が奏功し、持続的な成長を実現している点が強みです。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 8.5% | 6.7% | 9.3% |
| FY2023/3 | 13.9% | 11.2% | 9.1% |
| FY2024/3 | 11.1% | 8.8% | 12.0% |
| FY2025/3 | 10.0% | 7.7% | 11.9% |
| FY2026/3 | 12.2% | 8.4% | 11.1% |
収益性は安定しており、営業利益率はFY2024/3以降11%〜12%台の高水準で推移しています。自己資本利益率(ROE)も10%超を維持しており、株主資本を効率的に活用して利益を生み出す体制が整っています。ITインフラやセキュリティ関連などの特定領域で競争優位を確立していることが、この安定した高い利益率の背景となっています。
財務は安全?
財務状況は非常に健全であり、自己資本比率は68.4%から78%超と極めて高い水準を維持しています。有利子負債は実質ゼロの「無借金経営」を継続しており、外部環境の変化に対して極めて高い耐性を持っています。強固な財務基盤を背景に、成長分野への投資やM&Aを機動的に実行できる体制が整っている点は投資家にとって大きな安心材料です。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 31.5億円 | -3.4億円 | -14.1億円 | 28.1億円 |
| FY2023/3 | 24.9億円 | 19.3億円 | -35.6億円 | 44.2億円 |
| FY2024/3 | 56.8億円 | -7.5億円 | -15.3億円 | 49.4億円 |
| FY2025/3 | 52.7億円 | -16.7億円 | -48.5億円 | 36.0億円 |
| FY2026/3 | 58.3億円 | -21.8億円 | -39.1億円 | 36.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、事業活動を通じて効率的に現金を創出できていることを示しています。投資キャッシュフローは、将来の成長に向けた積極的なIT投資やシステム開発による支出が主です。潤沢なフリーキャッシュフローを原資として、配当や自己株式の取得といった株主還元を安定的に実施しています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2022/3 | 42.8億円 | 12.4億円 | 29.0% |
| FY2023/3 | 44.1億円 | 0円 | 0.0% |
| FY2024/3 | 64.1億円 | 18.7億円 | 29.1% |
| FY2025/3 | 68.1億円 | 27.7億円 | 40.6% |
| FY2026/3 | 74.3億円 | 22.3億円 | 30.0% |
法人税等の支払額は、毎年の税引前利益の変動に応じて推移しています。FY2023/3は一時的な税務処理等の要因により法人税等が0となっていますが、通常時は概ね30%前後の実効税率水準です。FY2025/3は一時的な要因により税負担が高まりましたが、全体として標準的な納税が継続されています。
会社の公式開示情報
デジタルインダストリー事業を軸に、製造業や官公庁向けICTサービスが高収益を支える構造です。M&Aや提携による事業拡大リスクはあるものの、強固な顧客基盤と独自の認証技術『SmartSESAME』による安定成長が特徴です。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 480億円 | — | 482億円 | +0.4% |
| FY2024 | 510億円 | — | 531億円 | +4.2% |
| FY2026 | 605億円 | 659億円 | 659億円 | +8.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2023 | 50億円 | — | 44億円 | -12.5% |
| FY2024 | 56億円 | — | 64億円 | +14.6% |
| FY2026 | 68億円 | 73億円 | 73億円 | +8.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は新たな「中期経営計画 2025–2027」を推進中です。最終年度であるFY2027の会社予想を目標とすると、売上高680億円、営業利益77.5億円がターゲットとなります。過去の業績予想を見ると、売上高は堅調に推移する一方、利益面ではブレが見られましたが、直近では期初予想を上回る着地が続いており、計画達成に向けた実行力が高まっていることが窺えます。M&Aによる事業ポートフォリオの最適化が、今後の成長を左右する重要な鍵となるでしょう。
株の売買状況と今後の予定
現在の株価は、業界平均と比較してPER・PBRともに割安な水準にあります。一方で、配当利回りは3.58%と業界平均を大きく上回っており、株主還元への意識の高さが評価されています。信用買い残が売り残を大幅に上回っており、将来の株価上昇を期待する買いが多い一方、需給面での重さも意識されます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
26年1月期の通期連結業績予想を上方修正し、売上高658.82億円、営業利益73.38億円へ業績を拡大させた。
情報システムサービス株式会社を連結子会社化し、システム開発・ITサービスの事業領域を拡大。
ディー・ディー・エスとセキュリティ事業で提携し、認証ソリューション「SmartSESAME」の市場展開を強化。
最新ニュース
シーイーシー まとめ
ひとめ診断
「独立系SIの古豪が、M&Aとデータ活用支援でDX時代の『黒子』として再成長を狙う」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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