ジャストシステム4686
JUSTSYSTEMS CORPORATION
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
もしかしたら、あなたのご家庭でもジャストシステムのサービスが活躍しているかもしれません。お子さんがタブレットを使って楽しく勉強しているなら、それは『スマイルゼミ』ではないでしょうか。また、パソコンで文章を入力する際、賢く日本語を変換してくれる『ATOK』も、同社が長年開発してきたソフトウェアです。これらの個人向けサービスに加え、普段私たちが使う様々なウェブサービスや会社の業務システムの裏側では、プログラミング知識なしでシステムを開発できる同社の法人向け製品が、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を支えています。
ジャストシステムは、2025期に売上高445.5億円、営業利益180.34億円を見込む高収益ソフトウェア企業です。かつての日本語ワープロソフト「一太郎」から事業ポートフォリオを転換し、現在は小中学生向け通信教育「スマイルゼミ」と法人向けノーコードDB「JUST.DB」が成長を牽引しています。親会社キーエンスの経営ノウハウを背景に、営業利益率40%超という驚異的な収益性を誇りますが、株価は成長期待の剥落からか軟調に推移している点が投資家の注目点です。
会社概要
- 業種
- 情報・通信業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区西新宿6-8-1 住友不動産新宿オークタワー
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.9% | 14.5% | - |
| 2022/03期 | 18.4% | 15.1% | - |
| 2023/03期 | 17.3% | 14.4% | - |
| 2024/03期 | 13.1% | 11.2% | 41.6% |
| 2025/03期 | 12.4% | 10.7% | 40.5% |
| 3Q FY2026/3 | 11.0%(累計) | 9.6%(累計) | 45.5% |
当社は営業利益率が40%を超える水準で推移しており、圧倒的な高収益体質を確立しています。ソフトウェア開発・販売というビジネスモデルの特性上、限界利益率が高く、スマイルゼミなどのストック型ビジネスが効率的な収益貢献を果たしています。ROEは直近で11.7%と二桁を維持しており、株主資本を効率的に活用した経営が実現されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 412億円 | — | 110億円 | 170.6円 | - |
| 2022/03期 | 417億円 | — | 122億円 | 189.4円 | +1.2% |
| 2023/03期 | 420億円 | — | 134億円 | 208.7円 | +0.7% |
| 2024/03期 | 410億円 | 170億円 | 116億円 | 181.2円 | -2.3% |
| 2025/03期 | 446億円 | 180億円 | 123億円 | 191.9円 | +8.7% |
当社の業績は、主力である通信教育『スマイルゼミ』や法人向け業務システムの安定的な拡大により、長年高い収益性を維持してきました。2025/03期には売上高が約446億円に達するなど成長基調を維持しており、デジタル教育市場やDX需要を取り込むことで着実な収益拡大を続けています。一時的な売上の横ばい局面もありましたが、高付加価値なソフトウェア製品の提供により、安定した利益成長を確保しています。 【3Q 2026/03期実績】売上385億円(通期予想比134%)、営業利益175億円(同230%)、純利益121億円(同196%)。営業利益は既に通期予想を超過しており、上振れの可能性が高い。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
情報・通信業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業リスクとして、キーエンスとの資本・業務提携を通じた経営体制の維持が挙げられます。セグメントとしてはソフトウェア開発および通信教育サービスが収益の柱であり、特に生成AIを活用した業務効率化ソリューションの成長が業績を牽引しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 445億円 | — | 410億円 | -7.9% |
| 2023期 | 415億円 | — | 420億円 | +1.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 190億円 | — | 170億円 | -10.3% |
| 2023期 | 188億円 | — | 190億円 | +1.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
ジャストシステムは現在、具体的な中期経営計画を開示していません。そのため、投資判断は単年度の業績予想とその達成確度が中心となります。2024期は売上高・営業利益ともに期初予想を約10%下回る結果となり、成長期待がやや後退しました。しかし、2023期は予想を上回って着地しており、保守的なガイダンスを出す傾向も見られます。2025期は再び増収増益への回帰を目指す計画であり、主力の「スマイルゼミ」事業の会員数増加と単価上昇が達成の鍵を握ります。
最新ニュース
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メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
第3四半期決算にて、経常利益が前年同期比24.9%増となる179億円を達成し、成長基調を維持。
「一太郎2026」の発売およびノーコードDB「JUST.DB」への生成AI機能の統合を実施し、法人需要へ対応。
通信教育「スマイルゼミ」を中心とした収益モデルの安定化と、法人向けDX支援の拡大により市場評価を獲得。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
当社は実質無借金経営を継続しており、強固な財務基盤と高い安全性を誇ります。利益剰余金の蓄積に伴い純資産は1,000億円を超え、自己資本比率は86.8%という極めて高い水準で推移しています。潤沢な手元資金を背景に、さらなる新規開発や成長投資に向けた余力は十分に確保されている状態です。 【3Q 2026/03期】総資産1322億円、純資産1157億円、自己資本比率87.5%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 130億円 | 38.2億円 | 6.4億円 | 91.8億円 |
| 2022/03期 | 141億円 | 20.2億円 | 10.3億円 | 121億円 |
| 2023/03期 | 168億円 | 38.5億円 | 10.3億円 | 130億円 |
| 2024/03期 | 131億円 | 85.6億円 | 12.8億円 | 44.9億円 |
| 2025/03期 | 150億円 | 271億円 | 12.8億円 | 121億円 |
本業で安定して150億円前後の営業キャッシュフローを創出する高い稼ぐ力を有しています。2025/03期の投資キャッシュフローのマイナスは、事業拡大に伴う設備投資や戦略的な資産取得によるものです。潤沢な現金を背景に財務的な健全性を損なうことなく、将来に向けた成長投資を積極的に実行できています。
この会社のガバナンスは?
監査報酬は4,000万円で、グループ会社2社を擁する効率的な経営体制を構築しています。女性役員比率は12.5%であり、今後多様性のあるガバナンス体制の強化がさらなる成長への課題となるでしょう。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 1,432万円 | 297人 | - |
従業員平均年収は1,432万円と極めて高い水準にあります。これは法人向けDX支援事業や通信教育「スマイルゼミ」といった高収益ビジネスを展開しており、高い生産性が従業員へ適切に還元されていることが背景にあります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
TSR(株主総利回り)は、株価変動と配当を合わせた総合的な投資リターンを示す指標です。ジャストシステムのTSRは、2021期から2025期までの過去5年間、一貫してTOPIXをアンダーパフォーム(下回る)しています。これは、安定的な増配を続けているものの、それを上回る株価の下落がリターンを押し下げたことが主な要因です。特に成長期待が高かった時期からの株価調整が大きく影響しており、株主還元の強化だけでなく、事業成長による企業価値向上が市場から強く求められていることを示しています。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 6円 | 10.3% |
| 2017/03期 | 6円 | 9.1% |
| 2018/03期 | 6円 | 11.0% |
| 2019/03期 | 8円 | 8.3% |
| 2020/03期 | 10円 | 6.9% |
| 2021/03期 | 13円 | 7.6% |
| 2022/03期 | 16円 | 8.4% |
| 2023/03期 | 18円 | 8.6% |
| 2024/03期 | 20円 | 11.0% |
| 2025/03期 | 22円 | 11.5% |
現在、ジャストシステムにおいて株主優待制度は実施されておりません。
当社の配当方針は、利益成長に応じた着実な増配を継続する方針を掲げています。配当性向は10%前後の低い水準を維持しており、利益の多くを将来の成長投資へ充当する姿勢が明確です。今後も安定したキャッシュ創出力を背景に、株主還元と成長投資のバランスを重視した経営が続く見通しです。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 123.4万円 | 23.4万円 | 23.4% |
| 2022期 | 118.4万円 | 18.4万円 | 18.4% |
| 2023期 | 72.5万円 | 27.5万円 | -27.5% |
| 2024期 | 55.7万円 | 44.3万円 | -44.3% |
| 2025期 | 70.4万円 | 29.6万円 | -29.6% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
同社のPER(18.2倍)、PBR(2.13倍)は、情報・通信業の業界平均と比較して割安な水準にあります。これは、高い収益性にもかかわらず、市場が将来の成長率に対して慎重な見方をしていることを示唆しています。信用取引では買い残が売り残を大きく上回る9.54倍となっており、将来の株価上昇を期待する個人投資家が多い一方、需給面での重しとなる可能性も考えられます。今後の決算発表で市場の成長期待を上回る実績や見通しを示せるかが株価の鍵となるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 152億円 | 42.5億円 | 27.9% |
| 2022/03期 | 173億円 | 51.5億円 | 29.7% |
| 2023/03期 | 192億円 | 58.2億円 | 30.3% |
| 2024/03期 | 174億円 | 57.5億円 | 33.1% |
| 2025/03期 | 182億円 | 58.3億円 | 32.1% |
法人税等の支払いは、税引前利益の変動に連動して安定的に計上されています。実効税率は概ね30%前後で推移しており、税務上の大きな特例や繰越欠損金の解消等による一時的な変動は限定的です。各期において適正な税負担が行われており、健全な税務コンプライアンスを維持しています。
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※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。