(株)FRONTEO2158
FRONTEO,Inc.
どんな会社?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
企業の不正調査で膨大なメール・文書からAIが証拠を探し出す「リーガルテック」、新薬候補を見つけるAI創薬支援「Drug Discovery AI Factory」、そして経済安全保障におけるサプライチェーンリスク分析など、専門家の高度な判断をAIで支援するサービスを提供しています。直接消費者が目にする機会は少ないですが、製薬大手の創薬プロセスや金融機関のコンプライアンスの裏側でFRONTEOのAIが活躍しています。
FRONTEOは2003年創業のAIソリューション企業で、自社開発の自然言語解析AI「KIBIT」を核にリーガルテック、AI創薬支援、経済安全保障の3分野でサービスを展開しています。2025/03期は売上高61億円・営業利益5.3億円と2期ぶりの黒字転換を達成。2026/03期は売上高70億円・営業利益7億円を予想し、AI事業の成長軌道への回帰が鮮明になっています。PER 52.0倍・PBR 10.79倍と成長期待を織り込んだ株価水準にあり、AI創薬パイプラインの具体化が今後のカタリストとなります。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
事業ごとの売上・利益
リーガルテック(国際訴訟支援)、AI創薬支援「Drug Discovery AI Factory」、経済安全保障向けAIソリューションを展開。自社開発AI「KIBIT」を核に、専門家の高度な判断を支援する。
稼ぐ力はどのくらい?
FY2025/3実績
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 7.7% | 3.0% | - |
| 2022/03期 | 23.6% | 11.0% | - |
| 2023/03期 | ▲29.6% | ▲16.2% | - |
| 2024/03期 | ▲72.1% | ▲34.2% | ▲2.5% |
| 2025/03期 | 18.3% | 7.9% | 8.7% |
| 3Q FY2026/3 | 15.3%(累計) | 2.9%(累計) | 6.1% |
2022/03期には営業利益率15.7%・ROE 20.3%とAI企業らしい高収益性を発揮しましたが、事業構造改革期の2023期〜2024に大幅な赤字を経験しました。2025/03期にはROE 17.2%・営業利益率8.6%まで回復しており、収益基盤の再構築が順調に進んでいます。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | 増収率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 104億円 | 5.1億円 | 3.6億円 | 9.3円 | — |
| 2022/03期 | 109億円 | 17.2億円 | 13.1億円 | 33.4円 | +5.4% |
| 2023/03期 | 72.2億円 | ▲13.6億円 | ▲17.0億円 | -43.3円 | -34.0% |
| 2024/03期 | 73.8億円 | ▲1.9億円 | ▲28.4億円 | -72.3円 | +2.2% |
| 2025/03期 | 61.0億円 | 5.3億円 | 5.5億円 | 14.1円 | -17.3% |
2022/03期にはリーガルテック事業の好調で営業利益17億円の過去最高益を記録しましたが、2023/03期〜2024/03期は事業構造改革に伴う一時的な赤字期間となりました。2025/03期には営業利益5.3億円で黒字転換を達成し、2026/03期は売上高70億円・営業利益7億円を予想。AI創薬・経済安全保障分野の拡大が成長ドライバーとなっています。 【3Q 2026/03期実績】売上54億円(通期予想比78%)、営業利益3.3億円(同47%)、純利益2.2億円(同36%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…(自社は直近の年次実績で比較)
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| AIソリューション事業 | 61億円 | 5.3億円 | 8.6% |
AIソリューション事業の単一セグメントで構成されています。売上の内訳ではリーガルテック(国際訴訟支援)が最大の収益源で、AI創薬支援と経済安全保障向けソリューションが成長領域として育成されています。2025/03期は丸石製薬やMeiji Seika ファルマなど大手製薬企業との戦略的提携が進展し、AI創薬分野の売上拡大が期待されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 65億円 | — | 61億円 | -6.2% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 1億円 | — | 5億円 | +401.9% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
FRONTEOはAIを主体としたビジネスモデルへのポートフォリオ・トランスフォーメーションを推進中です。2025/03期の営業利益は当初予想1.05億円を大幅に上回る5.3億円で着地し、2度の上方修正を実施。AI創薬分野での大手製薬企業との提携拡大が成長加速の鍵となっています。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
丸石製薬とのAI創薬支援の戦略的業務提携を締結。「Drug Discovery AI Factory」で全社的な創薬戦略を包括支援。
2025/03期 第3四半期で営業利益率16.4%に急上昇。リーガルテック・AI創薬の両輪で業績回復が鮮明に。
Meiji Seika ファルマと既存薬のリポジショニング研究でAI活用の協業を開始。
代表者プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
※ 有利子負債・純資産はいずれも3Q FY2026/3末時点
2023/03期まで無借金経営でしたが、2024/03期に事業構造改革の資金として約68億円の有利子負債を調達しました。2025/03期には約39億円まで圧縮し、自己資本比率も45.9%まで回復。BPSは75.4円で、PBR 10.79倍は将来の成長期待を反映した水準です。 【3Q 2026/03期】総資産89億円、純資産37億円、自己資本比率16.7%、有利子負債33億円。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 20.3億円 | ▲3.5億円 | ▲5,300万円 | 16.8億円 |
| 2022/03期 | 23.8億円 | ▲6.2億円 | ▲14.6億円 | 17.6億円 |
| 2023/03期 | ▲9.2億円 | ▲6.3億円 | ▲6.1億円 | ▲15.4億円 |
| 2024/03期 | 17.1億円 | ▲1.8億円 | ▲3,400万円 | 15.3億円 |
| 2025/03期 | 7.5億円 | ▲2.5億円 | ▲9.1億円 | 5.0億円 |
営業キャッシュフローは2023/03期の赤字を除けば概ね黒字を維持しており、AI事業の高い現金創出力が特徴です。2024/03期の営業CF 17億円は赤字決算にもかかわらず計上されたもので、運転資本の改善が寄与しました。2025/03期のFCF 5億円は黒字転換に伴い安定化しています。
この会社のガバナンスは?
取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めており、多様性のあるガバナンス体制を構築しています。4社の連結子会社(米国・韓国・台湾等)を統括するグローバル経営体制を敷いています。平均勤続年数3.6年は、AI人材市場の流動性の高さを反映していますが、専門性の高いプロフェッショナル集団としての組織運営が行われています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 900万円 | 206人 | - |
従業員の平均年収は900万円と、AI・テクノロジー企業として高水準です。従業員数は2021/03期の315名から206名へ減少していますが、これは事業構造改革に伴う効率化の結果であり、一人あたりの生産性は向上しています。平均年齢43.2歳・平均勤続年数3.6年は専門性の高い中途人材が多い組織構成を反映しています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
FRONTEOのTSRは5年間で298.5%と、TOPIXの213.4%を大きく上回るパフォーマンスを記録しています。ただし、2022期にAIブームで372.8%まで急騰した後、2023期〜2024に大幅下落するなどボラティリティが極めて高い点に注意が必要です。長期保有の場合でも、エントリータイミングが重要な銘柄です。
※ 配当を含む株主総利回り(TSR)ベースです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 3円 | - |
| 2017/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2018/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2019/03期 | 3円 | 163.0% |
| 2020/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2021/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 7円 | 21.0% |
| 2023/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2024/03期 | 0円 | 0.0% |
| 2025/03期 | 0円 | 0.0% |
株主優待制度はありません。
2022/03期に1株7円の配当を実施しましたが、2023/03期以降は赤字転落に伴い無配が継続しています。現在は成長投資を優先する方針であり、AI創薬・経済安全保障分野への投資を配当より優先しています。業績の安定的な黒字定着後に配当再開の可能性があります。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 148.8万円 | 48.8万円 | 48.8% |
| 2022期 | 372.8万円 | 272.8万円 | 272.8% |
| 2023期 | 146.6万円 | 46.6万円 | 46.6% |
| 2024期 | 125.0万円 | 25.0万円 | 25.0% |
| 2025期 | 298.5万円 | 198.5万円 | 198.5% |
※ 株価と配当をもとに配当込みで試算したTSR(株主総利回り)です。配当は再投資すると仮定しています。直近期は有価証券報告書が未提出のため株価から試算しています。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
FRONTEOの株価指標は、PER 52.0倍・PBR 10.79倍とグロース株らしい高い成長期待を織り込んだ水準です。業界平均(PER 25倍程度)を大きく上回りますが、AI創薬パイプラインの具体化や経済安全保障分野の拡大による利益成長が期待されており、将来の成長性をどう評価するかが投資判断の鍵となります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 3.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/03期 | 16.9億円 | 3.8億円 | 22.4% |
| 2023/03期 | -12.9億円 | 0円 | - |
| 2024/03期 | -1.7億円 | 0円 | - |
| 2025/03期 | 5.4億円 | 0円 | 0.0% |
2023/03期〜2024/03期は赤字のため税負担はありませんでした。2025/03期は黒字転換したものの、過年度の繰越欠損金を活用して実効税率0%を実現しています。2026/03期は繰越欠損金の消化が進み、実効税率12.1%を想定しています。
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