(株)エヌアイデイ
Nippon Information Development Co.,Ltd.
最終更新日: 2026年3月25日
1967年創業の独立系SI老舗。組み込みからDXまで、堅実経営で着実に成長を続けるIT企業
ITの力で、人々の暮らしをもっと便利に、もっと豊かに
この会社ってなに?
スマートフォンの中にあるアプリ、銀行のATMシステム、コンビニのPOSレジの裏側で動くシステム。こうしたITインフラの開発や運用を支えているのがエヌアイデイです。最近ではAI映像分析やDX支援など先端技術領域にも進出。普段見えないところで私たちの生活を支えるIT企業です。
エヌアイデイ(NID)は1967年創業の独立系システムインテグレーターで、大規模法人向けのシステム開発・保守・運用を一貫体制で提供しています。組み込み開発に強みを持ち、金融・通信・製造業など幅広い業種の顧客基盤を有します。FY2025/3は売上高249億円(前年比+10.6%)、営業利益30億円と5期連続の増収増益を達成。無借金経営に近い強固な財務基盤(自己資本比率76.3%)を持ち、PER 12.1倍・ROE 11.0%と成長性と安定性を兼ね備えた銘柄です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区晴海1-8-10 晴海アイランドトリトンスクエアX棟29階
- 公式
- www.nid.co.jp
社長プロフィール
お客様のビジネスの発展に貢献し、社会的課題の解決に挑戦する。エヌアイデイは独立系SIとしての強みを活かし、技術力と人材力で新たな価値を創造してまいります。
この会社のストーリー
日本情報開発株式会社として設立。コンピュータの黎明期から、独立系のシステム開発企業としてスタートした。
JASDAQ証券取引所に株式を上場。初値4,900円と公開価格を16.7%上回る好スタートを切った。
自動車・家電・通信機器向けの組み込みソフトウェア開発で確固たるポジションを築き、安定的な受注基盤を確立した。
NTTドコモ傘下のIT企業テニックを買収し子会社化。ECサイト構築やサービス開発領域へ事業を拡大した。
AI映像分析の共同研究やDX支援ソリューションの展開を加速。独立系SIの技術力を活かし、先端技術領域での成長を目指す。
注目ポイント
実質無借金に近い経営で、自己資本比率76.3%という極めて健全な財務基盤を持ちます。景気変動にも強い安定経営が魅力です。
売上高は5年で41%成長、営業利益は65%成長。IT投資需要の追い風に乗り、着実に業容を拡大し続けています。
社長の小森俊太郎氏が約20%を保有するオーナー企業。短期的な利益追求ではなく、長期視点での堅実な経営が株主価値の向上につながっています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 16.7円 | 19.8% |
| FY2017/3 | 19.3円 | 16.8% |
| FY2018/3 | 19.3円 | 16.1% |
| FY2019/3 | 21円 | 16.5% |
| FY2020/3 | 22円 | 19.7% |
| FY2021/3 | 22円 | 18.3% |
| FY2022/3 | 23円 | 15.8% |
| FY2023/3 | 26円 | 13.1% |
| FY2024/3 | 27円 | 14.1% |
| FY2025/3 | 28円 | 12.9% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配を継続しており、FY2026/3は1株29円(予想)を計画しています。配当性向は12〜18%と低水準であり、増配余地は十分に残されています。株主優待制度は設けていませんが、堅実な増配路線による株主還元を重視した方針です。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エヌアイデイの業績は、DX需要の拡大と既存顧客の深耕により5期連続の増収増益を達成しました。FY2025/3は売上高249億円・営業利益30億円と過去最高益を更新。FY2026/3は売上高250億円・営業利益31億円の予想で、安定成長の継続が見込まれています。
事業ごとの売上・利益
大規模法人向けのシステムインテグレーション(SI)が主力。金融・通信・製造業向けの業務システム開発、組み込みソフトウェア開発を展開。売上構成比約80%を占める最大セグメント。
自社ソリューション製品の開発・販売。DX支援、AI映像分析、サブスクリプション管理サービス等の先端技術領域を展開。今後の成長ドライバーとして注力。
子会社テニック社によるIT製品・サービス開発、保守運用サービス等。2022年の子会社化により事業領域を拡大。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 9.4% | 6.6% | - |
| FY2022/3 | 10.5% | 7.4% | - |
| FY2023/3 | 14.2% | 9.2% | - |
| FY2024/3 | 11.7% | 8.0% | 12.4% |
| FY2025/3 | 11.9% | 8.4% | 12.3% |
営業利益率は10.6%から12.3%へと着実に改善しており、独立系SIとしては高水準の収益性を確保しています。ROEは9〜12%台で安定しており、ROAも8%超と資産効率の高い経営を実践。自己資本比率76%超の堅固な財務基盤のもと、利益率と効率性の両立を実現しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の207億円からFY2025/3には282億円まで拡大し、自己資本比率は73〜76%と極めて健全です。FY2023/3まで実質無借金経営を続け、FY2024/3以降も有利子負債はわずか7.2億円にとどまっています。BPSは1,336円から1,971円へと増加し、着実な内部留保の蓄積が進んでいます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.2億円 | 3.5億円 | -2.6億円 | 24.8億円 |
| FY2022/3 | 16.5億円 | -3.2億円 | -6.2億円 | 13.3億円 |
| FY2023/3 | 20.9億円 | -12.1億円 | -2.7億円 | 8.7億円 |
| FY2024/3 | 18.5億円 | -1.2億円 | -5.8億円 | 17.3億円 |
| FY2025/3 | 27.7億円 | -5.1億円 | -3.0億円 | 22.6億円 |
営業キャッシュフローは毎期16〜27億円の安定した創出を続けており、FY2025/3は27億円と過去最高を記録しました。FY2023/3の投資CFのマイナス幅はテニック社の子会社化に伴う株式取得によるものです。フリーキャッシュフローは全期間でプラスを維持し、キャッシュ創出力の高さが際立ちます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 21.4億円 | 7.7億円 | 36.2% |
| FY2022/3 | 24.7億円 | 8.3億円 | 33.8% |
| FY2023/3 | 27.4億円 | 5.3億円 | 19.4% |
| FY2024/3 | 31.3億円 | 10.2億円 | 32.6% |
| FY2025/3 | 34.0億円 | 10.4億円 | 30.4% |
税引前利益はFY2021/3の21億円からFY2025/3には34億円へと着実に増加しています。FY2023/3の実効税率19.4%は税額控除等の一時的要因によるもので、通常は30〜36%の範囲で推移しています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 578万円 | 1,652人 | - |
従業員の平均年収は578万円で、独立系SI企業としては標準的な水準です。平均年齢38.7歳と比較的若い組織構成で、平均勤続年数14.6年と定着率が高く、技術力の蓄積が進んでいます。
誰がこの会社の株を持ってる?
経営者・創業家が39.4%を保有するオーナー経営企業です。 金融機関・事業法人を中心に安定株主比率が高く、経営の安定性が際立ちます。 主な安定株主は小森氏・小森氏・エヌアイデイ従業員持株会。
筆頭株主は代表取締役社長の小森俊太郎氏(19.54%)で、小森孝一氏(10.78%)と合わせて創業家が約30%を保有しています。従業員持株会も9.09%を保有し、オーナー経営者と社員が一体となった経営体制が特徴です。光通信(7.78%)やクリエートトニーワン(6.42%)など事業法人の保有も安定的です。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| システム開発事業 | 200億円 | 24.7億円 | 12.4% |
| ソリューション事業 | 30億円 | 3.7億円 | 12.3% |
| その他事業 | 19億円 | 1.7億円 | 8.9% |
システム開発事業が売上の約80%を占める主力セグメントで、営業利益率12%超の高い収益性を維持しています。ソリューション事業ではAI・DX領域への投資を加速しており、今後の成長ドライバーとして期待されます。2022年にテニック社を子会社化し、NTTドコモ関連のIT開発領域にも事業を拡大しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名は全員男性で、女性登用が今後の課題です。4社の連結子会社を統括し、平均勤続年数14.6年と高い定着率を誇ります。オーナー経営者による迅速な意思決定と、堅実な事業運営が特徴的です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
エヌアイデイのTSRは5年間で222.7%と、TOPIX(213.4%)を上回るパフォーマンスを実現しています。特にFY2023以降はTOPIXを大きく上回る推移となり、堅調な業績成長と増配が株主リターンの向上に寄与しています。オーナー経営による長期視点の経営が株主価値の創出につながっています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 121.3万円 | +21.3万円 | 21.3% |
| FY2022 | 128.8万円 | +28.8万円 | 28.8% |
| FY2023 | 156.9万円 | +56.9万円 | 56.9% |
| FY2024 | 183.9万円 | +83.9万円 | 83.9% |
| FY2025 | 222.7万円 | +122.7万円 | 122.7% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
エヌアイデイの株価指標は、PER 12.1倍と情報通信セクター平均(25倍前後)を大きく下回る割安水準にあります。PBRも1.28倍とセクター平均より低く、ROE 11%の実力に対してバリュエーション面での見直し余地があります。信用取引は買い残のみで売り残がなく、流動性は限定的です。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
汎用カメラを活用したアリーナスポーツのAI映像分析に関する共同研究を開始。先端技術領域への展開を加速。
FY2026/3 第3四半期決算を発表。4-12月期は経常利益が前年同期比6%減となったが、通期予想は据え置き。
NTTドコモ傘下のIT企業テニックを子会社化。ECサイト構築・開発支援領域への事業拡大を実現。
最新ニュース
(株)エヌアイデイ まとめ
ひとめ診断
「独立系SIの老舗。組み込み開発からDXまで、堅実経営で5期連続増収を達成するスタンダード企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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