ナガワ9663
NAGAWA CO.,Ltd
まずこの会社は何者?
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
ひとめ診断
この会社ってなに?
街中で見かける工事現場の事務所や休憩所、実はその多くがナガワの「ユニットハウス」かもしれません。あなたが週末に参加する音楽フェスや地域のお祭りで利用する仮設の店舗、あるいは災害時にニュースで見る応急仮設住宅も、同社の製品が活躍しています。これらは必要な時に、必要な期間だけ、まるでブロックを組み立てるようにスピーディーに設置できるのが特徴です。普段何気なく目にしている「仮設の建物」の裏側で、ナガワは日本の社会インフラを支える重要な役割を担っているのです。
ユニットハウスの製造・販売・レンタルで国内トップシェアを誇るナガワは、安定した収益基盤を持つ企業です。2025期決算では売上高352.9億円、営業利益42.99億円と増収を確保しましたが、利益面では足踏みが続いています。しかし、会社は2026期に売上高380.0億円、営業利益55.00億円と大幅な増益を見込んでおり、今後の利益成長への回帰が最大の焦点となります。好財務を背景としたモジュール建築事業の拡大と、積極的な株主還元策が投資家の注目を集めています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都千代田区丸の内1-4-1
サービスの実績は?
なぜ伸びるの?
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
稼ぐ力はどのくらい?
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 6.3% | 5.7% | - |
| 2022/03期 | 6.1% | 5.5% | - |
| 2023/03期 | 6.0% | 5.5% | - |
| 2024/03期 | 5.5% | 5.0% | - |
| 3Q FY2026/3 | 3.8%(累計) | 3.0%(累計) | 12.4% |
収益性については、営業利益率が12%から14%台で安定しており、効率的な事業運営がなされています。ROE(自己資本利益率)は2025/03期時点で6.8%となり、高い自己資本比率を維持しながらも資本効率の改善を継続しています。ROA(総資産利益率)も緩やかに上昇傾向にあり、限られた経営資源を有効活用して利益を生み出す収益構造が維持されています。
儲かってるの?
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 294億円 | 0円 | 30.4億円 | 194.9円 | - |
| 2022/03期 | 306億円 | 0円 | 30.2億円 | 192.5円 | +4.1% |
| 2023/03期 | 317億円 | 0円 | 31.3億円 | 199.2円 | +3.5% |
| 2024/03期 | 326億円 | 0円 | 31.2億円 | 198.4円 | +2.9% |
ナガワの業績は、ユニットハウス事業およびモジュール建築事業が堅調に推移し、売上高は2021/03期の約294億円から2025/03期には約353億円へと着実に拡大しています。近年の建築需要や仮設住宅へのニーズを取り込み、営業利益も安定的に推移しており、2026/03期には過去最高の売上380億円の達成を見込んでいます。今後も付加価値レンタルの強化により、さらなる収益成長が期待されています。 【3Q 2026/03期実績】売上258億円(通期予想比68%)、営業利益32億円(同58%)、純利益22億円(同55%)。
業績の推移
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
将来どうなりそう?
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
会社の公式開示情報
役員報酬
事業の柱であるユニットハウス製造・販売・レンタル事業が収益の主軸です。災害時の仮設住宅需要や建設現場の環境改善ニーズを確実に取り込むビジネスモデルですが、原材料費の高騰や建設業界の景気動向が主要なリスク要因として開示されています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 360億円 | 353億円 | 353億円 | -1.9% |
| 2024期 | 350億円 | — | 326億円 | -6.9% |
| 2023期 | 350億円 | — | 317億円 | -9.6% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 52億円 | 43億円 | 43億円 | -17.3% |
| 2024期 | 52億円 | — | 42億円 | -18.4% |
| 2023期 | 52億円 | — | 43億円 | -17.2% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
2025期を最終年度とする中期経営計画「Sustainable Nagawa Action 2023」は、売上高・営業利益ともに目標未達となる見込みです。近年の業績予想は期初計画に対して複数年連続で未達となっており、計画の信頼性には注意が必要です。ただし、会社は2026期に向けて売上高380億円、営業利益55億円というV字回復計画を掲げており、この目標を達成できるかどうかが株価の大きな分水嶺となるでしょう。
最新ニュース
どんな話題が多い?
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
この会社のストーリー
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
出来事の年表
株主優待をデジタルギフトへ変更し、株主還元策の効率化を図りました。
個別業績予想の修正を発表し、通期見通しの適正化を実施しました。
地方自治体と災害時のレンタル機材提供に関する協定を締結し、社会的信頼性を高めました。
社長プロフィール
安心して投資できる?
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
財務は安全?
財務健全性は極めて高く、自己資本比率は一貫して88%から91%という非常に高い水準を維持しています。有利子負債は実質的にゼロの無借金経営を継続しており、強固な財務基盤が確保されています。手元資金が潤沢であるため、将来の成長投資や環境変化に対する高い耐性を備えた盤石な財務体質となっています。 【3Q 2026/03期】総資産777億円、純資産685億円、自己資本比率76.0%。
お金の流れは?
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 31.4億円 | 31.5億円 | 3.5億円 | 300万円 |
| 2022/03期 | 22.0億円 | 32.5億円 | 3.8億円 | 10.4億円 |
| 2023/03期 | 5.2億円 | 14.3億円 | 10.2億円 | 9.0億円 |
| 2024/03期 | 11.4億円 | 38.1億円 | 10.3億円 | 26.7億円 |
営業キャッシュフローは安定してプラスを維持しており、本業による資金創出能力の高さを示しています。過去には設備投資等によりフリーキャッシュフローが一時的にマイナスとなる年度もありましたが、2025/03期には大幅なプラス転換を果たし、潤沢な資金力を証明しました。財務面では継続的な配当支払いや自己株式取得により、株主還元を通じた資金流出が着実に行われています。
この会社のガバナンスは?
女性役員比率は9.1%と改善の余地があるものの、社外取締役を登用し経営の監督機能を強化しています。監査報酬に3,700万円を投じるなど、適正な監査体制の構築とガバナンス遵守には高いコストをかけており、中堅企業として堅実な運営体制を整えています。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 601万円 | 537人 | - |
従業員の平均年収は601万円となっており、建設関連サービス業の中では安定した水準を維持しています。ユニットハウスという独自の事業モデルで高い営業利益率を確保しており、それが持続的な給与原資を支える要因となっています。
株主リターン・投資成果
リターン・配当・市場データを確認
平均よりも稼げてる?
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
過去5年間のTSR(株主総利回り)は、2022期を除いてTOPIXを一貫して下回るアンダーパフォームとなっています。特に2024期以降はその差が拡大しており、株価の低迷が主な要因です。安定配当は下支え要因ですが、利益成長の鈍化が株価の重石となり、市場全体の成長から取り残されている状況が続いています。2026期のV字回復計画の達成による株価上昇が、TSR改善には不可欠です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/03期 | 40円 | 24.5% |
| 2017/03期 | 40円 | 19.4% |
| 2018/03期 | 50円 | 23.5% |
| 2019/03期 | 60円 | 34.0% |
| 2020/03期 | 60円 | 44.2% |
| 2021/03期 | 60円 | 30.8% |
| 2022/03期 | 65円 | 33.8% |
| 2023/03期 | 60円 | 30.1% |
| 2024/03期 | 60円 | 30.2% |
| 2025/03期 | 60円 | 22.4% |
| 権利確定月 | 3月 |
ナガワは株主への利益還元を重要な経営課題と位置づけ、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としています。配当性向は30%程度を一つの指標としつつ、業績に応じた柔軟な還元を行っています。安定した収益基盤と無借金の財務体質を背景に、堅実な配当政策を継続しており、長期的な株主価値の向上を目指しています。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 130.6万円 | 30.6万円 | 30.6% |
| 2022期 | 148.3万円 | 48.3万円 | 48.3% |
| 2023期 | 102.1万円 | 2.1万円 | 2.1% |
| 2024期 | 118.9万円 | 18.9万円 | 18.9% |
| 2025期 | 91.8万円 | 8.2万円 | -8.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
信用取引では、買い残に対して売り残が約8倍と非常に多く、信用倍率は0.13倍と極端に低い水準です。これは、将来の株価下落を見込む空売りが多いことを示唆しており、短期的な需給は厳しい状況です。一方で、将来的な買い戻し(ショートカバー)のエネルギーが溜まっているとも言え、好材料が出た際の株価上昇の起爆剤となる可能性も秘めています。PERは業界平均並みですが、PBRは割安感があります。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/03期 | 45.4億円 | 15.0億円 | 33.1% |
| 2022/03期 | 46.9億円 | 16.7億円 | 35.7% |
| 2023/03期 | 46.7億円 | 15.4億円 | 33.0% |
| 2024/03期 | 46.4億円 | 15.2億円 | 32.8% |
法人税等の支払いは概ね法定実効税率に近い水準で推移してきましたが、2025/03期には税効果会計の影響などにより一時的に実効税率が低下しています。翌期以降は通常水準への回帰を予定しており、適切な税務処理と申告が行われています。税引前利益に対する税負担は安定的な収益状況を反映しています。
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ナガワ まとめ
「建設現場の『仮設のハコ』で稼ぐ、財務優良なユニットハウスの巨人」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。