東京都競馬9672
TOKYOTOKEIBA CO.,LTD.
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが週末に家族や友人とレジャープール「東京サマーランド」で楽しむとき、その運営を裏側で支えているのがこの会社です。また、テレビ中継で見る大井競馬場のレースの裏でも、実は東京都競馬が活躍しています。さらに、オンラインショッピングで購入した商品が保管されている巨大な倉庫を貸し出しているのも同社の事業の一つ。私たちの娯楽や消費活動の意外なところで、東京都競馬は重要な役割を担っているのです。
2025期決算で売上高417.6億円、営業利益154.14億円を計上し、安定成長を継続。主力の公営競技事業では、インターネット投票サービス「SPAT4」が収益の柱として機能しており、倉庫賃貸を中心とした不動産事業や遊園地「東京サマーランド」運営も堅調に推移しています。今後は品川区と連携した大井競馬場の再整備計画が大きなカタリストとなる可能性を秘めており、企業価値向上への期待が高まっています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 東京都大田区大森北一丁目6番8号
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 12.5% | 8.2% | - |
| 2022/12期 | 12.3% | 8.0% | - |
| 2023/12期 | 10.1% | 7.0% | - |
| 2024/12期 | 10.9% | 8.1% | 34.4% |
| 2025/12期 | 11.2% | 8.4% | 36.9% |
| 2025/12期 | 11.4% | 8.4% | 36.9% |
当社の収益性は非常に高く、営業利益率は30%台後半という極めて高い水準を維持しています。主力である公営競技事業の構造的な収益性が安定していることに加え、東京サマーランドなどのレジャー事業が収益下支えに貢献しています。ROEは10%前後で推移しており、資本効率と収益性を両立させた強固なビジネスモデルを構築しています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 318億円 | — | 90.8億円 | 320.4円 | - |
| 2022/12期 | 355億円 | — | 93.9億円 | 342.4円 | +11.5% |
| 2023/12期 | 375億円 | — | 84.5億円 | 308.4円 | +5.9% |
| 2024/12期 | 404億円 | 139億円 | 97.1億円 | 359.9円 | +7.7% |
| 2025/12期 | 418億円 | 154億円 | 105億円 | 392.2円 | +3.3% |
東京都競馬は、大井競馬場におけるネット投票システム「SPAT4」の歩合収入が主力となっており、継続的な売上成長を実現しています。2021/03期から2025/03期にかけて売上高は約318億円から約418億円まで拡大し、事業ポートフォリオの安定感が際立っています。今期も競馬・倉庫・レジャー事業の各セグメントが底堅く推移し、増収増益を見込む堅調な経営を継続しています。 【2025/12期実績】売上418億円(前期比3.3%)、営業利益154億円、純利益105億円。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
主力の公営競技事業に加え、倉庫賃貸事業や東京サマーランドの運営など多角的な収益源を持つポートフォリオ経営を行っています。事業リスクとして、公営競技の市況変動や天候によるレジャー需要のブレ、さらには大規模施設を保有する企業特有の維持管理コストや災害リスクが重要視されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 413億円 | — | 418億円 | +1.1% |
| 2024期 | 401億円 | — | 404億円 | +1.0% |
| 2023期 | 372億円 | — | 375億円 | +0.9% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 141億円 | 154億円 | 154億円 | +9.1% |
| 2024期 | 123億円 | — | 139億円 | +12.8% |
| 2023期 | 129億円 | — | 134億円 | +3.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は中期経営計画を公表していませんが、毎期の業績予想を分析すると、堅実かつ保守的な計画を立て、それを着実に上回る傾向が見られます。特に営業利益は期初予想からの上振れが大きく、公営競技事業の収益安定性を示しています。2026期予想も増収増益を見込んでおり、配当も大幅増配を計画するなど、株主還元への意識も高いと言えます。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年12月期の経常利益がコンセンサスを上回り、3期ぶりの最高益を達成する見通しを発表。
東京都品川区と大井競馬場の再整備に向けた包括連携協定を締結し、施設利便性の向上を図る。
株主優待の取得要件を10株から100株へ変更し、より長期的な視点での株主還元策を強化。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は75%を超えており、無借金に近い非常に強固な財務体質を有しています。2024/03期に一時的に有利子負債が増加しましたが、2025/03期には約149億円まで圧縮するなど、潤沢な現預金と高い自己資本により盤石な基盤を誇ります。総資産の効率的な活用と併せて、将来の成長投資に向けた余力も十分に確保されています。 【2025/12期】総資産1258億円、純資産949億円、自己資本比率74.6%、有利子負債58億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 144億円 | 108億円 | 22.0億円 | 35.4億円 |
| 2022/12期 | 147億円 | 148億円 | 27.6億円 | 1.7億円 |
| 2023/12期 | 128億円 | 87.3億円 | 82.8億円 | 40.7億円 |
| 2024/12期 | 161億円 | 86.3億円 | 53.6億円 | 74.7億円 |
| 2025/12期 | 199億円 | 128億円 | 87.0億円 | 70.8億円 |
本業で稼ぐ力を示す営業キャッシュフローは150億円〜200億円規模で推移しており、極めて高いキャッシュ創出能力を有しています。この強固なキャッシュフローを原資として、施設再整備や設備更新といった成長投資を継続的に実施しています。また、財務活動においても配当の引き上げや借入金の返済を積極的に進めており、株主還元と成長投資のバランスが取れた好循環が確立されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は16.7%と東証プライム企業として更なる向上が求められる水準ですが、地方自治体が主要株主であることから、高い透明性と公共性が確保された経営管理体制が敷かれています。大規模な施設を保有・運営する企業として、適切な監査法人による監査体制が整備されており、健全なガバナンスが機能しています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 730万円 | 198人 | - |
従業員の平均年収は730万円となっており、サービス業の平均水準を大きく上回る高水準を維持しています。これは大井競馬場という希少な資産を保有し、ネット投票システム『SPAT4』など収益性の高い事業モデルを確立しているため、高い労働生産性が給与に還元されている背景があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、全ての年でTOPIXをアンダーパフォームしています。これは、同社の安定的な配当にもかかわらず、TOPIXが示す市場全体の力強い成長に株価上昇が追いついていないことを示唆しています。特に2023年以降は市場全体の好調さが際立ち、相対的なパフォーマンスの差が拡大しました。しかし、安定したビジネスモデルと今後の再開発計画を背景に、今後はキャピタルゲインによるTSR向上も期待されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 4円 | 37.0% |
| 2018/12期 | 50円 | 31.6% |
| 2019/12期 | 50円 | 27.5% |
| 2020/12期 | 55円 | 30.3% |
| 2021/12期 | 65円 | 20.3% |
| 2022/12期 | 75円 | 21.9% |
| 2023/12期 | 90円 | 29.2% |
| 2024/12期 | 113円 | 31.4% |
| 2025/12期 | 118円 | 30.1% |
| 権利確定月 | 12月 |
当社は株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、業績連動を基本としつつ安定的な増配を継続しています。配当性向は30%前後を目安とし、堅調な業績を背景に株主への還元強化を図る方針です。今後も持続的な成長を通じて、長期的な株主価値の向上を目指す姿勢を明確に示しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 92.5万円 | 7.5万円 | -7.5% |
| 2022期 | 83.9万円 | 16.1万円 | -16.1% |
| 2023期 | 99.7万円 | 0.3万円 | -0.3% |
| 2024期 | 104.3万円 | 4.3万円 | 4.3% |
| 2025期 | 131.2万円 | 31.2万円 | 31.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用倍率は2.54倍と、買い残が売り残を上回っており、株価上昇を期待する投資家が多い状況です。業界平均PER(18.5倍)と比較すると14.1倍と割安感があり、今後の業績次第では見直される可能性があります。今後の決算発表で、大井競馬場の再開発に関する進捗などが開示されれば、市場の注目がさらに集まるでしょう。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 128億円 | 37.6億円 | 29.3% |
| 2022/12期 | 142億円 | 47.9億円 | 33.8% |
| 2023/12期 | 134億円 | 49.3億円 | 36.8% |
| 2024/12期 | 139億円 | 42.1億円 | 30.2% |
| 2025/12期 | 154億円 | 49.9億円 | 32.3% |
法人税等の支払額は、税引前利益の伸びに連動して約40億円から50億円規模で推移しています。実効税率は概ね30%から36%の範囲内で安定しており、会計利益と税務上の利益の乖離が少ない健全な納税状況です。連結納税制度等の影響を考慮しつつ、各期において法令に基づいた適正な納税が行われています。
もっと知る
まとめと、関連情報・似た会社へ
東京都競馬 まとめ
「公営競技の安定収益と都心一等地の不動産価値を併せ持つ、隠れたディベロッパー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。