創業ストーリー
住宅の給排水設備設計を手掛ける企業として創業。住宅メーカーのアウトソーシングニーズを捉えた。
JASDAQ市場に株式を上場。住宅設計サービスのトップランナーとして市場の注目を集めた。
東京電力エナジーパートナーとの合弁会社を設立。省エネリフォーム・再エネ事業に本格参入した。
パナソニックとの合弁会社パナソニック・エプコ エナジーサービスを設立。再エネ事業を加速。
売上高100億円を目指す3カ年中期経営計画を始動。再エネ領域での事業拡大と住宅領域でのDX推進を2本柱に掲げる。
EPCO Co.,Ltd.
事業内容や経営者、企業の魅力をひと目でつかむ
新築住宅を建てる際に使われる水道管や排水管の設計図面を作成するのがエプコの原点です。住宅メーカーから設計を受託し、効率的かつ正確な図面をクラウド上で提供しています。最近では、太陽光発電パネルや蓄電池を住宅に設置するサービスも急成長中。東京電力との合弁会社TEPCOホームテックを通じて、家庭の電気代削減やCO2削減にも貢献しています。
エプコは1990年に設立され、住宅の給排水設備設計をコア事業として成長してきた企業です。現在はパナソニックやLIXIL等の大手住宅関連企業と提携し、住宅設計サービスに加え、太陽光発電・蓄電池などの再エネ事業を急拡大中。2025年12月期は売上高62.5億円(前期比+11.5%)、営業利益3.8億円と増収増益を達成しました。配当利回り4.35%と高配当で、中期経営計画では2027年に売上高100億円を目指しています。
配当方針としてDOE 8%を目安とし、2025/12期で1株35円に増配。配当利回り4.35%はスタンダード市場の中でも高水準。安定したインカムゲインが期待できます。
パナソニックや東京電力との提携を軸に、太陽光発電・蓄電池の設置事業が急成長中。中計で売上高100億円を目指し、住宅業界のDX推進にも注力しています。
自己資本比率80%と極めて高い財務健全性を誇ります。創業者が27.74%を保有するオーナー企業で、安定した経営基盤が魅力です。
売上・利益・成長性の数字から、稼ぐ力を読み解く
住宅の給排水設備・電気設備の設計サービスが主力。BIM活用やクラウド化でDX推進中。パナソニック・LIXIL等の大手住宅メーカーが主要顧客。
太陽光発電・蓄電池・EV充電器の設計・施工・メンテナンス。東電EP子会社TEPCOホームテックとの連携が柱。急成長中だが利益率は発展途上。
| 会計期 | ROE | ROA | 営業利益率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 13.0% | 10.3% | - |
| 2022/12期 | 7.6% | 6.3% | - |
| 2023/12期 | 13.8% | 11.7% | - |
| 2024/12期 | 7.0% | 5.7% | 6.0% |
| 2025/12期 | 9.1% | 7.3% | 6.0% |
| 2025/12期 | 9.1% | 7.3% | 6.0% |
営業利益率は2022/12期に1.3%まで低下しましたが、2024/12期以降は6.0%まで回復しています。ROEは7〜13%台で推移しており、サービス業としては安定した収益性を維持しています。再エネ事業の成長と設計業務のDX推進により、今後の利益率改善が期待されます。
| 会計期 | 売上高 | 営業利益 | 当期純利益 | EPS | YoY |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 47.0億円 | — | 6.6億円 | 73.8円 | - |
| 2022/12期 | 48.2億円 | — | 3.6億円 | 40.3円 | +2.6% |
| 2023/12期 | 50.6億円 | — | 6.3億円 | 70.1円 | +5.0% |
| 2024/12期 | 56.1億円 | 3.4億円 | 3.3億円 | 36.6円 | +10.8% |
| 2025/12期 | 62.5億円 | 3.8億円 | 4.3億円 | 47.5円 | +11.5% |
売上高は5期連続で増収を達成し、2025/12期には62.5億円に到達しました。営業利益は2022/12期に一時的に落ち込みましたが、再エネ事業の拡大と住宅設計事業の収益改善により2024/12期以降は回復基調に転じています。2026/12期は売上高66.8億円・営業利益4.0億円を予想し、中期経営計画の目標に向けて着実に成長しています。
売上高(青)と営業利益(緑)の年度別の伸び。バーが右肩上がりなら成長中。
サービス業の同業他社平均と比べると…
公式情報・ニュース・メディアから今後を読み解く
| 事業名 | 売上 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|
| 設計サービス事業 | 約30億円 | 約5億円 | 16.7% |
| エネルギーサービス事業 | 約33億円 | 約1億円 | 3.0% |
設計サービス事業は利益率16.7%と高収益で、エプコの安定収益基盤を形成しています。一方、エネルギーサービス事業は売上構成比で約53%と主力に成長しましたが、利益率は3.0%と発展途上です。中期経営計画では再エネ事業の規模拡大と利益率向上を同時に追求し、2027年に売上高100億円を目指しています。
※ 会社が公表した計画に対する達成度の評価であり、投資についての評価・推奨ではありません
| 年度 | 当初予想 | 修正予想 | 実績 | 乖離 |
|---|---|---|---|---|
| 2025期 | 61億円 | — | 63億円 | +2.3% |
| 2024期 | 57億円 | — | 56億円 | -1.0% |
当初予想 = 期初に会社が発表した数字 / 乖離 = 予想と実績のズレ(+なら上振れ)
エプコは中期経営計画(2025-2027)で売上高100億円・経常利益15億円を最終目標に掲げています。2025期実績は売上高62.5億円と初年度として順調なスタートですが、経常利益4.8億円は目標の32%にとどまり、利益面での加速が必要です。再エネ事業の規模拡大と設計事業のDX推進がドライバーとなります。
創業から現在までの歩みと、代表者の姿
住宅の給排水設備設計を手掛ける企業として創業。住宅メーカーのアウトソーシングニーズを捉えた。
JASDAQ市場に株式を上場。住宅設計サービスのトップランナーとして市場の注目を集めた。
東京電力エナジーパートナーとの合弁会社を設立。省エネリフォーム・再エネ事業に本格参入した。
パナソニックとの合弁会社パナソニック・エプコ エナジーサービスを設立。再エネ事業を加速。
売上高100億円を目指す3カ年中期経営計画を始動。再エネ領域での事業拡大と住宅領域でのDX推進を2本柱に掲げる。
第26回経営計画説明会で2026/12期の売上高66.8億円・経常利益6.24億円の業績予想を発表。
2025/12期本決算を発表。売上高62.5億円(+11.5%)、営業利益3.76億円(+12.6%)と増収増益を達成。
中期経営計画(2025-2027)の進捗を報告。再エネ領域での事業拡大と住宅領域でのDX推進を強調。
住まいと暮らし、環境をDX技術で支え、住宅業界に新たな価値を提供し続けます。再生可能エネルギーの普及を通じて、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。
財務・透明性・株主構成・リスクを点検
自己資本比率は80%前後と極めて高い財務健全性を維持しています。2023/12期まで実質無借金経営でしたが、2024/12期に再エネ事業への投資資金として15億円の借入を実施。2025/12期には10億円に減少しており、堅実な財務基盤を保っています。
| 会計期 | 営業CF | 投資CF | 財務CF | FCF |
|---|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 2.3億円 | 4.8億円 | 2.7億円 | 7.1億円 |
| 2022/12期 | 1.7億円 | 3.3億円 | 3.0億円 | 5.0億円 |
| 2023/12期 | 4.7億円 | 3.0億円 | 3.3億円 | 7.7億円 |
| 2024/12期 | 3.2億円 | 4.0億円 | 2.1億円 | 7,300万円 |
| 2025/12期 | 3.7億円 | 5.7億円 | 2.9億円 | 9.4億円 |
営業キャッシュフローは2022/12期に一時マイナスとなりましたが、2023/12期以降は安定的にプラスを維持しています。2025/12期はFCF 9.4億円と大幅に改善し、投資キャッシュフローのプラスは投資有価証券の売却等によるものです。財務的な余裕度が高まっています。
取締役6名中、女性1名(16.6%)、社外取締役4名(66%)と社外取締役比率が高いガバナンス体制です。連結子会社3社でグループ経営を行い、設備投資は8,806万円と堅実な水準です。平均勤続年数8.7年はサービス業としては標準的な水準です。
有価証券報告書に記載されている主なリスク要因です。投資判断の参考にしてください。
| 期 | 平均年収 | 従業員数 | 前年比 |
|---|---|---|---|
| 当期 | 449万円 | 600人 | - |
従業員の平均年収は449万円で、サービス業の平均的な水準です。平均年齢42.4歳、平均勤続年数8.7年となっています。沖縄オフィスや海外拠点(中国・深圳)でのオペレーションにより、コスト競争力の高い事業体制を構築しています。
リターン・配当・市場データを確認
この会社の株を持っていた場合のリターン(青)を、日本株全体の平均(TOPIX、灰)と比較。青い線が上にあれば、平均より良い成績です。
エプコのTSRは5年間で99.6%と、投資元本をほぼ維持した水準です。一方、TOPIX(213.2%)を大幅に下回るパフォーマンスとなっています。これは株価がレンジ相場にとどまったためで、配当を加味しても市場全体には及びません。中期経営計画の達成と再エネ事業の成長が、TSR改善の鍵となります。
※ 配当を含まない株価ベースのリターンです。過去の実績であり、将来のリターンを保証するものではありません。
| 期 | 1株配当 | 配当性向 |
|---|---|---|
| 2016/12期 | 55円 | 79.5% |
| 2017/12期 | 55円 | 139.3% |
| 2018/12期 | 27.5円 | 84.7% |
| 2019/12期 | 30円 | 62.4% |
| 2020/12期 | 30円 | 61.0% |
| 2021/12期 | 32円 | 43.3% |
| 2022/12期 | 32円 | 79.4% |
| 2023/12期 | 32円 | 45.6% |
| 2024/12期 | 32円 | 87.5% |
| 2025/12期 | 35円 | 73.7% |
| 必要株数 | 100株以上(約8万円) |
| 金額相当 | 最大100万円相当(抽選) |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
配当は2021期〜2024の4期にわたり1株32円を維持し、2025/12期で35円に増配しました。配当方針として配当性向50%・DOE 8%を目安としており、高い株主還元意識が特徴です。配当利回り4.35%はスタンダード市場の中でも高水準です。株主優待は抽選式ながら最大100万円相当の太陽光発電システムが当たるユニークな制度です。
| 年度末時点 | 評価額 | 損益 | TSR |
|---|---|---|---|
| 2021期 | 83.9万円 | 16.1万円 | -16.1% |
| 2022期 | 79.0万円 | 21.0万円 | -21.0% |
| 2023期 | 100.7万円 | 0.7万円 | 0.7% |
| 2024期 | 93.3万円 | 6.7万円 | -6.7% |
| 2025期 | 99.6万円 | 0.4万円 | -0.4% |
※ 有価証券報告書記載のTSR(株主総利回り)に基づく仮定の計算です。配当再投資を含みます。将来のリターンを保証するものではありません。
エプコの株価指標は、PER 14.8倍とサービス業平均(約20.5倍)を下回る水準にあります。PBR 1.54倍も業界平均を下回っており、割安感があります。特筆すべきは配当利回り4.35%で、サービス業平均(約1.8%)を大きく上回る高配当銘柄です。
| 期 | 税引前利益 | 法人税等 | 実効税率 |
|---|---|---|---|
| 2021/12期 | 3.7億円 | 0円 | 0.0% |
| 2022/12期 | 2.2億円 | 0円 | 0.0% |
| 2023/12期 | 4.3億円 | 0円 | 0.0% |
| 2024/12期 | 4.4億円 | 1.1億円 | 25.9% |
| 2025/12期 | 4.8億円 | 5,600万円 | 11.6% |
2021期〜2023はグループ再編や繰越欠損金の活用により実質的な税負担が軽減されていました。2024/12期から法人税負担が発生し、実効税率は25.9%となりましたが、2025/12期は11.9%に低下しています。今後は通常の税率水準に収斂する見込みです。
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最終更新: 2026/05/22 / データ提供: OSHIKABU