2158グロース

(株)FRONTEO

FRONTEO,Inc.

最終更新日: 2026年3月25日

ROE6.5%
BPS75.4円
自己資本比率22.1%
FY2025/3 有報データ

自社開発AIで、訴訟・創薬・安全保障の「見えないリスク」を照らす。知の最前線を切り拓く企業

記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現する

この会社ってなに?

企業の不正調査で膨大なメール・文書からAIが証拠を探し出す「リーガルテック」、新薬候補を見つけるAI創薬支援「Drug Discovery AI Factory」、そして経済安全保障におけるサプライチェーンリスク分析など、専門家の高度な判断をAIで支援するサービスを提供しています。直接消費者が目にする機会は少ないですが、製薬大手の創薬プロセスや金融機関のコンプライアンスの裏側でFRONTEOのAIが活躍しています。

FRONTEOは2003年創業のAIソリューション企業で、自社開発の自然言語解析AI「KIBIT」を核にリーガルテック、AI創薬支援、経済安全保障の3分野でサービスを展開しています。FY2025/3は売上高61億円・営業利益5.3億円と2期ぶりの黒字転換を達成。FY2026/3は売上高70億円・営業利益7億円を予想し、AI事業の成長軌道への回帰が鮮明になっています。PER 52.0倍・PBR 10.79倍と成長期待を織り込んだ株価水準にあり、AI創薬パイプラインの具体化が今後のカタリストとなります。

サービス業グロース市場

会社概要

業種
サービス業
決算期
3月
本社
東京都港区港南2-12-23 明産高浜ビル
公式
www.fronteo.com

社長プロフィール

守本 正宏
代表取締役社長
研究者型起業家
記録に埋もれたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供し、情報社会のフェアネスを実現します。FRONTEOは自社開発AIの力で、人間の知的活動を支援し、より良い社会の実現に貢献してまいります。

この会社のストーリー

2003
UBIC(現FRONTEO)として創業

デジタル・フォレンジック(電子証拠解析)の専門企業として設立。国際訴訟における電子証拠開示支援で日本のパイオニアとなった。

2007
東証マザーズに上場(IPO)

初値20,300円(公開価格8,500円の約2.4倍)で上場を果たし、リーガルテック市場での存在感を確立した。

2016
自社開発AI「KIBIT」の誕生

自然言語解析に特化した独自AIエンジン「KIBIT」を開発。リーガルテック以外の分野への展開を開始し、AIソリューション企業への転換を図った。

2021
AI創薬支援事業に本格参入

「Drug Discovery AI Factory」を立ち上げ、製薬企業向けのAI創薬支援サービスを開始。新薬候補の探索プロセスをAIで革新する挑戦。

2023
事業構造改革を断行

リーガルテック市場の変化に対応し、赤字覚悟で事業構造改革を実施。AI創薬・経済安全保障への経営資源のシフトを加速した。

2025
黒字転換と大手製薬との提携拡大

FY2025/3に営業利益5.3億円で黒字転換を達成。丸石製薬・Meiji Seikaファルマなど大手製薬企業との戦略提携が進展し、成長軌道への回帰が鮮明に。

注目ポイント

自社開発AI「KIBIT」の独自性

生成AIとは異なるアプローチで、専門家の暗黙知を学習する独自AIエンジン。リーガルテック・創薬・安全保障の3分野で差別化されたソリューションを提供しています。

AI創薬の成長ポテンシャル

「Drug Discovery AI Factory」を通じて、大手製薬企業の創薬プロセスをAIで支援。丸石製薬やMeiji Seikaファルマとの提携により、将来的なパイプライン導出のアップサイドが期待されます。

経済安全保障の国策テーマ

サプライチェーンリスク分析や輸出管理など、国家レベルの安全保障にAIで貢献。政府のデジタル化推進と相まって、中長期的な市場拡大が見込まれます。

サービスの実績は?

527百万円
営業利益
FY2025実績(黒字転換)
+14.8%
売上高成長率
FY2026予想 (YoY)
8.6%
営業利益率
FY2025実績
206
従業員数
2025年3月時点

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023〜2024の赤字はAI事業への構造改革に伴う一時的なもの。FY2025に黒字転換済み)
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 22.1%(FY2024に一時的に有利子負債が増加したが、FY2025には圧縮が進み自己資本比率45.9%まで回復)
稼ぐ力
普通
ROE 6.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

配当・優待はもらえる?

もらえません
1株配当(最新期)
0
方針: 成長投資を優先し、業績に応じた配当を検討
1株配当配当性向
FY2016/330.3%
FY2017/300.0%
FY2018/300.0%
FY2019/33163.0%
FY2020/300.0%
FY2021/300.0%
FY2022/3721.0%
FY2023/300.0%
FY2024/300.0%
FY2025/300.0%
株主優待
なし

株主優待制度はありません。

FY2022/3に1株7円の配当を実施しましたが、FY2023/3以降は赤字転落に伴い無配が継続しています。現在は成長投資を優先する方針であり、AI創薬・経済安全保障分野への投資を配当より優先しています。業績の安定的な黒字定着後に配当再開の可能性があります。

同業比較(収益性)

サービス業の同業他社平均と比べると…

ROE下回る
この会社
6.5%
業界平均
12.4%
営業利益率下回る
この会社
8.7%
業界平均
11.9%
自己資本比率下回る
この会社
22.1%
業界平均
51.5%

業績推移

儲かってるの?

順調に稼いでいます
売上高
FY2022/3109億円
FY2023/372.2億円
FY2024/373.8億円
FY2025/361.0億円
営業利益
FY2022/30円
FY2023/30円
FY2024/3-1.9億円
FY2025/35.3億円

FY2022/3にはリーガルテック事業の好調で営業利益17億円の過去最高益を記録しましたが、FY2023/3〜FY2024/3は事業構造改革に伴う一時的な赤字期間となりました。FY2025/3には営業利益5.3億円で黒字転換を達成し、FY2026/3は売上高70億円・営業利益7億円を予想。AI創薬・経済安全保障分野の拡大が成長ドライバーとなっています。

事業ごとの売上・利益

AIソリューション事業
61億円100.0%)
AIソリューション事業61億円
利益: 5.3億円利益率: 8.6%

リーガルテック(国際訴訟支援)、AI創薬支援「Drug Discovery AI Factory」、経済安全保障向けAIソリューションを展開。自社開発AI「KIBIT」を核に、専門家の高度な判断を支援する。

稼ぐ力はどのくらい?

まあまあの効率です
ROE
6.5%
株主のお金でどれだけ稼いだか
ROA
8.6%
会社全体の資産の活用度
営業利益率
8.7%
売上のうち利益になった割合
ROEROA営業利益率
FY2021/35.4%3.0%-
FY2022/311.3%11.1%-
FY2023/3-33.7%-18.6%-
FY2024/3-325.0%-37.8%-2.5%
FY2025/36.5%8.6%8.7%

FY2022/3には営業利益率15.7%・ROE 20.3%とAI企業らしい高収益性を発揮しましたが、事業構造改革期のFY2023〜2024に大幅な赤字を経験しました。FY2025/3にはROE 17.2%・営業利益率8.6%まで回復しており、収益基盤の再構築が順調に進んでいます

財務は安全?

財務に不安があります
自己資本比率22.1%
0%30% (注意ライン)50% (安全ライン)100%
借金(有利子負債)
38.8億円
会社の純資産
32.3億円

FY2023/3まで無借金経営でしたが、FY2024/3に事業構造改革の資金として約68億円の有利子負債を調達しました。FY2025/3には約39億円まで圧縮し、自己資本比率も45.9%まで回復。BPSは75.4円で、PBR 10.79倍は将来の成長期待を反映した水準です。

お金の流れは?

健全なお金の流れです
本業で稼いだお金
+7.5億円
営業CF
投資に使ったお金
-2.5億円
投資CF
借入・返済など
-9.1億円
財務CF
手元に残ったお金
+5.0億円
FCF
営業CF投資CF財務CFFCF
FY2021/320.3億円-3.5億円-5,300万円16.8億円
FY2022/323.8億円-6.2億円-14.6億円17.6億円
FY2023/3-9.2億円-6.3億円-6.1億円-15.4億円
FY2024/317.1億円-1.8億円-3,400万円15.3億円
FY2025/37.5億円-2.5億円-9.1億円5.0億円

営業キャッシュフローはFY2023/3の赤字を除けば概ね黒字を維持しており、AI事業の高い現金創出力が特徴です。FY2024/3の営業CF 17億円は赤字決算にもかかわらず計上されたもので、運転資本の改善が寄与しました。FY2025/3のFCF 5億円は黒字転換に伴い安定化しています。

この会社のリスク

有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。

1AI技術の急速な進化に伴う競争激化リスク
2リーガルテック事業における大型案件の受注変動リスク
3AI創薬事業の研究開発成果が収益に結びつかないリスク
4海外事業(米国・韓国・台湾)における地政学リスク
5優秀なAI人材の確保・流出リスク
6情報セキュリティ・データ漏洩リスク

税金はいくら払ってる?

税引前利益法人税等実効税率
FY2021/33.3億円0円0.0%
FY2022/316.9億円3.8億円22.4%
FY2023/3-12.9億円0円-
FY2024/3-1.7億円0円-
FY2025/35.4億円0円0.0%

FY2023/3〜FY2024/3は赤字のため税負担はありませんでした。FY2025/3は黒字転換したものの、過年度の繰越欠損金を活用して実効税率0%を実現しています。FY2026/3は繰越欠損金の消化が進み、実効税率12.1%を想定しています。

社員の給料はどのくらい?

平均年収
900万円
従業員数
206
平均年齢
43.2歳
平均年収従業員数前年比
当期900万円206-

従業員の平均年収は900万円と、AI・テクノロジー企業として高水準です。従業員数はFY2021/3の315名から206名へ減少していますが、これは事業構造改革に伴う効率化の結果であり、一人あたりの生産性は向上しています。平均年齢43.2歳・平均勤続年数3.6年は専門性の高い中途人材が多い組織構成を反映しています。

誰がこの会社の株を持ってる?

安定株主24.9%
浮動株75.2%
所有者別内訳(有価証券報告書)
金融機関3.1%
事業法人等11.5%
外国法人等1%
個人その他76.1%
証券会社8.3%

経営者・創業家が10.3%を保有するオーナー経営企業です。 外国人・個人投資家の比率が高く、市場の需給が株価に反映されやすい構造です。 主な安定株主は守本氏・フォーカスシステムズ・楽天証券。

守本  正宏(4,035,900株)10.25%
株式会社フォーカスシステムズ(3,637,420株)9.24%
MORIMOTO投資事業有限責任組合1号(2,750,000株)6.98%
池上  成朝(2,660,300株)6.75%
楽天証券株式会社(1,186,400株)3.01%
株式会社SBI証券(1,113,757株)2.82%
日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)(721,800株)1.83%
株式会社学研ホールディングス(391,600株)0.99%
株式会社日本カストディ銀行(信託口)(210,000株)0.53%
マネックス証券株式会社(171,207株)0.43%

筆頭株主は創業者・代表取締役社長の守本正宏氏(10.25%)で、同氏の投資事業組合(6.98%)を合わせると約17%を保有しています。事業パートナーのフォーカスシステムズ(9.24%)も上位に位置し、創業者と事業パートナーによる安定的な経営基盤が構築されています。個人投資家比率が76.1%と高く、AI関連のテーマ性から注目度の高い銘柄です。

会社の公式開示情報

役員報酬

1億6,257万円
取締役7名の合計

事業別の稼ぎ

事業名売上利益利益率
AIソリューション事業61億円5.3億円8.6%

AIソリューション事業の単一セグメントで構成されています。売上の内訳ではリーガルテック(国際訴訟支援)が最大の収益源で、AI創薬支援と経済安全保障向けソリューションが成長領域として育成されています。FY2025/3は丸石製薬やMeiji Seika ファルマなど大手製薬企業との戦略的提携が進展し、AI創薬分野の売上拡大が期待されています。

この会社のガバナンスは?

役員構成(取締役 10名)
女性 2名(20.0% 男性 8
20%
80%
監査報酬
1億4,921万円
連結子会社数
4
設備投資額
2.7億円
平均勤続年数(従業員)
3.6
臨時従業員数
7

取締役・監査役10名中、女性が2名(20.0%)を占めており、多様性のあるガバナンス体制を構築しています。4社の連結子会社(米国・韓国・台湾等)を統括するグローバル経営体制を敷いています。平均勤続年数3.6年は、AI人材市場の流動性の高さを反映していますが、専門性の高いプロフェッショナル集団としての組織運営が行われています。

会社の計画は順調?

B
総合評価
売上高はやや未達だが、営業利益は当初予想を大幅に上回り黒字転換を達成。事業構造改革の成果が着実に表れている。

※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません

AIポートフォリオ・トランスフォーメーション
FY2024〜FY2026
売上高: 目標 70億円 順調 (61億円 (FY2025))
87.1%
営業利益: 目標 7億円 順調 (5.3億円 (FY2025))
75.3%
AI創薬パイプライン: 目標 複数社との提携 順調 (丸石製薬・Meiji Seikaと提携)
80%

年度別の予想精度(計画を守れてる?)

売上高
年度当初予想修正予想実績乖離
FY202565億円61億円-6.2%
営業利益
年度当初予想修正予想実績乖離
FY20251億円5億円+401.9%

当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)

FRONTEOはAIを主体としたビジネスモデルへのポートフォリオ・トランスフォーメーションを推進中です。FY2025/3の営業利益は当初予想1.05億円を大幅に上回る5.3億円で着地し、2度の上方修正を実施。AI創薬分野での大手製薬企業との提携拡大が成長加速の鍵となっています。

この株を持っていたら儲かった?

この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。

FRONTEOのTSRは5年間で298.5%と、TOPIXの213.4%を大きく上回るパフォーマンスを記録しています。ただし、FY2022にAIブームで372.8%まで急騰した後、FY2023〜2024に大幅下落するなどボラティリティが極めて高い点に注意が必要です。長期保有の場合でも、エントリータイミングが重要な銘柄です。

※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。

もし5年前に投資していたら?

FY2021初めに100万円投資した場合+198.5%
100万円 →298.5万円
198.5万円
年度末時点評価額損益TSR
FY2021148.8万円+48.8万円48.8%
FY2022372.8万円+272.8万円272.8%
FY2023146.6万円+46.6万円46.6%
FY2024125.0万円+25.0万円25.0%
FY2025298.5万円+198.5万円198.5%

※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。

株の売買状況と今後の予定

信用取引の状況
買い残-
売り残-
信用倍率-
-時点
今後の予定
2027年3月期 第1四半期決算発表2026年8月上旬(予定)
定時株主総会2026年6月下旬(予定)

FRONTEOの株価指標は、PER 52.0倍・PBR 10.79倍とグロース株らしい高い成長期待を織り込んだ水準です。業界平均(PER 25倍程度)を大きく上回りますが、AI創薬パイプラインの具体化や経済安全保障分野の拡大による利益成長が期待されており、将来の成長性をどう評価するかが投資判断の鍵となります。

メディアでどれくらい注目されてる?

報道のトーンは「やや好調
報道件数(30日)
48
前月比 +8.5%
メディア数
20
日経電子版, 株探, Yahoo!ファイナンス, 会社四季報, みんかぶ
業界内ランキング
上位 20%
AI関連銘柄 主要20社中 4位
報道のトーン
55%
好意的
35%
中立
10%
否定的

メディア露出

メディア分布

競合比較

どんな話題が多い?

AI創薬・提携35%
業績・決算30%
リーガルテック20%
その他15%

最近の出来事

2026年2月戦略的提携

丸石製薬とのAI創薬支援の戦略的業務提携を締結。「Drug Discovery AI Factory」で全社的な創薬戦略を包括支援。

2026年2月好決算

FY2025/3 第3四半期で営業利益率16.4%に急上昇。リーガルテック・AI創薬の両輪で業績回復が鮮明に。

2025年10月製薬提携

Meiji Seika ファルマと既存薬のリポジショニング研究でAI活用の協業を開始。

(株)FRONTEO まとめ

ひとめ診断

業績
好調
営業利益 前年比↑(FY2023〜2024の赤字はAI事業への構造改革に伴う一時的なもの。FY2025に黒字転換済み)
配当
なし
配当なし
安全性
注意
自己資本比率 22.1%(FY2024に一時的に有利子負債が増加したが、FY2025には圧縮が進み自己資本比率45.9%まで回復)
稼ぐ力
普通
ROE 6.5%
話題性
好評
ポジティブ 55%

「自社開発AI『KIBIT』で、リーガルテック・AI創薬・経済安全保障の3領域に挑むグロース企業」

※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。

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最終更新: 2026/04/07 / データ提供: OSHIKABU