アルプス技研
Altech Corporation
最終更新日: 2026年3月28日
技術者の力で日本のモノづくりと未来を創造するアウトソーシング企業
人と技術で、夢と未来を創造する。
この会社ってなに?
あなたが毎日乗っている自動車や、家で使っているスマートフォンや家電製品。これらの製品が開発される過程では、非常に高度な技術を持つエンジニアがたくさん関わっています。アルプス技研は、そんな『ものづくりのプロ』である技術者を、大手メーカーに派遣している会社です。普段私たちが目にする製品の設計図を描いたり、性能をテストしたりする裏側で、アルプス技研の技術者たちが活躍しています。あなたの生活を便利にする様々な製品は、彼らの技術力によって支えられているのです。
技術者派遣の国内大手。FY2025は売上高526.5億円、営業利益53.97億円と増収増益を達成し、安定した成長を継続しています。主力である自動車・電機メーカー向けのアウトソーシング事業が堅調な一方、M&Aを通じて農業ロボットや航空宇宙といった新領域へも進出中です。連結配当性向50%以上を目標に掲げ、積極的な株主還元姿勢も示しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 12月
- 本社
- 神奈川県横浜市西区みなとみらい2-3-5 クイーンズタワーC 18階
- 公式
- www.alpsgiken.co.jp
社長プロフィール

当社は、技術者の成長を支援し、彼らが活躍できる場を提供することで、日本の産業発展に貢献してきました。今後は、既存の技術者派遣事業の強化に加え、M&Aを通じて農業や宇宙といった新たな領域にも挑戦し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。
この会社のストーリー
創業者である松井一夫が、大手電気メーカーを退職した仲間たちと共に技術集団を結成。これがアルプス技研の始まりとなる。
神奈川県大和市に本社を設立。技術者のアウトソーシング事業を本格的に開始し、日本の製造業を支える一翼を担い始める。
企業の成長と社会的な信用の高まりを受け、株式を店頭登録。より一層の事業拡大と社会貢献を目指すステージへと進んだ。
JASDAQ上場からわずか8年で東京証券取引所市場第二部に上場し、同年に市場第一部(現プライム市場)への指定替えを達成。企業としての信頼性を確固たるものにした。
ソフトウェア分野の技術力強化を目指し、同業のパナR&Dを買収。事業領域の拡大と技術サービスの高度化を図る大きな転機となった。
アグリテック分野へ本格参入するため、農業ロボット開発ベンチャーを子会社化。技術力を活かしてサステナブルな農業の実現に挑戦する。
北海道大樹町のロケット発射場整備等を支援するため、企業版ふるさと納税を実施。日本の航空宇宙ビジネスという未来の産業育成に貢献する。
新たな中期経営計画をスタートさせ、技術者の育成と事業領域の拡大を両輪で推進。持続的な成長と企業価値の向上を目指す。
注目ポイント
株主への利益還元を重視しており、連結配当性向50%以上という高い目標を掲げています。安定した配当が期待できる点は、長期投資家にとって大きな魅力です。
技術者派遣を主軸としながらも、M&Aを通じて農業ロボットやソフトウェア開発など、成長分野へ積極的に進出。未来の社会課題解決にも貢献しています。
技術者を正社員として雇用し、じっくり育成するビジネスモデルが特徴。高い技術力と定着率が顧客からの信頼につながり、安定した経営基盤を築いています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 53.1円 | 50.3% |
| FY2017/3 | 116円 | 100.2% |
| FY2018/3 | 80円 | 58.6% |
| FY2020/3 | 75円 | 50.3% |
| FY2021/3 | 76円 | 50.3% |
| FY2022/3 | 85円 | 50.2% |
| FY2023/3 | 103円 | 55.6% |
| FY2024/3 | 93円 | 50.3% |
| FY2025/3 | 108円 | 53.3% |
現在、株主優待制度は実施していません。
アルプス技研は、経営環境の変化に柔軟に対応しつつ、連結配当性向50%以上を目途とした株主還元を重視する配当方針を掲げています。安定的な利益成長と高い収益性を背景に、積極的に利益を株主に還元する姿勢です。今後も業績に連動した無理のない高配当の維持が見込まれます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
アルプス技研は、機械・電気・電子分野を中心としたエンジニア派遣事業を主力としており、継続的な稼働人数の増加と単価向上により堅調な成長を続けています。直近のFY2025/3期には売上高約526億円、営業利益約54億円を達成し、積極的な採用活動とプロジェクト一括受注の拡大が寄与しました。今後も高まる技術者需要を背景に、FY2026/3期もさらなる増収増益を見込んでいます。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 23.4% | 13.7% | - |
| FY2022/3 | 25.0% | 14.1% | - |
| FY2023/3 | 24.4% | 14.8% | - |
| FY2024/3 | 20.3% | 13.1% | 10.3% |
| FY2025/3 | 20.9% | 13.6% | 10.3% |
同社は効率的な営業体制と高単価案件へのシフトにより、営業利益率10%前後の高い水準を安定して維持しています。売上高営業利益率が安定している背景には、派遣技術者の専門性を高める教育投資と、顧客企業のニーズに対するきめ細かな対応があります。ROE(自己資本利益率)は20%前後で推移しており、株主資本を効率的に活用した非常に優れた収益性を実現しています。
財務は安全?
アルプス技研の財務体質は極めて強固であり、自己資本比率が約70%と高い健全性を誇ります。有利子負債は極めて限定的であり、長年にわたり実質無借金経営に近い状態を維持してきました。強固な資産背景をもとに、事業拡大のためのM&Aや先行投資を行うための十分な財務余力を有しています。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.7億円 | -2.2億円 | -17.3億円 | 29.5億円 |
| FY2022/3 | 36.6億円 | -1.3億円 | -28.8億円 | 35.4億円 |
| FY2023/3 | 32.1億円 | 1.4億円 | -26.8億円 | 33.5億円 |
| FY2024/3 | 45.9億円 | -3.7億円 | -24.9億円 | 42.2億円 |
| FY2025/3 | 33.7億円 | -2.4億円 | -24.7億円 | 31.3億円 |
営業キャッシュフローは本業の好調さを反映して安定的に黒字を確保しており、潤沢なフリーキャッシュフローを配当や株主還元に振り向ける好循環が形成されています。投資キャッシュフローは、事業拡大に伴う設備投資や子会社化を目的とした支出が中心です。財務キャッシュフローのマイナスは、配当金の支払いや自己株式の取得等による株主還元の結果であり、非常に健全な資金繰りといえます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 45.8億円 | 14.8億円 | 32.3% |
| FY2022/3 | 45.6億円 | 11.4億円 | 25.1% |
| FY2023/3 | 50.5億円 | 13.6億円 | 26.9% |
| FY2024/3 | 53.1億円 | 16.4億円 | 30.8% |
| FY2025/3 | 55.4億円 | 15.6億円 | 28.2% |
法人税等の支払額は、税引前利益の増大に合わせて概ね適正な範囲で推移しています。実効税率が年によって変動しているのは、税制改正の影響や繰延税金資産の調整などが要因と考えられます。法的な義務を果たしながら、安定した収益基盤から納税が行われています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 558万円 | 6,265人 | - |
平均年収は558万円で、技術者派遣業界の中ではエンジニアの専門性や稼働状況に応じて安定的な水準を維持しています。近年、人材獲得競争が激化する中で、優秀な技術者を確保するための採用費増と、それを支えるための適正な報酬体系の維持が重要な経営課題となっています。
誰がこの会社の株を持ってる?
外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 個人投資家の保有比率が高く、株主優待や配当の注目度が高い銘柄です。 主な安定株主はアルプス技研従業員持株会・公益財団法人とかち財団・BBH FOR FIDELITY LOW-PRICED STOCK FUND (常任代理人 三菱UFJ銀行)。
株主構成は従業員持株会が筆頭株主(10.75%)である点が特徴で、経営陣と従業員が一体となった安定的な経営基盤を構築しています。その他は信託銀行の信託口が上位を占め、機関投資家による保有割合が高い一方、特定の創業家が独占的な支配権を持っていないため、市場の評価を反映しやすい構成です。
会社の公式開示情報
役員報酬
主な事業は技術者派遣・アウトソーシングであり、製造業の製品開発における設計・開発工程を一括受注する高付加価値モデルを推進しています。開示情報からは、景気動向による製造業の設備投資リスクや、採用難に伴うコスト増が主要な事業リスクとして特定されています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%であり、取締役会における多様性確保が今後の課題です。監査役会設置会社として監査体制を整備し、企業規模に見合ったガバナンス機能を維持しており、透明性の高い経営情報の開示を推進しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 527億円 | — | 527億円 | -0.1% |
| FY2024 | 495億円 | — | 499億円 | +0.7% |
| FY2023 | 466億円 | — | 462億円 | -0.8% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 54億円 | — | 54億円 | -0.1% |
| FY2024 | 52億円 | — | 52億円 | -0.8% |
| FY2023 | 50億円 | — | 50億円 | -0.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
同社は具体的な中期経営計画の開示よりも、毎期の業績予想を堅実に達成することに重きを置いているようです。FY2026の業績予想を実質的な経営目標と見なすと、売上高555億円、営業利益57億円がターゲットとなります。直近の実績(FY2025)は売上高526.5億円、営業利益53.97億円で、進捗率は約95%と順調です。過去の業績予想の精度は非常に高く、期初予想からの乖離が1%未満に収まる年が多く、経営の安定感と計画遂行能力の高さがうかがえます。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
同社のTSR(株主総利回り)は、過去5年間においてTOPIXのパフォーマンスを下回る(アンダーパフォーム)傾向にあります。これは、安定的な増配は続いているものの、株価の伸びが市場平均に追いついていないことが主な要因です。特にFY2025はTOPIXが+213.2%と大幅に上昇したのに対し、同社は+151.2%にとどまりました。高配当による下支えはあるものの、キャピタルゲインを狙う投資家からの評価が限定的であったことが示唆されます。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 94.2万円 | -5.8万円 | -5.8% |
| FY2022 | 107.7万円 | +7.7万円 | 7.7% |
| FY2023 | 139.5万円 | +39.5万円 | 39.5% |
| FY2024 | 140.3万円 | +40.3万円 | 40.3% |
| FY2025 | 151.2万円 | +51.2万円 | 51.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
マーケットデータを見ると、信用買い残が売り残を上回る状況で、信用倍率は3.36倍と標準的な水準です。業界比較では、PERは業界平均に対してやや割安な水準にある可能性があります。一方で、配当利回りは4.15%と業界平均を大きく上回っており、高配当銘柄としての魅力が際立っています。時価総額は539億円と、業界大手と比較すると中堅規模に位置づけられます。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
譲渡制限付株式報酬としての自己株式処分を実施し、中長期的な企業価値向上を推進。
2025年12月期連結決算にて売上高526.5億円を達成し、堅調な成長を証明。
連結子会社の再編と事業譲渡契約締結を決議し、経営効率の最適化を加速。
最新ニュース
アルプス技研 まとめ
ひとめ診断
「日本のものづくりを支える技術者集団が、農業や宇宙まで手を広げる『技術のデパート』」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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