東京都競馬
TOKYOTOKEIBA CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月29日
首都圏の広大な土地を舞台に、競馬からレジャーまで手掛ける安定成長のエンタメ不動産王
強固な事業基盤を持つ「複合エンターテインメント企業」として、変化する社会環境に柔軟に対応し、すべてのステークホルダーの期待に応え、成長し続けることを目指します。
この会社ってなに?
あなたが週末に家族や友人とレジャープール「東京サマーランド」で楽しむとき、その運営を裏側で支えているのがこの会社です。また、テレビ中継で見る大井競馬場のレースの裏でも、実は東京都競馬が活躍しています。さらに、オンラインショッピングで購入した商品が保管されている巨大な倉庫を貸し出しているのも同社の事業の一つ。私たちの娯楽や消費活動の意外なところで、東京都競馬は重要な役割を担っているのです。
FY2025決算で売上高417.6億円、営業利益154.14億円を計上し、安定成長を継続。主力の公営競技事業では、インターネット投票サービス「SPAT4」が収益の柱として機能しており、倉庫賃貸を中心とした不動産事業や遊園地「東京サマーランド」運営も堅調に推移しています。今後は品川区と連携した大井競馬場の再整備計画が大きなカタリストとなる可能性を秘めており、企業価値向上への期待が高まっています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都大田区大森北一丁目6番8号
- 公式
- www.tokyotokeiba.co.jp
社長プロフィール

当社グループは、公営競技事業、賃貸事業及び遊園地事業を3つの柱としております。今後も、これら既存事業の成長と収益力の強化を図るとともに、新たな事業機会の創出にも挑戦し、持続的な企業価値の向上に努めてまいります。
この会社のストーリー
戦後の復興期、都民の娯楽と地方財政への貢献を目的に、東京都の全額出資により設立。大井競馬場の運営を開始した。
多摩国体に合わせて屋外プールや遊園地を備えたレジャー施設を開園。事業の多角化に乗り出し、新たな収益の柱を築いた。
仕事帰りの会社員などをターゲットにしたナイター競馬を開始。新たなファン層を開拓し、競馬のイメージを刷新する画期的な取り組みとなった。
インターネット時代の到来を見据え、電話回線を利用した在宅投票システムを導入。後のオンライン投票の礎を築いた。
大井競馬場で培った公営競技運営のノウハウを活かし、伊勢崎オートレース場の運営を受託。事業領域を拡大した。
競馬を開催しない期間の有効活用として、関東最大級のイルミネーションイベントを開始。新たな観光スポットとして人気を博している。
大規模な文化スポーツ施設の新設など、大井競馬場エリアの魅力をさらに高める再整備計画を発表。未来への投資を加速させる。
注目ポイント
大井競馬場の運営とネット投票「SPAT4」からの安定収入に加え、東京ドーム約8個分の広大な土地を活かした倉庫賃貸事業が収益を支えています。まさに不動産王としての側面も持つ堅実経営が魅力です。
株主になると、大井競馬場の入場パスや、人気レジャー施設「東京サマーランド」の招待券がもらえます。エンタメ企業の株主ならではの、楽しみながら応援できる優待制度です。
大井競馬場エリアの再整備計画を推進しており、新たな文化スポーツ施設の建設などを通じて、地域の価値向上に取り組んでいます。未来の成長に向けたワクワクする投資を行っています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2021/3 | 65円 | 20.3% |
| FY2022/3 | 75円 | 21.9% |
| FY2023/3 | 90円 | 29.2% |
| FY2024/3 | 113円 | 31.4% |
| FY2025/3 | 118円 | 30.1% |
| 権利確定月 | 12月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、業績連動を基本としつつ安定的な増配を継続しています。配当性向は30%前後を目安とし、堅調な業績を背景に株主への還元強化を図る方針です。今後も持続的な成長を通じて、長期的な株主価値の向上を目指す姿勢を明確に示しています。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
東京都競馬は、大井競馬場におけるネット投票システム「SPAT4」の歩合収入が主力となっており、継続的な売上成長を実現しています。FY2021/3からFY2025/3にかけて売上高は約318億円から約418億円まで拡大し、事業ポートフォリオの安定感が際立っています。今期も競馬・倉庫・レジャー事業の各セグメントが底堅く推移し、増収増益を見込む堅調な経営を継続しています。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 12.5% | 8.2% | 40.3% |
| FY2022/3 | 11.7% | 7.5% | 40.0% |
| FY2023/3 | 9.7% | 7.3% | 35.6% |
| FY2024/3 | 10.6% | 7.9% | 34.4% |
| FY2025/3 | 11.0% | 8.3% | 36.9% |
当社の収益性は非常に高く、営業利益率は30%台後半という極めて高い水準を維持しています。主力である公営競技事業の構造的な収益性が安定していることに加え、東京サマーランドなどのレジャー事業が収益下支えに貢献しています。ROEは10%前後で推移しており、資本効率と収益性を両立させた強固なビジネスモデルを構築しています。
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は75%を超えており、無借金に近い非常に強固な財務体質を有しています。FY2024/3に一時的に有利子負債が増加しましたが、FY2025/3には約149億円まで圧縮するなど、潤沢な現預金と高い自己資本により盤石な基盤を誇ります。総資産の効率的な活用と併せて、将来の成長投資に向けた余力も十分に確保されています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 144億円 | -108億円 | 22.0億円 | 35.4億円 |
| FY2022/3 | 147億円 | -148億円 | -27.6億円 | -1.7億円 |
| FY2023/3 | 128億円 | -87.3億円 | -82.8億円 | 40.7億円 |
| FY2024/3 | 161億円 | -86.3億円 | -53.6億円 | 74.7億円 |
| FY2025/3 | 199億円 | -128億円 | -87.0億円 | 70.8億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは150億円〜200億円規模で推移しており、極めて高いキャッシュ創出能力を有しています。この強固なキャッシュフローを原資として、施設再整備や設備更新といった成長投資を継続的に実施しています。また、財務活動においても配当の引き上げや借入金の返済を積極的に進めており、株主還元と成長投資のバランスが取れた好循環が確立されています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 128億円 | 37.6億円 | 29.3% |
| FY2022/3 | 142億円 | 47.9億円 | 33.8% |
| FY2023/3 | 134億円 | 49.3億円 | 36.8% |
| FY2024/3 | 139億円 | 42.1億円 | 30.2% |
| FY2025/3 | 154億円 | 49.9億円 | 32.3% |
法人税等の支払額は、税引前利益の伸びに連動して約40億円から50億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%から36%の範囲内で安定しており、会計利益と税務上の利益の乖離が少ない健全な納税状況です。連結納税制度等の影響を考慮しつつ、各期において法令に基づいた適正な納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 730万円 | 198人 | - |
従業員の平均年収は730万円となっており、サービス業の平均水準を大きく上回る高水準を維持しています。これは大井競馬場という希少な資産を保有し、ネット投票システム『SPAT4』など収益性の高い事業モデルを確立しているため、高い労働生産性が給与に還元されている背景があります。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。
東京都が30.69%の筆頭株主であり、特別区競馬組合(14.11%)と合わせて地方自治体が約45%を保有する、非常に安定した公的色の強い株主構成です。政策的な持合いや公共性の高さが特徴であり、特定の個人や創業家による支配色が薄い、極めて堅実な資本基盤を有しています。
会社の公式開示情報
役員報酬
主力の公営競技事業に加え、倉庫賃貸事業や東京サマーランドの運営など多角的な収益源を持つポートフォリオ経営を行っています。事業リスクとして、公営競技の市況変動や天候によるレジャー需要のブレ、さらには大規模施設を保有する企業特有の維持管理コストや災害リスクが重要視されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%と東証プライム企業として更なる向上が求められる水準ですが、地方自治体が主要株主であることから、高い透明性と公共性が確保された経営管理体制が敷かれています。大規模な施設を保有・運営する企業として、適切な監査法人による監査体制が整備されており、健全なガバナンスが機能しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 413億円 | — | 418億円 | +1.1% |
| FY2024 | 401億円 | — | 404億円 | +1.0% |
| FY2023 | 372億円 | — | 375億円 | +0.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 141億円 | 154億円 | 154億円 | +9.1% |
| FY2024 | 123億円 | — | 139億円 | +12.8% |
| FY2023 | 129億円 | — | 134億円 | +3.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想を分析すると、堅実かつ保守的な計画を立て、それを着実に上回る傾向が見られます。特に営業利益は期初予想からの上振れが大きく、公営競技事業の収益安定性を示しています。FY2026予想も増収増益を見込んでおり、配当も大幅増配を計画するなど、株主還元への意識も高いと言えます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の安定的な配当にもかかわらず、TOPIXが示す市場全体の力強い成長に株価上昇が追いついていないことを示唆しています。特に2023年以降は市場全体の好調さが際立ち、相対的なパフォーマンスの差が拡大しました。しかし、安定したビジネスモデルと今後の再開発計画を背景に、今後はキャピタルゲインによるTSR向上も期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 92.5万円 | -7.5万円 | -7.5% |
| FY2022 | 83.9万円 | -16.1万円 | -16.1% |
| FY2023 | 99.7万円 | -0.3万円 | -0.3% |
| FY2024 | 104.3万円 | +4.3万円 | 4.3% |
| FY2025 | 131.2万円 | +31.2万円 | 31.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.54倍と、買い残が売り残を上回っており、株価上昇を期待する投資家が多い状況です。業界平均PER(18.5倍)と比較すると14.1倍と割安感があり、今後の業績次第では見直される可能性があります。今後の決算発表で、大井競馬場の再開発に関する進捗などが開示されれば、市場の注目がさらに集まるでしょう。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
2025年12月期の経常利益がコンセンサスを上回り、3期ぶりの最高益を達成する見通しを発表。
東京都品川区と大井競馬場の再整備に向けた包括連携協定を締結し、施設利便性の向上を図る。
株主優待の取得要件を10株から100株へ変更し、より長期的な視点での株主還元策を強化。
最新ニュース
東京都競馬 まとめ
ひとめ診断
「公営競技の安定収益と都心一等地の不動産価値を併せ持つ、隠れたディベロッパー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「サービス業」に分類される他の企業
お葬式から相続まで、人生のエンディングをまるごとDXする終活プラットフォーマー
シニア女性向けフィットネスのガリバー、コロナ禍を経て再び成長軌道へ
大企業のプロジェクト失敗を防ぐ『経営の医者』、PMO支援で急成長中
RPAと広告の自動化で稼ぎつつ、M&Aで給与計算などバックオフィス業務のDXに乗り出す『業務効率化のデパート』
地盤の『レントゲン技師』、国土強靭化と脱炭素という二大国策を追い風に成長する地質コンサル最大手
終末期医療の最後の砦、ホスピス住宅『医心館』で社会課題を収益に変える急成長企業
商業施設の空間プロデュース黒子、安定成長と高配当で株主にも『良い空間』を提供中
『ゴミ』を『資源』に変える静脈産業のガリバーが、M&Aをテコに全国制覇を狙う