(株)エス・エム・エス
SMS CO.,LTD.
最終更新日: 2026年3月25日
高齢社会の課題を情報で解決する。介護・医療DXで日本の未来を支えるプラットフォーマー
高齢社会に適した情報インフラを構築することで人々の生活の質を向上し、社会に貢献し続ける
この会社ってなに?
親の介護で施設を探すとき、転職で看護師求人を調べるとき、あなたが使うサービスの裏側にエス・エム・エスがいます。「ナース人材バンク」は看護師転職サイトNo.1、「カイゴジョブ」は介護職の約7割が利用。さらに介護事業所の請求・勤怠管理を支える「カイポケ」は業界のインフラ的存在。高齢化が進む日本で、医療・介護の「困った」をテクノロジーで解決し続けている会社です。
エス・エム・エスは2003年設立の介護・医療領域特化型の情報プラットフォーム企業です。看護師・介護士向け人材紹介「ナース人材バンク」「カイゴジョブ」を主力に、介護事業者向け経営支援SaaS「カイポケ」、ヘルスケア領域まで幅広く展開。2025年3月期は売上高610億円(前年比+12.9%)と成長を継続。PER 19.9倍・PBR 2.95倍とグロース株の特性を持ち、高齢化社会の構造的追い風を受ける注目銘柄です。
会社概要
- 業種
- サービス業
- 決算期
- 3月
- 本社
- 東京都港区芝公園2-11-1 住友不動産芝公園タワー
- 公式
- www.bm-sms.co.jp
社長プロフィール
高齢社会に適した情報インフラを構築することで、誰もが必要な医療・介護サービスにアクセスできる社会の実現を目指します。テクノロジーの力で、医療・介護に携わるすべての人の課題を解決し続けます。
この会社のストーリー
介護業界の人材不足という社会課題に着目し、介護職向け人材紹介サービスを開始。わずか20代での起業だった。
創業からわずか5年でIPOを実現。看護師向け「ナース人材バンク」を開始し、医療分野へも事業を拡大。
人材紹介だけでなく、介護事業者の経営そのものを支えるSaaSプラットフォームの構築に着手。ストック型ビジネスモデルへの転換を開始。
売上高300億円を突破し、名実ともにプライム企業へ。海外事業もベトナム等で本格展開を開始。
売上高540億円を達成する一方、SaaS事業への大規模投資により営業利益は一時的に減少。将来の成長に向けた仕込みの年となった。
アクティビストファンドのオアシスが大株主に浮上。株主還元強化と経営効率化への期待が高まり、新たな成長フェーズへの転換が期待される。
注目ポイント
日本の高齢化率は世界トップ。介護・医療人材の需要は構造的に増加し続けており、エス・エム・エスは業界No.1のポジションでその恩恵を最大限に享受できます。
配当は4期連続で増配し、FY2025は28.5円。アクティビストファンド・オアシスの参入により、自社株買いや増配など更なる株主還元強化が期待されます。
自己資本比率61.5%と極めて健全な財務基盤。無借金経営の伝統を活かしつつ、成長投資のための適度なレバレッジ活用も始め、攻守のバランスが取れた経営を実践しています。
サービスの実績は?
ひとめ診断
配当・優待はもらえる?
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| FY2016/3 | 3.3円 | 12.3% |
| FY2017/3 | 5.4円 | 16.1% |
| FY2018/3 | 6.4円 | 16.7% |
| FY2019/3 | 7.5円 | 15.5% |
| FY2020/3 | 8.5円 | 15.5% |
| FY2021/3 | 9.5円 | 17.2% |
| FY2022/3 | 10.5円 | 16.9% |
| FY2023/3 | 15円 | 20.4% |
| FY2024/3 | 20円 | 24.1% |
| FY2025/3 | 28.5円 | 40.2% |
株主優待制度はありません。
配当は4期連続増配を実施しており、FY2021/3の9.5円からFY2025/3には28.5円と約3倍に増加しました。配当性向も17%から40%へ引き上げており、株主還元の姿勢を強化しています。成長投資を優先しつつも、利益成長に応じた増配を継続する方針です。
同業比較(収益性)
サービス業の同業他社平均と比べると…
業績推移
儲かってるの?
エス・エム・エスの売上高は5期連続で増収を達成し、FY2025/3には610億円と過去最高を更新しました。一方、営業利益はFY2025/3に63億円と前年比で減少しましたが、これはカイポケ等SaaS事業への先行投資と人材採用コスト増が主因です。FY2026/3は売上高675億円・営業利益73億円と増収増益への回帰を見込んでいます。
事業ごとの売上・利益
看護師・介護士・薬剤師等の人材紹介サービス。「ナース人材バンク」「カイゴジョブ」が主力。売上構成比60%を占める最大セグメント。
介護事業者向けSaaS「カイポケ」を中心とした経営支援プラットフォーム。請求・勤怠・採用を一元管理。売上構成比20%。先行投資フェーズのため利益率は低い。
アジア(主にベトナム・フィリピン等)での医療・介護人材サービス。高齢化が進むアジア市場への展開を加速中。売上構成比12%。
健康経営支援・遠隔健康相談サービス等。企業向け健康管理プラットフォームを展開。売上構成比8%。
稼ぐ力はどのくらい?
| 期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 31.2% | 9.7% | - |
| FY2022/3 | 15.3% | 9.6% | - |
| FY2023/3 | 16.7% | 9.8% | - |
| FY2024/3 | 16.9% | 10.0% | 15.3% |
| FY2025/3 | 13.4% | 7.9% | 10.4% |
営業利益率は15%前後の高水準を維持してきましたが、FY2025/3はSaaS事業への先行投資により10.4%に一時的に低下しました。ROEは12.8%と依然として高く、無借金経営から借入を活用した成長投資へのシフトが進む中でも資本効率の高さを維持しています。
財務は安全?
総資産はFY2021/3の494億円からFY2025/3には765億円へと着実に拡大しています。自己資本比率は61.5%と非常に健全な水準を維持。FY2024/3以降に有利子負債を導入(155億円)していますが、これはM&Aや成長投資のための戦略的な資金調達であり、財務基盤への懸念は低いと言えます。
お金の流れは?
| 期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 67.7億円 | -17.8億円 | -52.2億円 | 49.9億円 |
| FY2022/3 | 98.2億円 | -20.8億円 | -39.9億円 | 77.4億円 |
| FY2023/3 | 85.0億円 | -37.6億円 | -30.4億円 | 47.4億円 |
| FY2024/3 | 97.7億円 | -37.4億円 | -50.2億円 | 60.3億円 |
| FY2025/3 | 58.1億円 | -40.7億円 | -41.5億円 | 17.4億円 |
営業キャッシュフローは毎期安定してプラスを維持しており、FY2024/3には98億円と過去最高を記録しました。FY2025/3は58億円に減少しましたが、投資キャッシュフローの増加(41億円)は事業拡大に向けた積極投資の表れです。FCFも17億円とプラスを確保しており、キャッシュ創出力の高さが際立ちます。
この会社のリスク
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
税金はいくら払ってる?
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| FY2021/3 | 66.5億円 | 18.5億円 | 27.9% |
| FY2022/3 | 77.3億円 | 23.2億円 | 30.0% |
| FY2023/3 | 87.6億円 | 23.5億円 | 26.9% |
| FY2024/3 | 99.0億円 | 26.7億円 | 27.0% |
| FY2025/3 | 83.6億円 | 23.0億円 | 27.6% |
実効税率は27〜30%で安定的に推移しています。FY2026/3予想の実効税率3.5%は、繰延税金資産の取り崩しや税制優遇措置の影響と見られます。税引前利益はFY2024/3の99億円をピークにFY2025/3は84億円に減少しましたが、事業成長に伴い再び増加基調が見込まれます。
社員の給料はどのくらい?
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 513万円 | 4,528人 | - |
従業員の平均年収は513万円、平均年齢32.5歳と若手中心の組織構成が特徴です。平均勤続年数3.9年はIT・サービス業界では一般的な水準であり、成長企業ならではの人材の流動性が見られます。
誰がこの会社の株を持ってる?
安定株主が一定の割合を占めており、経営基盤は比較的安定しています。 外国人投資家の保有比率が高く、グローバルな投資家からの評価が反映されやすい銘柄です。
筆頭株主のMORO合同会社(18.09%)は創業者・後藤夏樹氏の資産管理会社であり、経営の安定性に寄与しています。信託銀行2社で約19%、海外機関投資家が多数上位に名を連ね、外国人保有比率46.6%はグロース株として高い評価を受けている証左です。アクティビストファンドのオアシスも大株主に浮上し、株主還元強化への期待が高まっています。
会社の公式開示情報
役員報酬
事業別の稼ぎ
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| キャリア事業 | 365億円 | 89億円 | 24.4% |
| 介護経営支援事業 | 122億円 | 5億円 | 4.1% |
| 海外事業 | 76億円 | 8億円 | 10.5% |
| ヘルスケア事業 | 47億円 | 4億円 | 8.5% |
キャリア事業が売上の60%・利益の大半を占める収益の柱です。営業利益率24.4%と高い収益性を誇ります。介護経営支援事業(カイポケ)は利益率4.1%と低いものの、SaaSモデルによるストック収益化を推進中であり、将来の収益ドライバーとして期待されます。海外事業もアジアの高齢化トレンドを追い風に成長を続けています。
この会社のガバナンスは?
取締役6名中、女性1名(16.7%)、社外取締役比率50%とガバナンス体制は整備されています。39社の連結子会社を有するグループ経営を展開。設備投資額40.7億円はSaaSプラットフォームの開発強化を反映しています。
会社の計画は順調?
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
年度別の予想精度(計画を守れてる?)
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 657億円 | — | 610億円 | -7.1% |
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| FY2025 | 91億円 | — | 63億円 | -30.4% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エス・エム・エスは明確な数値目標を伴う中期経営計画を公式には開示していませんが、売上高の2桁成長と営業利益率15%の回復を目指しています。FY2025/3は売上高610億円と成長を維持した一方、カイポケ等への先行投資により営業利益率は10.4%に低下しました。FY2026/3は増益反転を見込んでおり、中長期的な成長ストーリーは健在です。
この株を持っていたら儲かった?
この会社の株主総利回り(TSR)を、日本株全体の平均(TOPIX)と比較したグラフです。青い線が上にあるほど、平均より良い成績を出しています。
エス・エム・エスのTSRは5年間で57.8%と、TOPIXの213.4%を大きく下回るパフォーマンスとなっています。2021〜2023年はTOPIXを上回っていましたが、2024年以降の業績減速と株価調整により大幅なアンダーパフォームに転じました。オアシスの参入による経営改善期待が、今後のTSR回復の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証・示唆するものではありません。
もし5年前に投資していたら?
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| FY2021 | 161.9万円 | +61.9万円 | 61.9% |
| FY2022 | 163.2万円 | +63.2万円 | 63.2% |
| FY2023 | 154.3万円 | +54.3万円 | 54.3% |
| FY2024 | 126.3万円 | +26.3万円 | 26.3% |
| FY2025 | 57.8万円 | -42.2万円 | -42.2% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
株の売買状況と今後の予定
PER 19.9倍はサービス業の平均(約25倍)を下回っており、成長株としてはやや割安な水準です。PBR 2.95倍はROEの高さ(12.8%)を反映しています。信用倍率2.14倍と買い残がやや優勢で、オアシス参入後の株主還元強化期待が株価の支援材料となっています。
メディアでどれくらい注目されてる?
メディア露出
メディア分布
競合比較
どんな話題が多い?
最近の出来事
アクティビストファンドのオアシス・マネジメントが7%超の大株主に浮上。株価は1日で17%急騰し、株主還元強化への期待が高まる。
FY2026/3 第3四半期の経常利益は前年同期比5.0%増の53.7億円。人材紹介事業の堅調が継続。
FY2025/3通期は売上高610億円(+12.9%)・営業利益63億円(-23.4%)。売上成長は継続も、先行投資による減益。
最新ニュース
(株)エス・エム・エス まとめ
ひとめ診断
「高齢社会の課題を、情報とテクノロジーの力で解決する。介護・医療DXのプラットフォーマー」
※ 本ページの情報は投資助言ではありません。掲載データは正確性を保証するものではなく、投資判断はご自身の責任でお願いします。
同じ業種の企業
「サービス業」に分類される他の企業
『後継者不足』という社会課題をビジネスチャンスに変え、高収益を実現するM&Aのプロ集団
堅実な翻訳のプロ集団が、AIとM&Aを両輪に『言葉の壁』に挑み続けるBtoBの黒子企業
アフィリエイト広告のパイオニア。成果報酬型マーケティングとママ向けメディアで成長する新宿発のIT企業
20代の就職・転職に強い!Re就活を軸に成長する人材サービスのプライム企業
自社開発AI『KIBIT』で、リーガルテック・AI創薬・経済安全保障の3領域に挑むグロース企業
ゲストハウスウェディングのパイオニア。感動の結婚式で人々の笑顔と幸せをつくるプライム企業
ハイクラス転職のプロフェッショナル。グローバル人材と企業をつなぎ、世界No.1を目指す人材紹介会社
住まい探しをもっとラクに。不動産情報サービスのリーディングカンパニーが描くDXの未来