(株)プラネット
PLANET,INC.
最終更新日: 2026年3月26日
日用品業界のデータインフラを支える縁の下の力持ち。21期連続増配の高配当ディフェンシブ銘柄
消費財業界の情報インフラとして、サプライチェーンの効率化と最適化に貢献する
この会社ってなに?
ドラッグストアやスーパーで手に取るシャンプー、洗剤、化粧品。これらの商品がメーカーから卸売業者、そして店頭に届くまでの受発注や物流データの橋渡しをしているのがプラネットです。いわば日用品業界のデータの高速道路を運営しており、私たちが日常的に商品を手に入れられる仕組みの裏側を支えています。
プラネットは1985年にライオンやユニ・チャームなど大手消費財メーカーの共同出資で設立され、日用品・化粧品業界に特化したEDI(電子データ交換)基盤を提供する企業です。メーカーと卸・小売を結ぶ受発注データの標準化プラットフォームとして業界で圧倒的なシェアを持ち、競合がほぼ存在しない独自のポジションを確立しています。FY2025/7期は売上高31.6億円・営業利益5.6億円。無借金経営で自己資本比率84.7%と盤石な財務基盤を誇り、21期連続増配を達成しています。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 7月
- 本社
- 東京都渋谷区千駄ヶ谷4丁目23番1号 松栄ビル
- 公式
- www.planet-van.co.jp
社長プロフィール
プラネットは日用品・化粧品業界のデータインフラとして、メーカーと流通をつなぐEDIプラットフォームを提供しています。業界標準の情報基盤として、サプライチェーン全体の効率化と最適化に貢献してまいります。
この会社のストーリー
ライオン、ユニ・チャーム等の大手日用品メーカーが共同出資し、業界共通のEDI(電子データ交換)基盤として設立された。
日用品・化粧品業界向けの基幹EDIサービスが本格稼働。メーカーと卸売業者間の受発注データ交換の標準プラットフォームとなった。
2004年2月にJASDAQ(現東証スタンダード)に上場。公開価格135,000円に対し初値420,000円と約3倍の評価を受けた。
商品マスタデータベースサービスやデータ活用サービスを拡充。EDI基盤を活用した付加価値サービスの展開を加速した。
POSデータクレンジングサービスを共同開発。消費財メーカーのデータ活用を支援する新サービスとして展開を開始した。
日用品・化粧品で確立したEDIモデルを酒類・加工食品など隣接業界へ横展開。利用率30〜50%の領域を開拓し、中長期成長を目指す。
注目ポイント
累進配当方針とDOE 4.5%目安により、21期連続の増配を実現。配当利回り3.50%は高配当株として魅力的で、無借金経営による安定したキャッシュフローが増配の持続性を支えています。
有利子負債ゼロ、自己資本比率84.7%、営業利益率17〜23%。ストック型のプラットフォームビジネスにより景気変動の影響を受けにくく、安定した収益を創出し続けています。
日用品・化粧品業界で競合がほぼ存在しない唯一無二のポジション。設立母体の消費財メーカーが株主兼顧客というユニークな構造が、高い参入障壁と安定した収益基盤を形成しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 38円 | 56.3% |
| FY2017/3 | 39円 | 54.0% |
| FY2018/3 | 40円 | 49.4% |
| FY2019/3 | 40.5円 | 54.7% |
| FY2020/3 | 41円 | 61.5% |
| FY2021/3 | 41.5円 | 55.2% |
| FY2022/3 | 42円 | 52.9% |
| FY2023/3 | 42.5円 | 63.7% |
| FY2024/3 | 43円 | 62.2% |
| FY2025/3 | 43.5円 | 72.0% |
株主優待制度はありません。累進配当による安定的な利益還元を重視しています。
21期連続増配を達成しており、累進配当(減配しない方針)とDOE 4.5%を目安とする明確な株主還元方針を掲げています。配当利回り3.50%は高配当株として魅力的な水準です。配当性向は50〜72%とやや高めですが、無借金で安定したキャッシュフローを創出しているため、増配の持続性は高いと評価できます。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
売上高は30〜32億円のレンジで安定的に推移しており、ストック型ビジネスならではの高い収益安定性が特徴です。FY2025/7はシステム投資に伴う費用増で営業利益が一時的に減少しましたが、FY2026/7は増収増益への回復を見込んでいます。EDIプラットフォームの利用拡大と隣接業界への横展開が成長ドライバーです。
事業ごとの売上・利益
消費財メーカーと卸売業者間の受発注データ交換プラットフォーム。日用品・化粧品業界で圧倒的シェアを持つ基幹EDIサービスが主力。売上構成比約80%。
商品マスタデータベースやPOSデータクレンジングサービスなど、EDI基盤を活用した付加価値サービス。True Dataとの業務提携によるデータ活用サービスも展開。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 12.2% | 10.0% | 23.8% |
| FY2017/3 | 12.5% | 10.3% | 23.1% |
| FY2018/3 | 12.1% | 9.7% | 23.5% |
| FY2019/3 | 11.0% | 9.1% | 23.4% |
| FY2020/3 | 10.0% | 8.3% | 23.9% |
| FY2021/3 | 10.3% | 8.6% | 23.0% |
| FY2022/3 | 10.2% | 8.4% | 22.5% |
| FY2023/3 | 8.3% | 6.9% | 20.0% |
| FY2024/3 | 8.4% | 7.0% | 20.2% |
| FY2025/3 | 7.1% | 6.0% | 17.8% |
営業利益率は17〜23%と非常に高い水準を維持しており、EDIプラットフォームのストック型収益モデルの強さを示しています。ROEは7〜10%台で推移しており、無借金経営のため自己資本が厚いことがROEを抑制する要因となっていますが、安定配当による株主還元で資本効率のバランスを取っています。
財務は安全?
有利子負債ゼロの完全無借金経営で、自己資本比率は82〜85%と極めて高い水準を維持しています。BPSも728円から850円へ着実に増加しており、安定したストック型収益が内部留保の蓄積に寄与しています。財務健全性は上場企業の中でもトップクラスです。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 6.0億円 | -6.3億円 | -2.5億円 | -2,600万円 |
| FY2017/3 | 7.1億円 | -6.3億円 | -2.5億円 | 8,600万円 |
| FY2018/3 | 7.0億円 | -4.6億円 | -2.7億円 | 2.4億円 |
| FY2019/3 | 7.7億円 | -1.9億円 | -2.6億円 | 5.8億円 |
| FY2020/3 | 7.2億円 | -2.9億円 | -2.7億円 | 4.3億円 |
| FY2021/3 | 7.8億円 | -2.4億円 | -2.8億円 | 5.4億円 |
| FY2022/3 | 6.9億円 | -2.1億円 | -2.8億円 | 4.8億円 |
| FY2023/3 | 6.3億円 | -4.7億円 | -2.8億円 | 1.6億円 |
| FY2024/3 | 6.3億円 | -2.7億円 | -2.9億円 | 3.6億円 |
| FY2025/3 | 5.3億円 | -1,900万円 | -2.9億円 | 5.1億円 |
営業キャッシュフローは毎期5〜7億円台を安定的に創出しており、ストック型ビジネスの強固なキャッシュ創出力を示しています。投資キャッシュフローはシステム更新投資が中心で、FY2025/7は投資が一巡し大幅にフリーキャッシュフローが改善しました。財務キャッシュフローのマイナスは主に配当金の支払いによるものです。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2016/3 | 7.0億円 | 2.5億円 | 36.1% |
| FY2017/3 | 7.0億円 | 2.3億円 | 32.2% |
| FY2018/3 | 7.2億円 | 1.8億円 | 25.3% |
| FY2019/3 | 7.2億円 | 2.3億円 | 32.0% |
| FY2020/3 | 7.5億円 | 3.1億円 | 41.0% |
| FY2021/3 | 7.3億円 | 2.3億円 | 31.4% |
| FY2022/3 | 7.3億円 | 2.1億円 | 28.1% |
| FY2023/3 | 6.5億円 | 2.1億円 | 32.5% |
| FY2024/3 | 6.9億円 | 2.3億円 | 33.7% |
| FY2025/3 | 5.9億円 | 1.9億円 | 32.4% |
実効税率は28〜34%で推移しており、法定実効税率に近い水準です。税引前利益は5.9〜7.3億円のレンジで安定的に推移しており、安定した納税貢献を続けています。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| FY2025/7 | 650万円 | 45人 | - |
少数精鋭の組織で、約45名の従業員で30億円超の売上を創出しています。1人当たり売上高は約7,000万円と非常に高い生産性を誇ります。プラットフォーム型ビジネスのため、人員を大幅に増やさずとも事業拡大が可能な構造です。
誰がこの会社の株を持ってる?
設立母体である大手消費財メーカー群が安定株主として大きな割合を占めており、経営基盤は極めて安定しています。株主同士がプラネットの顧客でもあるユニークな構造です。
プラネットの株主構成は設立母体である消費財メーカー群が大株主という極めてユニークな形態です。ライオン(15.63%)を筆頭に、ユニ・チャーム、ジョンソン、エステー、日本製紙クレシア、牛乳石鹸共進社がそれぞれ約4.5%を保有。これらの企業はプラネットのEDIサービスの主要顧客でもあり、株主=顧客という強固な関係が経営の安定性を支えています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| EDI事業 | 25.5億円 | 5.0億円 | 19.6% |
| データベース・その他事業 | 6.1億円 | 0.6億円 | 9.8% |
EDI事業が売上の約80%を占めるコア事業で、高い営業利益率を実現しています。データベース・その他事業は売上構成比約20%ですが、POSデータクレンジングなど新サービスの成長が期待されます。日用品・化粧品以外の隣接業界(酒類・加工食品等)へのEDI横展開も中長期の成長余地です。
この会社のガバナンスは?
役員10名のうち社外役員が6名(60%)と外部の視点を重視したガバナンス体制を構築しています。連結子会社はなく、単体経営でシンプルな組織運営を行っています。設立母体の消費財メーカーからの派遣役員も在籍し、業界知見に基づく経営監督が機能しています。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
プラネットのTSRはほぼ横ばいで推移しており、TOPIXを大きく下回るパフォーマンスとなっています。ただし、これは株価の変動が小さいディフェンシブ銘柄の特性であり、配当利回り3.50%のインカムゲインを加味すると、安定志向の投資家には一定の魅力があります。業界横展開による成長加速がTSR改善の鍵です。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 100.0万円 | +0.0万円 | 0.0% |
| FY2022 | 103.0万円 | +3.0万円 | 3.0% |
| FY2023 | 105.0万円 | +5.0万円 | 5.0% |
| FY2024 | 108.0万円 | +8.0万円 | 8.0% |
| FY2025 | 106.0万円 | +6.0万円 | 6.0% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 20.3倍はサービス業の平均(25倍程度)を下回り、PBR 1.48倍も業界平均以下の水準です。配当利回り3.50%はサービス業の中では突出した高さで、高配当・安定成長のディフェンシブ銘柄として評価されています。信用買い残が売り残の約4.8倍とやや高めですが、出来高が少ないため大きなインパクトはありません。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
FY2026/7期中間決算で経常利益11.4%増の3.33億円を達成。事前予想を上回る好決算。
FY2026/7期の配当予想を1株44円と発表。21期連続の増配達成で株主還元を強化。
True Dataとの業務提携によるPOSデータクレンジングサービスを展開中。データ活用ビジネスを拡大。
最新ニュース
(株)プラネット まとめ
ひとめ診断
「日用品・化粧品業界のデータインフラを支える、唯一無二のEDIプラットフォーム企業」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
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