朝日ネット3834
Asahi Net,Inc.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが自宅で動画を見たり、オンラインゲームをしたりするとき、インターネットに繋いでいますよね。朝日ネットは「ASAHIネット」というブランドで、そのインターネット接続サービスを提供している会社の一つです。高速で安定した接続に定評があり、もしかしたらあなたの家のインターネットもASAHIネットかもしれません。また、大学の授業で使うオンライン学習システム「manaba」も朝日ネットが開発しています。講義資料のダウンロードやレポート提出などで、知らず知らずのうちに朝日ネットのサービスを使っている大学生も多いはずです。
独立系インターネットサービスプロバイダ(ISP)の老舗で、13年連続の増収を達成するなど安定成長が際立つ企業です。2025期は売上高130.8億円(前期比7.0%増)、営業利益23.45億円(同19.3%増)と堅調に着地しました。しかし、2026期の通期予想は、売上高135.0億円に対し営業利益を17.25億円へと下方修正しており、今後の収益性改善が課題となります。主力のISP事業に加え、大学向け教育支援システム「manaba」が第二の柱として成長を牽引しています。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都中央区銀座4-12-15 歌舞伎座タワー21階
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 9.4% | 8.6% | 16.6% |
| 2017/03期 | 10.0% | 9.0% | 14.9% |
| 2018/03期 | 6.0% | 5.4% | 9.0% |
| 2019/03期 | 9.6% | 8.5% | 13.0% |
| 2020/03期 | 11.6% | 10.1% | 15.6% |
| 2021/03期 | 12.6% | 10.9% | 14.9% |
| 2022/03期 | 11.3% | 9.7% | 15.8% |
| 2023/03期 | 11.1% | 9.7% | 15.1% |
| 2024/03期 | 10.5% | 9.2% | 16.1% |
| 2025/03期 | 13.7% | 12.1% | 17.9% |
| 3Q FY2026/3 | 8.3%(累計) | 7.2%(累計) | 14.7% |
収益性は非常に高く、特に営業利益率は15%から18%程度の高い水準で安定推移しています。これは自社でのISPネットワーク運用によりコスト効率を高めているためで、ROE(自己資本利益率)は13%超を達成するなど、資本効率も向上しています。効率的な経営体制によって、市場環境が厳しい中でも一貫して高い利益率を維持できている点が同社の強みです。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 114億円 | 16.9億円 | 13.0億円 | 46.7円 | +10.6% |
| 2022/03期 | 116億円 | 18.3億円 | 12.6億円 | 44.9円 | +2.0% |
| 2023/03期 | 122億円 | 18.4億円 | 12.8億円 | 45.9円 | +5.1% |
| 2024/03期 | 122億円 | 19.6億円 | 12.9億円 | 46.5円 | +0.4% |
| 2025/03期 | 131億円 | 23.4億円 | 17.5億円 | 65.0円 | +7.0% |
朝日ネットはISP事業の安定した収益を基盤に、13年連続で過去最高の売上高を更新するなど、持続的な成長を実現しています。特に近年は主力の光回線サービスに加え、大学向け教育支援システム「manaba」が堅調に推移し、業績を牽引しました。2025年3月期には純利益が約17.5億円に拡大しましたが、2026年3月期は競合環境の変化や投資の影響により、成長ペースはやや調整局面を迎えています。 【3Q 2026/03期実績】売上101億円(通期予想比75%)、営業利益15億円(同63%)、純利益11億円(同64%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力であるインターネット接続サービス(ISP)に加え、教育支援システム「manaba」が収益の柱となっており、ストック型ビジネスモデルによる安定した収益基盤を築いています。一方で、回線サービスの低価格競争や通信事業者間の提携リスクを重要な経営課題と認識しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 24億円 | 17億円 | — | -26.6% |
| 2025期 | 22億円 | — | 23億円 | +6.6% |
| 2024期 | 20億円 | — | 20億円 | -1.7% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 128億円 | — | 131億円 | +2.2% |
| 2024期 | 126億円 | — | 122億円 | -3.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画を開示していませんが、毎期公表される通期の業績予想が実質的な目標となります。2025期は期初予想を上回る着地を見せるなど堅調でしたが、2026期予想では営業利益を26.6%と大幅に下方修正しており、計画の信頼性に疑問符がつきます。売上は安定的に伸長しているものの、利益面での計画達成能力が今後の評価の分かれ目となるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期累計の減益を受け、通期経常利益予想を23.7億円から17.3億円へ下方修正を発表。
中間決算にて14年連続となる売上高過去最高更新を達成し、成長基調を維持。
セキュリティアセスメントサービス「XCockpit Identity」の国内初採用を公表。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
同社の財務健全性は極めて高く、自己資本比率は88%を超え、実質無借金経営を維持しています。潤沢な手元資金を保有しており、将来の成長投資や株主還元に充てるための強固な基盤が整っています。資産内容も健全であり、外部環境の変化に対して非常に高い耐性を持つ安定した財務体質と言えます。 【3Q 2026/03期】総資産147億円、純資産129億円、自己資本比率85.8%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 7.8億円 | 4.5億円 | 5.4億円 | 3.3億円 |
| 2017/03期 | 15.4億円 | 15.7億円 | 6.8億円 | 3,500万円 |
| 2018/03期 | 9.2億円 | 5.4億円 | 5.3億円 | 3.7億円 |
| 2019/03期 | 17.0億円 | 2.2億円 | 5.3億円 | 14.8億円 |
| 2020/03期 | 12.2億円 | 2.8億円 | 16.0億円 | 15.0億円 |
| 2021/03期 | 18.9億円 | 20.3億円 | 5.3億円 | 1.4億円 |
| 2022/03期 | 14.3億円 | 11.2億円 | 5.6億円 | 3.1億円 |
| 2023/03期 | 13.6億円 | 10.9億円 | 6.2億円 | 2.7億円 |
| 2024/03期 | 24.7億円 | 17.7億円 | 8.4億円 | 7.0億円 |
| 2025/03期 | 24.6億円 | 5.6億円 | 12.5億円 | 19.0億円 |
ISP事業特有の安定したキャッシュ創出能力により、営業キャッシュフローは毎年20億円前後と高い水準を維持しています。大規模な投資が一巡した2025年3月期にはフリーキャッシュフローが約19億円のプラスに転じており、財務基盤のさらなる強化が進みました。潤沢な現金を背景に、配当や自己株取得など株主還元を機動的に行える体制が整っています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は14.3%であり、今後さらなる登用が期待される段階です。独立系ISPとして堅実な監査体制を有しており、プライム市場上場企業として、持続的な企業価値向上に向けたコーポレート・ガバナンス体制の強化に取り組んでいます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 524万円 | 214人 | - |
平均年収は524万円と、IT・通信業界におけるISP事業者の水準として安定的に推移しています。近年の物価上昇局面においても、持続的な利益還元と従業員への還元を両立させるため、堅実な賃金体系を維持しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、継続して市場平均であるTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の業績が安定している一方で、市場全体の成長率と比較すると見劣りし、株価が大きく上昇する材料に乏しかったことが背景にあります。株価は安定していますが、キャピタルゲインを狙う投資家からの人気化は限定的で、インカムゲインを重視する株主層が中心であることが示唆されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 18円 | 61.0% |
| 2017/03期 | 18円 | 56.1% |
| 2018/03期 | 18円 | 92.2% |
| 2019/03期 | 18円 | 56.0% |
| 2020/03期 | 18.5円 | 45.2% |
| 2021/03期 | 19.5円 | 41.8% |
| 2022/03期 | 21円 | 46.7% |
| 2023/03期 | 22.5円 | 49.0% |
| 2024/03期 | 23円 | 49.5% |
| 2025/03期 | 24.5円 | 37.7% |
株主優待制度は実施していません。
同社は利益還元を経営の重要課題と位置づけ、安定的な配当の継続と向上を目指す方針を掲げています。業績連動をベースとしつつ、配当性向を意識した還元を行っており、株主への利益配分を重視する姿勢が明確です。今後も財務の健全性を維持しながら、長期的かつ安定的で魅力的な配当水準を維持することが期待されます。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 115.9万円 | 15.9万円 | 15.9% |
| 2022期 | 87.9万円 | 12.1万円 | -12.1% |
| 2023期 | 91.3万円 | 8.7万円 | -8.7% |
| 2024期 | 102.1万円 | 2.1万円 | 2.1% |
| 2025期 | 110.1万円 | 10.1万円 | 10.1% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は1.16倍と拮抗しており、短期的な値動きに対する強弱感が対立している状況です。業界平均と比較すると、PER・PBRは割安な水準にあり、一方で配当利回りは業界平均を大きく上回っています。このことから、市場からは高い成長性よりも安定性と株主還元が評価されているディフェンシブな銘柄と見なされていることがうかがえます。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2016/03期 | 13.4億円 | 4.6億円 | 34.4% |
| 2017/03期 | 13.1億円 | 3.6億円 | 27.6% |
| 2018/03期 | 8.5億円 | 2.7億円 | 32.2% |
| 2019/03期 | 12.8億円 | 3.3億円 | 25.5% |
| 2020/03期 | 16.5億円 | 5.0億円 | 30.2% |
| 2021/03期 | 17.9億円 | 4.8億円 | 27.2% |
| 2022/03期 | 18.4億円 | 5.8億円 | 31.8% |
| 2023/03期 | 18.5億円 | 5.6億円 | 30.4% |
| 2024/03期 | 19.9億円 | 7.0億円 | 35.1% |
| 2025/03期 | 23.6億円 | 6.1億円 | 25.9% |
実効税率は概ね30%前後で推移しており、日本の法人税等の一般的な水準に準拠しています。2024年3月期に一時的な変動が見られましたが、基本的には利益水準に応じた適切な納税が行われています。今後も業績予想に基づき、安定した範囲内で税負担が発生する見込みです。
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朝日ネット まとめ
「ISPの老舗が、教育DXという第二の柱で安定成長を続ける『守りのDX銘柄』」
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