アサンテ6073
ASANTE INCORPORATED
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
あなたが大切に住んでいるその家、実は見えないところで危険に晒されているかもしれません。アサンテは、木造住宅の大敵であるシロアリから家を守るプロフェッショナル集団です。普段は意識しない床下にもぐり、専門的な調査と施工で、家の土台が腐ったり、地震で倒壊したりするリスクを未然に防いでくれます。また、湿気対策や地震に備えるための耐震補強工事なども手掛けています。もしかしたら、あなたのご実家もJA(農協)さんを通じて、アサンテのサービスを利用したことがあるかもしれませんね。
アサンテはシロアリ防除で国内トップシェアを誇り、JA(農協)との強固な提携を基盤に安定した事業を展開しています。2025期の業績は売上高140.2億円、営業利益12.26億円と増益を確保しましたが、続く2026期については、3月17日に通期業績予想の大幅な下方修正を発表。営業利益は期初予想の13.2億円から7.8億円へと40%以上の引き下げとなり、先行投資やコスト増が利益を圧迫しています。安定した高配当が魅力の一方で、今後の成長戦略の具体化と収益性改善が投資家の注目点です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都新宿区新宿1丁目33-15
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
2025/03期実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.1% | 7.4% | - |
| 2022/03期 | 5.0% | 4.1% | - |
| 2023/03期 | 7.5% | 6.1% | - |
| 2024/03期 | 4.6% | 3.5% | 6.9% |
| 2025/03期 | 6.4% | 4.5% | 8.7% |
| 3Q 2026/03期 | 5.0%(累計) | 3.5%(累計) | 6.9% |
収益性に関しては、シロアリ防除事業の特性上、営業利益率は概ね7%から11%前後で安定的に推移しています。効率性を測る指標であるROE(自己資本利益率)は5%から9%の間で動いており、資本効率を重視した経営が行われています。直近では売上原価や販管費の変動によりROA(総資産利益率)が低下傾向にありますが、安定した顧客基盤が収益を支える土台となっています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 139億円 | — | 10.6億円 | 89.5円 | — |
| 2022/03期 | 137億円 | — | 5.8億円 | 52.8円 | -1.2% |
| 2023/03期 | 141億円 | — | 8.8億円 | 79.7円 | +3.2% |
| 2024/03期 | 137億円 | 9.5億円 | 5.4億円 | 49.2円 | -3.2% |
| 2025/03期 | 140億円 | 12.3億円 | 6.9億円 | 66.0円 | +2.4% |
アサンテの業績は、主力である住宅用シロアリ防除事業が安定した収益源となっていますが、昨今の人員確保や活動状況の影響により、利益面では変動が大きくなっています。2026年3月期には売上高約149億円を見込みつつも、近年の営業利益は10億円から16億円の範囲で推移しており、成長加速に向けたコスト管理が課題です。中期的な視点では、既存住宅のメンテナンス需要を取り込むことで、一定の収益基盤を維持する構造を築いています。 【3Q 2026/03期実績】売上111億円(通期予想比75%)、営業利益7.7億円(同58%)、純利益4.9億円(同60%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均(自社を除く当サイト掲載銘柄より算出)と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
EDINET開示情報によると、同社はシロアリ防除を中核としたハウスメンテナンス事業を展開しています。主な事業リスクとして季節性による業績の変動や、施工資格者や営業人員の確保状況が業績に直結する点が挙げられます。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2026期 | 13.2億円 | 7.8億円 | — | -40.9% |
| 2025期 | 13.2億円 | — | 12.3億円 | -7.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2024期 | 148億円 | — | 137億円 | -7.5% |
| 2023期 | 143億円 | — | 141億円 | -1.3% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
アサンテは現在、明確な中期経営計画を公表していません。そのため、通期の業績予想が実質的な経営目標となります。しかし、2026期計画は2026年3月17日に大幅な下方修正が発表され、営業利益予想は当初の13.2億円から7.8億円へと40.9%も引き下げられました。過去の業績予想も未達となるケースが散見され、計画達成能力と収益見通しの精度には大きな課題があると言えます。投資家としては、安定配当の源泉となる収益力の回復と、信頼性の高い計画策定が待たれる状況です。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
2025年3月期決算にて営業利益12.26億円を達成し増益を確保。
シロアリ実況マップ公開など、DXを活用した新たな顧客サービスを展開。
2026年3月期の純利益予想を8.20億円から2.40億円へ大幅下方修正し、固定資産の減損損失を計上。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q 2026/03期末時点
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は67%から82%という高い水準を維持しています。実質無借金経営に近い状態を長年継続しており、財務の安定性は極めて高いと言えます。近年では事業拡大に伴い有利子負債を約8億円程度計上していますが、強固な資産背景が経営の安全性を担保しています。 【3Q 2026/03期】総資産139億円、純資産97億円、自己資本比率70.0%、有利子負債2.6億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 9.3億円 | ▲3.1億円 | ▲29.9億円 | 6.2億円 |
| 2022/03期 | 8.7億円 | ▲4,000万円 | ▲8.5億円 | 8.3億円 |
| 2023/03期 | 12.1億円 | ▲4.5億円 | ▲7.5億円 | 7.5億円 |
| 2024/03期 | 4.5億円 | 3.9億円 | 12.3億円 | 8.3億円 |
| 2025/03期 | 11.2億円 | ▲6,200万円 | ▲26.7億円 | 10.6億円 |
営業キャッシュフローは本業のシロアリ防除により安定的にプラスを維持しており、強固なキャッシュ創出能力を示しています。投資活動においては小規模な設備投資が中心で、潤沢なフリーキャッシュフローを配当などの株主還元に充てる余裕があります。過去には大規模な財務CFとして自己株買いなどを行っており、余剰現金の効率的な活用が特徴です。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、監査体制を強化し透明性の高い経営に努めています。連結子会社を1社に絞ることで経営判断を迅速化しており、効率的なグループ経営を推進する体制を整えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 571万円 | 983人 | - |
従業員平均年収は571万円であり、シロアリ防除という専門性の高いサービス業として安定した水準を維持しています。労働集約型の営業・施工モデルであるため、人件費がコスト構成の大きな割合を占める傾向があります。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、市場平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
アサンテのTSR(株主総利回り)は、2021期から2025期までの5年間、一貫してTOPIXのパフォーマンスを下回る「アンダーパフォーム」という結果になっています。これは、同期間に株価が長期的な下落・停滞トレンドにあったことが主な要因です。安定した配当はTSRのプラス要因として寄与しているものの、それを補って余りあるほどの株価の値下がり(キャピタルロスの発生)が響きました。市場全体の成長から取り残されている状況であり、株主価値向上のためには、業績成長を通じた株価の再評価が不可欠です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 33.2% |
| 2017/03期 | 46円 | 44.8% |
| 2018/03期 | 50円 | 43.7% |
| 2019/03期 | 54円 | 44.0% |
| 2020/03期 | 60円 | 46.9% |
| 2021/03期 | 60円 | 67.0% |
| 2022/03期 | 62円 | 117.4% |
| 2023/03期 | 62円 | 77.8% |
| 2024/03期 | 62円 | 125.9% |
| 2025/03期 | 62円 | 93.9% |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
アサンテは、配当を通じた株主還元を重視しており、安定した配当水準の維持に努めています。配当性向は年度によって変動がありますが、利益に関わらず一定水準の支払いを継続する姿勢を示しています。株主優待と合わせた総合的な利回りは投資家にとって魅力的であり、長期保有を促す方針です。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 122.0万円 | 22.0万円 | 22.0% |
| 2022期 | 103.9万円 | 3.9万円 | 3.9% |
| 2023期 | 120.5万円 | 20.5万円 | 20.5% |
| 2024期 | 125.0万円 | 25.0万円 | 25.0% |
| 2025期 | 126.3万円 | 26.3万円 | 26.3% |
※ 配当込みで算出したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。各期の値は有価証券報告書「主要な経営指標等の推移」の株主総利回りです。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、アサンテ株は信用売り残が買い残を大幅に上回っており、信用倍率は0.15倍と極端に低い水準です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多い一方で、制度信用取引の買い方が少ないことを示唆しており、将来的な買い戻し(ショートカバー)による株価上昇の可能性も秘めています。業界平均と比較するとPER・PBRは割安ですが、これは成長期待の低さの表れとも考えられます。一方、配当利回りは業界平均を大きく上回り、高配当銘柄としての魅力が際立っています。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 17.0億円 | 6.4億円 | 37.6% |
| 2022/03期 | 13.5億円 | 7.7億円 | 57.0% |
| 2023/03期 | 14.0億円 | 5.2億円 | 37.2% |
| 2024/03期 | 9.8億円 | 4.4億円 | 45.1% |
| 2025/03期 | 11.6億円 | 4.7億円 | 40.8% |
法人税等の支払いは、税引前利益の変動に連動する形で推移しています。実効税率は概ね37%から40%程度で推移していますが、一部の期において税効果会計や特定の会計処理の影響により、一時的に数値が上昇するケースが見られます。概して標準的な税負担率の範囲内で推移しており、大きな税務上のリスクは認められません。
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アサンテ まとめ
「高配当利回りの『床下の守護神』、JA提携の安定基盤も、成長の白アリはまだ見つからず」
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